秋葉バスサービス
秋葉バスサービス本社(2009年撮影) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | 秋葉バス |
本社所在地 |
日本 〒437-0215 静岡県周智郡森町森2368-1 |
設立 | 1996年4月1日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 6080401017431 |
事業内容 |
一般乗合旅客運送事業 一般貸切旅客運送事業 |
代表者 | 代表取締役社長 山田光 |
資本金 | 3,000万円 |
従業員数 | 31名 |
主要株主 | 静岡鉄道 100% |
関係する人物 | 大多和直彦 |
外部リンク | http://www.akihabus.co.jp/ |
秋葉バスサービス株式会社(あきはバスサービス、英語訳:AKIHA-BUS co. ltd. )は、静岡県周智郡森町森に本社を置き、袋井市など中遠地方で主に一般路線バス事業を営む静岡鉄道の100%子会社である。
概要
[編集]一般路線バスは、JR東海道本線袋井駅を中心ターミナルとし、袋井市各地や周智郡森町、掛川市、浜松市天竜区(旧春野町)、磐田市にかけて路線を広げる。
静岡鉄道秋葉線の代替路線である「秋葉線」(袋井駅前 - 遠州森町間)および静岡鉄道駿遠線の代替路線である「秋葉中遠線」(袋井駅南口 - 大東支所間)が二大幹線となっており、本社車庫は静岡鉄道秋葉線の遠州森町駅跡に立地している。
沿革
[編集]- 1996年(平成8年)4月 - 会社設立。静岡鉄道袋井営業所が管轄していた路線のうち、森町営業所が所管していた周智郡森町以北のバス路線を引き継いで分社。[1][2][3]
- 1997年(平成9年)9月 - 「磐田線」を静岡鉄道から譲受。
- 2003年(平成15年)4月 - 「秋葉線」を袋井駅まで延長。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)10月 - 「可睡の杜線」を浅羽会館まで延長。
- 2007年(平成19年)4月 - 「今井線」をしずてつジャストラインから譲受。
- 2008年(平成20年)4月 - 「吉川線」「大河内線」が廃止され、森町営バスに移行。(他社受託)
- 2009年(平成21年)
- 10月 - 「秋葉中遠線」をしずてつジャストラインから譲受。
- 11月 - 運賃改定(値上げ)を実施。
- 2013年(平成25年)
- 2015年(平成27年)10月 - 「秋葉中遠線」の袋井駅南口乗り入れを開始[4]。
- 2016年(平成28年)10月 - 「可睡の杜線」を廃止[注釈 1]。
- 2019年(平成31年)4月30日 - パサールカード販売を終了[5][6]。
- 2020年(令和2年)8月4日 - 運賃箱を8月末までに順次更新、事前両替方式から釣銭方式へ変更(レシップ製)[7]。
- 2023(令和5年)9月25日 10月1日よりスマホ定期券を開始すると発表[8]
現行路線
[編集]今井線
[編集]- 袋井駅前 - 川井 - 延久 - 深見東
秋葉線
[編集]- 運行系統および主要停留所
- 概説
- 1962年(昭和37年)9月20日に静岡鉄道秋葉線の廃止に伴って静岡鉄道袋井営業所の管轄で「代行バス秋葉線」として開設された路線であり、袋井駅から森町を経由して浜松市天竜区春野町を結ぶ主要路線である。
- 1996年(平成8年)の静岡鉄道から秋葉バスへの移管時に、袋井駅 - 気多間の運行から遠州森町 - 気多間に縮小された。
- 2003年(平成15年)4月に袋井駅 - 遠州森町間がしずてつジャストライン浜岡営業所から秋葉バスに移管され、再び袋井駅 - 気多間の運行となった。
- 2008年(平成20年)4月のダイヤ改正で、遠州森町 - 気多間については平日10本→9本に、土日祝7本→6本にそれぞれ減便された。
- 2010年(平成22年)10月1日のダイヤ改正で平日8本、土日祝4本に減便となり、森町病院経由が廃止され、全便春野高校経由となった。
- 午後1時以降、元開橋 - 気多までは自由降車区間になっており、停留所の50メートルほど手前で知らせれば停留所以外でも降車が可能となっている。
- 国土交通省の地域公共交通確保維持改善事業における地域間幹線系統に位置付けられており、沿線の袋井市、森町、浜松市が国・県と併せて補助を実施している。[9][10]
- 2023年(令和5年)6月の大雨による道路崩落により、主要ルートである静岡県道58号袋井春野線の一部区間が大型車通行止のため、乙丸 - 気多間は運休となっている。全線運転再開は2024年12月下旬の予定[11]。
秋葉中遠線
[編集]- 運行系統および主要停留所
