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臭化鉛(II)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
臭化鉛(II)
識別情報
CAS登録番号 10031-22-8 チェック
特性
化学式 PbBr2
モル質量 367.01 g/mol
外観 白色の粉末
密度 6.66 g/cm3 [1]
融点

373 ℃

沸点

916 ℃

への溶解度 0.455 g/100 mL (0 ℃)
0.844 g/100 mL (20 ℃)
4.41 g/100 mL (100 ℃)
アルコールへの溶解度 不溶
アンモニアへの溶解度 可溶
アルカリへの溶解度 可溶
臭化カリウムへの溶解度 可溶
臭化ナトリウムへの溶解度 可溶
危険性
EU分類 Repr. Cat. 1/3
Harmful (Xn)
Dangerous for the environment (N)
EU Index 082-001-00-6
Rフレーズ R61, R20/22, R33, R62, R50/53
Sフレーズ S53, S45, S60, S61
引火点 不燃性
関連する物質
その他の陰イオン フッ化鉛(II),
塩化鉛(II),
ヨウ化鉛(II)
その他の陽イオン 臭化チタン(I),
臭化スズ(II)
臭化ビスマス
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

臭化鉛(しゅうかなまり、: Lead(II) bromide)は臭化物で、化学式PbBr2で表される無機化合物である。臭化物溶液中に硝酸鉛(II)を加えると臭化鉛が沈殿する。室温では白色の粉末であるが、367℃以上に加熱すると弱い導電性を持つ無色の液体になる。粉末の状態では水に微溶(0℃の水100gあたり0.455g)だが、沸騰した熱湯では溶解度は約10倍となる[2]

安全性

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日本の毒物及び劇物取締法では劇物に分類されている。摂取すると、神経腎臓などに鉛中毒の症状が生じる[3]国際がん研究機関による発癌性評価ではグループ2A(ヒトに対しておそらく発癌性がある)に分類されている。

脚注

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  1. ^ Pradyot Patnaik. Handbook of Inorganic Chemicals. McGraw-Hill, 2002, ISBN 0070494398
  2. ^ グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン英語版. ISBN 978-0-08-037941-8
  3. ^ 製品安全データシート(昭和化学)