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{{Infobox 人物 |
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'''松本 杏奈'''(まつもと あんな、[[2003年]] - )は、日本の作家、アーティスト、[[スタンフォード大学]]合格者である。[[徳島県]][[徳島市]]出身。 |
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|氏名= 松本 杏奈 |
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|ふりがな= まつもと あんな |
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|画像= <!-- 画像ファイル名 --> |
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|画像説明= |
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|出生名= |
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|生年月日= {{生年月日と年齢|2003|03|03}}{{R|国会図書館|誕生日}} |
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|生誕地= [[徳島県]]{{R|国会図書館}}<!-- {{JPN}}・XX都道府県YY市区町村 --> |
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|没年月日= <!-- {{死亡年月日と没年齢|XXXX|XX|XX|YYYY|YY|YY}} --> |
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|死没地= <!-- {{JPN}}・XX都道府県YY市区町村 --> |
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|死因= |
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|遺体発見= |
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|墓地= |
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|記念碑= |
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|国籍= <!-- {{JPN}} --> |
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|教育= |
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|出身校= [[徳島文理中学校・高等学校|徳島文理高等学校]]{{Sfn|徳島新聞|2021}} |
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|雇用者= |
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|団体= [[特定非営利活動法人]]IHRP{{Sfn|東洋経済|2021}}{{Efn2|name="IHRP"}}{{Efn2|name="現在"}} |
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|代理人= |
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|著名な実績= 海洋プラ問題を解決するのは君だ!{{Sfn|徳島新聞|2020}}{{Sfn|徳島新聞|2021}}{{Efn2|name="海洋プラ"}}、テキスト譲渡ポータル{{R|訂正前|訂正後}}、[[Duolingo#Duolingo English Test|Duolingo English Test]]留学生応援キャンペーン{{Sfn|大学ジャーナル|2021}} |
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|代表作= OZONE HOLE{{R|MONSTER2020a|MONSTER2020b}} |
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|影響を受けたもの= |
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|影響を与えたもの= |
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|活動拠点= |
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|テレビ番組= |
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|肩書き= [[インフルエンサー|ソーシャルメディアインフルエンサー]]{{R|MD2022}} |
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|配偶者= |
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|補足= |
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'''松本 杏奈'''(まつもと あんな、[[2003年]]〈[[平成]]15年〉{{R|国会図書館}}[[3月3日]]{{R|誕生日}} - )は日本の[[インフルエンサー|ソーシャルメディアインフルエンサー]]{{R|MD2022}}。高校生主体企画「海洋プラ問題を解決するのは君だ!」{{Efn2|name="海洋プラ"}}{{Sfn|徳島新聞|2020}}{{Sfn|徳島新聞|2021}}や「テキスト譲渡ポータル」{{R|訂正前|訂正後}}の運営者。[[Duolingo#Duolingo English Test|Duolingo English Test]]留学生応援キャンペーンも実現した{{Sfn|大学ジャーナル|2021}}。[[特定非営利活動法人]]IHRP{{Efn2|name="IHRP"|[[特定非営利活動法人]]IHRPは2021年9月2日の認証で、代表者は楜澤哲{{R|法人情報}}。{{法人番号|7010005034011}}{{R|法人情報}}。IHRPは「Interdisciplinary Highschool Research Program」の略で{{R|IHRP2022a}}、中高生の柔軟な発想を社会に実装して世の中の問題解決につながるように、分野横断型研究プログラムの企画や研究支援事業を実施することを目的としている{{R|法人情報}}。}}では理事を務めた{{Sfn|東洋経済|2021}}{{Efn2|name="現在"|2022年12月時点では、IHRPのサイトの団体概要に松本の記載はない{{R|IHRP2022b}}。}}。 |
