ガイナ (アニメ制作会社)
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目12番13号 センチュリーホーム吉祥寺ビル6階 北緯35度42分19.3秒 東経139度34分51.8秒 / 北緯35.705361度 東経139.581056度座標: 北緯35度42分19.3秒 東経139度34分51.8秒 / 北緯35.705361度 東経139.581056度 |
設立 | 2014年11月4日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 2380001024826 |
事業内容 | 映画、ビデオ、テレビ番組及びコンピューターソフトを含む映像作品の企画、製作 |
代表者 | 代表取締役社長 浅尾芳宣 |
資本金 | 1,000万円(2020年3月31日現在)[1] |
純利益 | 73万8000円(2020年3月期)[1] |
総資産 |
3億3926万6000円 (2020年3月31日現在)[1] |
従業員数 | 36名(2022年2月現在)[2] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 木下グループ 100% |
主要子会社 | 福島ガイナ |
関係する人物 | 木下直哉(取締役) |
外部リンク |
studiogaina |
株式会社ガイナ(英: Gaina Co., Ltd.)は、日本のアニメ制作会社。株式会社木下グループの完全子会社。通称として「スタジオガイナ」(英: StudioGaina)を用いる[3]。
歴史
[編集]ガイナックスの子会社として、2014年11月に株式会社福島ガイナックス(ふくしまガイナックス)の商号で福島県田村郡三春町大字鷹巣字瀬山213番地に設立された。ガイナは設立時から福島県出身の浅尾芳宣が代表取締役を務めているが、2015年11月にガイナックス保有の自社株式を浅尾芳宣が全株譲り受けてガイナックスから独立した[4]。
2018年7月26日、木下グループに全株式を譲渡して傘下に入り、取締役会長に木下直哉が就任した。同年8月9日に商号を株式会社ガイナに変更して本社をガイナックススタジオ所在地の東京都小金井市に移転。ガイナックススタジオを「スタジオガイナ」に改称し、アニメーション制作事業を東京に概ね集約した[5][6]。当初はアニメミュージアム「福島さくら遊学舎」(2015年4月開設)の運営などを行っていたが、福島さくら遊学舎運営事業については、新たに設立した株式会社福島ガイナ(ふくしまガイナ)に分離承継した[5][6]。
2019年5月24日、本社を東京都武蔵野市へ移転。当初は福島さくら遊学舎内に制作スタジオを設け、WEBアニメーションの作画、仕上げ、制作管理を行った。2016年にはNHKの東日本大震災復興応援キャンペーンとして前年に制作した2分アニメを元にした25分テレビアニメーション『想いのかけら』を制作。ガイナックススタジオ開設後は連続テレビアニメーション作品『ピアノの森』(第1シリーズ、2018年放映 第2シリーズ、2019年放映)の元請制作を手がけた。
前述の通り元々はガイナックスの子会社として設立され、その後もガイナの名称を用いているが、ガイナックスの商標・称号を取得しているカラーによるとガイナックスとは別法人であり、商標使用許諾契約も行われていないと発表している[7]。
作風
[編集]福島ガイナックス時代から、『政宗ダテニクル』などの福島を題材にしたWebアニメやテレビアニメを制作している。この系譜は経営母体が変更されて以降も継続している(『フライングベイビーズ』は福島を舞台とした物語)。
スタジオガイナは前身であるガイナックススタジオ時代から一般的な商業アニメを手掛けており、木下グループ入りして以降は、かつての親会社ガイナックスから制作主体を引き継いだ劇場用アニメーション『蒼きウル』や『トップをねらえ3』(仮題)、オリジナルテレビアニメーション『レスキューアカデミア』、『あくびをするにはワケがある』を制作する予定を公表している[8]。しかしこの制作発表はガイナックスが無断で過去の制作資料をガイナに売却していたことために起きたことが庵野秀明の証言で判明しており、ガイナックス時代の資料散逸を恐れたスタジオカラーがそれらを奪還し、アニメ特撮アーカイブ機構の管理下に置いたことが判明[9]。これによりそれらの資料を無断で使用することが出来なくなったことから、それらは全て製作中止になったと思われる。
作品履歴
[編集]福島ガイナックス時代を含む。
テレビアニメ
[編集]開始年 | 放送期間 | タイトル | 制作スタジオ | 監督 | アニメーション プロデューサー |
備考 |
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2015年 | 11月27日 | 想いのかけら | 福島ガイナックス | 佐伯昭志 | 清原良太 | 2分版 |
2016年 | 2月11日 3月24日 |
浅尾芳宣 | NHKエンタープライズ製作・短編アニメ | |||
2018年 | 4月 - 7月 | ピアノの森 | ガイナックス スタジオ |
中谷学 | 高橋祐一 浅尾芳宣 |
NHK総合テレビジョン放映 |
2019年 | 1月 - 3月 | フライングベイビーズ | 福島ガイナ | 浅尾芳宣 | — | テレビ東京『A応Pのあにむす!!』内コーナー・AT-X放映(単独) |
1月 - 4月 | ピアノの森(第2シリーズ) | ガイナ | 山賀博之 | 高橋祐一 浅尾芳宣 |
NHK総合テレビジョン放映 | |
