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笹川吉晴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

笹川 吉晴(ささがわ よしはる、1969年[1][2] - )は、日本の文芸評論家東京都出身[1][2]東京都立狛江高等学校を卒業後、専修大学文学部に進み、同大学院文学研究科修士課程修了[2]博士後期課程単位取得退学

解説

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評論家デビューの契機となったのは、専修大学の先輩にあたる文芸評論家縄田一男が、卒業論文として提出された「<人間性>の否定」(作家友成純一論)を読んで「随分変わった学生がいる」と注目した事による。また、大学時代のゼミ同期生には作家・フリー編集者の日下三蔵がいる。

専門分野は現代日本文学で、中でもクトゥルフ神話系作品をはじめとするホラー系文学作品の評論において第一人者であるが、それだけに止まらず、マニアックなものから一般的なものまでの映像作品や格闘技文化などへの造詣も深い。興味対象は、ホラー以外に、時代小説プロレスサイエンス・フィクションミステリーなど幅広い分野に及ぶ。これまで多数手掛けている文庫解説の仕事が、現在までの笹川の評論活動のメインになるが、いずれもそれぞれの作品の背景となる社会や文化に深く鋭く突っ込んだ叙述が特色であり、また、弱者、暴力、恐怖といったものへの独特の共感を含んだ視点も特徴的である。笹川に対しては、朝松健宮部みゆき菊地秀行といった現役作家たちからの信頼も厚く、また笹川執筆の解説目当てに作品を手にする文学ファンも少なくない。

日本推理作家協会[2]および探偵小説研究会[1]の会員、本格ミステリ作家クラブの元会員[3][4]。国書文芸カレッジ(国書刊行会主催のカルチャースクール)講師。北海道新聞[5]、『S-Fマガジン[5]、『週刊アスキー』にて書評を連載。

著作

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評論

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文庫解説 / 書籍解説

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「※○○版」に関しては、他社・他レーベルから刊行された文庫版判型違いの書籍・旧版新版などが存在する場合であり、笹川による解説は該当の版のみである。

脚注

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  1. ^ a b c 探偵小説研究会 - 「会員紹介」一覧を参照。
  2. ^ a b c d 日本推理作家協会 - 「会員名簿 笹川吉晴」におけるプロフィールを参照。
  3. ^ 本格ミステリ作家クラブ - 「2003年度 会員名簿」一覧に記載あり。
  4. ^ 本格ミステリ作家クラブ - 「2008年度 会員名簿」一覧に記載なし。
  5. ^ a b Twitterアカウントにおける自身のプロフィールに記載。
  6. ^ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|作家論 ゼラチン・コミック--伝奇仕掛けの粘液 2001-04
  7. ^ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|作家論 北野勇作天国の話 2002-06
  8. ^ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|最新事情(国内篇) 今、怪奇幻想に出来ること 2014-08
  9. ^ ハヤカワ・オンライン - ミステリマガジン 2014年8月号 特集:幻想と怪奇 乱歩生誕120周年
  10. ^ 株式会社 角川春樹事務所 - 戦国自衛隊
  11. ^ 東京創元社 - 誰もわたしを倒せない【単行本版】 - 伯方雪日
  12. ^ 講談社BOOK倶楽部 - 推理小説年鑑:『ザ・ベストミステリーズ2005』(日本推理作家協会、笹川吉晴、石田衣良、戸梶圭太、山口雅也、伊坂幸太郎、石持浅海、池永陽、朝松健、三雲岳斗、法月綸太郎、田中啓文、北原尚彦、草上仁、飛鳥部勝則、中島らも、柄刀一、朱川湊人、荻原浩、蒼井上鷹)
  13. ^ 講談社BOOK倶楽部 - 推理小説年鑑:『ザ・ベストミステリーズ2006』(日本推理作家協会、平山夢明、明川哲也、古川日出男、田中啓文、伊坂幸太郎、北森鴻、道尾秀介、三崎亜記、石持浅海、連城三紀彦、米澤穂信、遠藤徹、森谷明子、あせのごまん、大沢在昌、笹川吉晴)
  14. ^ 東京創元社 - 地を穿つ魔 - ブライアン・ラムレイ / 夏来健次 訳
  15. ^ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|作家論 北野勇作天国の話 2002-06
  16. ^ 国立国会図書館サーチ|書誌詳細|狂い咲く薔薇を君に 牧場智久の雑役 連作本格推理(光文社)2009

外部リンク

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