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稲荷 (草加市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 埼玉県 > 草加市 > 稲荷 (草加市)
稲荷
稲荷の位置(埼玉県内)
稲荷
稲荷
稲荷の位置
北緯35度49分53.28秒 東経139度49分5.66秒 / 北緯35.8314667度 東経139.8182389度 / 35.8314667; 139.8182389
日本の旗 日本
都道府県 埼玉県
市町村 草加市
人口
2017年(平成29年)10月1日現在)[1]
 • 合計 8,484人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
340-0003[2]
市外局番 048(草加MA[3]
ナンバープレート 春日部

稲荷(いなり)は、埼玉県草加市町名。現行行政地名は稲荷一丁目から稲荷六丁目。住居表示実施地区。郵便番号は340-0003[2]

地理

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草加市東部の沖積平野に位置し、八潮市と隣接する。南北に葛西用水路(東京葛西用水)が貫流し、両岸には桜が植栽され、桜並木が整備されている[4]。 地内は主に戸建ての住宅地で、北部は草加八潮工業団地の区域に含まれ、工業地帯の様相を呈している[5][6]。一丁目は古綾瀬川綾瀬川に沿って弧を描くように非常に細長く突き出ている。

地価

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住宅地の地価は、2021年令和3年)の公示地価によれば、稲荷5丁目35番8号の地点で10万8000円/m2となっている[7]

歴史

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もとは江戸期より存在した武蔵国埼玉郡八条領に属する立野堀村であった[8]

沿革

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  • はじめは幕府領、以降変遷なし[8]
  • 幕末の時点では埼玉郡に属し、明治初年の『旧高旧領取調帳』の記載によると、代官佐々井半十郎支配所が管轄する幕府領であった[9]
  • 1868年慶応4年)6月19日 - 幕府領が武蔵知県事・山田政則(忍藩士)の管轄となる。
  • 1869年明治2年)1月13日 - 武蔵知県事・河瀬秀治の管轄区域に小菅県を設置、同県の管轄となる。県庁は葛飾郡小菅村に置かれる。
  • 1871年(明治4年)11月14日 - 太政官布告第594号により小菅県を廃止。埼玉県の管轄となる。
  • 1872年(明治5年) - 大区小区制施行により第1区に属す。
  • 1879年(明治12年)3月17日 - 郡区町村編制法により成立した南埼玉郡に属す。郡役所は岩槻町に設置。
  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い八条村・鶴ヶ曽根村・松之木村・伊草村・小作田村・立野堀村が合併し、南埼玉郡八条村が成立、立野堀村は八条村の大字立野堀となる。
  • 1956年昭和31年)9月28日 - 八条村のうち大字立野堀が草加町に編入され、草加町の大字となる[10]。(八条村のうち残りは八幡村潮止村と新設合併し、南埼玉郡八潮村となる)
  • 1958年(昭和33年)11月1日 - 市制が施行され、同時に大字立野堀から稲荷町に地名変更[5]。地名は地内に鎮座する上根下根稲荷神社に因む[11]
  • 1964年(昭和39年)3月25日 - 地内にいなり幼稚園が創立される[12]。場所は明学院の隣接地で現在とは異なる。
  • 1966年(昭和41年) - 草加工業団地(草加八潮工業団地)が埼玉県の主導のもと造成される[6]
  • 1967年(昭和42年)
    • 6月1日 - 南埼玉郡八潮町との境界変更を実施、稲荷町の一部(字用水東808他)が八潮町に編入され、八潮町大字稲荷町が成立[13]
    • 8月1日 - 南埼玉郡八潮町との境界変更を実施、八潮町大字伊草(字葛西井堀西510〜514、字上根580の2他、字谷中732の1他)、八潮町大字松ノ木(字上ケ田北410の2他)、大字小作田(字北開耕地919の2他)の各一部を稲荷町に編入する[13]
  • 1968年(昭和43年)
    • 9月1日 - 八潮町大字稲荷町が八潮町大字新町の一部となり廃止される[13]
    • 9月27日 - 八潮工業団地(草加八潮工業団地)が造成され[5]、竣工式が挙行される[14]
  • 1974年(昭和49年) - 地内に稲荷東公園・稲荷西公園・稲荷南公園・稲荷北公園・稲荷下根公園などの都市公園が造成され開園する[6]
  • 1977年(昭和52年)
  • 1979年(昭和54年)4月1日 - 稲荷町土地区画整理事業・稲荷伊草第一土地区画整理事業に伴い八潮市との境界変更を実施、稲荷町字下根通の一部が八潮市の大字南後谷、大字松之木、大字伊草にそれぞれ編入される[16][17]
  • 1985年(昭和60年)5月1日 - 第3次住居表示が実施され[18]、稲荷町が稲荷一丁目〜六丁目に変更[19]稲荷町は廃止[19]
  • 2016年平成28年)2月29日 - 地内のいなり幼稚園が現在地に移転する[20]

