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「あおざくら 防衛大学校物語」の版間の差分

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=== キャスト ===
=== キャスト ===
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2021年10月15日 (金) 12:24時点における版

あおざくら 防衛大学校物語
ジャンル 少年漫画学園漫画
漫画
作者 二階堂ヒカル
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー
レーベル 少年サンデーコミックス
発表号 2016年22・23合併号 -
巻数 既刊21巻(2021年7月現在)
ドラマ
原作 二階堂ヒカル
監督 平林克理
脚本 吉田恵里香
宮本武史
制作 ダブ
放送局 毎日放送(MBS)
放送期間 2019年11月1日 - 11月29日
話数 5
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画 テレビドラマ
ポータル 漫画 ドラマ

あおざくら 防衛大学校物語』(あおざくら ぼうえいだいがっこうものがたり、AOZAKURA THE STORY OF NATIONAL DEFENSE ACADEMY)は、二階堂ヒカルによる漫画。『週刊少年サンデー』(小学館)にて、2016年22・23合併号から連載中[1]。2021年7月時点で累計発行部数は150万部を突破している[2]

2019年11月1日から11月29日まで毎日放送の「ドラマ特区」でテレビドラマが放送されていた[3]。なお、2020年にテレビドラマと同じ出演者で舞台化される予定[3]であったが、2019新型コロナウイルス感染拡大に伴い、公演中止となった。

概要

神奈川県横須賀市にある自衛隊幹部自衛官を養成する「防衛大学校」を舞台とした作品[1]。本作を描くきっかけとなったのは、担当の「防大には知られざるすばらしい青春がある」という発言がきっかけで[4]、作者の二階堂は「それぞれ守りたいと思うものの為に、全力で取り組む前向きな折れない心を楽しく描けていけたらと思います」としている[5]

また、防大での生活上のルールが数多く登場するが、作中で描かれているものはその一部だという[6]。一部、現在の防衛大学校では廃止・変更されている規則なども描かれている。

あらすじ

高校3年生の近藤勇美は成績優秀だが、実家の定食屋が廃業するという経済的事情から進路の選択を迫られる。そんなある日、入学金・学費が免除される上、毎月手当が出るという防衛大学校を知り、同校への進学を志望する。

1学年 前期
高校を卒業して防大に着校した近藤は、対番を務めることになった松平容介や、それぞれ様々な目標を持つ沖田蒼司原田忠武井寅明といった仲間と出会い新たな生活の一歩を踏み出すが、入校式を終えると部屋長の坂木龍也やサブ部屋長の西脇鷹史をはじめ上級生たちの態度は激変し、厳しい指導が始まる。
近藤らは坂木や西脇らの指導の下で日々の生活に追われるが、そんな中、原田はミスが重なる悪循環から脱柵未遂を起こし、沖田は要領の悪さのために上級生からたびたび叱責を受け、武井は服務事故によりヘルウィーク騒動を起こすなどの試練に直面する。近藤自身も身の回りのことを卒なくこなしつつ仲間を助ける一方で、夏季定期訓練の水泳・遠泳訓練の際にはカナヅチゆえに困難な状況に直面するが、坂木部屋長の妹・岡上乙女の協力により乗り切るなど、苦しみながらも成長を続けていく。
1学年 中期
その後近藤は、中期より坂木からの推薦により「小付[注 1]」に任命される。同時に中期のルームメイトとなった土方俊明と、性格や仲間に対する考えの違いから対立を深めていくが、秋季定期訓練やコント大会、開校記念祭を通じて、それまで独り善がり・弱者切り捨てであった土方の性格に変化が訪れ始める。そして開校記念祭の棒倒しの決勝では、近藤と土方の機転による共闘がきっかけで、第1大隊が優勝することになった。
開校記念祭の後、坂木の先輩である千葉周一が教官として赴任してくる。一方の近藤は乙女との関係進展に期待したことで挙動不審となり内恋疑惑騒ぎを起こす失態をしてしまい、さらにクリスマスダンスパーティーで近藤に誘われて参加していた幼馴染の松井常代にキスされたことで気が緩んでしまうが、土方に叱責されたことでようやく自身の愚かさを自覚し、無事中期を終えている。
1学年 後期
後期に入り、近藤は同部屋となった山並啓助からのフォローを受けつつ、同期たちと共に最大限に厳しくなった学生生活を過ごすこととなる。しかし後期終了直前になって、近藤はそれまで志望していた航空要員から外れて海上要員に配属される。さらに卒業を間近に控えた坂木も事故で重傷を負ってしまうが、近藤のために出席を強行、無事に卒業し、近藤に別れを告げた。
2学年 前期
2学年に進級した近藤は、近藤に憧れている新1学年、小島シカオの対番を務めることになった。同時に近藤達は、防大生の登竜門であるカッター競技会に向けての本格的な訓練を始める、その後土方の指導方針により中隊内で亀裂が生じるも、卒業生の大久保俊通の助け舟のお陰もあり、競技会は近藤達の中隊が優勝することになった。GW明けには坂木が訓練課付の教官として防大に舞い戻ってきた。近藤はその後も校友会での銃の折損事故を乗り越え、「一意奮闘」を目標に奮闘していく。そんな中、夏季定期訓練を、同じ海上要員で近藤に興味を持つ伊東天志らと共に乗り越え、前期を終えることになった。
2学年 中期
2学年中期に入った近藤は、儀仗隊の練習中に手指を骨折してしまう。以降、仲間たちに支えられながらも、開校記念祭に向けてアカシア会や軍事歴史研究部、演劇祭、国防男子コンテストへの協力を要請されることになる。

