藤川 (愛知県)
表示
藤川 | |
---|---|
水系 | 二級水系 天白川水系 |
種別 | 二級河川 |
延長 | 2.8 km |
流域面積 | 5.5 km2 |
水源 | 愛知県名古屋市緑区戸笠池 |
河口・合流先 | 天白川 |
流路 | 愛知県名古屋市天白区・緑区 |
流域 | 同上 |
藤川(ふじがわ)は、愛知県名古屋市天白区・緑区を流れる二級河川[1]。
概要
[編集]水源は戸笠池。愛知県名古屋市天白区・緑区を流れ、全長2.8km。流域面積は5.5平方キロメートル。途中、鳴子池(古くは鳴古池、又は藤川池)に留まり、再び河川となり、最下流の野並で郷下川が合流してくる。その後、天白川に合流する。水系は天白川水系にあたる[2]。
ほぼ東海通(名古屋市道東海橋線)と並行して東西に流れており、名古屋市営地下鉄桜通線 相生山駅付近で暗渠になっている部分がある[3]。
地理
[編集]愛知県名古屋市緑区相川は『相生山』と『藤川』から各一文字取られつけられた[4]。同区鳴海町に藤川という地名も残る。
藤川下流にあたる野並交差点付近は、かつては年魚市潟で、満潮時は湾となっており(現在の野並三丁目と古鳴海の間あたり)、船着場となっていた。そこから松巨島まで舟で渡っていた。また鎌倉街道とも同付近で交差している[5]。
水害(東海豪雨)
[編集]- 2000年(平成12年)9月11日
- 東海豪雨において、名古屋市周辺で最も浸水被害が激しかった天白区野並地区。天白川、藤川の堤防に囲まれた堤内地が水面より低い地形のため、行き場を失った雨水が集中し野並公園に隣接する『雨水排水ポンプ場』から天白川に排水した水が、そのまま藤川から郷下川へと逆流し、再び野並地区に流入する事態となる。同日の夜には郷下川より西側の住宅のおよそ2800世帯の1階は完全に水没し(最も高い所で水深2m)、住居内での溺死者も発生した。
橋梁
[編集]- 天白19号溝橋
- 緑71号溝橋
- 緑72号溝橋
- 螺貝橋
- 藤川第5号橋
- 藤川第4号橋
- 藤川第3号橋
- 藤川第2号橋
- 藤川第1号橋
- 鳴子橋
- 野並東部7号橋
- 野並東部6号橋
- 野並東部5号橋
- 野並東部4号橋
- 野並東部3号橋
- 野並東部2号橋
- 野並東部1号橋
- 藤川橋
- 新藤川橋[7]
流域の周辺施設
[編集]- 相生山
- 徳林寺
- 八劔社
- 名古屋市立戸笠小学校
- 名古屋市立若宮商業高校
- 名古屋市交通局 野並営業所
- ヤマダ電機 野並店
- 戸笠公園
- 螺貝公園
- 相川第一公園
- 相川第二公園
- 焼山公園
- 大塚公園
- 古鳴海公園
- 古川公園
- 小森公園
交通アクセス
[編集]公共交通機関
[編集]鉄道
[編集]路線バス
[編集]- 名古屋市営バス
-
- 野並 停留所
- 大塚 停留所
- 地下鉄鳴子北 停留所
- 相川一丁目 停留所
- 相生山住宅南 停留所
道路
[編集]- 東海通(名古屋市道東海橋線)[8]
- 愛知県道59号名古屋中環状線[8]
- 相生山南部第1号線
参考文献
[編集]出典
[編集]- 新修名古屋市史 資料編. 近世 64ページ
- 名古屋大学文学部研究論集 74ページ
脚注
[編集]- ^ “名古屋市 天白川水系の河川”. 名古屋市. 2022年12月26日閲覧。
- ^ “天白川水系 [230052 地図 | 国土数値情報河川データセット]”. Geoshapeリポジトリ - 地理形状データ共有サイト | ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター (CODH). 2023年2月7日閲覧。
- ^ “戸笠池/藤川 [2300520010 天白川水系 地図 | 国土数値情報河川データセット]”. Geoshapeリポジトリ - 地理形状データ共有サイト | ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター (CODH). 2023年2月7日閲覧。
- ^ “天白区の町名由来”. 名古屋市. 2022年12月26日閲覧。
- ^ “名古屋における鎌倉街道”. 2023年2月7日閲覧。
- ^ “過去から学ぶ防災マップ”. 名古屋市. 2023年2月9日閲覧。
- ^ “名古屋の橋・橋跡マップ”. 2023年2月13日閲覧。
- ^ a b 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1989, p. 1475.
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、藤川 (愛知県)に関するカテゴリがあります。