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2022年10月19日 (水) 20:32時点における版

さわ りつお
沢 りつお
プロフィール
本名 丹羽 長淑
(にわ ながとし)[1][2]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本東京都[3]
生年月日 (1935-12-20) 1935年12月20日(88歳)
血液型 A型[4]
身長 166 cm[5]
職業 俳優声優
事務所 テアトル・エコー[2][5]
俳優活動
活動期間 1961年 -
ジャンル テレビドラマ映画舞台
声優活動
活動期間 1960年代 -
ジャンル アニメゲーム吹き替え
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

沢 りつお(さわ りつお、1935年12月20日[6][2] - )は、日本男性俳優声優テアトル・エコー所属[2][5]東京都出身[3][2]

来歴

埼玉県立熊谷高等学校卒業[7]後は米軍基地PXに勤務し、3年後に役者の道へ進む[3]。劇団エトセトラ、劇団メイフラワーを経て、1961年劇団テアトル・エコーに第2期生として所属する。

人物

吹き替え黎明期から活動しており、声優としては洋画・海外ドラマの吹き替えを中心に活動する。アニメでは老人役を演じることが多い。

テアトル・エコーのホームページでは、写真ではなく似顔絵が掲載されていた。ただし、『仮面ライダー』のインタビューやドラマへの出演、声優辞典での紹介などにおいて、顔出しを拒むことはほとんどない。

ハリウッドまたは海外の映画に出演することを目標としており、その夢は70歳を超えた後もあきらめていないと語っている。

特技は謡曲(観世流)[5]

エピソード

テレビドラマでは「仮面ライダーシリーズなど特撮番組の怪人役がよく知られている[8]。昭和仮面ライダーシリーズの怪人声優では出演回数が最も多い[2]

『仮面ライダー』では、録音担当の太田克己に、「僕らテアトル・エコーの俳優はアドリブが大好きだからね、乗ってきたら、どんどんエスカレートしちゃうよ」と断っていた。対する太田も「乗りのいい人」だったそうで、「どんどんやってよ」と応えたそうで[3]、「アフアフアフ」、「アフィーアフィー」など、独創的な鳴き声を数々生んだ。アイデアが出ない時は怪人の名前をひっくり返したり英語を用いるなどしていた[8]。太田とは互いに信頼関係を築いていたと言い、太田の手腕が『仮面ライダー』のヒットに繋がったと評価している[8]

『仮面ライダー』では、最初に演じた死神カメレオンを除き、方言のような独特のイントネーションを用いている[2]。『仮面ライダーV3』では、鋏の怪人で「シザ〜ス」、ハエの怪人で「フラ〜イ」、カニの怪人で「タ〜ラ〜バ〜」など、言葉通りどんどんエスカレートしている。当時、行きつけのレストランで海老料理を出す店があり、ザリガニの怪人の鳴き声に、このレストランの店名を使った際には流石に太田もNGを出した[3]

『V3』の頃、同僚の峰恵研が、悪の怪人を演じ続けることに悩んでいたそうであるが、2人で銭湯に行ったところ、子供たちが「フラ〜イ!」「ズカ〜ッ!」と彼らの創案した鳴き声を遊びに取り入れ、楽しそうに怪人ごっこをしているのを見て、思わず「俺たちのやっていることは間違っていなかったんだ、やってよかった」と2人で喜びあった[3]

また、シリーズ第1話に登場する怪人の担当が多く、最も印象に残る怪人の声として『仮面ライダーV3』の「ハサミジャガー」、『仮面ライダーX』の「ネプチューン」、『仮面ライダー (スカイライダー)』の「ガメレオジン」を挙げている。また、最終話では『仮面ライダーV3』の「ザリガーナ」を、『仮面ライダーアマゾン』では敵のボスとして、シリーズ初のレギュラーである「十面鬼」役を演じたが、沢は「ボス役は性に合わない。思っていたより面白くなくて疲れてしまった」と述べている[3]

怪人役を演じるにあたっては悪役という意識はなく、人間味を残すことを心がけていた[8]

出演

テレビドラマ

映画

  • ゴルゴ13(1973年、東映) - ワルターの部下
  • 白神渡海(2001年) - 是琢和尚

テレビアニメ

1963年
1969年
1970年
1971年
1972年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
2000年
2002年
2003年
2004年
2007年
2009年

