立方晶窒化炭素
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立方晶窒化炭素(りっぽうしょうちっかたんそ、英: cubic carbon nitride)とは、1996年、米国高圧地球物理研究所のテーターらによりコンピュータによる理論計算が行われ、ダイヤモンド以上のモース硬度をもつことが理論的に予測された物質である[1]。理論上の組成式は C3N4 である。
1998年に物質工学工業技術研究所の研究グループにより、窒素を含む炭素粉末を熱プラズマで処理したところ立方晶窒化炭素の微粒子が得られたとの報告がなされた[2]。
しかし未だに立方晶窒化炭素の合成は大変難しく、大型の結晶はまだ得られていない。
出典
[編集]- ^ Teter, David M. (1998). “Computational Alchemy: The Search for New Superhard Materials”. MRS Bulletin 23 (1): 22–27. doi:10.1557/S0883769400031420. ISSN 1938-1425 .
- ^ Peng, Yingguo; Ishigaki, Takamasa; Horiuchi, Shigeo (1998). “Cubic C3N4 particles prepared in an induction thermal plasma”. Applied Physics Letters 73 (25): 3671–3673. doi:10.1063/1.122858 .
関連項目
[編集]- 野尻抱介の『ふわふわの泉』では立方晶窒化炭素がSFガジェットとして活躍する。
外部リンク
[編集]- ダイヤモンドの硬さを凌ぐか? 立方晶窒化炭素の世界初の合成 - ウェイバックマシン(1997年5月14日アーカイブ分): 産業技術総合研究所の解説ページ