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現代の航空母艦一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
世界の航空母艦(2024年時点)
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このリストは、2024年時点での世界各国の就役または建造・計画中の航空母艦及び強襲揚陸艦について記述する。

ヘリ搭載駆逐艦ドック型揚陸艦など、航空機搭載が可能であるが、運用に特化していない艦種についてはここに記載していない。

運用中

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「ニミッツ級」(上)と「ジェラルド・R・フォード級」(下)
第二次世界大戦後に建造された空母は全て超大型空母であり、さらに現在保有する空母は全て原子力空母である。
11隻の空母が現役。原子力機関を搭載するため建造・維持・運用に莫大なコストを要求されるが、1隻で中小国の空軍以上の攻撃力を持つといわれる。今後ニミッツ級をジェラルド・R・フォード級に順次置き換えていく予定である。
「ワスプ級」
「アメリカ級フライト0」
強襲揚陸艦にはV/STOL機の運用能力が付加されており、必要に応じて補助空母的任務を遂行可能である。F-35Bへの対応改修も進められている。
「クイーン・エリザベス級」
第二次世界大戦中に起工した空母に各種改装を行い運用していたが、それらは財政難により維持するのは不可能となり、STOVL空母やヘリコプター揚陸艦で対応していた。
2017年12月7日にF-35Bを搭載機とする6万トンクラスのクイーン・エリザベス級を就役、2隻を運用している。
「カヴール」
ヘリコプター巡洋艦の代替として建造したV/STOL空母1隻を運用している。多任務能力が盛り込まれており、強襲揚陸艦的運用も可能となっている。
「トリエステ」
退役したジュゼッペ・ガリバルディの代替として3万トンの強襲揚陸艦を調達中である。ほか全通甲板を有するサン・ジョルジョ級(準同型艦サン・ジュストを含む)を3隻を運用。準同型艦としてアルジェリアに「カラート・ベニ・アベス」、カタールに「アル・フルク」を輸出している。
2011年、戦闘機とヘリコプターを搭載した空母の建造が報じられた。
アメリカのニミッツ級を模したモックアップ(実物の約3分の2のサイズで、艦番68とマーキング)を製作、演習で使用した[注 3]
イスラム革命防衛隊が2020年11月、イラン海軍が2021年1月にそれぞれ商船改造空母を就役させた。

イスラム革命防衛隊

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「シャヒド・ルーダキ」
「シャヒド・マーダヴィ」

イラン海軍

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「マカラン」
「ヴィクラント」(手前)と「ヴィクラマーディティヤ」(奥)
イギリスより購入・運用した空母の代替として、キエフ級を改装してMiG-29Kを搭載したSTOBAR空母をロシアより購入、就役させている。
国産STOBAR空母も就役、さらに1隻の調達を計画中。CATOBAR空母建造も模索している。
「ガマール・アブドゥル・ナセル」
フランスより購入したミストラル級強襲揚陸艦2隻を運用中。
「キャンベラ級」
イギリスより購入・運用した空母の代替として、スペインの強襲揚陸艦フアン・カルロス1世の準同型艦2隻を運用している。
固定翼機の搭載は可能だが、コスト面から機体の導入は考えられていない。
「フアン・カルロス1世」
過去にはアメリカより空母を購入して運用、国産V/STOL空母を建造していた。現在は強襲揚陸艦1隻を運用。
他国への準同型艦の販売も行っている。
「チャクリ・ナルエベト」
スペインより購入したV/STOL空母1隻保有。航空機は運用停止中のため、ヘリ空母として運用されている。
独島級
空母保有を検討しており、2007年に強襲揚陸艦を1隻就役させ、2隻を運用中である。
国産空母建造も検討されている。
「遼寧」
「山東」
「福建」
スクラップとして空母を計4隻購入。
ウクライナより購入した未完艦1隻を完成させ、2012年にSTOBAR空母を就役させた。
続いて国産STOBAR空母を2019年に就役。CATOBAR空母を試験中。
「075型」
2021年に初の強襲揚陸艦を就役させ、3隻を運用中、1隻が試験中である。さらに後継艦が建造中。
  • 075型 - 3隻、1隻試験中[1]、4隻計画中
  • 076型 - 1隻建造中
また、数タイプの小型のドローン空母建造が確認されている。
  • 搏鲨1号英語版 - 2隻
  • 100メートル級双胴空母 - 1隻艤装中
  • 200メートル級空母 - 1隻艤装中
「アナドル」
スペインの強襲揚陸艦フアン・カルロス1世の準同型艦を建造。2023年4月10日に就役。
当初搭載を予定していたF-35BがS-400導入への制裁で入手不可能となり、運用機を国産のヒュルジェット ドローンへ変更、就役時には甲板上に「クズルエルマ」や「バイラクタル TB3」が駐機された。
アナドル級2番艦に代わり、国産STOBAR空母の建造を計画している。
「ひゅうが型」
「いずも型」

