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アメリカ (強襲揚陸艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アメリカ
基本情報
運用者  アメリカ海軍
級名 アメリカ級強襲揚陸艦
モットー "Bello vel pace paratus"
("Ready for War or Peace")
母港 佐世保海軍基地
艦歴
発注 2007年6月1日
起工 2009年7月17日
進水 2012年6月4日
就役 2014年10月11日
要目
満載排水量 45,693トン
全長 844ft(257m)
最大幅 106ft(32m)
機関 CODLOG方式
主機 高速機
LM2500+ガスタービン(35,000hp)×2基
巡航機
・APS、4,000kW ディーゼル発電機×6基
・補助電動機(5,000hp)×2基
推進 ロールス・ロイス製直径5m可変ピッチスクリュープロペラ×2軸
出力 70,000hp
速力 約22ノット
航続距離 9,500海里(20ノット巡航時)
乗員 士官:65名
下士官兵:994名
海兵隊員:1,687名~1,871名
兵装発展型シースパロー短SAM Mk 29 8連装発射機×2基
RAM近SAM Mk 49 21連装発射機×2基
Mk 15 20mm ファランクスCIWS×2基
Mk 38 25 mm 機関砲×3門
Mk 95 12.7mm連装機銃[1] 7基
搭載機 制海艦運用の場合
V/STOL機を中心に20機前後
通常時
V/STOL機6機及び回転翼機を加えて合計約30機[2]
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アメリカ英語: USS America, LHA-6)は、アメリカ海軍強襲揚陸艦であり、アメリカ級強襲揚陸艦の1番艦である。同名の艦としては4代目。

艦歴

[編集]

2009年7月17日ミシシッピ州パスカグーラインガルス造船所で起工。2012年6月4日に進水、2014年10月11日サンディエゴ海軍基地で就役した。

2019年1月30日、「ワスプ」に代わって在日米軍佐世保基地に配備される方針が発表され[3][4][5]、同年4月26日、ドック能力補完のためのドック型揚陸艦「ニューオリンズ」と共に日本に配備されることが発表された[6]

同年12月6日、佐世保基地に配備され、午前7時40分ごろ同基地に入港した[7]

2020年10月20日三沢基地航空自衛隊所属のF-35らと太平洋沖で共同訓練を行った。航空自衛隊所属のF-35Aが米海軍の軍艦との共同訓練を行ったのはこれが初である[8]

2021年6月12日から同月14日まフィリピン海にて演習を行った。本艦に搭載されるF-35の夜間飛行訓練も行われ、随伴艦としてドック型揚陸艦「ニューオリンズ」、ドック型揚陸艦「ジャーマンタウン」が参加した[9]

同年7月14日から同月31日にかけて共同訓練「タリスマンセイバー」にドック型輸送揚陸艦「ニューオリンズ」、ドック型揚陸艦「ジャーマンタウン」、ミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」、補給艦「アラン・シェパード」、給油艦「ラパハノック」らと参加した[10]

同年8月22日から同月24日にかけて、本艦を中心とする遠征打撃群(AMA ESG)はイギリス海軍空母クイーン・エリザベス」を中心とする英国空母打撃群CSG21英語版)と共同訓練を実施し[11][12]、24日には海上自衛隊ヘリコプター搭載護衛艦いせ」、護衛艦「あさひ」を加え、日米英蘭の共同訓練を実施した[12][13]

同年11月3日東シナ海において海上自衛隊護衛艦「いせ」、「はるさめ」、「あさひ」、ミサイル艇おおたか」、掃海艇「ひらしま」、「やくしま」、「たかしま」と日米共同訓練を実施した[14]

日英蘭の艦艇と共同訓練中のアメリカ(左手前)

2023年2月20日大阪に寄港。アメリカの艦船が大阪港に入港するのは7年ぶり[15][16]


脚注

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出典

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  1. ^ 軍事研究 2015年7月号 217頁
  2. ^ 世界の艦船』2012年12月号 150-153頁
  3. ^ “佐世保に強襲揚陸艦配備へ 米軍、航空攻撃力強化か”. 産経ニュース. (2019年1月30日). https://www.sankei.com/smp/photo/daily/news/190130/dly1901300022-s.html 2019年1月31日閲覧。 
  4. ^ “佐世保に大型強襲艦配備検討=「小型空母」並み、F35B重視-米海軍”. 時事通信. (2019年2月3日). https://web.archive.org/web/20190204080336/https://www.jiji.com/sp/article?k=2019020300281&g=int 2019年2月18日閲覧。 
  5. ^ “揚陸艦「アメリカ」の日本配備、アジア太平洋地域での新たな軍拡競争開始が目的なのか”. Sputnik 日本. (2019年2月7日). https://sputniknews.jp/20190207/5893241.html 2019年2月18日閲覧。 
  6. ^ “USS America, USS New Orleans to Forward Deploy to Japan, USS Stethem and USS Wasp to Return to U.S.”. COMMANDER, U.S. 7TH FLEET. (2019年4月26日). https://www.c7f.navy.mil/Media/News/Display/Article/1824792/uss-america-uss-new-orleans-to-forward-deploy-to-japan-uss-stethem-and-uss-wasp/#.XMK4IHYdKE8.twitter 2019年4月27日閲覧。 
  7. ^ “米海軍「ミニ空母」を長崎・佐世保港に配備 中国をけん制か”. テレビ長崎. (2019年12月6日). http://www.ktn.co.jp/news/20191206284629/ 2019年12月6日閲覧。 
  8. ^ “空自F-35Aと強襲揚陸艦「アメリカ」、太平洋で共同訓練”. FlyTeam. (2020年10月28日). https://flyteam.jp/news/amp/128977 2021年8月26日閲覧。 
  9. ^ “強襲揚陸艦アメリカ、フィリピン海でF-35Bと夜間飛行訓練”. FlyTeam. (2021年6月30日). https://flyteam.jp/news/amp/133344 2021年8月26日閲覧。 
  10. ^ “共同演習「タリスマン・セーバー」終了”. FlyTeam. (2021年8月2日). https://flyteam.jp/news/amp/133768 2021年8月26日閲覧。 
  11. ^ “USS America conducts cyclic flight operations with HMS Queen Elizabeth”. COMMANDER,US Pacific Fleet. (2021年8月25日). https://www.cpf.navy.mil/news.aspx/130905 2021年8月26日閲覧。 
  12. ^ a b “クイーン・エリザベス空母打撃群・USSアメリカに陸自ヘリ搭載「いせ」合流”. FlyTeam. (2021年8月25日). https://flyteam.jp/news/article/133971 2021年8月26日閲覧。 
  13. ^ 米国主催大規模広域訓練2021 (LSGE21:Large-Scale Global Exercise 2021)への参加について (PDF) (統合幕僚監部)
  14. ^ 日米共同訓練について 海上幕僚監部(令和3年11月4日) (PDF)
  15. ^ 【速報】米海軍の大型艦船6年半ぶり大阪に”. 読売テレビ. 2023年2月20日閲覧。
  16. ^ 日米共同訓練との絡みか? 強襲揚陸艦「アメリカ」7年ぶりに大阪へ入港”. 乗り物ニュース. 2023年2月20日閲覧。

参照

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関連項目

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外部リンク

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