竜が丘俳人墓地
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竜が丘俳人墓地(たつがおかはいじんぼち)は、滋賀県大津市竜が丘にある市指定史跡。
松尾芭蕉の門人で、蕉門十哲の一人である内藤丈草が晩年を過した、小庵・仏幻庵の跡地。「龍岡俳人墓地」とも書く。
JR膳所駅南側の国道1号線沿いにある丘。かつては義仲寺の寺領内であったが、国道が通る際に削り取られ墓地だけが残り小島の様である。丈草は師の芭蕉翁の没後三年心喪に服し、その間小石を拾い集め、一石に一字の法華経を書写し、元禄16年(1703年)経塚を建てた。その周りには車座に、芭蕉門人の各務支考、水田正秀、丈草、渡辺雲理坊、木喰心誉、北川文泰、可風、蝶夢、森谷祐昌、矢島蟻洞、寺崎方堂、工藤芝蘭子ら17名の塚が並ぶ。また現代の小説家である中谷孝雄、伊藤桂一らの墓碑もある。
近隣
[編集]小説
[編集]- 「小説 内藤丈草」童門冬二
関連項目
[編集]- 膳所藩
- 近江蕉門 - 湖南蕉門ともいう。
- 本多康慶 - 芭蕉が近江に頻繁に往来していた頃の同地の藩主。
- 菅沼曲水 - 膳所藩士。芭蕉の門人であり、物資両面で芭蕉をサポートした。
- 蕉門十哲
- 松尾芭蕉
- 義仲寺
- 山姿亭 - 南側の山手にある、芭蕉が丈草・去来・乙州らと訪れた、近江の門人で唯一農民の門人・粟津の荘右衛門の山荘。(現在、湖国バス竜が丘山の手団地バス停横、児童公園にあたる。)
- 大津市民病院
- 義仲寺
座標: 北緯34度59分56.7秒 東経135度52分46.5秒 / 北緯34.999083度 東経135.879583度