百々佑利子
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百々 佑利子(もも ゆりこ、1941年4月1日 - )は、日本の英文学者、児童文学翻訳家。元日本女子大学教授。本姓、竹内。
略歴・人物
[編集]東京生まれ。父は生物学者の八杉龍一[1]。祖父はロシア語学者の八杉貞利。東京女子大学文理学部英米文学科卒業、テキサス大学大学院修士課程中退[2]。英米圏に暮らす。1975年父とダーウィン『ビーグル号航海記』(を共訳し、その後英米の児童文学を数多く翻訳、のち神奈川大学教授、2000年ころから日本女子大学家政学部児童学科教授。2011年定年退任。オーストラリア、ニュージーランド文学会の創設にかかわる。2010年3月10日に創刊した国際児童図書評議会(IBBY)の機関誌『Bookbird』(の初の多言語版『ブックバード日本版』)の初代編集長としても活躍。
著書
[編集]- 『キーウィと羊と南十字星 ニュージーランド紀行』(根本進画、あかね書房、あかね紀行文学)1984
- 『児童文学のなかの母親』(くもん出版、くもん選書)1988
- 『児童文学を英語で読む』(岩波書店、岩波ジュニア新書)1998
翻訳
[編集]- 『ビーグル号航海記』(ダーウィン、八杉竜一共訳、あかね書房) 1975
- 『ノア船長はこぶね航海記』(K・ウォーカー、あかね書房) 1976
- 『ペンギン島のぼうけん』(J・ウェスト、古賀亜十夫画、あかね書房) 1977
- 『人類と文明の誕生 サルから古代文明まで』(ドン・ブロスウェル他、河内まき子共訳、文理、ビジュアルワールドライブラリー) 1980
- 『夏の終りに』(ジル・ペイトン・ウォルシュ、岩波書店、あたらしい文学) 1980
- 『白銀の夜をこえて』(S・フレミング、あかね書房) 1980
- 『海鳴りの丘』(ジル・ペイトン・ウォルシュ、岩波書店、あたらしい文学) 1981
- 『現代ニュージーランド短編小説集』(ジョン・ホプキンズ共監訳、評論社) 1981
- 『クライン博士の子育てに成功する10の鍵 0歳から12歳までのしつけと教育』(V・B・クライン、あずさ書房) 1982
- 『ちびっこ魔女 ブラッドレー家のふしぎな物語』(アン・ラッフェル、ポプラ社) 1982
- 『ニュージーランド史 南海の英国から太平洋国家へ』(キース・シンクレア、評論社) 1982
- 『現代オーストラリア短編小説集』(越智道雄共監訳、評論社) 1983
- 『それいけちびっこ作戦』(フィリパ・ピアス、ポプラ社) 1983
- 『トロルのもり』(エドワード・マーシャル、さ・え・ら書房) 1983
- 『ほのおの迷路』(A・ドルー、あかね書房) 1983
- 『がんばりかあさんと6人の子どもたち』(エルシー・ロック、ポプラ社) 1984
- 「マーとミーのはなし」(パット・ロス、ポプラ社)
- 『どっちがマーで、どっちがミー?』 1984
- 『ふたりでスーパーマーケット』 1984
- 『惑星Oの冒険』(モーリス・ジー、岩波書店) 1984
- 『ジキル博士とハイド氏』(スティーブンソン、ポプラ社文庫 怪奇シリーズ) 1985
- 『二つのオランダ人形の冒険』(バーサ・H・アプトン、ほるぷ出版) 1985
- 『悪魔の犬エリンチャ オーストラリアの昔ばなし』(編訳、小峰書店) 1986
- 『ABC殺人事件』(アガサ・クリスティ、ポプラ社文庫 怪奇・推理シリーズ) 1986
- 『サンゴしょうのひみつ』(ジョイ・カウリー、冨山房) 1986
- 『たつまきでお屋敷は消えた』(R・ブランスカム、文研出版) 1987
- 『世界のなかまたち - 人類の誕生から未来へ 人間の科学』(キース・ライ、同朋舎出版) 1987
