立石駅
立石駅 | |
---|---|
駅舎(2008年10月) | |
たていし Tateishi | |
◄西屋敷 (5.8 km) (5.2 km) 中山香► | |
所在地 | 大分県杵築市山香町大字立石[1] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■日豊本線 |
キロ程 | 85.2 km(小倉起点) |
電報略号 | タテ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
37人/日(降車客含まず) -2015年- |
乗降人員 -統計年度- |
74人/日 -2015年- |
開業年月日 | 1910年(明治43年)12月15日[注釈 1] |
備考 | 無人駅[1](自動券売機 有) |
立石駅(たていしえき)は、大分県杵築市山香町大字立石字乙丸にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[1]。
小倉駅から続いてきた複線は当駅で一旦合流し、隣の中山香駅まで単線となる。
歴史
[編集]- 1910年(明治43年)12月15日:大分線の宇佐駅 - 中山香駅間の開通に伴い[2]、開業[3]。
- 1961年(昭和36年)10月1日:貨物の取り扱いを廃止[4]。
- 1965年(昭和40年)7月:駅舎改築[1][5]。
- 1966年(昭和41年)9月28日:日豊本線の当駅 - 西屋敷駅間の複線化が完成[6]。
- 1967年(昭和42年)4月1日:日豊本線の小倉駅 - 幸崎駅間の電化開通[7]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[4]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:無人駅化される[8]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道(JR九州)の駅となる[9]。
- 2012年(平成24年)12月1日:ICカード「SUGOCA」の利用が可能となる[10]。
駅構造
[編集]西屋敷駅から分かれた上下線の合流地点に存在する[1]。地形と駅構内の線形の関係で上下のホームの位置がやや離れている[1]。
駅前には比較的大きな集落があることに加え、駅の西側(上り側)には蒸気機関車の全盛期、難所といわれた立石峠があり補助機関車の連結・解放を行っていたため、列車運行上重要な駅とされていた。そのため急行列車が停車し、島式ホーム2面4線の大きな設備を有していたが[1]、現在では2線が撤去され相対式ホーム2面2線の地上駅となっている[1]。
現在の駅舎は1965年(昭和40年)に建てられた鉄骨コンクリート造のもので[1]、駅構内には地元の保育園・小学校の児童によって作られた作品がたくさん飾られている。待合室も設置されているが、窓枠を残すのみで窓が填められておらず吹きさらしのままである。駅長室や改札口は整備されているものの、現在駅員は常駐しておらず、無人駅となっている。そのため、切符は自動券売機で購入する。
駅前広場も大きめに作られており[1]、駅舎横には木製のテーブルと椅子を設置した休憩スペースが設けられているほか、乗務員詰所跡が残っている。現在は駅員に代わり、地元の有志によって駅の清掃活動が行われているほか、駅ノートが設置されている。
ICカードSUGOCAは出入場のみ対応し、当駅でチャージや購入はできない[11]。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■日豊本線 | 上り | 中津・小倉方面 |
2 | 下り | 別府・大分方面 |
-
ホーム(2008年10月。跨線橋から小倉側を望む)
-
待合室(2008年10月)
-
駅横の休憩スペース(2008年10月)
利用状況
[編集]1965年(昭和40年)度には乗車人員が161,386人(定期外:35,688人、定期:125,698人)、降車人員が162,434人で、手荷物(発送:721個、到着:314個)や小荷物(発送:1,341個、到着:1,540個)も取り扱っていた[12]。
2015年(平成27年)度の乗車人員は13,724人(定期外:6,280人、定期:7,444人)、降車人員は13,455人である[13]。
※1日平均乗車人員の数値は各年度版「大分県統計年鑑」による年間乗車人員の値を各年度の日数で割った値。
年度 | 年間 乗車人員 |
定期外 乗車人員 |
定期 乗車人員 |
一日平均 乗車人員* |
年間 降車人員 |
出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
1965年(昭和40年) | 161,386 | 35,688 | 125,698 | - | 162,434 | [12] |
- | - | - | - | - | - | - |
1990年(平成2年) | 27,414 | 3,717 | 23,697 | - | 28,704 | [14] |
1991年(平成3年) | 36,226 | 10,903 | 25,323 | - | 33,053 | [15] |
1992年(平成4年) | 33,259 | 10,413 | 22,846 | - | 36,011 | [16] |
1993年(平成5年) | 39,160 | 11,109 | 28,051 | - | 40,569 | [17] |
1994年(平成6年) | 39,818 | 11,049 | 28,769 | - | 40,886 | [18] |
1995年(平成7年) | 36,698 | 10,278 | 26,420 | - | 38,822 | [19] |
1996年(平成8年) | 38,593 | 9,930 | 28,663 | - | 39,573 | [20] |
1997年(平成9年) | 32,004 | 8,827 | 23,177 | - | 32,952 | [21] |
1998年(平成10年) | 30,965 | 8,354 | 22,611 | - | 31,704 | [22] |
1999年(平成11年) | 24,310 | 5,556 | 18,754 | - | 26,804 | [23] |
2000年(平成12年) | 26,558 | 8,206 | 18,352 | 73 | 27,076 | [24] |
2001年(平成13年) | 22,550 | 7,665 | 14,885 | 62 | 23,240 | [25] |
2002年(平成14年) | 22,790 | 6,850 | 15,940 | 62 | 23,987 | [26] |
2003年(平成15年) | 21,061 | 6,145 | 14,916 | 58 | 22,073 | [27] |
2004年(平成16年) | 18,669 | 6,045 | 12,624 | 51 | 19,603 | [28] |
2005年(平成17年) | 16,479 | 6,168 | 10,311 | 45 | 16,873 | [29] |
2006年(平成18年) | 15,012 | 5,219 | 9,793 | 41 | 13,855 | [30] |
2007年(平成19年) | 15,426 | 5,215 | 10,211 | 42 | 15,515 | [31] |
2008年(平成20年) | 16,819 | 5,346 | 11,473 | 46 | 16,814 | [32] |
2009年(平成21年) | 16,031 | 4,826 | 11,205 | 44 | 16,740 | [33][注釈 2] |
2010年(平成22年) | 14,133 | 4,916 | 9,217 | 39 | 14,754 | [35][注釈 2] |
2011年(平成23年) | 13,600 | 4,632 | 8,968 | 37 | 13,736 | [36][注釈 2] |
2012年(平成24年) | 12,196 | 4,555 | 7,641 | 33 | 12,605 | [37][注釈 2] |
2013年(平成25年) | 13,699 | 6,293 | 7,406 | 38 | 13,522 | [38][注釈 2] |
2014年(平成26年) | 13,683 | 6,492 | 7,191 | 37 | 13,627 | [39][注釈 2] |
2015年(平成27年) | 13,724 | 6,280 | 7,444 | 37 | 13,455 | [13][注釈 2] |
- 一日平均乗車人員は年間乗車人員の値を各年度の日数で割った値。
駅周辺
[編集]駅前には立石駅前商店街が形成され、立石町という独立した自治体であったが、1955年(昭和30年)に合併して山香町の一部となった[40]。駅北側を国道10号が、駅南側を大分県道716号佐田山香線が通っている。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k 『週刊 JR全駅・全車両基地』 38号 大分駅・由布院駅・田主丸駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年5月12日、26頁。
