コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

第28師団 (日本軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第二十八師団から転送)
第28師団
創設 1940年(昭和15年)7月10日
廃止 1945年昭和20年)
所属政体 大日本帝国
所属組織 大日本帝国陸軍
部隊編制単位 師団
兵種/任務 歩兵
所在地 満州-南西諸島
編成地 満州国 新京
通称号/略称
補充担任 東京師管東京師管区
最終上級単位 第32軍
最終位置 沖縄県 宮古島
戦歴 日中-太平洋戦争
テンプレートを表示

第28師団(だいにじゅうはちしだん)は、大日本帝国陸軍師団の一つ。

沿革

[編集]
  • 1940年昭和15年)
  • 1941年昭和16年)
    • 8月:関東軍特種演習で動員。高定員準戦時編成。
      • 2~5日:砲兵団司令部.防疫給水部.師団制毒隊.衛生隊.第1野戦病院.兵器勤務隊.病馬廠を動員編成。
      • 28.29日:内地編成の第2.第3.第4野戦病院到着編合。
      • 関東軍直轄、北満東満用機動予備。湿地突破、トーチカ攻略訓練[1]
    • 12月8日:対米開戦。関東軍兵団は静謐保持下令[1]
  • 1942年(昭和17年)
    • 11月25日:在満師団は駐屯体制に復帰、編成縮小[1]。師団制毒隊.衛生隊.兵器勤務隊.病馬廠.第1~第4野戦病院を復員復帰。
  • 1943年(昭和18年)
    • 9月  :絶対国防圏設定。当初は支那より兵力転用を企図するも、全般状況より満州駐留部隊から南方への転用が始まる。
  • 1944年(昭和19年)
  • 1945年(昭和20年)
    • 4月1日連合国軍は、宮古・石垣島を越え直接沖縄本島に上陸。
    • 8月15日:師団は先島諸島上防御を整えていたが、交戦することなく終戦を迎える。
    • 9月7日:師団の上級司令部である第32軍の幹部は何れも沖縄戦に於いて自決していたので、第28師団長納見敏郎中将が連合国軍に対する降伏文書に調印。納見師団長は部下将兵復員の目処がたった同年12月13日自決。

師団概要

[編集]

歴代師団長

[編集]
  • 石黒貞蔵 中将:1940年(昭和15年)8月1日 - 1943年(昭和18年)3月1日
  • 櫛淵鍹一 中将:1943年(昭和18年)3月1日 - 1945年(昭和20年)1月12日
  • 納見敏郎 中将:1945年(昭和20年)1月12日 - 終戦

歴代参謀長

[編集]
  • 浅野克己 歩兵大佐:1940年(昭和15年)8月1日[4] - 1941年10月31日[5]
  • 福地春男 大佐:1941年(昭和16年)10月31日 - 1945年2月1日[6]
  • 一瀬寿 大佐:1945年(昭和20年)2月1日 - 終戦[7]

最終所属部隊

[編集]
  • 歩兵第3連隊東京):衿土軍大佐
  • 歩兵第30連隊高田):富沢国松大佐
  • 歩兵第36連隊鯖江):田村権一大佐
  • 騎兵第28連隊:上田巌大佐
  • 山砲兵第28連隊:梶松二郎大佐
  • 工兵第28連隊:外賀猶一大佐
  • 輜重兵第28連隊:宮川正少佐
  • 第28師団通信隊:国武達雄少佐
  • 第28師団兵器修理所:藤本武輝大尉
  • 第28師団第2野戦病院:三好祝二軍医大尉(* 昭和19.11.3:南方派遣により東京で動員.編合。半部大東島.半部伊良部。)
  • 第28師団第3野戦病院:横井忠男軍医大尉(* 昭和19.11.3:南方派遣により東京で動員.編合。)
  • 第28師団第4野戦病院:辻義春軍医少佐(* 昭和19.10.30:南方派遣により佐倉で動員.編合。)
  • 第28師団防疫給水部:石塚政夫軍医少佐
  • 第28師団制毒訓練所:那須憲三少佐
  • 第28師団病馬廠:保坂斯道獣医大尉

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e 『陸軍戦備』朝雲新聞社。
  2. ^ 別冊歴史読本特別増刊号『日本陸軍師団総覧』。
  3. ^ 転用にあたり大幅に馬匹制限。騎兵連隊は将校用乗馬のみとして徒歩編成となる。輜重兵連隊も大幅縮小。
  4. ^ 第28師団戦史資料 昭和15年」 アジア歴史資料センター Ref.C11110015700 
  5. ^ 第28師団戦史資料 昭和16年」 アジア歴史資料センター Ref.C11110015800 
  6. ^ 『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』439頁。
  7. ^ 『帝国陸軍編制総覧』922頁。

参考文献

[編集]
  • 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
  • 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • グランドパワー『日本軍機甲部隊の編成装備(1)』。
  • グランドパワー『日本軍機甲部隊の編成装備(2)』。
  • グランドパワー『日本軍陸軍の特種部隊』。
  • 『陸軍戦備』朝雲新聞社。
  • 別冊歴史読本特別増刊号『日本陸軍連隊総覧・歩兵編』。
  • 別冊歴史読本特別増刊号『日本陸軍機械化部隊総覧』。
  • 別冊歴史読本特別増刊号『日本陸軍部隊総覧』。
  • 別冊歴史読本特別増刊号『日本陸軍師団総覧』。
  • 別冊歴史読本特別増刊号『日本陸軍総覧』。
  • 別冊1億人の昭和史『日本陸軍史』、毎日新聞社。
  • 1億人の昭和史『日本の戦史』シリーズ①~⑩、毎日新聞社。

関連項目

[編集]