- 『プラム ある家族の愛と憎しみ』(モーリス・ジー、サイマル出版会) 1987
- 『アイドルベア』(ロバート・イングペン、金の星社) 1988
- 『ひみつの花園』(バーネット、ポプラ社) 1988
- 『ひみつのポスト』(ジャン・マーク、文研出版) 1988
- 『マンガニニのはてしない旅』(ベス・ロバーツ、岩波書店) 1988
- 『森と海のであうところ』(ジーニー・ベイカー、佑学社) 1988
- 『ブランコの少女』(リチャード・アダムズ、評論社) 1989
- 『夏・みじかくて長い旅』(J・マーク、金の星社) 1992
- 『大陸をかけるエイラ 始原への旅だち 第4部』(ジーン・アウル、評論社) 1993
- 『いのちの木 あるバオバブの一生』(バーバラ・バッシュ、岩波書店) 1994
- 『パストゥール』(スティーヴ・パーカー、岩波書店、世界を変えた科学者) 1995
- 『マリー・キュリー』(スティーブ・パーカー、岩波書店、世界を変えた科学者) 1995
- 『ウナギのひみつ』(カレン・ウォレス、岩波書店) 1996
- 『吸血鬼カーミラ』(レ・ファニュ、集英社) 1996
- 『あかんぼうがいっぱい』(ミック・マニング,ブリタ・グランストローム、岩波書店) 1998
- 『世界のはじまり』(マーグリッド・メイヨー再話、岩波書店) 1998
- 『みんなのからだ』(ミック・マニング,ブリタ・グランストローム、岩波書店) 1998
- 『オールド・ブルー 世界に1羽の母鳥』(メアリ・テイラー、さ・え・ら書房) 1999
- 『マザーグースのたからもの』第1 - 3集(レイモンド・ブリッグス絵、ラボ教育センター) 1999 - 2000
- 『ぼくのクジラ』(キャサリン・スコウルズ、文研出版) 2001
- 『ワシとミソサザイ』(ジェーン・グドール再話、さ・え・ら書房) 2001
- 『空想動物ものがたり』(マーグリット・メイヨー再話、岩波書店) 2005
- 『聖書物語』(バン・ルーン、ポプラポケット文庫) 2006
- 『ルガルバンダ王子の冒険 古代メソポタミアの物語』(キャシー・ヘンダソン再話、岩波書店) 2007
- 『カンガルーには、なぜふくろがあるのか アボリジナルのものがたり』(ジェームズ・ヴァンス・マーシャル再話、岩波書店) 2011
- 『古代エジプトのものがたり』(ロバート・スウィンデルズ再話、岩波書店) 2011
- 『蝶の目と草はらの秘密』(ジョイス・シドマン、藤田千枝共訳、冨山房) 2011
ドロシー・バトラー
[編集]- 『クシュラの奇跡 140冊の絵本との日々』(ドロシー・バトラー、のら社) 1984
- 『「クシュラの奇跡」をめぐって ドロシー・バトラー来日記念講演録』(のら書店) 1987
- 『5歳から8歳まで 子どもたちと本の世界』(ドロシー・バトラー、のら書店) 1988
- 『ドロシー・バトラー講演録Ⅱ 「5歳から8歳まで」と「クシュラの奇跡」について』(のら書店) 1989
- 『みんなわたしの 幼い子どもにおくる詩集』(ドロシー・バトラー編、岸田衿子共訳、のら書店) 1991
- 『おうちをつくろう クシュラにおくる詩集』(ドロシー・バトラー編、岸田衿子共訳、のら書店) 1993
- 『子ども・本・家族』(ドロシー・バトラー、のら書店) 1994
- 『わたしのバーニーいつもいっしょ』(ドロシー・バトラー、のら書店) 1997
- 『赤ちゃんの本棚 0歳から6歳まで』(ドロシー・バトラー、のら書店) 2002
パトリシア・ライトソン
[編集]- 『ミセス・タッカーと小人ニムビン』(パトリシア・ライトソン、岩波書店) 1986
- 『ムーン・ダークの戦い』(パトリシア・ライトソン、岩波書店) 1991
- 『いにしえの少女バルイェット』(パトリシア・ライトソン、岩波書店) 1992