海上自衛隊の航空母艦建造構想も参照。

対潜ヘリコプター護衛艦(DDH)の代替として、ヘリ空母4隻が就役している。
2019年に42機のF-35B導入を防衛省が発表、いずも型2隻に対応改装を施すことが決定。2021年に一次改装後のいずもでF-35B発着艦が行われ、2023年には1次改装で艦首形状の変更されたかがが公開。2024年にはかがをアメリカのサンディエゴに派遣し、米軍のF-35Bを使用して必要諸元収集を行っている。
航空機搭載能力はないが、ほぼ全通飛行甲板をもつおおすみ型3隻を保有しており、後継として強襲揚陸艦の導入の調査や視察が行われているが、建造に向けた具体的な動きはまだない。
「アトランティコ」
イギリスとフランスから購入した空母を運用しており、代替として2018年7月にイギリスから退役したヘリ空母を購入、2020年に多目的ヘリ空母(有人固定翼機の運用は想定されていないが、ドローンの導入を計画していることを反映)として就役させた。
「シャルル・ド・ゴール」
「新世代航空母艦(PANG)」
アメリカやイギリスから空母購入後、国産空母を建造、アメリカ以外で唯一の原子力空母を運用している。空母2隻体制を目標としているが財政難や仕様のミスマッチで中止となり、導入は進んでいない。2038年頃に後継空母を導入する見込みである。
核戦略を中心としており、空母と艦載機ともに戦術核兵器の搭載・運用能力を維持している。
「ミストラル級」
全通飛行甲板を採用した強襲揚陸艦を3隻保有している。
他国への準同型艦の販売も行っている。
2023年に飛行甲板を持つ多目的艦建造をオランダのダーメンに発注。
  • 多機能海軍プラットフォーム(PNM)- 建造中
「アドミラル・クズネツォフ」
ソビエト連邦の崩壊まではV/STOL、STOBAR、原子力空母の建造を進めていたが、1隻を除き、退役又は建造破棄されている。2007年頃から空母の活動を再開させ、2018年4月より近代化改装中である。
2005年頃より、新空母の導入について報道がされるようになり、新空母設計が公開されている。
「プロジェクト23900」
強襲揚陸艦の調達が決定。フランスの強襲揚陸艦が選定されて2隻が建造されたが、2014年ウクライナ騒乱により引き渡されなかった。
このため、国内での2隻の強襲揚陸艦を建造中である。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2024年ではCVN-74が炉心交換作業(RCOH)中、CVN-76がRCOH待ち
  2. ^ 8隻建造されたが、1隻が近代化改修工事中の火災により廃艦
  3. ^ 2015年2月25日に行われた演習「偉大な予言者9」で攻撃目標に使われた。演習後はバンダレ・アッバース付近に係留されて修理を受けたが、2020年7月の2度目の演習後に沈没、漂流後に部分的に解体されて防波堤となっている。
  4. ^ RORO船を改造。全長150m、幅22m、排水量1万2000トン
  5. ^ 排水量はシャヒド・ルーダキの3倍、ヘリ空母として完成した姉妹艦シャヒド・マーダヴィと異なり、スキージャンプと滑走路が設定されており、固定翼ドローンを運用するとされる
  6. ^ 日本製のタンカーを改造。全長228m、幅42m、排水量12万トン

出典

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  1. ^ Vavasseur, Xavier (2021年12月30日). “China’s 2nd Type 075 LHD Guangxi 广西 Commissioned With PLAN” (英語). Naval News. 2022年1月14日閲覧。

関連項目

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