「日本国語大辞典」の版間の差分
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電子化の可能性は第二版の[[あとがき]]にも記されていたが、[[2006年]](平成18年)[[11月14日]]に小学館と[[ネットアドバンス]]よりオンライン版の公開が発表され<ref>[[野津誠]][http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/11/14/13943.html 全13巻からなる小学館の「日本国語大辞典」、2007年夏からネット配信] - 『INTERNET Watch』[[2006年]](平成18年)11月14日 </ref>、2007年(平成19年)[[7月]]より[[サービス]]が開始された。サービス名は「日国オンライン」で、ネットアドバンスが運営する総合オンライン辞書・辞典サイト「[[ジャパンナレッジ|JapanKnowledge]]」のコンテンツの1つとして提供される。第二版の内容を網羅し、見出しだけでなく、全文、用例、方言、出典情報などについて、前方一致・後方一致などの条件で検索が可能となった。また、2007年(平成19年)[[8月]]には『精選版』全3冊の内容を図版含めフル収録した[[電子辞書]]が[[カシオ計算機]]より発売された他、現在{{いつ|date=2020-12-12}}はSII([[セイコーインスツル]])からも発売されている。[[2016年]](平成28年)には[[ジャストシステム]]より、かな漢字変換ソフトウェア[[ATOK]]に「精選版日本国語大辞典 for ATOK」を同梱した版が発売された。[[2017年]](平成29年)には[[物書堂]]により[[ |
電子化の可能性は第二版の[[あとがき]]にも記されていたが、[[2006年]](平成18年)[[11月14日]]に小学館と[[ネットアドバンス]]よりオンライン版の公開が発表され<ref>[[野津誠]][http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/11/14/13943.html 全13巻からなる小学館の「日本国語大辞典」、2007年夏からネット配信] - 『INTERNET Watch』[[2006年]](平成18年)11月14日 </ref>、2007年(平成19年)[[7月]]より[[サービス]]が開始された。サービス名は「日国オンライン」で、ネットアドバンスが運営する総合オンライン辞書・辞典サイト「[[ジャパンナレッジ|JapanKnowledge]]」のコンテンツの1つとして提供される。第二版の内容を網羅し、見出しだけでなく、全文、用例、方言、出典情報などについて、前方一致・後方一致などの条件で検索が可能となった。また、2007年(平成19年)[[8月]]には『精選版』全3冊の内容を図版含めフル収録した[[電子辞書]]が[[カシオ計算機]]より発売された他、現在{{いつ|date=2020-12-12}}はSII([[セイコーインスツル]])からも発売されている。[[2016年]](平成28年)には[[ジャストシステム]]より、かな漢字変換ソフトウェア[[ATOK]]に「精選版日本国語大辞典 for ATOK」を同梱した版が発売された。[[2017年]](平成29年)には[[物書堂]]により[[iOS]]版(精選版)が発売されている。 |
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== 書誌情報 == |
== 書誌情報 == |
2021年11月10日 (水) 02:19時点における版
日本国語大辞典(にほんこくごだいじてん)は、小学館が発行する日本で最大規模の国語辞典である。初版は日本大辞典刊行会編。
発刊
上田万年・松井簡治による『大日本国語辞典』を引き継ぐ事業という性格をもつ。松井簡治の子松井驥、その子松井栄一三代の蓄積していたカード資料に注目した小学館が、1960年(昭和35年)に松井栄一に出版を持ちかける。1964年(昭和39年)に、国語学者・金田一京助や、広辞苑の著者・新村出、大漢和辞典で知られる諸橋轍次を始め、佐伯梅友・時枝誠記・西尾実・久松潜一・山岸徳平という日本の国語学界を代表する学者を編集顧問に迎えて編集委員会が発足し、200名以上の執筆者を動員して本格的に編纂作業を開始する[1]。
1972年(昭和47年)から1976年(昭和51年)の5年間にわたって刊行され、全20巻、45万項目、75万用例という大部の辞典となった。また別冊には主要出典一覧、方言資料などが収められる。活版印刷には図書印刷があたった。完結した1976年(昭和51年)に第30回毎日出版文化賞の特別賞を受賞。
解説案内に、今野真二『『日本国語大辞典』をよむ』(三省堂、2018年(平成30年))がある。
新訂版
