福厳寺 (小牧市)
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福厳寺 | |
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福厳寺山門 | |
所在地 | 愛知県小牧市大字大草5229 |
位置 | 北緯35度17分18.67秒 東経136度59分4.38秒 / 北緯35.2885194度 東経136.9845500度座標: 北緯35度17分18.67秒 東経136度59分4.38秒 / 北緯35.2885194度 東経136.9845500度 |
山号 | 大叢山(だいそうざん) |
宗旨 | 禅宗 |
宗派 | 佛心宗 |
本尊 | 聖観世音菩薩(観自在菩薩) |
創建年 | 1476年 |
開山 | 月泉正印 |
開基 | 西尾式部道永 |
正式名 | 大叢山 福嚴禪寺 |
文化財 | 絹本着色盛禅画像、陶製宝篋印塔、陶製香炉 |
公式サイト | 佛心宗 大叢山 福厳寺 |
法人番号 | 1180005008490 |
福厳寺(ふくごんじ)は、愛知県小牧市大草(尾張国春日井郡大草村、東春日井郡篠岡村大草)にある佛心宗の寺院で、山号は大叢山(だいそうざん)。檀家制度を改め、宗派にとらわれない寺院を目指し、会員制を取っている。
歴史
[編集]創建は室町時代(15世紀)。当時この辺りを治めていた大草城城主の西尾式部道永が、当時「名僧」と言われていた美濃土岐郡の開元院三世の盛禅洞奭に弟子入りし寺院を開基したのが始まりである。盛禅洞奭の師で開元院二世の月泉正印が開山した。
- 1476年 - 創建。
- 1506年 - 絹本着色盛禅画像が描かれる。
- 1836年 - 陶製宝篋印塔が作られる。
- 1891年 - 濃尾大地震で陶製宝篋印塔が倒壊。
- 1900年 - 陶製宝篋印塔を復元。
- 1978年3月25日 - 絹本着色盛禅画像と陶製宝篋印塔と陶製香炉が、小牧市の指定有形文化財になる。
行事
[編集]毎年12月の第1土曜日に行なわれる秋葉三尺坊の大祭での祈祷と、火渡り神事が有名である。
- 秋葉三尺坊の大祭
- 読みは「あきばさんじゃくぼうのたいさい」。不動明王の化身とされる秋葉三尺坊大権現を祀った祭。「秋葉祭」とも呼ばれている。毎年12月の第1土曜日に行なわれる。朝から祈祷が続き、奉納和太鼓演奏などのイベントや、炊き出し、出店などでにぎわう。祭の最後にクライマックスとして行われる火渡り神事は、建物の二階をも焦がすほど燃え盛る炎の中を渡る、迫力ある神事として有名。
所蔵品・文化財
[編集]- 絹本着色盛禅画像 - 大草城城主の西尾道永が描いた盛禅和尚の肖像画。16世紀初頭に描かれたとされている。小牧市指定有形文化財[1]。
- 陶製宝篋印塔 - 寺院の境内に建てられている陶製の宝篋印塔。高さは約4m。1836年に瀬戸の陶工である早梅亭が製作したが、1891年の濃尾大地震で倒壊。現在建っているものは、1900年に復元されたものである。またこの宝篋印塔には、陶製香炉が供えられていた。小牧市指定有形文化財[2]。
- 陶製香炉[2] - 陶製宝篋印塔に供えられていた陶製の香炉。「1835年作」と銘がある。小牧市指定有形文化財。
境内
[編集]寺院の敷地内にある墓地には、大きな黄金の観音像が建てられている。夜間はライトアップされている。
関連施設
[編集]- 学校法人福厳寺学園(太陽幼稚園)
交通手段
[編集]周辺
[編集]関連書籍
[編集]- 『福厳寺史伝』高瀬武三著(福厳寺、1987年)
- 『尾張名所図会』 第四巻 福厳寺、1844年
脚注
[編集]- ^ “絹本着色盛禅画像”. 小牧市 (2012年9月6日). 2013年5月28日閲覧。
- ^ a b “陶製宝篋印塔 附 天保六年在銘陶製香炉”. 小牧市 (2012年9月6日). 2013年5月28日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 福厳寺
- 福厳寺の秋葉本殿:火渡り神事(ふくごんじのあきばほんでん)(小牧市役所) - ウェイバックマシン(2002年5月22日アーカイブ分)
- 絹本着色盛禅画像(けんぽんちゃくしょくせいぜんがぞう)(小牧市役所) - ウェイバックマシン(2002年6月19日アーカイブ分)
- 陶製宝篋印塔(とうせいほうきょういんとう)(小牧市役所) - ウェイバックマシン(2002年6月19日アーカイブ分)
- 絹本着色盛禅画像(小牧市教育委員会)
- 陶製宝篋印塔 附 天保六年在銘陶製香炉(小牧市教育委員会)