第47回トロント国際映画祭
オープニング | 『スイマーズ: 希望を託して』 |
---|---|
クロージング | 『ウェルカム トゥ ダリ』 |
会場 | カナダ トロント |
創設 | 1976年 |
賞名 | ピープルズ・チョイス・アウォード - 『フェイブルマンズ』 |
期間 | 2022年9月8日 - 18日 |
ウェブサイト |
tiff |
トロント国際映画祭開催史 |
第47回トロント国際映画祭は、2022年9月8日から18日まで開催される[1]。オープニング作品はサリー・エル・ホセイニ監督による『スイマーズ: 希望を託して』、クロージング作品はメアリー・ハロン監督による『ウェルカム トゥ ダリ』が上映される[2][3]。
概要
[編集]前々回、前回にひきつづき新型コロナウイルス感染症の世界的流行によって、従来の方法での上映とデジタル上映の"ハイブリッド方式"で行われる予定であり[4][5]、映画祭の芸術監督であるキャメロン・ベイリーは約200本の長編映画と約40本の短編映画で構成され、映画祭がパンデミック前の2019年以来となる最大のラインナップになることを示唆している[6]。
また、今回はロシアのウクライナ軍事侵攻の影響からロシアの独立系の映画人の参加は認められるものの、国家が支援する映画や団体については映画祭への参加が禁止された[7]。
プログラム
[編集]ラインナップは2022年7月中旬に作品を順次発表していき[8]、7月28日にガラ・プレゼンテーションとスペシャル・プレゼンテーションの上映作品を発表した[9]。 その後も追加作品を紹介していき、8月23日に全体のスケジュールが発表された。
また、映画祭では、スペシャル・プレゼンテーション部門で上映される『フェイブルマンズ』はスティーブン・スピルバーグ作品として史上初となるトロント国際映画祭での初上映となり[6]、ジョーダン・ピール監督の『NOPE/ノープ』は映画祭の開催前に劇場公開されているが、シネスフィアのIMAXにてスペシャル・プレゼンテーション部門で上映予定だ[10]。
ガラ・プレゼンテーション
[編集]ガラ・プレゼンテーションとして以下の作品が選ばれた[11]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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ジャズマンズ・ブルース | A Jazzman's Blues | タイラー・ペリー | アメリカ合衆国 |
アリス、ダーリン | Alice, Darling | メアリー・ナイ | カナダ アメリカ合衆国 |
Black Ice | ヒューバート・デイビス | カナダ | |
Butcher's Crossing | ゲイブ・ポルスキー | アメリカ合衆国 | |
ウェルカム トゥ ダリ | Dalíland(クロージング作品) | メアリー・ハロン | イギリス アメリカ合衆国 |
ハント | 헌트 | イ・ジョンジェ | 韓国 |
Kacchey Limbu | シューバム・ヨギ | インド | |
Moving On | ポール・ワイツ | アメリカ合衆国 | |
Revoir Paris | アリス・ウィノクール | フランス | |
Prisoner's Daughter | キャサリン・ハードウィック | アメリカ合衆国 | |
レイモンド&レイ | Raymond & Ray | ロドリゴ・ガルシア | アメリカ合衆国 |
Roost | エイミー・レッドフォード | アメリカ合衆国 | |
シドニー | Sidney | レジナルド・ハドリン | アメリカ合衆国 |
史上最高のカンパイ! ~戦地にビールを届けた男~ | The Greatest Beer Run Ever | ピーター・ファレリー | アメリカ合衆国 |
はちどり | Il colibrì | フランチェスカ・アルキブージ | イタリア フランス |
The Son/息子 | The Son | フローリアン・ゼレール | イギリス |
スイマーズ: 希望を託して | The Swimmers(オープニング作品) | サリー・エル・ホセイニ | イギリス |
ウーマン・キング 無敵の女戦士たち | The Woman King | ジーナ・プリンス=バイスウッド | アメリカ合衆国 |
What's Love Got to Do with It? | シェーカル・カプール | イギリス |
スペシャル・プレゼンテーション
[編集]スペシャル・プレゼンテーションとして以下の作品が選ばれた[11]。
コンテンポラリー・ワールド・シネマ
[編集]コンテンポラリー・ワールド・シネマとして以下の作品が選ばれた[11]。
ドキュメンタリー部門
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ディスカバリー
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プラットフォーム
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ミッドナイト・マッドネス部門
[編集]ミッドナイト・マッドネス部門として以下の作品が選ばれた[11]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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Leonor Will Never Die | マルティカ・ラミレス・エスコバル | フィリピン | |
Pearl パール | Pearl | タイ・ウエスト | アメリカ合衆国 |
늑대사냥 | キム・ホンソン | 韓国 | |
Sick | ジョン・ハイアムズ | アメリカ合衆国 | |
SISU/シス 不死身の男 | Sisu | ヤルマリ・ヘランダー | フィンランド |
The Blackening | ティム・ストーリー | アメリカ合衆国 | |
The People's Joker | ヴェラ・ドリュー | アメリカ合衆国 | |
