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石倉洋子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いしくら ようこ
石倉 洋子[1]
デジタル庁から公表された肖像
デジタル庁から公表された肖像
生誕 石倉 洋子
(1949-03-19) 1949年3月19日(75歳)
居住 日本の旗 日本
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
国籍 日本の旗 日本
研究分野 経営学
研究機関 マッキンゼー・アンド・カンパニー
青山学院大学
一橋大学
慶應義塾大学
出身校 上智大学外国語学部卒業
バージニア大学大学院修了
ハーバード大学経営大学院修了
博士課程
指導教員
マイケル・ポーター
主な指導学生 鳩山玲人
プロジェクト:人物伝
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石倉 洋子(いしくら ようこ、1949年3月19日 - )は、日本通訳経営学者(経営戦略・競争力グローバル人材)。学位はDoctor of Business Administration(経営学博士。ハーバード大学・1985年)[2]一橋大学名誉教授[2]本名栗田 洋子[1](くりた ようこ)。石倉(いしくら)は旧姓

マッキンゼー・アンド・カンパニーマネジャー青山学院大学国際政治経済学部教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授、日本学術会議副会長(第20期)、デジタル庁デジタル監(初代)を歴任した。

概要

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2016年6月2日、六本木ヒルズにて

神奈川県生まれ[2]上智大学外国語学部英語学科卒業[2]。専攻は経営戦略、競争力グローバル人材通訳として活動した後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにてコンサルティングに従事した。その後、青山学院大学一橋大学慶應義塾大学で教鞭を執った。文部科学省中央教育審議会の委員や日本郵政公社の理事をはじめ、日本学術会議の第20期副会長[3]内閣府総合科学技術会議議員など、多くの公職を兼任した。また、エイボン・プロダクツボーダフォンホールディングス商船三井日清食品ホールディングス富士通ライフネット生命保険双日資生堂積水化学工業TSIホールディングスといった企業において社外取締役の一人として名を連ねた。菅義偉内閣によりデジタル庁デジタル監に起用された。

人物

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デジタル監

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初代デジタル監に起用されたが、専門は経営学でありデジタル技術の専門家ではない[4]。プログラミングの講義も受けたが、8週間から12週間学んだら死にそうになり、Pythonは挫折したと語っている[4]。半年あまりで辞任報道が出た際も「デジタルの知見も乏しく、組織になじめていなかった」という関係者からの証言があった[5]

名義

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書籍などでは「石倉洋子」の名義を用いているが、本名は「栗田洋子」であり、官公庁で公職に就く際は本名を用いている。たとえば、内閣府の重要政策に関する会議である総合科学技術会議で議員となった際には、国会同意人事であるため国会で採決が行われているが、衆議院本会議では「総合科学技術会議議員に本庶佑君及び栗田洋子君を〔中略〕任命することについて、申し出のとおり同意を与えるに御異議ありませんか」[6]として異議なし採決が行われ、参議院本会議においても「総合科学技術会議議員のうち本庶佑君及び栗田洋子君〔中略〕の任命について採決をいたします」[7]として押しボタン式投票が行われるなど、いずれも本名で人事案が提示されている。

不祥事

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2021年9月1日、デジタル庁発足式にてデジタル大臣平井卓也(右)と

デジタルコンテンツの無断盗用

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自身の公式ウェブサイトにて、他者が著作権を有する画像を無断で掲載していたことが明らかになった[8][9]

石倉は自身の公式ウェブサイトにて「Depositphotos」や「Shutterstock」および「PIXTA」などの商用画像サンプルや[8]ギズモードの記事画像を無断使用しており[8]、デジタル監就任直後に次々と発覚した[8]。石倉の公式ウェブサイトは2021年10月現在、謝罪声明が表示された状態で閉鎖されている[10]。「Buzzap!」での記事をもとに、「PIXTA」の執行役員が石倉のTwitterアカウントやデジタル庁などに抗議を入れた[8]

2021年9月3日、石倉は「著作権がある写真やイラストを使ってしまった」[9]と説明し、他者が著作権を有している画像を無断で使用していたことを認めた。そのうえで「私の不注意だった。大変申し訳ありませんでした」と謝罪した[11]

