石田波郷新人賞
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石田波郷新人賞(いしだはきょうしんじんしょう)は、俳句の賞。石田波郷にゆかりのある東京都清瀬市が、波郷の没後40周年を記念して2009年より毎年行っている「石田波郷俳句大会」の一部として開催されている賞で、30歳以下の人物による20句一組の作品で選考が行われる。同時に2句一組による一般の部(第5回大会より石田波郷賞)も開催しており、受賞作はいずれも角川学芸出版『俳句』誌に掲載されている。新人賞の選者は第1回より岸本尚毅、甲斐由起子、齋藤朝比古、佐藤郁良の4人。第14回現在は、神野紗希、佐藤郁良、西村麒麟、村上鞆彦の4人となっている。
受賞一覧
[編集]第1回(2009年)
- 新人賞 - 西村麒麟 「静かな朝」
- 準賞 - 小野修平 「自転車の鍵」、福田浩之 「劇場より」
第2回(2010年)
- 新人賞 - 小野あらた 「白磁の中」
- 準賞 - 市川きつね 「大根」
- 奨励賞 - 山口萌人 「縄梯子」、阿久津学 「大人」
第3回(2011年)
- 新人賞 - 涼野海音 「晩夏」
- 準賞 - 大塚凱 「はなびらのやうに」
- 奨励賞 - 抜井諒一 「山無月」、小林鮎美 「深雪晴」
第4回(2012年)
- 新人賞 - 平井岳人 「街煌めく」
- 準賞 - 熊田拓郎 「鳥の模型」
- 奨励賞 - 大塚凱 「風に任せて」、佐藤雄志 「なにもしらない」
第5回(2013年)
- 新人賞 - 網倉朔太郎 「餡のいろ」
- 準賞 - 熊田拓郎 「夏惜しむ」
- 奨励賞 - 黒岩徳将 「寝台」、大塚凱 「夜は空腹」
第6回(2014年)
- 新人賞 - 堀下翔 「しがみつく」
- 準賞 - 永山智郎 「眼を得る」
- 奨励賞 - 今泉礼奈 「広がる町」、黒岩徳将 「この蔦を」、堀切克洋 「月白」
第7回(2015年)
- 新人賞 - 大塚凱「しづかな拳」
- 準賞 - 斉藤志歩 「目がふたつ」
- 奨励賞 - 米村幸祐「神殿」、藤本智子「陽の昇る星」、日下部太亮「祈るてのひら」
第8回(2016年)
- 新人賞 - 斉藤志歩「にぎる」
- 準賞 - 小山玄黙「満帆」
- 奨励賞 - 山下真詩「スティックシュガー」
第9回(2017年)
- 新人賞-板倉ケンタ「手さぐり」
- 準賞-小山玄黙「煙」
- 奨励賞-藤本智子「行方」、筏井遙「琥珀」
第10回(2018年)
- 新人賞-岩田奎「まだ雪に」
- 準賞-渡辺光「裏うつり」
- 大山雅由記念奨励賞-日下部大河「月面」
第11回(2019年)
- 新人賞-谷田部慶太「はや濁る」
- 準賞-平野皓大「思ふとき」
- 大山雅由記念奨励賞-佐伯冴人「誰も知らず」
第12回(2020年)
- 新人賞-筏井遙「うしろから」
- 準賞-若林哲哉「まなうら」
- 大山雅由記念奨励賞-林洸輝「降り出し」、中川収三「人も花も」
第13回(2021年)
- 新人賞-根木波輝「辣油の花」
- 準賞-佐々木啄実「けふの用」
- 大山雅由記念奨励賞-中矢温「計器」
第14回(2022年)
- 新人賞-山口遼也「微動」
- 準賞-藤井万里「四隅」
- 準賞、角川『俳句』編集長賞-川島ひろの「底迫る」
- 大山雅由記念奨励賞-田中耀「寂しい微熱」、鈴木丈句朗「柿の木」
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 石田波郷新人賞入賞作品(隗の会)