笹野雄太郎
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笹野 雄太郎(ささの ゆうたろう、1876年(明治9年)8月1日 - 1954年(昭和29年)3月21日[1])は、日本の政治家(広島市会議員)[2]、広島県多額納税者[3]、実業家、缶詰製造・精米業[4][5][6]。国文学者・笹野堅の父。
経歴
[編集]静岡県人・笹野甚四郎の長男[4][7]。父・甚四郎は缶詰製造・精米業を営む[8]。1914年、父の跡を継ぎ、呉・佐世保などに工場を増設、旭牛肉缶詰の名を高めた[1]。1928年、家督を相続した[9]。
広島女子商業初代理事長[1]、広島物産社長[2][10]、芸備鉄道監査役[2]、広島段原東浦三等郵便局長[11]などをつとめた。
人物
[編集]笹野雄太郎について、『商工資産信用録 第33回 中国四国版』には「職業・米穀、缶詰、陸海軍用達[12]、調査年月・1932年7月、正身身代・O、信用程度・B」とある[13]。
貴族院多額納税者議員選挙の互選資格を有した[5]。教育功労者として賞勲局より紺綬褒章を授けられた[2]。
趣味は長唄[2]。住所は広島市段原東浦[6]、同市段原新[10][11]。本籍は静岡県志太郡藤枝町[2]、あるいは広島県[9]。
栄典
[編集]家族・親族
[編集]- 笹野家
- 父・甚四郎(1853年 - 1928年、共盛銀行頭取[4]、藤相鉄道社長[7]、缶詰製造・精米業[8]、資産家[15]) - 住所は静岡市紺屋町[4][7]。広島市段原町に甚四郎が経営する旭缶詰製造所精米所の工場がある[16]。
- 継母・てる(1879年 - ?、静岡、杉本大治郎の妹)[7]
- 妻・たけ(1882年 - ?、東京士族、藤平重資の三女[4]、藤平純三の養妹[9])
- 長男・堅[9](1901年 - 1961年、国文学者)
- 女・まつ子(1909年 - ?)[4]
- 二男・雄一(1912年 - ?)[4][6]
- 三男・甚太郎[4](1913年 - ?、エヌエスケートリントン社長[17])
- 二女(1915年 - ?)[4]
- 三女(1918年 - ?)[4]
- 四女(1919年 - ?)[4]
- 孫
- 親戚
脚注
[編集]- ^ a b c 笹野 雄太郎とはコトバンク。2017年9月29日閲覧。
- ^ a b c d e f 『広島県紳士録 昭和8年版』80頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年9月29日閲覧。
- ^ 『日本紳士録 第37版附録 多額納税者名簿』附録 全国多額納税者 広島県64頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年12月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 『人事興信録 第7版』さ116頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年9月29日閲覧。
- ^ a b 『全国貴族院多額納税者議員互選人名総覧』70頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年9月29日閲覧。
- ^ a b c 『日本紳士録 第44版』広島サ、シの部12頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年9月29日閲覧。
- ^ a b c d 『人事興信録 第8版』サ130頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2021年7月23日閲覧。
- ^ a b 『広島県紳士名鑑』169頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年9月29日閲覧。
- ^ a b c d e f 『人事興信録 第9版』サ126 - 127頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年9月30日閲覧。
- ^ a b 『日本全国諸会社役員録 第44回』下編436頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年7月10日閲覧。
- ^ a b 『日本紳士録 第41版』広島サ、シの部11頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年12月28日閲覧。
- ^ 『商工人名録 昭和8年』96頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年10月6日閲覧。
- ^ 『商工資産信用録 第33回 中国四国版』広島県さ之部46頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2022年11月30日閲覧。
- ^ a b 『紺綬褒章名鑑 賞勲局百年資料集 大正8年〜昭和16年』130頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年2月16日閲覧。
- ^ 『全国五十万円以上資産家表 時事新報社第三回調査』5頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2017年9月29日閲覧。
- ^ 『日本案内 正巻之中』1034頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2021年7月22日閲覧。
- ^ 『現代人物事典 出身県別 西日本版』広島1242頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年9月24日閲覧。
参考文献
[編集]- 『全国五十万円以上資産家表 時事新報社第三回調査』時事新報社、1916年。
- 『広島県紳士名鑑』国民教育普及社、1917年。
- 開国社編『日本案内 正巻之中』開国社、1919年。
- 人事興信所編『人事興信録 第7版』人事興信所、1925年。
- 人事興信所編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
- 人事興信所編『人事興信録 第9版』人事興信所、1931年。
- 『商工資産信用録 第33回 中国四国版』商業興信所、1932年。
- 『全国貴族院多額納税者議員互選人名総覧』銀行信託通信社出版部、1932年。
- 広島商工会議所編『商工人名録 昭和8年』広島商工会議所、1933年。
- 交詢社編『日本紳士録 第37版附録 多額納税者名簿』交詢社、1933年。
- 『広島県紳士録 昭和8年版』西日本興信所、1933年。
- 商業興信所編『日本全国諸会社役員録 第44回』商業興信所、1936年。
- 交詢社編『日本紳士録 第41版』交詢社、1937年。
- 交詢社編『日本紳士録 第44版』交詢社、1940年。
- 『現代人物事典 出身県別 西日本版』サン・データ・システム、1980年。
- 総理府賞勲局編『紺綬褒章名鑑 賞勲局百年資料集 大正8年〜昭和16年』大蔵省印刷局、1986年。