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== 来歴 == |
== 来歴・人物 == |
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=== 生い立ち === |
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高校時代には、友人たちと高校生のための研究プログラムを主催する団体IHRPを設立した。現在はNPO法人化され、理事を務めている。 |
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[[2003年]]([[平成]]15年)、[[徳島県]][[徳島市]]に生まれる{{R|国会図書館|夢をつかむ力}}。父は[[東京大学大学院医学系研究科・医学部|東京大学医学部]]出身の[[医師]]{{R|note2022}}。幼少期は「[[つくってあそぼ]]」を見て工作に没頭していたといい{{R|夢をつかむ力}}、学校の文化祭でも小道具・大道具づくりをしたり、美術の時間でも他の人が考えない画材や技術の使い方で作品を作っていたという{{R|夢をつかむ力}}。 |
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中学生時代は、テストの成績が悪く最も成績の悪いクラスに置かれた。そのクラスは勉強することがかっこ悪いことだという意識があった。しかし、勉強することはかっこいいことだという趣旨の発言を松本がし始めると皆が勉強し始め、成績最上位クラスに昇格する生徒が通常よりも多く出た。このことから自分のアクションで環境は変えられると思うようになった。この事から自分や未来に希望を持ち始めた<ref>{{Cite web |url=https://newspicks.com/movie-series/26?movieId=2551 |title=ハタチの怒りと野望 松本杏奈×小澤杏子 |publisher = |accessdate=2024-04-24}}</ref>。 |
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2021年、[[徳島県]]内屈指の[[中高一貫教育|中高一貫]][[私立学校|私立]]進学校である[[徳島文理中学校・高等学校]]を卒業後、「徳島で生まれ育ったという想像を絶するレベルの貧困」環境、「味方なし」「お金なし」「英語力なし」という逆境下<ref name=":2">『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』([[KADOKAWA]] (2022/4/22))</ref>、極めて競争率の高い柳井正財団の海外奨学金を獲得して、同年秋より米スタンフォード大学へ進学し、[[機械工学]]・[[プロダクトデザイン]]を専攻<ref name=":0">{{Cite web |title=徳島から「超名門スタンフォード合格」女子の正体 |url=https://toyokeizai.net/articles/-/444655 |website=東洋経済education×ICT |date=2021-08-06 |access-date=2022-05-07 |language=ja}}</ref>。同大以外にも、[[カリフォルニア大学バークレー校]]、[[カリフォルニア大学サンタバーバラ校]]、[[ボストン大学]]、ローズハルマン工科大学、[[ケース・ウェスタン・リザーブ大学]]に合格した<ref name=":0" />。 |
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中学3年生の時に[[ADHD]]と診断された。それまでは周りに馴染めず、自分自身に対して否定的であった。脳の[[ワーキングメモリ]]機能に特性があり、耳から聞いた短期記憶はほとんど覚えられないが、目でみた情報は細かいところまでそのまま記憶できる[[映像記憶]]ができる。この事からノートにメモをまとめてそれを見れば学校のテストの成績が上がった。これが自分の強みだと分かった<ref>{{Cite web |url=https://newspicks.com/movie-series/26?movieId=2551 |title=ハタチの怒りと野望 松本杏奈×小澤杏子 |publisher = |accessdate=2024-04-24}}</ref>。 |
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== 理念 == |
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「誰も取り残さない社会と技術と芸術を」をモットーとし、「強行突破」を座右の銘としている<ref name=":2" />。 |
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=== 徳島文理高校時代 === |
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== 自己認識 == |
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「机に座ってペンを持って勉強すること」よりも、「自分で手を動かして作ること」や「学んだことを使うこと」が得意であった。それらの力が重宝されるアメリカの大学が、自分に合っているのではと思いアメリカの大学への進学を目指した。また、「何でもやってみよう!」という精神を持っていたことで、学校に馴染むことができなかった。物が重さにかかわらず、同じ速度で落ちることが信じられず、「椅子と私が一緒に落ちたら、どっちが速いんだろう?」と思い実験した。また実際に確かめようとした時点で、周囲から変わり者扱いされた<ref>{{Cite web |url=https://www.1101.com/n/s/school_lecture_94> |title=>松本杏奈さんプロフィール |publisher = |accessdate=2024-07-28}}</ref>。 |
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「何かに卓越した訳でも、何かすごい賞を取ったことがある訳でもなく、頭の良さで地元で噂される生徒でもなく、問題児と呼ばれ続けてきた」としている<ref name=":2" />。 |
