等松春夫
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人物情報 | |
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生誕 |
1962年11月(満60歳) アメリカ合衆国 カリフォルニア州パサディナ市 |
出身校 |
筑波大学人文学類卒業 早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了 |
両親 | 等松隆夫(父) |
学問 | |
研究分野 |
国際関係史 政治学 |
学位 | D.Phil.(オックスフォード大学) |
等松 春夫(とうまつ はるお、1962年〈昭和37年〉11月 - )は、日本の政治学者。防衛大学校教授。学位はD.Phil.(オックスフォード大学)。
来歴
[編集]筑波大学人文学類(西洋史)卒業。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了(政治学)同大学院法学研究科博士課程(国際条約史)中退。スワイヤー・センテナリー奨学生としてオックスフォード大学大学院(社会科学部)へ留学し、博士号取得 (Doctor of Philosophy in Politics and International Relations)。玉川大学文学部外国語学科講師、同大学経営学部国際経営学科助教授、准教授、教授を経て2009年10月より現職。
研究
[編集]専門は国際関係史と政治学で、日本国、アメリカ合衆国、中華人民共和国国際共同の日中戦争研究、日露戦争研究、日英交流史研究、国際関係における大日本帝国の南洋群島委任統治研究、国際政治史の中における満洲の研究、比較戦争史研究、領域の国際管理研究など扱う研究領域は広い。
人物
[編集]- グレートブリテン及び北アイルランド連合王国エルガー協会の会員であり、エドワード・エルガーの楽譜やグレートブリテン及び北アイルランド連合王国音楽を中心とするオーケストラ演奏会のプログラムノートへの解説やエッセイを執筆している。
- 2023年6月、防衛大学校の教育に関する問題点を指摘する論考「危機に瀕する防衛大学校の教育」をネット上に公開した[1][2]。
家族・親族
[編集]著書
[編集]- A Gathering Darkness: the Coming of War to the Far East and the Pacific, 1921-1942, Haruo Tohmatsu and H. P. Willmott, SR Books, 2004.
- Pearl Harbor, H.P. Willmott with Haruo Tohmatsu and Spencer C. Johnson, Cassell, 2001.
- 『日本帝国と委任統治 南洋群島をめぐる国際政治 1914-1947』名古屋大学出版会、2011年
編著
[編集]- 軍事史学会編『日露戦争(一)国際的文脈』錦正社、2004年
- 軍事史学会編『日露戦争(二)戦いの諸相』錦正社、2005年
- 軍事史学会編『PKOの史的検証』錦正社、2007年
- 軍事史学会編『日中戦争再論』錦正社、2008年
- 竹本知行共編『ファンダメンタル・政治学』北樹出版、2010年/増補版2013年
- 日本国際政治学会編『国際政治 特集「歴史認識と国際政治」』187号、2017年
- 「20世紀と日本」研究会編『もうひとつの戦後史ー第一次世界大戦後の日本とアジア・太平洋』千倉書房、2019年
翻訳・翻訳監修
[編集]- H・P・ウィルモット『大いなる聖戦―第二次世界大戦全史』上下、国書刊行会、2018年
- R・G・グラント『兵士の歴史大図鑑』創元社、2017年
- ジョン・G・ストウシンガー『なぜ国々は戦争をするのか』上下、国書刊行会、2015年
- R・G・グラント『海戦の歴史大図鑑』創元社、2015年
- H・P・ウィルモット『第一次世界大戦の歴史大図鑑』創元社、2014年
音楽関係の著作等
[編集]雑誌・機関紙
[編集]- 「帝国の吟遊詩人―エルガーの社会文化史―」『創文』第467号(2004年8月)
