聡ノ富士久志
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聡ノ富士 (2017年4月17日撮影)[1] | ||||
基礎情報 | ||||
四股名 | 安聡富士 → 聡ノ富士 | |||
本名 | 松岡 久志 | |||
生年月日 | 1977年4月15日(47歳) | |||
出身 | 群馬県北群馬郡吉岡町 | |||
身長 | 171.0cm | |||
体重 | 103.6kg | |||
BMI | 35.4 | |||
所属部屋 | 安治川部屋→伊勢ヶ濱部屋 | |||
得意技 | 寄り・反り | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 東序ノ口4枚目 | |||
最高位 | 東幕下55枚目 | |||
生涯戦歴 | 560勝609敗21休(171場所) | |||
データ | ||||
初土俵 | 1996年1月場所 | |||
趣味 | 音楽鑑賞 | |||
備考 | ||||
弓取り担当力士 | ||||
2024年10月28日現在 |
聡ノ富士 久志(さとのふじ ひさし、1977年4月15日 - )は、群馬県北群馬郡吉岡町出身で、伊勢ヶ濱部屋(入門時は安治川部屋)所属の現役大相撲力士。本名は松岡 久志(まつおか ひさし)。身長171.0cm、体重103.6kg、血液型はB型。最高位は東幕下55枚目(2005年9月場所)。好物はパスタ[2]。
2013年1月場所から2018年1月場所まで、弓取式を担当していた(ただし2013年3月場所、2015年1月場所だけは水口が担当した)。また、2021年9月場所2日目からは、負傷した担当力士の代役として再び弓取式を務めている。翌11月場所以降は正式に担当している(2023年7月場所は10日目より途中休場、9月場所と11月場所は皆勤したが9月場所3日目より勇輝が担当)。2024年1月場所で弓取りに復帰。
来歴
[編集]前橋商業高校時代は柔道部の所属で、柔道の有段者である。安治川部屋の群馬後援会関係者から大相撲へスカウトが来たため、自分の力を試そうと安治川部屋に入門、1996年1月場所で初土俵を踏んだ。四股名は部屋の名前から1字とった安聡富士。同期入門者の中には栃乃洋、海鵬、燁司、芳東、増健らがいる。
初土俵から1年余り、1997年9月場所で三段目に昇格するが、怪我も重なって序二段へ度々落ちるなど、出世は遅れた。2005年9月場所で幕下に昇進するも、幕下在位は現在まででこの1場所だけとなっている。2008年3月場所から聡ノ富士に四股名を改める。年齢的なこともあり、一時は引退も考えたことがあるが、2012年5月場所では序二段の優勝決定戦に初めて進出するなど、30代後半以降でも、好成績を残した場所がある。
部屋の弟弟子の日馬富士が2012年9月場所後に横綱になり、伊勢ヶ濱部屋から弓取り力士を出すことになったため、2012年の秋巡業より弓取式を担当することになった[3]。2013年1月場所からは本場所の弓取式も担当し、日馬富士が引退した次の場所の2018年1月場所まで務めた。2021年9月場所では、本来の弓取り担当者である将豊竜が負傷したため2日目から弓取式の代役を行っており、弓取り力士の最高齢記録を更新した[4]。この登板に本人は「年も年なので見せられる体ではないけど、何とかやっています」と笑った[5]。翌11月場所以降は部屋の弟弟子の照ノ富士が前の9月場所より横綱になっているために正式に担当している。2023年7月場所は不整脈のために10日目より途中休場した。9月場所は初土俵以来165場所ぶりに序ノ口陥落となった。同場所は照ノ富士も休場したため、2日目までで弓取り担当から降板した[6](後任は勇輝)。2024年1月場所で照ノ富士が復帰したため、自身も弓取り担当に復帰した[6]。
2024年7月17日、江戸の華重信の持つ弓取り式最多637回に並び[7]、翌18日単独最多となる638回目の弓取り式を挙行した。
人物・取り口
[編集]- 弓取式を日馬富士が横綱に在位していた時期とほぼ同じ期間務めたが、堅実ながらも豪快さも兼ね備えた弓取りが評価されていた。
- 居反りを得意としており、2020年7月場所2日目までに16度も決めている[8]。
主な成績
[編集]2024年9月場所終了現在
- 通算成績:560勝609敗21休(171場所)
一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