V/H/S/99 | マギー・レビン ヨハネス・ロバーツ タイラー・マッキンタイア フライング・ロータス ジョセフ・ウィンター ヴァネッサ・ウインター |
アメリカ合衆国 | |
Venus | ジャウマ・バラゲロ | スペイン | |
Weird: The Al Yankovic Story | エリック・アッペル | アメリカ合衆国 |
プライムタイム
[編集]ミッドナイト・マッドネス部門として以下の作品が選ばれた[11]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
1899 | 1899 | バラン・ボー・オダー ジャンテエ・フリース |
ドイツ アメリカ合衆国 |
Dear Mama | アレン・ヒューズ | アメリカ合衆国 | |
High School | クレア・デュヴァル ローラ・キットレル |
アメリカ合衆国 カナダ | |
Lido TV | リド・ピミエンタ | カナダ コロンビア | |
Mystery Road: Origin | ディラン・リバー | オーストラリア | |
ハンドメイズ・テイル/侍女の物語 | The Handmaid's Tale(シーズン5) | ブルース・ミラー | カナダ |
キングダム エクソダス <脱出> | Riget Exodus | ラース・フォン・トリアー | デンマーク |
短編作品
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ウェイブレングス
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フェスティバル・アット・ホーム
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インダストリー・セレクツ
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フェスティバル・ストリート
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TIFFシネマテーク
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受賞者
[編集]賞 | 作品 | 監督 |
---|---|---|
観客賞 - 受賞 | フェイブルマンズ | スティーヴン・スピルバーグ |
観客賞 - 次点1位 | ウーマン・トーキング 私たちの選択 | サラ・ポーリー |
観客賞 - 次点2位 | ナイブズ・アウト: グラス・オニオン | ライアン・ジョンソン |
観客賞(ドキュメンタリー部門) - 受賞 | Black Ice | ヒューバート・デイビス |
観客賞(ドキュメンタリー部門) - 次点1位 | Maya and the Wave | ステファニー・ジョーンズ |
観客賞(ドキュメンタリー部門) - 次点2位 | 752 Is Not a Number | ババク・パヤミ |
観客賞(ミッドナイト・マッドネス部門) - 受賞 | Weird: The Al Yankovic Story | エリック・アッペル |
観客賞(ミッドナイト・マッドネス部門) - 次点1位 | Pearl パール | タイ・ウエスト |
観客賞(ミッドナイト・マッドネス部門) - 次点2位 | The Blackening | ティム・ストーリー |
プラットフォーム賞 | Riceboy Sleeps | アンソニー・シム |
カナダ長編映画賞 | To Kill a Tiger | ニシャ・パフージャ |
カナダ長編映画賞 - 佳作 | Viking | ステファン・ラフルール |
カナダ短編映画賞 | Simo | アジズ・ゾロンバ |
カナダ短編映画賞 - 佳作 | Same Old | ロイド・リー・チョイ |
国際短編映画賞 | 9-р Сарын Цас | ラグヴァドゥラム・ピュアヴ=オチル |
国際短編映画賞 - 佳作 | Airhostess-737 | タナシス・ネオフォティストス |
FIPRESCI賞 | A Gaza Weekend | バジル・カリル |
ネットパック賞 | Sweet As | ジュブ・クレーク |
アンプリファイ・ボイス | Leonor Will Never Die | マルティカ・ラミレス・エスコバル |
While We Watched | ヴィナイ・シュクラ | |
アンプリファイ・ボイス - 佳作 | Buffy Sainte-Marie: Carry It On | マディソン・トーマス |
チェンジメーカー賞 | Something You Said Last Night | ルイス・デ・フィリッピス |
シェア・ハー・ジャーニー | Nanitic | キャロル・グエン |
TIFFトリビュート・アワード
[編集]映画で傑出した俳優や映画製作者を称えるために対する功労賞のTIFFトリビュート・アワード(TIFF Tribute Award)は映画祭の開催前・開催期間中の発表となった[14][15][16][17][18][19]。
賞 | 受賞者 | 対象作品 |
---|---|---|
俳優賞 | ハリー・スタイルズ エマ・コリン ジーナ・マッキー ライナス・ローチ デヴィッド・ドーソン ルパート・エヴェレット |
僕の巡査 |
ブレンダン・フレイザー | ザ・ホエール | |
監督賞 | サム・メンデス | エンパイア・オブ・ライト |
バラエティ・アーティシャン・アワード | ヒドゥル・グドナドッティル | ウーマン・トーキング 私たちの選択 |
エマージング・タレント・アワード | サリー・エル・ホセイニ | スイマーズ: 希望を託して |
ジェフ・スコール賞 (インパクト・メディア部門) | バフィー・セイント・メリー | |
シェア・ハー・ジャーニー・グラウンドブレーカー賞 | ミシェル・ヨー |
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ "'Glass Onion: A Knives Out Mystery' to debut at TIFF". CTV News, June 29, 2022.