世帯数と人口

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2017年(平成29年)10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
稲荷一丁目 91世帯 153人
稲荷二丁目 725世帯 1,732人
稲荷三丁目 713世帯 1,593人
稲荷四丁目 1,019世帯 2,414人
稲荷五丁目 523世帯 1,198人
稲荷六丁目 625世帯 1,394人
3,696世帯 8,484人

小・中学校の学区

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市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[21]

丁目 番地 小学校 中学校
稲荷一丁目 1〜6番 草加市立草加小学校 草加市立松江中学校
その他 草加市立稲荷小学校
稲荷二丁目 全域
稲荷三丁目 全域
稲荷四丁目 全域
稲荷五丁目 全域
稲荷六丁目 全域

交通

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鉄道

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町域内に鉄道は敷設されていない。最寄り駅は東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)草加駅[7]であるが、稲荷5丁目35番8号の地点よりおよそ2.9 km[7]離れている。

道路

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地域

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寺社・史跡

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公園・緑地

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  • 工業団地公園
  • 稲荷上根公園
  • 稲荷下根公園
  • 稲荷東公園
  • 稲荷西公園
  • 稲荷南公園
  • 稲荷北公園

施設

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  • 草加八潮工業団地
  • 草加市立稲荷小学校
  • 草加市稲荷コミュニティセンター
  • 社会福祉法人頌栄会 ひかり幼稚舎 - 旧、いなり幼稚園第二運動場。かつて明学院に隣接して所在した。
  • 学校法人明学院 いなり幼稚園
  • 稲荷町会館
  • 東京電力パワーグリッド稲荷変電所
  • 創価学会草加文化会館

脚注

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  1. ^ a b 平成29年 町名別人口”. 草加市 (2017年10月3日). 2017年10月19日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2017年10月19日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
  4. ^ 葛西用水桜並木”. 埼玉みどりのポータルサイト(埼玉県庁). 2022年2月27日閲覧。
  5. ^ a b c 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 114頁。
  6. ^ a b c d 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 1069頁。
  7. ^ a b c 国土交通省地価公示・都道府県地価調査.2022年2月27日閲覧。
  8. ^ a b 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 546頁。
  9. ^ 「旧高旧領取調帳データベース」の検索結果も参照。
  10. ^ 草加の歴史”. 草加市役所 (2022年2月2日). 2022年2月27日閲覧。
  11. ^ そうか辞典” (PDF). 草加市. pp. 8-9. 2023年2月15日閲覧。
  12. ^ 園概要 - 学校法人明学院. 2022年2月27日閲覧。
  13. ^ a b c 新町 - れきナビ―やしお歴史事典(八潮市立資料館).2022年3月1日閲覧。
  14. ^ 草加八潮工業団地の竣工式(『広報やしお』第41号)” (PDF). 八潮市立資料館 (1968年10月10日). 2023年2月27日閲覧。
  15. ^ (市)稲荷小学校”. 草加市役所 (2021年5月1日). 2022年2月27日閲覧。
  16. ^ 新境界が確定 四月から新地番に」『広報そうか』第314号、草加市、1979年5月5日、6頁。 
  17. ^ 八潮市・草加市境界変更(昭和54年) - 八潮市立資料館. 2023年3月14日閲覧。
  18. ^ 住居表示整備事業”. 草加市役所 (2016年4月1日). 2017年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月27日閲覧。
  19. ^ a b 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 増補9頁。
  20. ^ 公式トップページの2019年時点のアーカイブを参照。
  21. ^ 通学区”. 草加市 (2016年12月12日). 2017年10月19日閲覧。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県(増補版)』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104 
  • 『「街の達人」でっか字埼玉便利情報地図2013年2版2刷』昭文社、2013年、44.55頁。ISBN 978-4-398-60135-3 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

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