現代日本文学の翻訳・普及事業
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現代日本文学の翻訳・普及事業(げんだいにほんぶんがくのほんやく・ふきゅうじぎょう)は、2002年に文化庁が立ち上げたプロジェクトである。略称はJLPP(Japanese Literature Publishing Project)。
明治維新以降の日本の優れた文学作品を、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語などに翻訳し、それぞれの国で出版する。
第1回(2002年度)
[編集]第1回選定作品
[編集]- 芥川龍之介 『芥川龍之介短編集』
- 石原慎太郎 『わが人生の時の時』(短編集)
- 内田百閒 『冥途』『旅順入城式』(短編集)
- 岡本綺堂 『半七捕物帳』
- 獅子文六 『自由学校』
- 島田荘司 『占星術殺人事件』
- 曽野綾子 『天上の青』
- 樋口一葉 『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』
- 宮本輝 『錦繍』
- 山田詠美 『ベッドタイムアイズ』『指の戯れ』『ジェシーの背骨』
- 逢坂剛 『斜影はるかな国』
- 大岡昇平 『武蔵野夫人』
- 大佛次郎 『赤穂浪士』
- 梶井基次郎 『梶井基次郎短編集』
- 川口松太郎 『しぐれ茶屋おりく』
- 北方謙三 『檻』
- 小島信夫 『抱擁家族』
- 末永直海 『百円シンガー極楽天使』
- 永井荷風 『腕くらべ』
- 夏目漱石 『坊っちゃん』
- 長谷川伸 『日本捕虜志』
- 林芙美子 『浮雲』
- 藤沢周平 『藤沢周平短編集』
- 山田太一 『異人たちとの夏』
- 夢野久作 『ドグラ・マグラ』
- 横森理香 『ぼぎちん』
- 吉行淳之介 『夕暮まで』
第2回(2005年度)
[編集]第2回選定作品
[編集]- 中島敦 『山月記』ほか
- 井上靖 『楼蘭』
- 司馬遼太郎 『空海の風景』
- 宮沢賢治 詩集、短編集
- 中上健次 『枯木灘』
- 松浦理英子 『親指Pの修業時代』
- 三浦哲郎 『忍ぶ川』
- 水上勉 『雁の寺』『越前竹人形』
- 玄侑宗久 『中陰の花』『アブラクサスの祭』
- 丸谷才一 『樹影譚』
- 筒井康隆 『ヘル』『おれの血は他人の血』
- 安岡章太郎 『ガラスの靴』ほか
- 北原亞以子 『恋忘れ草』
- 安土敏 『小説スーパーマーケット』
- 早乙女貢 『おけい』
- 渡辺淳一 『花埋み』
- 古井由吉 『白髪の唄』
- 後藤明生 『挟み撃ち
- 青野聰 『母よ』
- 阿部和重 『シンセミア』
- 池澤夏樹 『マシアス・ギリの失脚』
- 水村美苗 『本格小説』
- 辻原登 『ジャスミン』
- 角田光代 『対岸の彼女』
- 志賀直哉 『暗夜行路』
- 講談社文芸文庫編 『戦後短編小説再発見1』『戦後短編小説再発見2』
- 島尾敏雄 『死の棘』
- 大岡昇平 『俘虜記』
- 又吉栄喜 『人骨展示館』
- 加賀乙彦 『高山右近』
- 倉橋由美子 『アマノン国往還記』
- 円地文子 『女坂』
- 多和田葉子 『容疑者の夜行列車』
- 宮部みゆき 『火車』
第3回(2007年度)
[編集]第3回選定作品
[編集]テーマ:愛と死
- 辺見庸 『赤い橋の下のぬるい水』
- 車谷長吉 『赤目四十八瀧心中未遂』
- 宇野千代 『おはん』
- 江國香織 『神様のボート』
- 福永武彦 『草の花』
- 金井美恵子 『単語集』
- 田辺聖子 『千すじの黒髪』
- 米谷ふみ子 『ファミリー・ビジネス』
- 川上弘美 『真鶴』
- 小池真理子 『無伴奏』
- 津島佑子 『笑いオオカミ』
テーマ:都市
- 伊井直行 『青猫家族輾転録』
- 柳美里 『ゴールドラッシュ』
- 増田みず子 『シングル・セル』
- リービ英雄 『星条旗の聞こえない部屋』(連作集)
- 井上ひさし 『東京セブンローズ』
- 松浦寿輝 『巴』
- 富岡多恵子 『波うつ土地』
- 保坂和志 『プレーンソング』
- 日野啓三 『夢の島』
第4回(2008年度)
[編集]- 第4回対象作品選定委員会(2008年度)
第4回選定作品
[編集]テーマ:旅
- 絲山秋子 『逃亡くそたわけ』
- 島田雅彦 『自由死刑』
- 高橋克彦 『写楽殺人事件』
- 立松和平 『日高』
- 西村京太郎 『南神威島』ほか
- 林京子 『長い時間をかけた人間の経験』ほか
- 坂東眞砂子 『曼荼羅道』
- 吉田修一 『悪人』
- 海外委員会の推薦作品から選定した作品
- 詩歌への取り組み
-
- 大岡信 編 『現代詩の鑑賞 101』
関連項目
[編集]- フランクフルト・ブックフェア 2009年10月14日 (水) - 18日 (日) ホール8(Hall 8.0) P949
外部リンク
[編集]- 現代日本文学の翻訳・普及事業(JLPP) 公式サイト
- 文化庁 公式サイト