チタン酸鉛(II)
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チタン酸鉛(II) | |
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lead(II) titanium(IV) trioxide | |
別称 三酸化チタン(IV)鉛(II) チタン酸鉛 | |
特性 | |
化学式 | PbTiO3 |
モル質量 | 303.09 g/mol |
外観 | 黄色粉末 |
密度 | 7.52 g/cm3 |
水への溶解度 | 不溶 |
危険性 | |
主な危険性 | 有毒 (T) 環境への危険性 (N) 生殖能力や胎児に影響がある恐れ |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | R20/22 R33 R50/53 R61 R62[1] |
Sフレーズ | S45 S53 S60 S61[2] |
半数致死量 LD50 | 12000 mg/kg(ラット) |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 酸化鉛(II) 酢酸鉛(II) |
その他の陽イオン | チタン酸セシウム チタン酸鉄(II) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
チタン酸鉛(II)(チタンさんなまり に、英: lead(II) titanate)は、化学式が PbTiO3 と表される鉛のチタン酸塩である。三酸化チタン(IV)鉛(II)とも表記され、略称は PT。天然には産出しない。
物性、構造
[編集]室温ではペロブスカイト構造であり、格子長は a = 3.904 Å、c = 4.150 Åと6 %もの大きな異方性がある。この歪みが原因となって大きな自発分極が生じており、その値は0.057 Cm2以上である。このため圧電定数も高いが、分極条件がネックとなってバルク圧電体としての利用が難しいとされる。温度上昇に伴い495 °Cで相転移し、立方晶系の常誘電体となる。立方晶での格子長は3.96 Å。
ジルコン酸鉛で一部を置換したチタン酸ジルコン酸鉛(II) (Pb(Zr,Ti)O3) は圧電素子の材料として広く利用されている。
合成方法
[編集]応用例
[編集]添加する他の化合物の割合により融点を280-340 °C程度とする事が出来、電子部品や半導体の封止ガラスとして利用される[3]。
脚注
[編集]- ^ Alfa Aesar “アーカイブされたコピー”. 2011年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月12日閲覧。
- ^ Alfa Aesar “アーカイブされたコピー”. 2011年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月12日閲覧。
- ^ 電子デバイス用ガラス 日本電気硝子
参考文献
[編集]- 電気化学会・編『電気化学便覧 第5版』 丸善、2000年