脇功
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脇 功(わき いさお、1936年12月11日 - 2017年12月18日[1])は、イタリア文学者、プール学院大学名誉教授。
愛媛県出身。1964年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。 1968年から1970年までイタリア政府給費留学生としてローマ大学文学部に留学。 1980年代半ばよりプール学院大学教授、退任し名誉教授。
2001年に、ルドヴィーコ・アリオスト『狂えるオルランド』により、第38回日本翻訳文化賞[2]と第11回ピーコ・デッラ・ミランドラ賞[3]を受賞。
訳書
[編集]- 『愛は囚われず 暗黒と闘った人々の手紙』(共編訳、合同出版) 1965
- 『偉大なる幻影』(ディーノ・ブッツァーティ、松谷健二共訳、早川書房、ハヤカワSFシリーズ) 1968
- 『休戦』(プリモ・レーヴィ、早川書房、ハヤカワ・ノヴェルズ) 1969
- 『ある愛』(ディーノ・ブッツァーティ、在里寛司共訳、河出書房新社) 1969
- 『柔かい月』(イタロ・カルヴィーノ、河出書房新社) 1971、ハヤカワ文庫 1981、河出文庫 2003
- 『ひとりは誰でもなく、また十万人』(ルイジ・ピランデルロ、河出書房新社) 1972
- 『七人の使者 短編集』(ディーノ・ブッツァーティ、河出書房新社) 1974、新版1990
- 『罪なき者』(カブリエレ・ダヌンツィオ、ヘラルド・エンタープライズ) 1979、同文庫 1982 - 映画『イノセント』の原作[4]
- 『倦怠』(アルベルト・モラヴィア、河盛好蔵共訳、河出書房新社) 1980、河出文庫 1983、文庫改版 2000
- 『冬の夜ひとりの旅人が』(カルヴィーノ、松籟社、イタリア叢書) 1981、ちくま文庫 1995、白水Uブックス 2016
- 『怒りの惑星』(パオロ・ヴォルポーニ、松籟社、イタリア叢書) 1985
- 『砂のコレクション』(カルヴィーノ、松籟社、イタリア叢書) 1988
- 『不在の騎士』(カルヴィーノ、松籟社、イタリア叢書) 1989
- 『待っていたのは 短編集』(ブッツァーティ、河出書房新社) 1992
- 『タタール人の砂漠』(ブッツァーティ、松籟社、イタリア叢書) 1992、岩波文庫 2013
- 『マンドラーゴラ』(マキァヴェッリ、筑摩書房、マキァヴェッリ全集4) 1999
- 『狂えるオルランド』(アリオスト、名古屋大学出版会) 2001、新版(上・下)2022
- 『カンティ』(レオパルディ、柱本元彦共訳、名古屋大学出版会) 2006
- 『快楽 薔薇小説1』(ダヌンツィオ、松籟社) 2007
- 『罪なき者 薔薇小説2』(ダヌンツィオ、松籟社) 2008
- 『死の勝利 薔薇小説3』(ダヌンツィオ、松籟社) 2010
- 『七人の使者 / 神を見た犬 他十三篇』(ブッツァーティ、岩波文庫) 2013
- 『ランペドゥーザ全小説』(ジュゼッペ・ランペドゥーサ、武谷なおみ共訳、作品社) 2014 - 『山猫』[5]『短編集』ほか、
脚注
[編集]- ^ 訃報:毎日新聞
- ^ “歴代受賞作品(日本翻訳文化賞・日本翻訳出版文化賞・翻訳特別賞)”. NPO法人 日本翻訳家協会. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “2002年度受賞一覧”. 名古屋大学出版会. 2022年8月2日閲覧。
- ^ ルキノ・ヴィスコンティの遺作
- ^ ヴィスコンティ監督『映画 山猫』原作