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2年次の2019年([[令和]]元年)夏には[[中華人民共和国]]の[[汕頭市]]で開催された「アジアサイエンスキャンプ2019」に参加する{{Sfn|徳島新聞|2021}}{{Sfn|阿部|2021}}{{Sfn|科学技術振興機構|2019}}{{Efn2|アジアサイエンスキャンプ2019は中国教育国際交流協会の主催によるもので、2019年(令和元年)7月28日から8月3日まで[[中華人民共和国]]の[[汕頭市]]で開催された{{Sfn|科学技術振興機構|2019|p=4}}。アジアの28の国・地域から253名が参加し、日本からは20名が参加した{{Sfn|科学技術振興機構|2019|pp=3-7}}。講師陣には[[ノーベル化学賞]]を受賞した[[アーロン・チカノーバー]]らが名を連ねた{{Sfn|科学技術振興機構|2019|p=4}}。なお、開催国の組織委員会が参加者の宿泊費・交通費・食費を負担する{{Sfn|科学技術振興機構|2019|p=82}}。また、[[科学技術振興機構]]が日本派遣団各員の海外旅行損害保険の手配や自宅最寄りから開催国までの交通費を負担している{{Sfn|科学技術振興機構|2019|p=82}}。}}。その後も[[国立情報学研究所]]の「情報科学の達人」プログラムや[[東京大学]]のグローバルサイエンスキャンパスにも参加した{{Sfn|東洋経済|2021}}{{Sfn|徳島新聞|2020}}{{Efn2|他にも女子学生を対象したアプリ開発の世界大会にも挑戦。グループで家事負担を軽減するアプリの開発に取り組んだ{{Sfn|門田|2021}}。}}。 |
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東大での高校生との交流がもとになり、2020年([[令和]]2年)3月には松本ら高校生が主体となって「海洋プラ問題を解決するのは君だ!」{{Efn2|name="海洋プラ"}}を運営するIHRP実行委員会{{R|IHRP2020}}を組織する{{Sfn|徳島新聞|2020}}{{Sfn|徳島新聞|2021}}{{Sfn|門田|2021}}。同企画では同年10月に[[徳島市]]のリサイクル業者や[[鳴門市]]の海岸清掃活動のオンライン見学会を実施{{R|徳島2020}}。優秀チームは「サステナブル・ブランド国際会議2021横浜」で講演する企画で{{Sfn|徳島新聞|2020}}、松本自身もこの国際会議に参加している{{Sfn|松本|2021}}。 |
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なお、2020年7月4日には[[フジテレビ]]『[[超逆境クイズバトル!!99人の壁]]』の「小学生VS生まれながらの天才!メンサ軍団」の回に出演{{R|MONSTER2020b|価格2020}}。また、創作活動にも取り組んでおり{{Sfn|FRaU|2022|p=1}}、[[怪獣]]をテーマにした「MONSTER Exhibition 2020」という展覧会{{R|シブヤ2020|MONSTER2020a}}{{Efn2|name="MONSTER"|MONSTER Exhibitionは[[渋谷ヒカリエ]]で開催される[[怪獣]]をテーマに公募した作品を展示する展覧会で、[[五十嵐太郎]]らが審査員を務める{{R|JDN2017|シブヤ2020}}。[[大河内一楼]]らも審査員を務めた2020年には、171組の応募のうち60組の作品が展示されている{{R|シブヤ2020}}。}} |
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に「OZONE HOLE」という作品を応募{{R|MONSTER2020a|MONSTER2020b|あした2021}}。[[地球]]を表す[[瞳]]、[[オゾンホール]]を表す[[瞳孔]]、[[紫外線]]を表す[[睫毛]]を描いた作品で、同年9月に[[渋谷ヒカリエ]]で展示された{{R|MONSTER2020a|MONSTER2020b|あした2021}}。 |
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=== 大学受験とギャップターム期間 === |
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海外大学の受験にあたっては「atelier basi」(アトリエバシ)という支援団体のオンライン相談を受けており{{Sfn|徳島新聞|2021}}{{Sfn|高村|2021|p=3}}、合格後は自身もメンターを務めているという{{Sfn|高村|2021|p=4}}。なお、大学合格時には先輩からテキストを譲り受けた経験から、2021年4月に「テキスト譲渡ポータル」を設立した{{R|訂正前|訂正後}}。また、[[Duolingo#Duolingo English Test|Duolingo English Test]]を活用した経験からDuolingo English Test留学生応援キャンペーンを実現させた{{Sfn|大学ジャーナル|2021}}(''[[#特記事項]]も参照'')。 |
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2021年(令和3年)3月の高校卒業後は半年間の[[ギャップ・イヤー|ギャップターム]]となる{{R|talentbook2021}}。[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサル ミュージック]]の[[インターンシップ|インターン]]では新人発掘やデジタルマーケティングの業務に従事し{{R|talentbook2021}}、[[徳島市]]の「市長インターンシップ」でも[[内藤佐和子]]市長の[[秘書]]業務などを経験した{{R|徳島2021}}。徳島市が[[阿波踊り]]のためにふるさと納税型[[クラウドファンディング]]を実施した際には、返礼品となる[[バーチャル・リアリティ|VR]]ゴーグルとTシャツをデザインした{{R|日経2021}}。 |
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2021年春には給付型奨学金に合格(柳井正財団5期生){{Sfn|FRaU|2022|p=1}}。2021年8月には[[熊本地震 (2016年)|熊本地震]]や[[令和2年7月豪雨|熊本豪雨]]の被災地支援団体のオンライントークショーにも出演{{R|熊本2021}}。同月24日には[[文化庁]]の文化審議会著作権分科会の第2回基本政策小委員会にオンライン参加し、「[[デジタルトランスフォーメーション]](DX)時代に対応した[[著作権]]制度・政策の在り方」の議論にヒアリング出席者としてコメントしている{{R|文化庁2021a|文化庁2021b}}。また、同年9月1日には[[ニューヨーク・タイムス]]で取り上げられている{{R|NT2021}}。 |
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=== スタンフォード大学時代 === |