- ^ a b 大木孝 『土木社会史年表』 日刊工業新聞社、1988年11月。ISBN 978-4526024443
- ^ a b 平凡社 地方資料センター 『日本歴史地名大系 45 大分県の地名』 平凡社、1995年2月。
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、752頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 鉄道ジャーナル社(編)『写真記録 日本の駅』日本図書センター、2009年7月25日(原著1972年)、490頁。ISBN 978-4-284-80036-5。
- ^ 『朝日年鑑 1967年版』 朝日新聞社、1967年2月15日。
- ^ 富来隆 『大分の歴史 第9巻 戦争から繁栄へ』 大分合同新聞社、1979年4月20日。
- ^ “寂しいね・・無人化 豊後豊岡、大神、立石の3駅 CTCへの移行で”. 大分合同新聞(朝刊) (大分合同新聞社): p. 17. (1986年11月1日)
- ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2012年12月4日)
- ^ JR九州[SUGOCA]|利用可能・発売エリア
- ^ a b 大分県総務部統計課 『昭和41年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1966年3月。
- ^ a b “平成28年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物)”. 大分県総務部統計課 (2017年3月30日). 2017年8月3日閲覧。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成3年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1991年12月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成4年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1992年12月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成5年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1994年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成6年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1995年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成7年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1996年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成8年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1997年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成9年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1998年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成10年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1999年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成11年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2000年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成12年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2001年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成13年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2002年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成14年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2003年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成15年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2004年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成16年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2005年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成17年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2006年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成18年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2007年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成19年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2007年3月31日。 - 11運輸および通信 - 130 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成20年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2009年3月31日。 - 11運輸および通信 - 129 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成21年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2010年3月31日。 - 11運輸および通信 - 129 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ “平成22年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 129.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年2月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ 池端真理 『全国都道府県統計協会刊行の統計資料調査について』 地域総合研究 第38巻 第2号 (鹿児島国際大学地域総合研究所) (2011年)
- ^ “平成23年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年6月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成24年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2013年8月5日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成23年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年6月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成26年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2015年3月10日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成27年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2016年3月29日”. 大分県総務部統計課. 2017年8月3日閲覧。
- ^ 大分県総務部総務課 『大分県史 地誌編』 大分県、1989年3月31日。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 立石駅(駅情報) - 九州旅客鉄道