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1996年 (平成8年) |
(前相撲) | 東序ノ口50枚目 5–2 |
西序二段159枚目 3–4 |
東序二段178枚目 6–1 |
東序二段82枚目 2–5 |
東序二段114枚目 5–2 |
1997年 (平成9年) |
東序二段67枚目 4–3 |
東序二段44枚目 4–3 |
東序二段21枚目 4–3 |
西序二段筆頭 4–3 |
東三段目82枚目 3–4 |
西三段目99枚目 0–7 |
1998年 (平成10年) |
東序二段44枚目 4–3 |
西序二段17枚目 4–3 |
東三段目99枚目 4–3 |
西三段目76枚目 1–1–5 |
西序二段9枚目 3–4 |
東序二段20枚目 3–4 |
1999年 (平成11年) |
西序二段39枚目 4–3 |
西序二段18枚目 2–5 |
西序二段47枚目 5–2 |
東序二段8枚目 5–2 |
東三段目74枚目 1–4–2 |
西序二段筆頭 4–3 |
2000年 (平成12年) |
西三段目83枚目 4–3 |
西三段目66枚目 2–5 |
東三段目92枚目 5–2 |
西三段目56枚目 5–2 |
東三段目30枚目 4–3 |
東三段目15枚目 3–4 |
2001年 (平成13年) |
西三段目27枚目 1–6 |
西三段目58枚目 3–4 |
西三段目71枚目 5–2 |
西三段目37枚目 3–4 |
東三段目54枚目 4–3 |
西三段目43枚目 2–5 |
2002年 (平成14年) |
東三段目68枚目 4–3 |
東三段目54枚目 4–3 |
西三段目38枚目 2–5 |
東三段目61枚目 4–3 |
東三段目46枚目 2–5 |
西三段目69枚目 0–2–5 |
2003年 (平成15年) |
西序二段14枚目 5–2 |
東三段目80枚目 3–4 |
西序二段筆頭 2–5 |
東序二段32枚目 6–1 |
西三段目68枚目 3–4 |
西三段目84枚目 3–4 |
2004年 (平成16年) |
西三段目98枚目 4–3 |
東三段目80枚目 4–3 |
東三段目64枚目 4–3 |
西三段目47枚目 3–4 |
東三段目65枚目 2–5 |
東三段目86枚目 4–3 |
2005年 (平成17年) |
西三段目67枚目 5–2 |
西三段目39枚目 4–3 |
東三段目27枚目 3–4 |
東三段目40枚目 6–1 |
東幕下55枚目 1–6 |
西三段目26枚目 2–5 |
2006年 (平成18年) |
東三段目52枚目 4–3 |
西三段目37枚目 4–3 |
西三段目23枚目 2–5 |
西三段目48枚目 4–3 |
西三段目32枚目 3–4 |
西三段目45枚目 3–4 |
2007年 (平成19年) |
西三段目60枚目 3–4 |
東三段目77枚目 3–4 |
西三段目94枚目 3–4 |
西序二段3枚目 5–2 |
西三段目72枚目 4–3 |
西三段目51枚目 2–5 |
2008年 (平成20年) |
東三段目73枚目 4–3 |
西三段目52枚目 3–4 |
東三段目66枚目 3–4 |
東三段目80枚目 4–3 |
東三段目61枚目 3–4 |
東三段目73枚目 4–3 |
2009年 (平成21年) |
東三段目55枚目 2–5 |
東三段目81枚目 3–4 |
西三段目97枚目 4–3 |
西三段目77枚目 4–3 |
西三段目61枚目 3–4 |
西三段目74枚目 4–3 |
2010年 (平成22年) |
東三段目59枚目 休場 0–0–7 |
西序二段19枚目 6–1 |
東三段目57枚目 3–4 |
西三段目72枚目 4–3 |
西三段目53枚目 5–2 |
東三段目26枚目 2–5 |
2011年 (平成23年) |
西三段目54枚目 2–5 |
八百長問題 により中止 |
西三段目81枚目 4–3 |
東三段目53枚目 2–5 |
東三段目78枚目 3–4 |
東三段目95枚目 3–4 |
2012年 (平成24年) |
西序二段15枚目 2–5 |
東序二段50枚目 3–4 |
西序二段73枚目 7–0 |
東三段目73枚目 4–3 |
東三段目56枚目 4–3 |
西三段目40枚目 3–4 |
2013年 (平成25年) |
西三段目55枚目 2–5 |
西三段目73枚目 2–5 |
東序二段7枚目 3–4 |
東序二段27枚目 4–3 |
西序二段8枚目 5–2 |
東三段目77枚目 3–4 |