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2021年(令和3年)9月に[[スタンフォード大学]]に進学{{R|夢をつかむ力|日刊イトイ|xwoman2021}}。2022年(令和4年)には国際[[ヒトパピローマウイルス|HPV]]啓発デーである[[3月4日]]に開催された「[[HPV治療ワクチン|HPVワクチン]]のこれまでとこれから」というイベントに、[[ジャーナリスト]]の[[浜田敬子]]とともに[[インフルエンサー|ソーシャルメディアインフルエンサー]]として参加した{{R|MD2022}}。一方でIHRP実行委員会が発展した[[特定非営利活動法人]]IHRP{{Efn2|name="IHRP"}}では理事{{Sfn|東洋経済|2021}}や運営メンバー{{R|IHRP2022a}}を務めている{{Efn2|name="現在"}}。同年4月には[[KADOKAWA]]から著書『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』を出版した{{R|国会図書館|庄子2022|倉本2022}}。 |
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2022年5月に[[香川県]][[三豊市]]で開催された「MITOYO Data Science DAY」では、[[東京大学]][[教授]]の[[松尾豊]]やエムスクエア・ラボ社長の[[加藤百合子]]らが登壇したパネルディスカッションにオンライン出演{{R|三豊2022}}。スタンフォード大学では[[機械工学]]・[[プロダクトデザイン]]専攻で{{Sfn|グリーンバーグ|2023}}、[[デザイン思考]]で知られる「d.school」{{R|矢本2017|小林2017}}{{Efn2|スタンフォード大学の「d.school」は正式には「Hasso Plattner Institute of Design at Stanford」と呼ばれる{{R|矢本2017}}。「ビジネス、テクノロジー、人間の願望を融合させて事業をデザインできる人材」の育成を目的とし、プロトタイピングの施設も備える{{R|矢本2017}}。大学における[[デザイン思考]]の教育機関として有名{{R|矢本2017|小林2017}}。}}を拠点に学んでいるという{{Sfn|グリーンバーグ|2023}}。4歳からファンである[[X JAPAN]]の[[YOSHIKI]]が同大学で講演した際には、松本も質問していた{{Sfn|グリーンバーグ|2023}}。 |
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== 特記事項 == |
== 特記事項 == |
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=== テキスト譲渡ポータル === |
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* 柳井正財団 海外奨学金プログラム第5期生。 |
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[[SAT (大学進学適性試験)|SAT]]用の問題集など海外の大学の受験用のテキストは高価であり、松本は先輩からテキストを譲り受けていた。松本同様に海外大学を受験していた友人らとの話や自身の経験をもとに、2021年(令和3年)4月に松本は会員制の「テキスト譲渡ポータル」を設立。先輩から後輩にテキストを譲り渡すもので、テキスト選択にも寄与できるとしている。同年5月時点で登録者は50名に及んだという{{R|訂正前|訂正後}}。 |
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* JAPAN [[メンサ|MENSA]]会員<ref name=":1">{{Cite web |title=Title is here |url=https://antech333.github.io/ |website=antech333.github.io |access-date=2022-05-07}}</ref> |
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* フジテレビ「[[超逆境クイズバトル!! 99人の壁]]」出演<ref name=":1" /> |
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* Oxford International Program 2018<ref name=":1" /> |
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* Asian Science Camp 2019 日本代表<ref name=":1" /> |
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* [[東京大学]]グローバルサイエンスキャンパス第1期生<ref name=":1" /> |
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* [[国立情報学研究所]]グローバルサイエンスキャンパス「情報科学の達人」プログラム第1期生<ref name=":1" /> |
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* [[2020年東京オリンピック]]聖火リレー サポートランナー<ref name=":1" /> |
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=== Duolingo English Test留学生応援キャンペーン === |
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== 著書 == |
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英語技能検定の[[Duolingo#Duolingo English Test|Duolingo English Test]]はオンラインにより自宅で受験可能で、時間も1時間で済む。海外大学の受験時には複数の大学に追加費用なしで成績提出ができるため、松本はこのテストを使って複数の大学を受験して合格した。海外の大学を志す後輩のサポートしたいという松本の訴えで「Duolingo English Test留学生応援キャンペーン」が実現し、2021年(令和3年)8月19日から9月2日に募集された。当選した10名はノートPCの提供を受けるとともに、Duolingo English Testを1回無料で受験できた{{Sfn|大学ジャーナル|2021}}。 |
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* 『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』([[KADOKAWA]] (2022/4/22)) |
