篆刻美術館
篆刻美術館 | |
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施設情報 | |
正式名称 | 篆刻美術館[1] |
専門分野 | 美術館 |
事業主体 | 古河市 |
管理運営 | 古河市教育委員会 |
開館 | 1991年 |
所在地 |
〒306-0033 茨城県古河市中央町二丁目4番18号 |
位置 | 北緯36度11分40.9秒 東経139度42分10.1秒 / 北緯36.194694度 東経139.702806度座標: 北緯36度11分40.9秒 東経139度42分10.1秒 / 北緯36.194694度 東経139.702806度 |
外部リンク | 篆刻美術館公式サイト |
プロジェクト:GLAM |
篆刻美術館(てんこくびじゅつかん)は、茨城県古河市にある美術館である。篆刻の魅力を紹介する日本初で唯一の専門美術館として、平成3年(1991年)3月に開館した。建物は大正9年(1920年)に建てられた商家の石蔵を改修・利用している[2]。
展示内容
[編集]篆刻は印章から発展したもので、約500年前に中国で始まった。篆書と呼ばれる二千数百年前の古文字を、軟質の石片や木片に刻み、朱色の印泥をつけて紙に押印し、印影を観賞する[3]。書と彫刻が結合した工芸美術としての側面が強い。
常設展示は、古河の篆刻家・生井子華の作品を中心とし、他には石井雙石、二世中村蘭臺などの著名な篆刻家の作品、および、篆刻に用いられる封泥や石印材などである[3]。
多様な企画展も随時開催される。例えば、中国書画の収集家の鑑蔵印を展示した「林朗庵自用印展」(2013年9 - 11月)、著名な篆刻家の作品を集めた「園田湖城展」(2011年9 - 11月)など、特定のテーマを扱った展示が行われた。他にも「第5回日本篆刻家協会役員展」(2013年6 - 8月)、「第23回全日本篆刻連盟役員展」(2013年10 - 12月)のように、現在活躍している篆刻家たちの作品展示も行われた。また、古河市内小中学校生や全国高校生の篆刻作品展示も行われる[4]。
篆刻体験
[編集]美術学習室に必要な用具・用材を準備してあり、手軽に篆刻を体験できる。原則として、土曜日・日曜日・祝日に開催。完全予約制。詳細は本美術館の公式サイト[4] を参照。
生井子華について
[編集]本美術館は、古河の篆刻家・生井子華(いくい・しか)の作品を展示する施設として構想・開館し、篆刻の魅力を発信する拠点として発展してきた。生井子華の本名は生井繁(なまい・しげる)、略歴は以下の通り[2][5]。
- 明治37年(1904年) - 古河町(現古河市)に誕生。生家は印章業
- 昭和7年(1932年) - 西川寧(にしかわ・やすし)に師事
- 昭和24年(1949年) - 第5回日展にて特選受賞
- 昭和31年(1956年) - 日展の審査員となる。以後も日展の審査員を歴任
- 昭和43年(1968年) - 古河市文化章を受章
- 昭和55年(1980年) - 勲四等瑞宝章・古河市教育功労章を受章
- 昭和56年(1981年) - 紺綬褒章を受章
- 平成元年(1989年) - 死去
建物
[編集]本美術館の建物は、大正9年(1920年)に建てられた商家の石蔵を改修したものである。美術館の建つ町通りは、かつては「石町」と呼ばれ、江戸時代・古河宿のころから、多くの商家が軒を連ねていた。
建物は通りに面した表蔵と、中庭を挟んだ南側の裏蔵から構成。表蔵は大谷石を用いた石造3階建て・瓦葺・建築面積は29平方メートル。妻側に独特の意匠の開口部を設けている。内部は1階を本格的な洋間とし、3階部分は吹抜けとして小屋組を見せる等の改修が施されている。裏蔵は切妻造・2階建の石蔵で、表蔵とあわせて改修され展示棟となっている。平成10年(1998年)、「篆刻美術館表蔵棟(旧平野家表蔵棟)」・「篆刻美術館裏蔵棟(旧平野家裏蔵棟)」として、国の登録有形文化財に登録された[6]。
入館料・開館時間等
[編集]アクセス
[編集]脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 篆刻美術館のホームページ
- 篆刻美術館 - artscape
- 篆刻美術館 - インターネットミュージアム