- 大東支所 - 横須賀車庫 - 新横須賀 - 新岡崎 - 浅羽支所入口 - 諸井 - 袋井駅南口
- 袋井駅前 - 久能・さわやかアリーナ入口 - 袋井市民病院 - 可睡斎入口 - 山梨 - 戸綿 - 遠州森町
- 袋井駅前 - 久能・さわやかアリーナ入口 - 袋井市民病院 - 可睡斎入口 - イオン袋井店前 - 山梨 - 戸綿 - 遠州森町
- 袋井駅前 - 久能・さわやかアリーナ入口 - 袋井市民病院 - 可睡斎入口 - 山梨 - 森町病院 - 天浜線遠州森駅前 - 遠州森町(平日朝一部便のみ)
- 大東支所 - 横須賀車庫 - 新横須賀 - 新岡崎 - 浅羽支所入口 - 諸井 - 袋井駅前 - 久能・さわやかアリーナ入口 - 袋井市民病院 - 可睡斎入口 - 山梨 - 戸綿 - 遠州森町(平日朝1便のみ、袋井駅南口は経由しない)
- 袋井駅前 - 横手橋 - 山梨 - 戸綿 - 遠州森町(夜の一部便のみ)
- 概説
- 静岡鉄道時代の1990年頃に「可睡線」と「秋葉線」の一部系統、および「南遠線」「中遠線」を整理統合して開設された路線で、秋葉バスサービス発足時に秋葉バスと浜岡営業所の共管路線となった。
- 2006年10月 - 遠州森駅を経由する便はすべて森町病院を経由、可睡を経由する便はすべて袋井市民病院を経由となった。
- 2009年10月 袋井駅 - 大東支所間がしずてつジャストライン浜岡営業所から秋葉バスサービスに移管され、共同運行から秋葉バスの単独運行となった。
- 2014年(平成26年)11月30日に袋井駅南口(駿遠口)が開設され、2015年(平成27年)10月1日改正より大東支所・横須賀車庫発着の系統は南口発着となった。平日の遠州森町発大東支所行き2本と大東支所発遠州森町行き1本、大東支所発袋井市民病院行き1本は袋井駅前(北口)を経由する。
- 2016年(平成28年)10月1日 - 可睡の杜線の廃止に伴い浅名発着およびイオン・パティオ(現:イオン袋井店前)経由の系統が当線に編入された。
- 2023年 (令和5年) 10月1日 - 浅名バス停の廃止に伴い、浅名系統廃止
自主運行路線
[編集]磐田線
[編集]- 系統および主要停留所
- 概説
詳細は「磐田市バス#概要」を参照
袋井駅・中東遠総合医療センター線
[編集]- 袋井駅前 - 方丈南 - 方丈東 - 下貫名 - 袋井高校入口 - 愛野駅南口 - 中東遠総合医療センター
- 2013年(平成25年)5月:掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センター開院にともない新設された。土日祝日と年末年始は全便運休。
- 2021年(令和3年)4月:袋井高校入口停留所の新設にともない経路変更[12]。
廃止路線
[編集]可睡の杜線
[編集]清流気田川線
[編集]- 秋葉山麓 - ふれあい公園 - 春野町役場 - 気多 - 篠原上 - 野尻 - 勝坂
熊切線
[編集]- ふれあい公園 - 河内 - 熊切 - 田河内
吉川線
[編集]- 森町病院 - 遠州森町 - 元開橋 - アクティ森 - 落合
大河内線
[編集]- 森林組合前 - 上の平 - 大河内 - 下島
- 吉川線同様に専用車両による運行が行われていた。
- 先述の吉川線と共に2008年4月に廃止されて森町営バスに移管した。移管後は月~金曜日のみの運行となり、一部便がデマンドバス化されて運行区間も短縮されている。
杉・川上線
[編集]- 福祉センター・図書館 - 気多 - 篠原上 - 平城 - 春野北小学校前 - 川竹
運賃制度
[編集]秋葉バスサービスの運賃制度は路線によって異なる。路線によっては運賃の上限が設定されているが、2009年9月17日に運賃値上げを申請し、11月から値上げが実施された。
- 秋葉線:初乗り運賃は180円。上限運賃は770円。
- 秋葉中遠線:初乗り運賃は180円。上限運賃は1,250円。
- 今井線:初乗り運賃は180円。上限運賃は370円。
- 自主運行バス磐田線:初乗り運賃は180円。上限運賃は730円。
- 自主運行バス袋井駅・中東遠総合医療センター線:均一運賃で1乗車200円。小児運賃の設定はない。
車両
[編集]いすゞ・日産ディーゼル・日野・三菱の4メーカー全ての車両が在籍している。[13]
静岡鉄道およびしずてつジャストラインから譲渡されたツーステップバスはアイボリーに赤帯の在来路線カラーを使用しているが、2002年(平成14年)導入以降の低床車は、しずてつジャストラインの低床車の色違いで、ブロックパターンの青の部分を赤、赤の部分を緑に変え、四角枠パターンは青の部分を緑に変えたものとしている。[14][15]
行先表示は全車両LED装備で、書体が明朝体で表示され、正面行先に英字も併記される点がしずてつジャストラインの車両と異なっている。[独自研究?]