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=== 著書への誹謗中傷 === |
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== 関連項目 == |
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2022年(令和4年)に[[KADOKAWA]]から出版した著書『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』に対して、レビューや[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]上で<!--「彼女の父親は医師、通っていた徳島文理高等学校は高偏差値の進学校として有名。そもそもが恵まれた環境だった、彼女を支援してくれた周囲への感謝が足りない」とする批判的な書き込みや<ref>[https://news.yahoo.co.jp/articles/eab3fb9099dfcfeabf2ea9917eb6ef2304ade76d 「徳島からスタンフォード大学へ」松本杏奈さんがSNSで“母の虐待”投稿も即削除 真偽をめぐりSNS騒然]2023.5.6閲覧</ref>。、さらには-->[[誹謗中傷]]が殺到して[[炎上 (ネット用語)|炎上]]、松本は自身の[[Twitter]]アカウントを消去した{{R|倉本2022}}。このレビューやSNSの書き込みについて、同年5月31日にKADOKAWAは「社会通念に照らしても看過できないほどの悪質な誹謗中傷、著者自身に関する誤った情報や憶測等が含まれております。」といったコメントを発表した{{R|J-CAST2022}}。 |
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* [[糸井重里]] |
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* [[松本俊夫 (医学者)|松本俊夫]] |
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なお、ボランティアの[[弁護士]]の助言{{R|note2022}}もあり松本自身も[[note (配信サイト)|note]]で文書を公表{{R|J-CAST2022|note2022}}。ネットの書き込みに対して「多くの虚偽が含まれています」と述べ{{R|J-CAST2022|note2022}}、家族については「今も深く説明することができません」と記した{{R|note2022}}。誹謗中傷のために虚偽を発信・拡散しているケースに対しても、[[第一東京弁護士会]]所属の戸木亮輔 弁護士{{R|note2022}}に依頼して[[開示請求]]や[[損害賠償請求]]を進めているという{{R|J-CAST2022|note2022}}{{Efn2|なお、[[KADOKAWA]]は「一部Amazonレビューが短期間に一斉に削除されたことにつきましては、小社あるいは著者からの働きかけではありません」と発表し{{R|J-CAST2022}}、松本本人は自身の[[note (配信サイト)|note]]に「Amazon側に働きかける前にすでに一部削除されていました。」と記している{{R|note2022}}。}}。 |
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* [[ビリギャル]] |
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== 主な著作 == |
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=== 著書 === |
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*『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』[[KADOKAWA]]、2022年、{{ISBN2|9784046054166}}。 |
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=== コラム === |
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* {{Wikicite|ref={{SfnRef|松本|2020}}|reference=「[https://doi.org/10.3327/jaesjb.62.12_734_1 人間としての責任]」『日本原子力学会誌ATOMOΣ』第62巻第12号、2020年、734頁。}} |
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*「[https://doi.org/10.3327/jaesjb.63.3_289_1 東京のスダチ]」『日本原子力学会誌ATOMOΣ』第63巻第3号、2021年、289頁。 |
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* {{Wikicite|ref={{SfnRef|松本|2021}}|reference=「[https://doi.org/10.3327/jaesjb.63.6_495_1 大人とZ世代]」『日本原子力学会誌ATOMOΣ』第63巻第6号、2021年、495頁。}} |
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*「[https://doi.org/10.3327/jaesjb.63.9_676_1 学問に背景は必要か]」『日本原子力学会誌ATOMOΣ』第63巻第9号、2021年、676頁。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
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<references /> |
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=== 注釈 === |
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{{Notelist2|refs= |
