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藤井淑禎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

藤井 淑禎(ふじい ひでただ、1950年2月23日 - )は、日本近代文学の研究者。立教大学名誉教授。

来歴

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愛知県豊橋市生まれ。1974年慶應義塾大学文学部卒業、1979年立教大学大学院博士課程満期退学、同年東海学園女子短期大学専任講師、1985年助教授、1990年立教大学文学部助教授、1992年教授。立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター長。2015年定年退任、名誉教授

人物

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  • 結核と文学の関わりを探った『不如帰の時代』が最初の本。これはスーザン・ソンタグ柄谷行人の影響下にあるものだったが、その後、戦後の純愛ブームを武者小路実篤亀井勝一郎の人生論や恋愛論から窺うなど、戦後大衆文化の研究に転じるとともに、「小説の考古学」を唱える。
  • 夏目漱石こころ』の注釈では同時代の資料から小森陽一石原千秋の『こころ』論を批判したが、石原千秋から、自分たちの研究成果とは方法的にかみ合っていないと論難された。その後、松本清張、江戸川乱歩など大衆小説の研究に移り、時代相をとらえる手法を用いている。

著書

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編著

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  • 『日本文学研究論文集成 夏目漱石 1』若草書房 1998
  • 『漱石文学全注釈 12 心』若草書房 2000
  • 『別冊「国文学解釈と鑑賞」 江戸川乱歩と大衆の二十世紀』至文堂 2004
  • 『清張 闘う作家-「文学」を超えて』ミネルヴァ書房 2007
  • 『漱石紀行文集』編 岩波文庫 2016
  • 『漱石文学全注釈 7 三四郎』若草書房 2018 坂東(丸尾)実子・松下浩幸共編

論文

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脚注

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参考文献 

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