聖母子 (ベッリーニ、ニューヨーク)
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イタリア語: Madonna col Bambino | |
作者 | ジョヴァンニ・ベッリーニ |
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製作年 | 1480年代後半 |
寸法 | 88.9 cm × 71.1 cm (35.0 in × 28.0 in) |
所蔵 | メトロポリタン美術館、ニューヨーク |
登録 | 08.183.1 |
ウェブサイト | Catalogue entry |
『聖母子』(せいぼし、伊: Madonna col Bambino)は、イタリアのルネサンス期ヴェネツィア派の巨匠、ジョヴァンニ・ベッリーニが1480年代後半に制作した絵画である。現在、ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されている[1][2]。
珍しいことに、聖母マリアは自身の視線で鑑賞者の注意を引き付けている。マリアの背後のカーテン(玉座の「栄誉の布」の代わり)が少し開けられ、不毛の丘から緑豊かな町並みへの移行を示す遠くの風景が見える。これは死と再生の象徴であり[3]、キリストの復活の比喩である。
ベッリーニは大型の祭壇画に加え、本作のような小品の聖母子画も多数描いている。それらは個人的祈祷のための作品であるが、新しい試みが見られる。本作では聖母は画面の縦軸に沿っているが、部分的に開けられたカーテンと幼子イエス・キリストの位置は左右非対称性を生み出している[4]。それは、ベッリーニの後の弟子ティツィアーノの作品を予見させるものである[3]。
脚注
[編集]- ^ WGA Entry
- ^ “Madonna and Child”. Metropolitan Museum of Art. 18 October 2018閲覧。
- ^ a b https://www.metmuseum.org/art/collection/search/435641 2021年8月7日閲覧
- ^ WGA Entry 2021年8月7日閲覧