アクアライナー (列車)
アクアライナー | |
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キハ121系による「アクアライナー」 (2005年8月 米子駅 - 安来駅間) | |
概要 | |
種類 | 快速列車 |
現況 | 運行終了 |
地域 | 鳥取県・島根県 |
前身 | 急行「石見」 |
運行開始 | 1985年3月14日(「しまねライナー」として) |
運行終了 | 2022年3月11日 |
旧運営者 |
日本国有鉄道(国鉄)→ 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
路線 | |
起点 | 米子駅 |
終点 | 益田駅 |
営業距離 | 191.5 km (119.0 mi)(米子 - 益田間) |
運行間隔 | 3往復 |
使用路線 | 山陰本線 |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
座席 | 全車自由席 |
技術 | |
車両 |
キハ121系・キハ126系気動車 (後藤総合車両所) |
軌間 | 1,067 mm (3 ft 6 in) |
電化 |
直流1,500 V(米子 - 西出雲間)[注 1] 非電化(西出雲 - 益田間) |
運行速度 | 最高100 km/h (62 mph) |
備考 | |
1985年3月14日から1999年3月21日までは「しまねライナー」、1999年3月22日から2001年7月6日までは「石見ライナー」の名称で運転。 |
アクアライナー (Aqua Liner) は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が山陰本線の米子駅 - 益田駅間で運行していた快速列車の愛称である。
運行形態
[編集]廃止前日の2022年3月11日現在では、米子駅 - 益田駅間で上下3本が運転されていた[1]。 最高速度は、米子 - 出雲市間100km/h、出雲市 - 益田間90km/h(2001年のキハ126系運行開始当初は全区間最高速度100km/h)である。 2011年3月12日のダイヤ改正まで、平日朝の益田行き1本は倉吉駅始発で運転されていた。米子駅まで普通列車 (225D)、米子駅からアクアライナー(3453D) となっていたが、このダイヤ改正で前者が米子駅止め、後者が米子駅始発になった。
停車駅
[編集]米子駅 … この間、各駅停車… 出雲市駅 - (西出雲駅) - (江南駅) - 〈小田駅〉 - 〈田儀駅〉 - (波根駅) - 〈久手駅〉 - 大田市駅 - 【静間駅】 - 【五十猛駅】 - 仁万駅 - 〈馬路駅〉 - 【湯里駅】 - 温泉津駅 - 【石見福光駅】 - (黒松駅) - 【浅利駅】 - 江津駅 - 都野津駅 - 【敬川駅】 - 波子駅 - 【久代駅】 - (下府駅) - 浜田駅 - 西浜田駅 - 《周布駅》 - 折居駅 - 三保三隅駅 - 岡見駅 - 《鎌手駅》 - 《石見津田駅》 - 益田駅
- 特別停車凡例
- ( )の駅には一部の列車が停車。
- 【 】の駅には上り1本のみ停車。
- 〈 〉の駅には下り1本のみ停車。
- 《 》の駅には上り1本のみ通過。
- 全列車、出雲市駅〜浜田駅間で大田市・仁万・温泉津・江津・都野津・波子に停車する。都野津以外は特急列車の停車がある。1往復を除き、その他に黒松・下府にも停車する。
- 上り1本(3452D)は石見津田・鎌手・周布を通過し、その他はすべて浜田駅〜益田駅で各駅に停車する。
- 上り1本(3454D)は大田市駅まで馬路を除く各駅に停車したのち、西出雲駅までノンストップとなり西出雲駅から各駅に停車する。久代・敬川・浅利・石見福光・湯里・五十猛・静間に停車するのはこの1本のみである。
- 下り1本(3455D)は出雲市駅→大田市駅間で出雲神西を除く各駅に停車する。小田・田儀・久手・馬路に停車するのはこの1本のみである。
使用車両
[編集]後藤総合車両所に所属するキハ126系0番台が主に使用されていた。ただし、極稀に運用の都合でキハ126系10番台や、キハ121系気動車を2両に連結した編成が使用されることがあった。
2021年10月2日ダイヤ改正時点で全列車が全区間でワンマン運転であった。(車内検札および乗車券の販売で)車掌が乗務することがあるが、あくまでワンマン運転のため進行方向から2両目の車両は一部の駅でドアが開かない。
沿革
[編集]- 1985年(昭和60年)3月14日:キハ58系を使用し、米子駅・出雲市駅 - 浜田駅・益田駅間で快速「しまねライナー」が運転開始[2]。一部は急行「だいせん」、快速「わかとりライナー」、普通列車として直通するものもあった。
- 1997年(平成9年)3月22日:石見ライナーに改称。
- 2001年(平成13年)7月7日:山陰本線米子駅 - 益田駅間の高速化に伴い、使用車両をキハ126系気動車に変更し、アクアライナーに改称[3]。
- 2006年(平成18年)3月18日:米子駅 - 出雲市駅間は各駅停車になる。
- 2015年(平成27年)3月14日:夕刻に上り1本のみ停車していた列車が通過となり、石見福光駅への停車が無くなる。午後の1本五十猛駅に停車していた列車が通過する[4]。
- 2016年(平成28年)3月26日:石見福光駅への停車列車が上り1本設定され、同駅への停車を再開し馬路駅への停車を取り止める[5]。
- 2019年(令和元年)8月:石見神楽列車を山陰デスティネーションキャンペーンアフターキャンペーンの一環としてラッピングデザインをリニューアル。
- 2020年(令和2年)3月14日:1往復を普通列車に格下げ。4往復(下りの浜田行き1本含む)の運行となる。午前中の上り1本が益田駅~浜田駅間が各駅停車となる[6]。
- 2021年(令和3年)3月13日:夜1往復の出雲市駅~浜田駅間の運転取りやめ。残った各駅停車区間は普通列車として運転となり、3往復の運行となる。
- 2022年(令和4年)3月12日:列車廃止、普通に格下げ[7]。これに伴い、島根県内の定期快速列車は、木次線からの直通して松江駅まで運転される列車があり(逆方向はなし)、平日のみ山陰本線内で快速列車(来待駅・玉造温泉駅通過)となる列車が唯一となった。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 但し、気動車を使用。
出典
[編集]- ^ 『JR時刻表』2022年2月号、交通新聞社。
- ^ “快速列車群の愛称名きまる ダイヤ改正から山陰本線に登場”. 交通新聞 (交通協力会): p. 2. (1985年2月27日)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-123-6。
- ^ 平成27年春ダイヤ改正について - 西日本旅客鉄道 2014年12月19日
- ^ 平成28年春ダイヤ改正について - 西日本旅客鉄道 2015年12月18日
- ^ 2020 年春ダイヤ改正について - 西日本旅客鉄道 2019年12月13日
- ^ 『2022年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道株式会社 米子支社、2021年12月17日 。2021年12月17日閲覧。