笠置型防護巡洋艦
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笠置型防護巡洋艦 | |
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艦級概観 | |
艦種 | 防護巡洋艦 |
艦名 | |
前級 | 須磨型 |
次級 | 新高型 |
要目(笠置) | |
排水量 | 常備:4,900トン |
全長 | 114.15m(垂線間長) |
全幅 | 14.91m |
吃水 | 5.44m |
機関 | 円缶12基 直立型4気筒3段膨張レシプロ2基 2軸、15,500馬力 |
速力 | 22.5ノット |
航続距離 | 10ノットで4,000海里 |
燃料 | 石炭1,000トン |
乗員 | 405名 |
兵装 | 45口径20.3cm単装速射砲2門 40口径12cm単装速射砲10門 40口径7.6cm単装速射砲12門 4.7cm単装速射砲6門 35.6cm水上魚雷発射管5門(千歳は4門) |
装甲 | 甲板傾斜部:89mm(千歳) |
笠置型防護巡洋艦(かさぎがたぼうごじゅんようかん)は日本海軍の防護巡洋艦。同型艦2隻。日本海軍の防護巡洋艦中、外国で建造された最後の艦型。
概要
[編集]日清戦争後の第一期拡張計画によりアメリカに発注された。これは外交上の配慮からと言われている。艦型は「吉野」の改良型である「高砂」とほぼ同じである。「笠置」はクランプ社フィラデルフィア造船所で、「千歳」はユニオン・アイアン・ワークス社サンフランシスコ造船所で建造され、1898年(明治31年)と翌1899年(明治32年)に竣工、引き渡された。
兵装は竣工後にそれぞれ英アームストロング社と横須賀で搭載された。同型艦ではあるが船体寸法、武装配置等に相違点がある。「千歳」は常備排水量4,760トン、垂線間長115.27m (378ft 2in)、全幅14.99m (49ft 2in)、吃水5.37m (17ft 7in1/2)、速力は22.25ノット。
竣工後は1900年(明治33年)の北清事変により清へ派遣、日露戦争では黄海海戦、日本海海戦等に参加した。
「千歳」は1907年(明治40年)にアメリカで行われた植民300年祭記念観艦式に参列、「笠置」は1911年(明治44年)度に少尉候補生の遠洋航海としてハワイ方面へ航海した。第一次世界大戦には両艦とも参戦し、青島攻略作戦などに参加した。
「笠置」は1916年(大正5年)に座礁により喪失、「千歳」は1921年(大正10年)に二等海防艦に類別変更、1928年(昭和3年)に除籍され1931年(昭和6年)に撃沈処分された。
同型艦
[編集]参考文献
[編集]- 海軍歴史保存会『日本海軍史 第7巻』(第一法規出版、1995年)
- 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第5巻 重巡I』(光人社、1989年) ISBN 4-7698-0455-5
- 福井静夫『福井静夫著作集第4巻 日本巡洋艦物語』(光人社、1992年)ISBN 4-7698-0610-8
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、笠置型防護巡洋艦に関するカテゴリがあります。