- 車両の変遷
- 1996年(平成8年)4月 - 静岡鉄道袋井営業所の所属車両の内、森町営業所の専属車両を秋葉バスに譲渡し、運用を開始。[16][17]
- 2001年(平成13年)- 春野町自主運行バスのマイクロバスが三菱ふそうローザからいすゞジャーニーEに更新され運用を開始。[18]
- 2002年(平成14年)9月 - 同社初となるワンステップバス(三菱・エアロミディ)1台を導入。[14]
- 2003年(平成15年)
- 2013年(平成25年)5月 - 袋井市自主運行バス「袋井駅・中東遠総合医療センター線」の受託に伴いリフト付バスを導入。[21]
- 2014年(平成26年)11月現在の車両配置表では日野9台(中型車4台、大型車5台)いすゞ6台(大型6台)三菱ふそう6台(大型3台、中型3台)日産ディーゼル(大型2台)の計23台が在籍していた。[22]
乗車カード
[編集]回数券などの販売はしておらず、定期券などを除くと2020年4月1日以降は現金のみ使用可能である。
袋井市自主運行バスである袋井駅・中東遠総合医療センター線以外の路線で、静鉄グループが発行していた磁気式乗車カード「パサールカード」が利用できたが、販売を2019年4月30日で終了し、2020年3月31日をもって利用も終了している。
静鉄グループのICカード「LuLuCa」やエリアの重なる遠鉄グループのICカード「ナイスパス」などに対応させる動きはない。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 静鉄グループ略年史 2020年10月27日閲覧。
- ^ 『静鉄グループ百年史 過去から未来へのメッセージ』静岡鉄道株式会社、2020年3月、165頁。
- ^ 加藤 佳一『BJニューハンドブックスNo.39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日、28頁。ISBN 4-434-01904-X。
- ^ 袋井駅南口乗入れのご案内 秋葉バスサービス公式ホームページサイトPDF 2015年10月1日閲覧。
- ^ パサールカード販売終了のお知らせ 秋葉バスサービス公式ホームページサイトPDF 2022年6月20日閲覧。
- ^ パサールカード販売終了のお知らせ 秋葉バスサービス公式ホームページサイトアーカイブPDF 2022年6月20日閲覧。
- ^ 運賃箱の更新について 秋葉バスサービス公式ホームページサイトPDF 2020年10月27日閲覧。
- ^ スマホ定期券の開始ついて 秋葉バスサービス公式ホームページサイトPDF 2023年10月1日閲覧
- ^ 『令和2年度 地域公共交通確保維持改善事業(地域間幹線系統)第三者評価委員会資料』静岡県生活交通確保対策協議会、2021年2月15日。
- ^ 『令和2年度第1回公共交通会議資料(書面開催)』周智郡森町、2020年。
- ^ 『秋葉線運行情報』 秋葉バスサービス公式ホームページサイトPDF 2024年5月2日付。
- ^ 袋井駅・中東遠総合医療センター線の時刻改正・経路変更について 秋葉バスサービス公式ホームページサイトPDF 2021年3月1日付、2021年4月2日閲覧。
- ^ 秋葉バス バスファン 秋葉バスサービス公式ホームページサイト 2021年9月13日閲覧。
- ^ a b 加藤 佳一 編『BJハンドブックス No.39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日、34頁。ISBN 4-434-01904-X。
- ^ 『バスラマインターナショナル No.147(Vol.26 No.1)』ぽると出版、2014年12月27日、50頁。ISBN 978-4-89980-147-4。
- ^ 『バスラマインターナショナル No.35(Vol.7 No.3)』ぽると出版、1996年4月25日、90-91頁。ISBN 4-938677-35-0。
- ^ 加藤 佳一 編『BJハンドブックス No.39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日、32-56頁。ISBN 4-434-01904-X。
- ^ 加藤 佳一 編『BJハンドブックス No.39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日、38頁。ISBN 4-434-01904-X。
- ^ 加藤 佳一 編『BJハンドブックス No.39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日、54頁。ISBN 4-434-01904-X。
- ^ 加藤 佳一 編『BJハンドブックス No.39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日。ISBN 4-434-01904-X。
- ^ 浜松200か807(日野 KK-RX4JFEA) 秋葉バスサービス公式ホームページサイト 2020年10月27日閲覧。
- ^ 『バスラマインターナショナル No.147(Vol.26 No.1)』ぽると出版、2014年12月27日、83頁。ISBN 978-4-89980-147-4。
参考文献
[編集]- 『静鉄グループ百年史 過去から未来へのメッセージ』2020年3月
- 『バスラマインターナショナル No.35(Vol.7 No.3)』ぽると出版
- 加藤 佳一『BJニューハンドブックスNo.39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日
- 『令和2年度第1回公共交通会議資料(書面開催)』周智郡森町、2020年
- 『令和2年度 地域公共交通確保維持改善事業(地域間幹線系統)第三者評価委員会資料』静岡県生活交通確保対策協議会、2021年2月15日
関連項目
[編集]静鉄グループ
[編集]その他
[編集]外部リンク
[編集]