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{{Efn2|name="海洋プラ"|「海洋プラ問題を解決するのは君だ! 高校生✕研究✕社会問題解決プログラム」は高校生のグループがメンターの指導を受けながら海洋プラスチック問題の解決策を考案・提案する企画で、300名の高校生から応募があった。コンテストの上位3チームは2021年2月の「サステナブル・ブランド国際会議2021横浜」で講演している。実行委員長は、キックオフミーティングが開催された2020年8月まで[[駒場東邦中学校・高等学校|駒場東邦高校]]の楜澤哲(当時3年生)が務め、その後は[[渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校|渋谷教育学園渋谷高校]]の大森智加(当時1年生)が務めた。[[読売新聞社]]や[[東京大学大気海洋研究所]]が特別協力し、同研究所の[[保坂直紀]]・特任教授や[[三島勇]]・特任研究員が特別協力やメンターで支援した。協力する企業や団体は18団体、メンターは50名集まった。{{Sfn|門田|2021}}<ref>“[https://kyoiku.yomiuri.co.jp/sdgs/specialist/contents/post-346.php なくせ!海洋プラごみ 担当者に聞く]”. ''2030 SDGsチャレンジ スペシャリストに聞く''. 読売新聞教育ネットワーク. 2022年5月10日(UTC)閲覧。</ref><ref>序文:株式会社博展、本文:大森智加 (2021年4月22日). “[https://nordot.app/757882703480537088?c=62479058578587648 海洋プラ問題を解決するのは君だ! 高校生による海洋プラ問題解決プログラム運営を終えて「次は何をしよう?」]”. ''SUSTAINABLE BLAND''. [[ノアドット]]. 2022年5月10日(UTC)閲覧。</ref><ref>“[https://masason-foundation.org/cpt_testimonial/大森智加/ 大森智加]”. 公益財団法人 孫正義育英財団. 2022年5月10日(UTC)閲覧。</ref>{{R|IHRP2020}}。}} |
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=== 出典 === |
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{{Reflist|30em|refs= |
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<!-- name指定のアルファベット順 --> |
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<ref name="IHRP2020">“[https://ihrp-japan.org/ihrp2020-shinketsugolab/ 2020年度 海洋プラ問題を解決するのは君だ!]”. IHRP. 2022年5月10日(UTC)閲覧。</ref> |
|||
<ref name="IHRP2022a">“[https://web.archive.org/web/20220924234610/https://ihrp-japan.org/about-ihrp/ 団体概要]”. IHRP. 2022年9月24日時点の[https://ihrp-japan.org/about-ihrp/ オリジナル]よりアーカイブ. 2023年2月11日(UTC)閲覧。</ref> |
|||
<ref name="IHRP2022b">“[https://web.archive.org/web/20221203201917/https://ihrp-japan.org/about-ihrp/ 団体概要]”. IHRP. 2022年12月3日時点の[https://ihrp-japan.org/about-ihrp/ オリジナル]よりアーカイブ. 2023年2月11日(UTC)閲覧。</ref> |
|||
<ref name="J-CAST2022">“[https://www.j-cast.com/2022/06/01438485.html?p=all KADOKAWA『夢をつかむ力』巡る誹謗中傷・デマに注意喚起 「大変遺憾」「著者に切迫した悪影響」]”. ''[[ジェイ・キャスト|J-CASTニュース]]''. (2022年6月1日) 2022年6月1日(UTC)閲覧。</ref> |
|||
<ref name="JDN2017">“[https://www.japandesign.ne.jp/event/monster2017/ MONSTER Exhibition 2017 怪獣(MONSTER)を主題にした公募展]”. ''デザイン情報サイト[JDN]''. (2017年6月7日) 2022年5月12日(UTC)閲覧。</ref> |
|||
<ref name="MD2022">“[https://medicalnote.jp/nj_articles/220411-001-WV HPVワクチンのこれまでとこれから 浜田敬子氏・松本杏奈氏を迎え徹底討論]”. ''NEWS & JOURNAL''. Medical Note. 2022年5月12日(UTC)閲覧。</ref> |
|||
<ref name="MONSTER2020a">“[https://monsterex.info/2020/ MONSTER Exhibition 2020]”. MONSTER Exhibition. 2022年5月12日(UTC)閲覧。</ref> |
|||
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [https://antech333.github.io/ WELCOME TO ANNA'S WORLD] - 徳島文理高校時代のサイト |
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* [https://twitter.com/my_liberty_ 公式Twitterアカウント] |
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* [https://ihrp-japan.org/about-ihrp/anna-matsumoto/ 松本 杏奈 / Anna Matsumoto (スタンフォード大学 / Stanford University)] - 特定非営利活動法人IHRP |
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([[ソーシャルネットワークサービス|SNS]]) |
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* {{Twitter|My_Liberty_|Anna Matsumoto / 松本杏奈}} |
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* {{Facebook|100013013761198|Anna Matsumoto}} |
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* {{Instagram|anna_matsumoto_|Anna Matsumoto}} |
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* {{Note.com|antech|松本杏奈/Anna Matsumoto}} |
