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砥山 (札幌市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 北海道 > 札幌市 > 南区 > 砥山 (札幌市)
砥山
観音岩山(八剣山)
観音岩山(八剣山)
砥山の位置(札幌市内)
砥山
砥山
砥山の位置
北緯42度57分56.1秒 東経141度14分28.0秒 / 北緯42.965583度 東経141.241111度 / 42.965583; 141.241111
日本の旗 日本
都道府県 北海道
市町村 札幌市
行政区 南区
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
061-2275
市外局番 011[1]
ナンバープレート 札幌

砥山(とやま)は北海道札幌市南区の地名。

豊平川の左岸(北岸)に位置し、観音岩山(八剣山)を境に西の上砥山と東の下砥山に区分される[2]

地名の由来は、付近で水成岩の砥石が取れたことから[2]。この一帯は地質巡検の適地として知られている[3]

歴史

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砥山は1945年(昭和20年)まで、帝室林野局が所管する御料地であった[2]

1899年(明治32年)、農耕地として貸付を始め、小作人を募集したところ、丘珠雁来から8戸が入植した[2]。しかし農耕に適した平坦地が少なく、また地味も豊かではなかったので、協同生計で開墾にあたったときもあったという[2]

また、この地域は交通も不便であった。入植当時の上砥山では、採れた作物を背負い、観音岩山の裏側を回って出荷していたが、後に協同で豊平川に針金を張り、渡し舟で搬出するようになった[4]。下砥山では、1901年(明治34年)に山の一部を爆破して馬が通れる路を開き、いったん共同小屋に作物を集積してから札幌に運んでいた[4]1914年(大正3年)には、馬車が通れるように路が拡張された[4]

1925年(大正14年)、農地が払い下げられて民有地となった[4]

施設

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  • 北海道大学理学部附属地震観測所
  • 八剣山ワイナリー
  • 八剣山果樹園
  • 上砥山神社
  • 砥山発電所

脚注

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  1. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年3月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e 『札幌地名考』p.112
  3. ^ 前田 2007, p. 82.
  4. ^ a b c d 『札幌地名考』p.113

参考文献

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  • 『札幌地名考』さっぽろ文庫1
  • 前田寿嗣『歩こう!札幌の地形と地質』北海道新聞社、2007年5月10日。ISBN 978-4-89453-410-0 

外部リンク

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