ピリカ遺跡
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ピリカ遺跡(ピリカいせき)は、北海道今金町にある旧石器時代の遺跡。美利河遺跡とも表記される。1994年(平成6年)に国の史跡に指定されている[1]。
概要
[編集]渡島半島のピリカベツ川流域の台地上にある。1983年(昭和58年)以来、美利河ダムの建設工事に伴って発掘調査が行われて、調査面積1585平方メートルの範囲から細石刃・尖頭器をはじめ、細石刃核・刻器・削器、ドゥナイト製の玉などが大量に出土した。出土品の分析により、これらの石器は3ないし5つの時期に分けることが可能で、黒曜石は北海道各地から、玉は遠く大陸からもたらされたことが判明している。出土品は11万点以上にのぼるが、そのうち各時期を代表する石器、接合資料など163点が「北海道美利河1遺跡出土品」の名称で重要文化財に指定されている(ピリカ旧石器文化館保管)。
関連施設
[編集]2003年(平成15年)には遺跡に隣接して「ピリカ旧石器文化館」がオープンした。
積雪期は「ふれあい歩くスキーコース」が開設される。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 岡村道雄「美利河遺跡」『日本史大事典 5』(平凡社 1993年) ISBN 978-4-582-13105-5
- 寺崎康史「ピリカ遺跡」『日本歴史大事典 3』(小学館 2001年) ISBN 978-4-09-523003-0
- 藤本強「美利河Ⅰ遺跡」『国史大辞典 15』(吉川弘文館 1996年) ISBN 978-4-642-00515-9
外部リンク
[編集]座標: 北緯42度28分35.6秒 東経140度12分17.3秒 / 北緯42.476556度 東経140.204806度