美保関灯台
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美保関灯台 | |
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航路標識番号 [国際標識番号] | 0848 [M7316] |
位置 | 北緯35度34分03秒 東経133度19分31秒 / 北緯35.56750度 東経133.32528度座標: 北緯35度34分03秒 東経133度19分31秒 / 北緯35.56750度 東経133.32528度 |
所在地 |
島根県松江市美保関町 美保関字大平 |
塗色・構造 | 白色、塔形(円形)、石造 |
レンズ | LB-M60型灯器 |
灯質 | 単閃白光 毎12秒に1閃光 |
実効光度 | 490,000 cd |
光達距離 | 23.5海里(約44km) |
明弧 | 115度 - 52度 |
塔高 | 14.0 m (地上 - 塔頂) |
灯火標高 | 82.91 m (平均海面 - 灯火) |
初点灯 | 1898年(明治31年)11月8日 |
管轄 |
海上保安庁 第八管区海上保安本部 境海上保安部 |
美保関灯台(みほのせきとうだい)は、山陰最古[1]の石造灯台。1898年(明治31年)、島根半島の東端 地蔵崎の馬着山に、フランス人の指導により建設された。国の重要文化財に指定されている。
概要
[編集]「世界灯台100選」および「日本の灯台50選」に選ばれている[1]。その歴史的文化財的価値が高さから、Aランクの保存灯台に指定され、灯台として初の登録有形文化財に登録された。毎年7月の第3月曜日の海の日には灯台内部が一般公開される[1]。
敷地内には美保関地ノ御前島照射灯(航路標識番号 0849)が併設されている。また、沖合約4 kmに浮かぶ沖ノ御前島には沖ノ御前島灯台(航路標識番号 0850)[註釈 1]が設置されている。
灯台横の官舎(旧吏員退息所)の建物は現在、美保関灯台ビュッフェ(レストラン)に改装され活用されている[2]。
1930年に与謝野鉄幹・晶子夫妻が地蔵埼を訪れており、夫妻が残した歌が灯台施設前の石碑に記されている。
歴史
[編集]- 1898年(明治31年)11月8日 - フランス人技師による設計、美保関町片江の石工であった寺本常太郎の施工により第1等灯台 地蔵崎灯台として初点灯[2][3][4][5]。光度は6万7,500カンデラ。
- 1922年(大正11年) - 光源が電化される。
- 1935年(昭和10年) - 地蔵崎の名称が全国的に多いことから、美保関燈台に改名[2][4]。
- 1954年(昭和29年) - 第1等レンズを変更して、LB-90型灯器になる。
- 1962年(昭和37年) - 無人化[2]。
- 1993年(平成5年) - 最新設備に改良し、メタルハライド電球を使用するLB-M60型灯器となる[5]。
- 1998年(平成10年) - 国際航路標識協会 (IALA) により、「世界各国の歴史的に特に重要な灯台100選(世界灯台100選)」に選ばれた[1][4]。
- 2007年(平成19年) - 灯台としては初めて国の登録有形文化財に登録された(石塀、主屋、倉庫、トイレ含む)[6][7]。
- 2009年(平成21年)2月6日 - 近代化産業遺産に認定される。
- 2022年(令和4年)2月9日 - 出雲日御碕灯台・江埼灯台とともに国の重要文化財に指定[8]。
ギャラリー
[編集]-
灯台設置当時から使用されていた第一等フレネル式閃光レンズ
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LB90型灯器
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登録有形文化財、近代化産業遺産であることを表すプレート
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沖から望む島根半島東端と美保関灯台(右端)
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美保関地ノ御前島照射灯
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沖ノ御前島灯台
アクセス
[編集]脚注
[編集]註釈
[編集]- ^ 2013年10月11日付で灯標から灯台に変更
出典
[編集]- ^ a b c d “美保関灯台”. 美保関町観光公式サイト. 松江観光協会 美保関町支部. 2019年9月26日閲覧。
- ^ “市報松江2007年8月号” (PDF). 松江市. 2019年9月26日閲覧。
- ^ a b c “美保関灯台” (PDF). 一般社団公人 中国建設弘済会. 2019年9月26日閲覧。
- ^ a b “美保関灯台”. 公益社団法人 燈光会. 2019年9月26日閲覧。
- ^ “美保関灯台”. 文化遺産オンライン. 文化庁. 2019年9月26日閲覧。
- ^ “美保関・美保神社・美保関灯台・青石畳通(散策)”. 神々のふるさと山陰. 山陰ポータルサイト運営会議. 2019年9月26日閲覧。
- ^ 令和4年2月9日文部科学省告示第10号。