第79期本因坊戦
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第79期 本因坊戦 | |
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開催期間 |
予選:2023年5月18日 - 2024年2月8日 本戦:2024年2月12日 - 2024年4月18日 挑戦手合:2024年5月14日 - 2024年5月30日 |
前本因坊 | 一力遼 |
挑戦者 | 余正麒 |
第79期本因坊 | 一力遼 |
本因坊戦 < 第78期第80期 > |
第79期本因坊戦(だい79きほんいんぼうせん)は、2024年に実施された第79期の七大棋戦「本因坊決定戦」で、第78期本因坊である一力遼と、挑戦者余正麒の両者が、挑戦手合により本因坊のタイトル(第79期)を争った。結果は、一力が3-0で勝利し、本因坊位を防衛した。
本棋戦の主催は毎日新聞社、日本棋院および関西棋院、特別協賛は大和証券グループ本社。今期は、本因坊戦が大幅縮小となった最初のシリーズであり、それまでの挑戦者決定リーグが廃止となり、タイトルマッチも七番勝負から五番勝負へと変更された[1]。
方式
[編集]- 参加棋士 : 日本棋院・関西棋院の棋士。
- 予選は、日本棋院と関西棋院それぞれで、予選C・B・Aを行い、その勝ち抜き者による合同の最終予選で12名の本戦参加者を決める。
- 本戦、前期シード者と最終予選から勝ち上がりの12名の計16名によるトーナメント方式で挑戦者決定。
- コミは6目半
- 持時間は本戦・挑戦手合ともに各3時間。
- 優勝賞金 850万円
本戦
[編集](下線の側が先手 / ○:先手勝ち / ○:後手勝ち / ●:先手負け / ●:後手負け)
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16名のトーナメントを勝ち抜き、余正麒が初の挑戦権を獲得した。関西棋院所属の棋士が本因坊に挑戦するのは、1962年第17期の半田道玄(坂田栄男本因坊に4-1で敗退)以来62年ぶりのことであった。
挑戦手合五番勝負
[編集]五番勝負の開催地は3月23日に毎日新聞の社告で発表[3]。開幕は東博で初の開催。前年将棋名人戦で藤井聡太竜王が名人奪取した藤井荘、前期決着局の舞台戸田家などが開催地に選出。
一力は初防衛戦。挑戦者決定戦で芝野に勝利した関西棋院所属の余正麒の挑戦だったが、一力が3連勝で本因坊初防衛を果たした[4]。
日程 (2024年) |
第1局 | 第2局 | 第3局 | 第4局※ | 第5局※ | |||||||||||
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5月14日 | 5月23日 | 5月30日 | 6月 6日 | 6月18日 | ||||||||||||
(会場) 対局者 |
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東京国立 博物館 |
緑霞山宿 藤井荘 |
戸田家 | ホテル花月園 | アゴーラ守口 | ||||||||||||
第78期 本因坊 一力遼 本因坊[5] |
白 | ○中押 | 黒 | ○中押 | 白 | ○中押 | - | - | (3勝) 防衛 | |||||||
挑戦者 余正麒 八段 |
黒 | ● | 白 | ● | 黒 | ● | - | - | (0勝) | |||||||
手数 | 188手 | 219手 | 258手 | |||||||||||||
立会人 | 張栩九段 | 高尾紳路九段 | 結城聡九段 | |||||||||||||
記録係 | 青木裕孝三段 竹下凌矢二段 |
大西研也六段 三浦太郎三段 |
孫英世六段 岩田紗絵加二段 |
対局スケジュール(記録係の交代は第1局のケース)
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脚注
[編集]- ^ “囲碁本因坊戦、来期から大幅縮小 七番勝負、リーグ戦廃止”. 朝日新聞社 (2023年4月7日). 2023年4月7日閲覧。
- ^ 井山は永世本因坊二十六世文裕を名乗ってるが、前期挑戦手合で敗退しているため本名で出場
- ^ “囲碁本因坊戦 日程と開催地決定”. 毎日新聞社 (2024年3月22日). 2024年3月23日閲覧。
- ^ “本因坊戦第3局 一力が白番中押し勝ち 3連勝で初防衛”. 毎日新聞. 2024年5月30日閲覧。
- ^ 一力本因坊の称号は2024年3月31日時点で棋聖・天元のタイトル保持者。