1979年(昭和54年)には、判型をA4変型からB5変型へ縮小した縮刷版(全10巻)を刊行。1981年(昭和56年)には1冊版の『小学館国語大辞典』も刊行され、他にも『故事俗信ことわざ大辞典』(1982年(昭和57年))が『日本国語大辞典』の情報をもととして刊行された。また『小学館国語大辞典』のデータは、刊行後にコンピュータ入力され、これをもとに『現代国語例解辞典』(1985年(昭和60年))、『言泉』(1986年(昭和61年))など小・中辞典が多数編纂された。
1987年(昭和62年)より図書印刷の光学式文字読取装置(OCR)によって初版のデータが読み込まれ、これに初版刊行後に小学館の刊行したさまざまな分野の辞典の成果も取り入れ、大幅な訂正・加筆を加えた第二版の刊行が企図される。編集委員会は1990年(平成2年)に発足し、初版でも編集委員を務めている松井栄一と林大を始め、北原保雄・久保田淳・谷脇理史・徳川宗賢・前田富祺・渡辺実が編集にあたった。
第二版は、初版完結から24年の歳月を経て2000年(平成12年)から2002年(平成14年)にかけて刊行。B5変型、全14巻(本編13巻・別巻1)、50万項目、100万用例を収録し、別巻には漢字索引、方言索引、出典一覧を収録する。初版では批判があった用例に年代が付されていない点を第二版では大幅に改善した。また『日本方言大辞典』(全3巻、1989年(平成元年))をもとに、方言の語彙を増補している点も特色としてあげられている[2]。
2005年(平成17年)12月より、全3巻の精選版(30万項目、30万用例)が刊行された。
電子化の可能性は第二版のあとがきにも記されていたが、2006年(平成18年)11月14日に小学館とネットアドバンスよりオンライン版の公開が発表され[3]、2007年(平成19年)7月よりサービスが開始された。サービス名は「日国オンライン」で、ネットアドバンスが運営する総合オンライン辞書・辞典サイト「JapanKnowledge」のコンテンツの1つとして提供される。第二版の内容を網羅し、見出しだけでなく、全文、用例、方言、出典情報などについて、前方一致・後方一致などの条件で検索が可能となった。また、2007年(平成19年)8月には『精選版』全3冊の内容を図版含めフル収録した電子辞書がカシオ計算機より発売された他、現在[いつ?]はSII(セイコーインスツル)からも発売されている。2016年(平成28年)にはジャストシステムより、かな漢字変換ソフトウェアATOKに「精選版日本国語大辞典 for ATOK」を同梱した版が発売された。2017年(平成29年)には物書堂によりiOS版(精選版)が発売されている。
書誌情報
- ISBN 4095220015
- ISBN 4095220023
- ISBN 4095220031
- ISBN 409522004X
- ISBN 4095220058
- ISBN 4095220066
- ISBN 4095220074
- ISBN 4095220082
- ISBN 4095220090
- ISBN 4095220104
- ISBN 4095220112
- ISBN 4095220120
- ISBN 4095220139
- ISBN 4095220147
- ISBN 4095220155
- ISBN 4095220163
- ISBN 4095220171
- ISBN 409522018X
- ISBN 4095220198
- ISBN 4095220201
- ISBN 4095200014
- ISBN 4095200022
- ISBN 4095200030
- ISBN 4095200049
- ISBN 4095200057
- ISBN 4095200065
- ISBN 4095200073
- ISBN 4095200081
- ISBN 409520009X
- ISBN 4095200103
- 第二版
- ISBN 409521001X
- ISBN 4095210028
- ISBN 4095210036
- ISBN 4095210044
- ISBN 4095210052
- ISBN 4095210060
- ISBN 4095210079
- ISBN 4095210087
- ISBN 4095210095
- ISBN 4095210109
- ISBN 4095210117
- ISBN 4095210125
- ISBN 4095210133
- 別巻 ISBN 4095210141
- 精選版
- 小学館国語辞典編集部編集『日本国語大辞典』精選版、小学館、全3巻、2006年(平成18年)、
- 電子辞書(いずれも精選版)
脚注
外部リンク
- JapanKnowledge(ジャパンナレッジ) - 『日本国語大辞典』第二版の完全デジタル版(有料)を収録した統合型オンライン百科事典・辞書サイト。
- 日国友の会 - 『日本国語大辞典』第三版へ向け、未収録の用例・新項目を広く募集するサイト。会員登録制。2002年(平成14年)開設、2016年(平成28年)9月1日リニューアルオープンした。
- 松井栄一×佐藤宏『ニッポン書物遺産「日本国語大辞典」』(ジャパンナレッジサイトより)
- 電子辞書 - CASIO
- SII電子辞書-セイコーインスツル株式会社 [リンク切れ]
- 『日本国語大辞典』 - コトバンク