略歴

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2021年9月1日、デジタル庁発足式にて

著作

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単著

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  • 石倉洋子著『組織のコアスキル ―その〈革新〉と〈活用〉―』NTT出版、1992年。ISBN 4871881768
  • 石倉洋子著『戦略シフト』東洋経済新報社、2009年。ISBN 978-4-492-53264-5
  • 石倉洋子著『グローバルキャリア ―ユニークな自分の見つけ方―』東洋経済新報社、2011年。ISBN 978-4-492-53284-3
  • 石倉洋子著『世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ』日経BP社、2015年。ISBN 978-4-8222-5095-9
  • 石倉洋子著『世界で活躍する人の小さな習慣』日本経済新聞出版社、2019年。ISBN 978-4-532-19888-6

共著

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翻訳

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音声講義

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脚注

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  1. ^ a b 双日株式会社定時株主総会決議”. 双日. 2021年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月20日閲覧。
  2. ^ a b c d フリーランスからキャリアスタートした石倉洋子さんに聞く! 10年先を生き残るマインドアップ術”. とらばーゆ. 2024年3月24日閲覧。
  3. ^ a b 歴代会長・副会長一覧”. 日本学術会議. 2024年3月24日閲覧。
  4. ^ a b 「私はデジタルの専門家でもエンジニアでもない」――石倉洋子デジタル監の発言が話題に 質疑での発言全文”. ITmedia NEWS. 2022年1月23日閲覧。
  5. ^ "デジタル庁事務方トップ・石倉洋子デジタル監、来週にも辞任へ 半年あまりでの交代"”. Yahoo!ニュース. 2022年4月24日閲覧。
  6. ^ 「第百六十八回国会衆議院会議録第12号」『官報』号外、国立印刷局、2007年11月13日、1頁。
  7. ^ 「第百六十八回国会参議院会議録第8号」『官報』号外、国立印刷局、2007年11月14日、1頁。
  8. ^ a b c d e “【複数追記】商用画像を無断転載の嵐、「デジタル庁」事務方トップの石倉洋子さん公式サイトがとんでもないことに”. Buzzap!. (2021年9月3日). https://buzzap.jp/news/20210903-digital-yokoishikura-official-hp-photo-unauthorized-reproduction/ 2021年9月3日閲覧。 
  9. ^ a b 「デジタル監が無断使用」『讀賣新聞』52334号、13版、読売新聞東京本社、2021年9月4日、4面。
  10. ^ “菅首相の肝いりだったのに…新デジタル庁長官がまさかの画像パクリで謝罪&SNS閉鎖にネットあ然”. 東スポWeb. (2021年9月3日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/83923 2021年9月3日閲覧。 
  11. ^ “石倉デジタル監、有料素材のサンプル画像を無断転載で謝罪 個人サイトを一時閉鎖、Twitterアカウントも一時非公開に”. ITmedia NEWS. (2021年9月3日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2109/03/news123.html 2021年9月3日閲覧。 
  12. ^ [1]フェリス
  13. ^ [2]
  14. ^ 第11回戦略的経営者研究会を開催しました”. 一橋ビジネススクール三枝匡経営者育成基金. 2024年3月24日閲覧。
  15. ^ 「取締役・監査役・執行役員」資生堂
  16. ^ "デジタル監に石倉洋子氏起用へ 来週にも正式決定". 産経ニュース. 産経デジタル. 25 August 2021. 2021年8月25日閲覧
  17. ^ 令和3年9月1日(水)持ち回り閣議案件 人事 栗田洋子(石倉洋子)をデジタル監に任命することについて(決定)”. 首相官邸 (2021年9月1日). 2021年9月1日閲覧。
  18. ^ 「デジタル庁事務方トップに浅沼尚氏 石倉氏後任、同庁CDO」 【毎日新聞】2022年4月26日付

関連項目

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外部リンク

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公職
先代
(新設)
日本の旗 デジタル庁デジタル監
初代:2021年 - 2022年
次代
浅沼尚