- 「総力戦と音楽: エドワード・エルガーの世界大戦」『軍事史学』44-2(2008年)
- 「エルガーの逆説」東京交響楽団『シンフォニー』(2009年2月)
- 「エドワード・エルガーと帝国の精神―エルガーの社会文化史(1)」NHK交響楽団『フィルハーモニー』(2009年5月)
- 「エルガーと帝国の黄昏-エルガーの社会文化史(2)」NHK交響楽団『フィルハーモニー』(2009年10月)
- 「英雄、聖人、佳人、使徒―エルガーの交響曲をめぐる人々―」東京都交響楽団『月刊都響』(2010年4月)
- 「エニグマ変奏曲の事件簿―ドイルとエルガー―」読売日本交響楽団『月刊オーケストラ』(2010年5月)
- 「洪水の後で―世界大戦と英国の作曲家たち―」NHK交響楽団『フィルハーモニー』(2010年5月)
- 「世の光は荒地を照らす―〈生命の光〉から「使徒三部作」へ」東京交響楽団『シンフォニー』(2010年10月)
- 「記憶装置としての音楽―メガデスの世紀と作曲家たち―」読売日本交響楽団『月刊オーケストラ』(2012年10月)
- 「公的音楽と英国の作曲家たち―王室音楽師範をめぐって―」NHK交響楽団『フィルハーモニー』(2013年5月)
- 「シリーズ・音楽文化の源流を探る⑥―イギリス―」」読売日本交響楽団『月刊オーケストラ』(2013年9月)
- 「戦争の世紀と二人の作曲家―世界大戦をめぐるエルガーとブリテン―」名古屋フィルハーモニー交響楽団プログラム(2013年11月)
- 「蝋燭は消える前にひときわ輝く―交響曲第3番をめぐる人々―」読売日本交響楽団『月刊オーケストラ』(2014年11月)
- 「ミューズさまざま―ウォルトンをめぐる女性達―」名古屋フィルハーモニー交響楽団プログラム(2014年12月)
- 「英国音楽とジャポニズム」名古屋フィルハーモニー交響楽団プログラム(2015年12月)
- 「神との格闘―ピサールとバーンスタインの《カディッシュ》―」東京都交響楽団『月刊都響』(2016年3月)
- 「レイフ・ヴォーン・ウィリアムズー英国音楽の老大人―」東京都交響楽団『月刊都響』(2017年5月)
- 「大日本帝国と《第九》―年末恒例の起源」『レコード芸術』(2017年12月)
- 「旅する人ヴォーンウィリアムズ」『東京・春・音楽祭2019』総合プログラム(2019年3月)
- 「エルガーの《英雄交響曲》―ゴードンとニューマンー」名古屋フィルハーモニー交響楽団プログラム(2019年7月)
楽曲解説
[編集]NHK交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団等 プロの楽団の演奏会プログラムに、エドワード・エルガー、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ、グスターヴ・ホルスト、フレデリック・ディーリアス、フランク・ブリッジ、ウィリアム・ウォルトン、ベンジャミン・ブリテン、オリヴァー・ナッセンなど、英国の作曲家の作品について執筆多数。
楽譜解説
[編集]- エルガー『序曲〈フロワサール〉』(日本楽譜出版社、2007年)〈エルガー生誕150年記念〉
- エルガー『弦楽オーケストラのためのソスピーリ(ため息)』(日本楽譜出版社、2007年)〈エルガー生誕150年記念〉
- エルガー『交響曲第1番』(日本楽譜出版社、2007年/増補改訂版、2015年)〈エルガー生誕150年記念〉
- エルガー『演奏会序曲 南国にて(アラッシオ)』(日本楽譜出版社、2009年)
- エルガー『ピアノ曲集』(全音楽譜出版社、2014年/再版2015年)
外部リンク
[編集]脚注
[編集]注釈・出典
[編集]- ^ “【防衛大現役教授が実名告発】自殺未遂、脱走、不審火、新入生をカモにした賭博事件…改革急務の危機に瀕する防衛大学校の歪んだ教育”. 教養・カルチャー. 集英社オンライン (2023年6月30日). 2023年6月30日閲覧。
- ^ “准教授主導で200名以上もの学生が関与した詐取事件、8人1部屋の共同生活…防衛大の時代錯誤なリーダーシップ・フォロワーシップ教育がもたらす大きな弊害〈防衛大現役教授が実名告発〉”. 教養・カルチャー. 集英社オンライン (2023年6月30日). 2023年6月30日閲覧。