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[[Category:2003年生]] |
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2024年7月28日 (日) 07:42時点における最新版
まつもと あんな 松本 杏奈 | |
---|---|
生誕 |
2003年3月3日(21歳)[1][2] 徳島県[1] |
出身校 | 徳島文理高等学校[3] |
団体 | 特定非営利活動法人IHRP[4][注 1][注 2] |
著名な実績 | 海洋プラ問題を解決するのは君だ![5][3][注 3]、テキスト譲渡ポータル[6][7]、Duolingo English Test留学生応援キャンペーン[8] |
代表作 | OZONE HOLE[9][10] |
肩書き | ソーシャルメディアインフルエンサー[11] |
松本 杏奈(まつもと あんな、2003年〈平成15年〉[1]3月3日[2] - )は日本のソーシャルメディアインフルエンサー[11]。高校生主体企画「海洋プラ問題を解決するのは君だ!」[注 3][5][3]や「テキスト譲渡ポータル」[6][7]の運営者。Duolingo English Test留学生応援キャンペーンも実現した[8]。特定非営利活動法人IHRP[注 1]では理事を務めた[4][注 2]。
来歴・人物
[編集]生い立ち
[編集]2003年(平成15年)、徳島県徳島市に生まれる[1][15]。父は東京大学医学部出身の医師[16]。幼少期は「つくってあそぼ」を見て工作に没頭していたといい[15]、学校の文化祭でも小道具・大道具づくりをしたり、美術の時間でも他の人が考えない画材や技術の使い方で作品を作っていたという[15]。
中学生時代は、テストの成績が悪く最も成績の悪いクラスに置かれた。そのクラスは勉強することがかっこ悪いことだという意識があった。しかし、勉強することはかっこいいことだという趣旨の発言を松本がし始めると皆が勉強し始め、成績最上位クラスに昇格する生徒が通常よりも多く出た。このことから自分のアクションで環境は変えられると思うようになった。この事から自分や未来に希望を持ち始めた[17]。
中学3年生の時にADHDと診断された。それまでは周りに馴染めず、自分自身に対して否定的であった。脳のワーキングメモリ機能に特性があり、耳から聞いた短期記憶はほとんど覚えられないが、目でみた情報は細かいところまでそのまま記憶できる映像記憶ができる。この事からノートにメモをまとめてそれを見れば学校のテストの成績が上がった。これが自分の強みだと分かった[18]。
徳島文理高校時代
[編集]「机に座ってペンを持って勉強すること」よりも、「自分で手を動かして作ること」や「学んだことを使うこと」が得意であった。それらの力が重宝されるアメリカの大学が、自分に合っているのではと思いアメリカの大学への進学を目指した。また、「何でもやってみよう!」という精神を持っていたことで、学校に馴染むことができなかった。物が重さにかかわらず、同じ速度で落ちることが信じられず、「椅子と私が一緒に落ちたら、どっちが速いんだろう?」と思い実験した。また実際に確かめようとした時点で、周囲から変わり者扱いされた[19]。
2年次の2019年(令和元年)夏には中華人民共和国の汕頭市で開催された「アジアサイエンスキャンプ2019」に参加する[3][20][21][注 4]。その後も国立情報学研究所の「情報科学の達人」プログラムや東京大学のグローバルサイエンスキャンパスにも参加した[4][5][注 5]。
東大での高校生との交流がもとになり、2020年(令和2年)3月には松本ら高校生が主体となって「海洋プラ問題を解決するのは君だ!」[注 3]を運営するIHRP実行委員会[26]を組織する[5][3][25]。同企画では同年10月に徳島市のリサイクル業者や鳴門市の海岸清掃活動のオンライン見学会を実施[27]。優秀チームは「サステナブル・ブランド国際会議2021横浜」で講演する企画で[5]、松本自身もこの国際会議に参加している[28]。
なお、2020年7月4日にはフジテレビ『超逆境クイズバトル!!99人の壁』の「小学生VS生まれながらの天才!メンサ軍団」の回に出演[10][29]。また、創作活動にも取り組んでおり[30]、怪獣をテーマにした「MONSTER Exhibition 2020」という展覧会[31][9][注 6] に「OZONE HOLE」という作品を応募[9][10][33]。地球を表す瞳、オゾンホールを表す瞳孔、紫外線を表す睫毛を描いた作品で、同年9月に渋谷ヒカリエで展示された[9][10][33]。
大学受験とギャップターム期間
[編集]海外大学の受験にあたっては「atelier basi」(アトリエバシ)という支援団体のオンライン相談を受けており[3][34]、合格後は自身もメンターを務めているという[35]。なお、大学合格時には先輩からテキストを譲り受けた経験から、2021年4月に「テキスト譲渡ポータル」を設立した[6][7]。また、Duolingo English Testを活用した経験からDuolingo English Test留学生応援キャンペーンを実現させた[8](#特記事項も参照)。
2021年(令和3年)3月の高校卒業後は半年間のギャップタームとなる[36]。ユニバーサル ミュージックのインターンでは新人発掘やデジタルマーケティングの業務に従事し[36]、徳島市の「市長インターンシップ」でも内藤佐和子市長の秘書業務などを経験した[37]。徳島市が阿波踊りのためにふるさと納税型クラウドファンディングを実施した際には、返礼品となるVRゴーグルとTシャツをデザインした[38]。
2021年春には給付型奨学金に合格(柳井正財団5期生)[30]。2021年8月には熊本地震や熊本豪雨の被災地支援団体のオンライントークショーにも出演[39]。同月24日には文化庁の文化審議会著作権分科会の第2回基本政策小委員会にオンライン参加し、「デジタルトランスフォーメーション(DX)時代に対応した著作権制度・政策の在り方」の議論にヒアリング出席者としてコメントしている[40][41]。また、同年9月1日にはニューヨーク・タイムスで取り上げられている[42]。
スタンフォード大学時代
[編集]2021年(令和3年)9月にスタンフォード大学に進学[15][43][44]。2022年(令和4年)には国際HPV啓発デーである3月4日に開催された「HPVワクチンのこれまでとこれから」というイベントに、ジャーナリストの浜田敬子とともにソーシャルメディアインフルエンサーとして参加した[11]。一方でIHRP実行委員会が発展した特定非営利活動法人IHRP[注 1]では理事[4]や運営メンバー[13]を務めている[注 2]。同年4月にはKADOKAWAから著書『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』を出版した[1][45][46]。