劇場アニメ

1970年
1980年
1981年
1983年
1984年
1985年
1987年
1988年
1990年
1991年
1993年
1999年

OVA

1987年
1989年
1990年
1994年
1995年
2000年
  • 銀河英雄伝説外伝 決闘者(決闘の審判)
2004年

Webアニメ

ゲーム

吹き替え

映画

ドラマ

アニメ

特撮

1968年
1971年
1972年
  • ウルトラマンA(地底エージェント ギロン人の声、異次元人マザロン人の声、伝説怪人ナマハゲの声)
  • 仮面ライダー(プラノドンの声、イソギンチャックの声、ハリネズラスの声、シオマネキングの声、クラゲウルフの声)
  • 突撃! ヒューマン!!(フラッシャーレッドアイの声、フラッシャーブラックマスクの声・スーツアクター)
  • 変身忍者 嵐(トゲナマズの声、ザリガニ鬼の声、ドクダヌキの声、ミイラ男の声、狼男の声、マーダラの声、ワーラスの声、再生狼男の声)
  • ミラーマン(第29・30・36話のインベーダーの声)
1973年
  • 仮面ライダーV3(ハサミジャガーの声、テレビバエの声、ガマボイラーの声、クサリガマテントウの声、ハリフグアパッチの声、再生ドクダリアンの声、カニレーザーの声、ドクロイノシシ の声、ユキオオカミの声、コダマムササビの声、カタツブラーの声)
  • ファイヤーマン(メトロール星人の声、ブラックサタンの声)
  • 変身忍者 嵐(白髪鬼の声)
  • ロボット刑事(センスイマンの声)
1974年
1975年
  • 仮面ライダーストロンガー(奇械人オオカミンの声、奇械人ワニーダの声、奇械人ハゲタカンの声、奇械人カメレオーンの声、コウモリ奇械人の声、奇械人毒ガマの声、ドクロ少佐の声(初代)、岩石男爵の声(2代目)、磁石団長の声、コントロールタワーの声)
1976年
1977年
  • 円盤戦争バンキッド(ケイタボ少佐の声、ディーゲル大佐の声)
  • 超神ビビューン(ノブスマの声、ジゴクモドキの声、再生妖怪の声)
1979年
1980年
  • 仮面ライダー(新)(オオカミジンの声、オオバクロンの声、タコギャングの声、ガマギラスの声、ウニデーモンの声、ドロリンゴの声、タガメラスの声)
  • 仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王(サドンダスの声[要出典]
1981年
1985年
1997年

その他コンテンツ

参考文献

  • 小川びい『ロマンアルバム アニメ声優ハンドブック こだわり声優事典'97』1997年3月10日発行
  • ホビージャパンMOOK『宇宙船別冊 仮面ライダー怪人大画報』2007年12月18日発行
    • 宇宙船別冊 仮面ライダー怪人大画報2016』ホビージャパン〈ホビージャパンMOOK〉、2016年3月28日。ISBN 978-4-7986-1202-7 

脚注

  1. ^ 『声優名鑑』、470頁、成美堂出版、1999年、ISBN 978-4415008783
  2. ^ a b c d e f g 仮面ライダー怪人大画報 2016, p. 191, 「仮面ライダー スタッフ・キャスト人名録 2016年版」
  3. ^ a b c d e f g 岩佐陽一編「RESPECT 沢りつお(俳優・声優)」『仮面ライダー大全』双葉社、2000年、110 - 111頁。ISBN 4-575-29121-8 
  4. ^ 沢りつお”. テアトル・エコー. 2016年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月26日閲覧。
  5. ^ a b c d 沢 りつお”. テアトル・エコー. 2020年7月17日閲覧。
  6. ^ 『日本音声製作者名鑑2007』、55頁、小学館、2007年、ISBN 978-4095263021
  7. ^ 『日本タレント名鑑(2015年版)』VIPタイムズ社、2015年1月28日、178頁。ISBN 978-4-904674-06-2 
  8. ^ a b c d 小川びい「仮面劇の主役たち ライダーを支えた10人の声優 第3回 沢りつおの巻」『KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー Vol.3 仮面ライダーV3』講談社、2004年8月10日、30頁。ISBN 4-06-367088-0 
  9. ^ a b c 『魔神英雄伝ワタル メモリアルブック』新紀元社、2006年3月3日、40-202頁。ISBN 978-4-7753-0436-5 
  10. ^ “安達が原”. 手塚治虫公式サイト. https://tezukaosamu.net/jp/anime/18.html 2016年5月8日閲覧。 
  11. ^ 劇場版カードキャプターさくら”. マッドハウス. 2016年5月22日閲覧。
  12. ^ X電車でいこう”. マッドハウス. 2016年6月8日閲覧。

関連項目

外部リンク