2014年 (平成26年) |
東三段目92枚目 3–4 |
東序二段4枚目 3–4 |
東序二段27枚目 3–4 |
西序二段49枚目 4–3 |
西序二段25枚目 4–3 |
東序二段4枚目 3–4 |
2015年 (平成27年) |
東序二段26枚目 3–4 |
西序二段44枚目 5–2 |
西序二段8枚目 4–3 |
西三段目88枚目 3–4 |
西序二段13枚目 5–2 |
東三段目78枚目 2–5 |
2016年 (平成28年) |
東序二段5枚目 4–3 |
東三段目85枚目 3–4 |
西序二段4枚目 3–4 |
西序二段25枚目 5–2 |
西三段目88枚目 3–4 |
西序二段5枚目 3–4 |
2017年 (平成29年) |
西序二段26枚目 4–3 |
東序二段3枚目 4–3 |
東三段目83枚目 2–5 |
西序二段16枚目 3–4 |
東序二段53枚目 4–3 |
西序二段25枚目 4–3 |
2018年 (平成30年) |
東序二段3枚目 2–5 |
東序二段25枚目 3–4 |
東序二段50枚目 3–4 |
西序二段73枚目 3–4 |
東序二段100枚目 5–2 |
西序二段54枚目 3–4 |
2019年 (平成31年 /令和元年) |
東序二段77枚目 5–2 |
東序二段31枚目 2–5 |
西序二段66枚目 4–3 |
東序二段37枚目 2–5 |
西序二段79枚目 2–5 |
西序二段44枚目 2–5 |
2020年 (令和2年) |
東序二段87枚目 5–2 |
西序二段39枚目 2–5 |
感染症拡大 により中止 |
西序二段82枚目 3–4 |
東序二段92枚目 5–2 |
西序二段45枚目 2–5 |
2021年 (令和3年) |
西序二段86枚目 5–2 |
東序二段39枚目 2–5 |
西序二段70枚目 3–4 |
東序二段78枚目 4–3 |
東序二段45枚目 2–5 |
西序二段77枚目 4–3 |
2022年 (令和4年) |
西序二段43枚目 2–5 |
東序二段71枚目 3–4 |
西序二段91枚目 4–3 |
西序二段56枚目 3–4 |
東序二段78枚目 3–4 |
東序二段89枚目 3–4 |
2023年 (令和5年) |
西序二段91枚目 4–3 |
西序二段57枚目 2–5 |
東序二段85枚目 2–5 |
東序二段102枚目 1–4–2[9] |
東序ノ口8枚目 4–3 |
西序二段76枚目 2–5 |
2024年 (令和6年) |
東序二段93枚目 2–5 |
西序二段91枚目 2–5 |
東序二段93枚目 3–4 |
西序二段95枚目 1–6 |
東序二段98枚目 2–5 |
東序ノ口4枚目 – |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
改名歴
[編集]- 安聡富士 久志(あさとふじ ひさし):1996年1月場所 - 2008年1月場所
- 聡ノ富士 久志(さとのふじ - ):2008年3月場所 -
脚注
[編集]- ^ 平成29年4月17日、靖国神社奉納大相撲、弓取式
- ^ 力士紹介 伊勢ヶ濱部屋 (2023年8月4日閲覧)
- ^ “聡ノ富士が秋巡業で弓取り式デビュー/スポーツ速報/デイリースポーツ online”. web.archive.org (2012年10月28日). 2024年7月28日閲覧。
- ^ 「弓取り力士の担当力士が急きょ交代、将豊竜が初日取組で肩負傷のため」『日刊スポーツ』2021年9月13日。2021年9月13日閲覧。
- ^ “44歳聡ノ富士 2人の弟弟子の横綱が現役の時に弓取り式「最後まで」 - 大相撲裏話 - 相撲・格闘技コラム : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年7月28日閲覧。
- ^ a b 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2024年2月号、ベースボール・マガジン社、89頁。
- ^ “聡ノ富士が江戸の華に並ぶ歴代最多637回目の弓取り式「この日を目標にやってきた」 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年7月28日閲覧。
- ^ “序二段聡ノ富士、珍手「居反り」実は1人で16度目 - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年7月28日閲覧。
- ^ 不整脈のため5番相撲から休場