2020年 | 1月 - 3月 | フライングベイビーズ☆プチ | 福島ガイナ | 浅尾芳宣 | — | |
2022年 | 4月 - 2023年3月 | キャップ革命 ボトルマンDX | ガイナ | 川崎逸朗 | 庄司航 | |
7月 - 9月 | 組長娘と世話係 | GAINA | 瀧ヶ崎誠 吉田啓佑 |
共同制作:feel. | ||
ハナビちゃんは遅れがち | 金澤洪充 | ヨシダケイスケ | ||||
2023年 | 1月 | 『FLAGLIA』〜なつやすみの物語〜 | スタジオガイナ | 川崎逸朗 | — | |
2024年 | 7月 - 9月 | グレンダイザーU | GAINA | 福田己津央(総) 久藤瞬 |
吉田啓祐 | |
2025年 | 1月 - | ババンババンバンバンパイア | 川崎逸朗 | 未公表 |
Webアニメ
[編集]配信年 | タイトル | 制作スタジオ | 監督 | アニメーション プロデューサー |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
2015年 | 放しゃ線リサイクルロボット 花まき君 | 福島ガイナックス | — | 福島県製作、県公式YouTubeアニメ 「ふくしまからチャレンジはじめよう。」未来ロボット大賞最優秀作品のアニメ化 | |
2016年 | みらいへの手紙〜この道の途中から〜 | 浅尾芳宣(総) | 清原良太 高橋祐一 |
福島県製作、県公式YouTubeアニメ、オムニバス形式のドキュメンタリー、全11話 | |
みはるのハルミーゴ | 浅尾芳宣(総) 池内翔 |
— | 福島県三春町・福島ガイナックス共同製作、町公式YouTubeアニメシリーズ | ||
政宗ダテニクル | 清丸悟 | 吉田啓祐 | 福島県伊達市・伊達市商工観光課・伊達市観光物産交流協会製作、市公式YouTubeアニメシリーズ | ||
避難お知らせ誘導型ロボット&Medical eyes | — | 福島県製作、県公式YouTubeアニメ 「ロボットフェスタふくしま2015・未来のロボットアイデアコンテスト」小学生・中学生部門最優秀作品のアニメ化 | |||
2017年 | これからのメモリー | 福島ガイナックス ガイナックススタジオ |
小宮智彦 | — | 福島県製作、県公式YouTubeアニメ、県「里山オフィス」事業のPRアニメ |
人力戦艦!?汐風澤風 | ガイナックススタジオ | 浅尾芳宣(総) 吉田徹 |
小名浜まちづくり市民会議(福島県いわき市)・福島ガイナックス共同製作、YouTube・ニコニコ動画アニメ | ||
2018年 | 食べちゃったっていいのにな! | 福島ガイナックス | 浅尾芳宣 | 福島県製作、県公式YouTubeアニメ、農水産物消費拡大のPRアニメ | |
2020年 | キャップ革命 ボトルマン | ガイナ | 川崎逸朗 | 庄司航 | YouTubeアニメ |
2021年 | WRSへようこそ! | ガイナ・福島ガイナ | やすもとみどり | 浅尾芳宣 | YouTubeアニメ ワールドロボットサミットで先行配信 |
制作協力
[編集]年 | タイトル | 制作元請 |
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2024年 | 愚かな天使は悪魔と踊る | Children's Playground Entertainment |
その他
[編集]年 | タイトル | 制作スタジオ | 備考 |
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2015年 | 未来への架け橋〜Bridge for future〜 | 福島ガイナックス | 東邦銀行製作、テレビCMシリーズ |
2019年 | 愛姫 MEGOHIME | 福島ガイナ | 福島県三春町・福島ガイナ共同製作 |
脚注
[編集]- ^ a b c 第6期決算公告、2020年(令和2年)8月5日付「官報」(号外第162号)99頁。
- ^ “株式会社ガイナ(木下グループ)のアニメーター(動画マン・デジタル動画マン※男女)二次募集 求人”. キャリアマップ. グッドニュース. 2021年12月9日閲覧。
- ^ “会社概要”. 2022年4月25日閲覧。
- ^ “お詫びとお知らせ”. 福島ガイナックス (12月6日). 2018年3月5日閲覧。
- ^ a b “【重要】お知らせ”. 株式会社ガイナ(旧称・福島ガイナックス) (8月20日). 2018年8月20日閲覧。
- ^ a b “木下グループ(株) ガイナ(旧・福島ガイナックス)を傘下へ”. 木下グループ. 2018年9月10日閲覧。
- ^ “株式会社ガイナックスからのお知らせに関して”. 株式会社カラー 2024年6月9日閲覧。
- ^ “劇場アニメ『蒼きウル』、『トップをねらえ3』、TV番組『レスキューアカデミア』など新作アニメ製作のお知らせ” (2018年9月7日). 2018年9月7日閲覧。
- ^ “【庵野監督・特別寄稿】『エヴァ』の名を悪用したガイナックスと報道に強く憤る理由”. DIAMOND online. (2019年12月30日). p. 7
関連項目
[編集]- ガイナックス - 旧・福島ガイナックスを設立したアニメ制作会社。資本関係は2015年11月に解消したが福島ガイナックス代表の浅尾は2016年暮れまで取締役を兼務していた。
- 福島さくら遊学舎
- アニメ制作会社一覧
外部リンク
[編集]- studiogaina
.com - 株式会社福島ガイナ - ホームページ統合前のアーカイブ
- ガイナ・福島ガイナ (@studio_gaina) - X(旧Twitter)