シンコウ島
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外交紛争のある島 現地名: 英語: Sin Cowe Island ベトナム語:Đảo Sinh Tồn / 島生存 中国語: 景宏岛 | |
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島の衛星画像(2020年) | |
地理 | |
所在地 | 南シナ海 |
所属群島 | 南沙諸島(スプラトリー諸島) |
実効支配 | |
ベトナム | |
Vietnam | カインホア省 |
領有権主張 | |
中華人民共和国 | |
中華民国 | |
フィリピン |
シンコウ島(シンコウとう)またはシンカウ島(シンカウとう、英語: Sin Cowe Island、ベトナム語:Đảo Sinh Tồn / 島生存、中国語: 景宏島)は、南沙諸島(スプラトリー諸島)のユニオン堆(英語: Union Banks、中国語: 九章群礁)の北西端に位置する島である。
地理
[編集]形は楕円形で、最高点は海抜3.6メートル、ユニオン堆の中で唯一の海面島。総面積は約0.08平方kmで、南沙諸島(スプラトリー諸島)で7番目に大きな島である。低木が茂って海鳥が生息するので、地表が鳥の糞で汚染されており、淡水が飲めない[1][2]。
領有
[編集]ベトナムが実効支配しているが、中華人民共和国、台湾(中華民国)、フィリピンも主権を主張している。
名称
[編集]日本が統治していた時期には飛鳥島と呼ばれていた[3]。
中国は2016年の常設仲裁裁判所による裁定(南シナ海判決)後に、この島は中国の漁民に秤の鈎を意味する「秤鈎」と呼ばれており、“Sin Cowe”という英語名はその音訳であることを、南シナ海に歴史的権利を有する根拠のひとつとして主張している[4][5]。
現在の中国名の景宏島は、鄭和の大航海の副使王景宏から名付けられた。
脚注
[編集]- ^ 景宏島 - DTの百科(2013年6月29日時点のアーカイブ)
- ^ 南沙諸島 - 領土の帰属をめぐる紛争地帯(2016年7月13日時点のアーカイブ)
- ^ 齋藤道彦「南シナ海問題と中華民国外交部檔案 (PDF) 」 中央大学経済研究所年報 第48号 pp. 327-361、2016年
- ^ 人民日報「鐘声」:真実は永遠に一つだけ-南中国海仲裁案における中国とフィリピン側の歴史的な証拠の使用について 新華網日本語、2016年5月26日
- ^ 塚本孝「中国の主張するスプラトリー諸島領有根拠とその検討 (PDF) 」 島嶼研究ジャーナル 第6巻1号(2016年10月)