2022年5月に香川県三豊市で開催された「MITOYO Data Science DAY」では、東京大学教授の松尾豊やエムスクエア・ラボ社長の加藤百合子らが登壇したパネルディスカッションにオンライン出演[47]。スタンフォード大学では機械工学・プロダクトデザイン専攻で[48]、デザイン思考で知られる「d.school」[49][50][注 7]を拠点に学んでいるという[48]。4歳からファンであるX JAPANのYOSHIKIが同大学で講演した際には、松本も質問していた[48]。
特記事項
[編集]テキスト譲渡ポータル
[編集]SAT用の問題集など海外の大学の受験用のテキストは高価であり、松本は先輩からテキストを譲り受けていた。松本同様に海外大学を受験していた友人らとの話や自身の経験をもとに、2021年(令和3年)4月に松本は会員制の「テキスト譲渡ポータル」を設立。先輩から後輩にテキストを譲り渡すもので、テキスト選択にも寄与できるとしている。同年5月時点で登録者は50名に及んだという[6][7]。
Duolingo English Test留学生応援キャンペーン
[編集]英語技能検定のDuolingo English Testはオンラインにより自宅で受験可能で、時間も1時間で済む。海外大学の受験時には複数の大学に追加費用なしで成績提出ができるため、松本はこのテストを使って複数の大学を受験して合格した。海外の大学を志す後輩のサポートしたいという松本の訴えで「Duolingo English Test留学生応援キャンペーン」が実現し、2021年(令和3年)8月19日から9月2日に募集された。当選した10名はノートPCの提供を受けるとともに、Duolingo English Testを1回無料で受験できた[8]。
著書への誹謗中傷
[編集]2022年(令和4年)にKADOKAWAから出版した著書『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』に対して、レビューやSNS上で誹謗中傷が殺到して炎上、松本は自身のTwitterアカウントを消去した[46]。このレビューやSNSの書き込みについて、同年5月31日にKADOKAWAは「社会通念に照らしても看過できないほどの悪質な誹謗中傷、著者自身に関する誤った情報や憶測等が含まれております。」といったコメントを発表した[51]。
なお、ボランティアの弁護士の助言[16]もあり松本自身もnoteで文書を公表[51][16]。ネットの書き込みに対して「多くの虚偽が含まれています」と述べ[51][16]、家族については「今も深く説明することができません」と記した[16]。誹謗中傷のために虚偽を発信・拡散しているケースに対しても、第一東京弁護士会所属の戸木亮輔 弁護士[16]に依頼して開示請求や損害賠償請求を進めているという[51][16][注 8]。
主な著作
[編集]著書
[編集]- 『田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力』KADOKAWA、2022年、ISBN 9784046054166。
コラム
[編集]- 「人間としての責任」『日本原子力学会誌ATOMOΣ』第62巻第12号、2020年、734頁。
- 「東京のスダチ」『日本原子力学会誌ATOMOΣ』第63巻第3号、2021年、289頁。
- 「大人とZ世代」『日本原子力学会誌ATOMOΣ』第63巻第6号、2021年、495頁。
- 「学問に背景は必要か」『日本原子力学会誌ATOMOΣ』第63巻第9号、2021年、676頁。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ a b c 特定非営利活動法人IHRPは2021年9月2日の認証で、代表者は楜澤哲[12]。法人番号:7010005034011[12]。IHRPは「Interdisciplinary Highschool Research Program」の略で[13]、中高生の柔軟な発想を社会に実装して世の中の問題解決につながるように、分野横断型研究プログラムの企画や研究支援事業を実施することを目的としている[12]。
- ^ a b c 2022年12月時点では、IHRPのサイトの団体概要に松本の記載はない[14]。
- ^ a b c 「海洋プラ問題を解決するのは君だ! 高校生✕研究✕社会問題解決プログラム」は高校生のグループがメンターの指導を受けながら海洋プラスチック問題の解決策を考案・提案する企画で、300名の高校生から応募があった。コンテストの上位3チームは2021年2月の「サステナブル・ブランド国際会議2021横浜」で講演している。実行委員長は、キックオフミーティングが開催された2020年8月まで駒場東邦高校の楜澤哲(当時3年生)が務め、その後は渋谷教育学園渋谷高校の大森智加(当時1年生)が務めた。読売新聞社や東京大学大気海洋研究所が特別協力し、同研究所の保坂直紀・特任教授や三島勇・特任研究員が特別協力やメンターで支援した。協力する企業や団体は18団体、メンターは50名集まった。[25][52][53][54][26]。
- ^ アジアサイエンスキャンプ2019は中国教育国際交流協会の主催によるもので、2019年(令和元年)7月28日から8月3日まで中華人民共和国の汕頭市で開催された[22]。アジアの28の国・地域から253名が参加し、日本からは20名が参加した[23]。講師陣にはノーベル化学賞を受賞したアーロン・チカノーバーらが名を連ねた[22]。なお、開催国の組織委員会が参加者の宿泊費・交通費・食費を負担する[24]。また、科学技術振興機構が日本派遣団各員の海外旅行損害保険の手配や自宅最寄りから開催国までの交通費を負担している[24]。
- ^ 他にも女子学生を対象したアプリ開発の世界大会にも挑戦。グループで家事負担を軽減するアプリの開発に取り組んだ[25]。
- ^ MONSTER Exhibitionは渋谷ヒカリエで開催される怪獣をテーマに公募した作品を展示する展覧会で、五十嵐太郎らが審査員を務める[32][31]。大河内一楼らも審査員を務めた2020年には、171組の応募のうち60組の作品が展示されている[31]。
- ^ スタンフォード大学の「d.school」は正式には「Hasso Plattner Institute of Design at Stanford」と呼ばれる[49]。「ビジネス、テクノロジー、人間の願望を融合させて事業をデザインできる人材」の育成を目的とし、プロトタイピングの施設も備える[49]。大学におけるデザイン思考の教育機関として有名[49][50]。
- ^ なお、KADOKAWAは「一部Amazonレビューが短期間に一斉に削除されたことにつきましては、小社あるいは著者からの働きかけではありません」と発表し[51]、松本本人は自身のnoteに「Amazon側に働きかける前にすでに一部削除されていました。」と記している[16]。
出典
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外部リンク
[編集]- WELCOME TO ANNA'S WORLD - 徳島文理高校時代のサイト
- 松本 杏奈 / Anna Matsumoto (スタンフォード大学 / Stanford University) - 特定非営利活動法人IHRP
(SNS)
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