- ^ "‘The Swimmers’ chosen as Toronto International Film Festival opening night gala film". The Globe and Mail, July 27, 2022.
- ^ Jeremy Kay, "TIFF unveils world premiere of ‘Daliland’ as closing night selection". Screen Daily, August 9, 2022.
- ^ Barry Hertz, "Daniel Craig’s Netflix thriller Glass Onion: A Knives Out Mystery to have world premiere at TIFF 2022". The Globe and Mail, June 29, 2022.
- ^ Jeremy Kay, "TIFF unveils key additions to programming team, details of 2022 edition". Screen Daily, February 24, 2022.
- ^ a b Brent Lang, "Toronto Film Festival CEO Cameron Bailey on Landing Spielberg’s ‘The Fabelmans’ and Returning to Splashy Premieres". Variety, July 28, 2022.
- ^ Jeremy Kay, "TIFF bans state-backed Russian delegations from festival, will programme independent Russian films". Screen Daily, March 3, 2022.
- ^ Barry Hertz, "TIFF to host world premiere of Clement Virgo’s buzzy adaptation of Scarborough-set novel Brother". The Globe and Mail, July 6, 2022.
- ^ Brian Welk, "TIFF 2022 Lineup: Films From Tyler Perry, Peter Farrelly, Sam Mendes and Catherine Hardwicke to Premiere". TheWrap, July 29, 2022.
- ^ Etan Vlessing, "TIFF: Jordan Peele’s ‘Nope’ Set for Imax Screening at Film Fest". The Hollywood Reporter, August 30, 2022.
- ^ a b c d e “Films + Events”. トロント国際映画祭. 2022年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月19日閲覧。
- ^ Christian Zilko, "‘The Fabelmans’ Wins TIFF 2022 People’s Choice Award". IndieWire, September 18, 2022.
- ^ “早くもオスカー有力!スピルバーグ新作『ザ・フェイブルマンズ』が観客賞を受賞”. シネマトゥデイ. (2022年9月19日) 2022年9月19日閲覧。
- ^ Jeremy Kay, "Cast of ‘My Policeman’ first ensemble to receive TIFF Tribute Award for Performance". Screen Daily, August 8, 2022.
- ^ Jeremy Kay, "Sam Mendes to receive TIFF Ebert Director Award". Screen Daily, August 16, 2022.
- ^ Grobar, Matt (August 22, 2022). “‘The Whale’s Brendan Fraser Set For 2022 TIFF Tribute Award For Performance”. Deadline. August 23, 2022閲覧。
- ^ Feinberg, Scott (2022年8月25日). “Toronto: Artisan and Emerging Talent Award Winners Announced” (英語). The Hollywood Reporter. 2022年8月26日閲覧。
- ^ Matt Grobar, "Toronto Film Festival Names Buffy Sainte-Marie As Tribute Award Honoree, Unveils Musical Guest & Presenter Lineup For 2022 Gala". Deadline Hollywood, September 7, 2022.
- ^ "Action star Michelle Yeoh to receive TIFF’s new groundbreaker prize at Tribute Awards". Toronto Star, August 29, 2022.