聖母子と聖ペテロ、聖セバスティアヌス
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フランス語: La Vierge et l'Enfant entre saint Pierre et saint Sébastien 英語: Madonna and Child with Saint Peter and Saint Sebastian | |
作者 | ジョヴァンニ・ベッリーニ |
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製作年 | 1487年 |
種類 | 板上に油彩 |
寸法 | 84 cm × 61 cm (33 in × 24 in) |
所蔵 | ルーヴル美術館、パリ |
『聖母子と聖ペテロ、聖セバスティアヌス』(せいぼしとせいペテロ、せいセバスティアヌス、仏: La Vierge et l'Enfant entre saint Pierre et saint Sébastien、英: Madonna and Child with Saint Peter and Saint Sebastian)は、イタリア・初期ルネサンスのヴェネツィア派の巨匠ジョヴァンニ・ベッリーニが板上に油彩で描いた絵画である。画家の画業の最盛期の1487年に制作された[1]。作品は以前、マルコ・バサイティに帰属されたが、今日、ベッリーニへの帰属は一致して認められている[2]。1859年にパリのルーヴル美術館に購入された[3]。
画面の中央には聖母マリアがおり、手すりに立つ幼子イエス・キリストを支えている。ベッリーニは、鑑賞者を祝福する代わりに自身を指さすイエスの、赤ん坊らしい間違いを写実的に捉えている。聖母は物思いにふけっているのか、来るべき「受難」に思いを馳せているのか、息子イエスの間違いに気づかない様子である[1]。
2人の聖人、すなわち、左側の聖ペテロ (アトリビュートである「天国への鍵」を持っている) と、右側の聖セバスティアヌスは手すりの後ろにおり、半身像で表されている。聖母、イエス、2人の聖人、そして天使たちによって形成される円形が、構図に統一感をもたらしている[1]。
なお、手すりには、「IOANNES BELLINVS」と画家の名前が記されている[1][2][3]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- ヴァンサン・ポマレッド監修・解説『ルーヴル美術館 収蔵絵画のすべて』、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2011年刊行、ISBN 978-4-7993-1048-9