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硝酸リチウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
硝酸リチウム
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識別情報
CAS登録番号 7790-69-4
特性
化学式 LiNO3
モル質量 68.946 g/mol
外観 無色結晶または白色粉末
密度 2.38 g/cm3
融点

261℃[1]

沸点

600℃(分解)

への溶解度 53.4 g/100 cm3水 (0 ℃)
構造
結晶構造 三方晶系
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −483.13 kJ mol−1[2]
標準モルエントロピー So 90.0 J mol−1K−1
危険性
EU分類 酸化剤 (O)
EU Index Not listed
NFPA 704
0
1
0
OX
Rフレーズ R8
Sフレーズ S24/25
引火点 不燃性
関連する物質
関連物質 硝酸ナトリウム
硝酸カリウム
硝酸ルビジウム
硝酸セシウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硝酸リチウム(しょうさんリチウム、lithium nitrate)は組成式LiNO3で表されるリチウム硝酸塩である。

日本の法令では、消防法危険物第1類(硝酸塩類)に指定される。

製法

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炭酸リチウムを希硝酸に溶解し、水溶液を濃縮すると3水和物が得られる[1][3]

性質

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水に易溶で強い吸湿性、潮解性をもつ。無水物のほか、0.5水和物および3水和物が存在する。エタノールおよび液体アンモニアにも可溶である。水溶液から29.6℃以下では3水和物、29.6℃から61.6℃では0.5水和物、61.6℃以上では無水物が析出する[3]

硝酸ルビジウム複塩を生成する。

加熱により激しく分解し酸化リチウムを残す。

結晶構造

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無色の三方晶系の結晶であり、単位格子は以下のような構造をとる。

Kristallstruktur von Lithiumnitrat

__ Li+  __ N  __ O

脚注

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  1. ^ a b 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成II』 丸善、1977年
  2. ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
  3. ^ a b 『化学大辞典』 共立出版、1993年