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米田三星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

米田 三星(よねだ さんせい、1905年2月12日 - 2000年1月23日)は日本の小説家医師。本名は庄三郎。

人物

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1905年2月12日奈良県吉野郡下市町生まれる。

1932年(昭和7年)、大阪帝国大学医学部卒業。1937年(昭和12年)、日華事変により応召、野戦病院付き軍医として華北、華中を転々し、翌年帰国。1945年(昭和20年)、奈良県立医学専門学校(現奈良県立医科大学)創設により、同校教授となり、1948年(昭和23年)、退職して診療所を開業する。

1931年(昭和6年)、投稿した『生きてゐる皮膚』が『新青年』に採用され、同年に他二編、翌年に一編を『新青年』に発表。他に『サンデー毎日』や『大阪時事新報』などにも作品を執筆していた。戦前では小酒井不木木々高太郎と並んで、その医学的素養を活かした作家で、作品数こそ少ないが、怪奇犯罪小説の面で忘れがたい作家の一人である。木々高太郎のデビュー作『網膜脈視症』を読んで創作意欲を失い、四編で筆を断っている。

作品

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  • 「生きている皮膚」(『新青年』1931年(昭和6年)1月号掲載)
    • 『怪奇探偵小説集 幻の傑作ミステリー』(鮎川哲也編、双葉社、1976年)収録
    • 『怪奇探偵小説集 1』(双葉ポケット文庫、1983年12月 / ハルキ文庫版、1998年5月)収録
    • 『恐怖ミステリーbest15 こんな幻の傑作が読みたかった!』(コアラブックス、2006年5月)収録
    • 『戦前探偵小説四人集』(論創ミステリ叢書、2011年6月)収録
  • 「蜘蛛」(『新青年』1931年(昭和6年)6月号掲載)
    • 『新青年傑作選集 2 怪奇・幻想小説編』(立風書房、1970年 / 角川文庫、1977年10月)収録
    • 『あやつり裁判 幻の探偵小説コレクション』(晶文社、1988年3月)収録
    • 『戦前探偵小説四人集』(論創ミステリ叢書、2011年6月)収録
  • 告げ口心臓」(『新青年』1931年(昭和6年)9月号掲載)
    • 『新青年傑作選集 4 怪奇編』(角川文庫、1977年10月)収録
    • 幻影城』1978年7月号(株式会社幻影城)再録
    • 『ミステリーの愉しみ 第1巻 (奇想の森)』(立風書房、1991年12月)収録
    • 『ひとりで夜読むな 新青年傑作選怪奇編』(角川ホラー文庫、2001年1月)収録
    • 『戦前探偵小説四人集』(論創ミステリ叢書、2011年6月)収録
  • 「血劇」(『新青年』1932年(昭和7年)4月号掲載)
    • 『戦前探偵小説四人集』(論創ミステリ叢書、2011年6月)収録
  • 「児を産む死人」(『新青年』1932年(昭和7年)7月号掲載)
    • 『戦前探偵小説四人集』(論創ミステリ叢書、2011年6月)収録
  • 「森下雨村さんと私」 (随筆)
    • 『戦前探偵小説四人集』(論創ミステリ叢書、2011年6月)収録

関連項目

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