登場人物

大半の登場人物の名前は、幕末の歴史上の人物の名前をモデルとしており、出身地も名前のモデルとなった人物に準じている。

実際の防衛大学校では頭髪規則により1学年男子は短髪と定められているが、髪型が全員同じだとキャラクターの描き分けがしづらいため、あえて規則を無視して描かれている[7]

防衛大学校

各要員の節内では、近藤の同学年、先輩の順に記載する。

近藤とその同学年たちは第146話以降で要員配置が決定している。

海上要員

近藤 勇美(こんどう いさみ)
主人公。1学年→2学年で、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。1学年時の部屋は前期は115号室、中期は117号室。後期は119号室。2学年前期は120号室、中期は122号室。
4月12日生まれ。B型。170cm / 62kg。東京都調布市出身。都立調布木多高校卒業。家族構成は父・修介、母・筆美、妹・理絵の4人家族。容貌は母親似で整っているという評価も作中では度々ある。しかし、眼光が鋭いこと等から、ナンパには失敗している[注 2]。中期以降は「合コン(元)[注 3]小付」「15股(元)小付」というあだ名で呼ばれることも多くなった[注 4]。2学年進級後は後輩の小島に慕われていることが評判となり「近藤リーダー」と呼ばれるようになった。一方の土方は、近藤の体力不足も合わせて「体力補備リーダー」と呼んでいる。
筋金入りの勉強好きで、高校時代は都内でも有数の進学校で学内トップの成績を収めており、早慶への進学も狙えたが、家庭の経済的事情から防大に進学した。防大入校後はノートの写しは大隊を跨いで借りに来る学生がいるほどの評判となっていた。1学年時の中期終了直前にテストで学年1位の成績を収めていたことが語られている。実家は定食屋「近藤食堂」を営んでいるため、料理も得意としている。実家が貧乏であったという影響からか、金銭のやり取りや、物の貸し借りにはシビア。防大からの手当もほとんど実家の仕送りに使っていたが、2学年の夏休みの帰省時に、実家が金銭的に余裕が出てきたという理由から、仕送りは両親によって近藤に返されている。身の回りのことも卒なくこなす一方、防大に進学するまでは勉強一筋だったため体力面や運動能力では他の同期より一段劣る描写が多いが、ジャンプ力は比較的高く、その能力を岩崎に見込まれて棒倒しのメンバーに抜擢された[注 5]。また、酒に弱く2学年の時に初めて酒を飲んだが1杯目で酔い潰れた。
高校時代に部活動の経験はなく、校友会は勉強と両立できるものを希望していたが、3学年の清川に助けられた縁や乙女の勧めで儀仗隊に入部した。
原田の脱柵未遂、沖田の世話、武井が発端となったヘルウィーク騒動を[注 6]丸く収めたことから、周囲から一目を置かれるようになり、中期から小隊学生長を務める予定の坂木部屋長により、それを補佐する小隊学生長付を打診される。前期の肝試会以降は幽霊が苦手となり、さらにカナヅチでもあったが、夏季定期訓練の遠泳の際に乙女との特訓で克服している。近藤自身も乙女との水泳の特訓以降は、彼女に好意を抱いている描写も見られるようになった。防大内で数少ない異性の乙女と親しいことや幼馴染の常代の存在は前期の115号室のメンバーをはじめとする男子学生には羨ましがられている。秋期定期訓練後は坂木からの呼び出しが続きスランプに陥る乙女を見かねて坂木に「兄としての立場から」アドバイスするように忠告している。
中期開始直後は、小隊学生長に任命された坂木からの推薦通り1学年の小隊学生長付に任命されることになるが、呼び出しの絶えない同期たちや何かと挑発してくる土方に手を焼かされることになるものの、前者は各々の呼び出しの回数及び理由を分析して対策を練ることにより、呼び出しの回数を減らすことに成功して切り抜けている。後者は土方に坂木を侮辱されたため挑発にのってしまい坂木から託された小付の立場を賭けの対象にしてしまうという短慮な行動にも出てしまったが感情的な判断は間違いを生むということを学び、さらに秋期定期訓練の際に取っ組み合いになりながらも土方を諭すことには成功している。
自衛隊音楽まつりの後に乙女と一緒に食事へ行く約束をした際は、前述の乙女に対する感情も重なり約束に気を取られてしまうどころか乙女から告白されることまで想定してしまう。これによって防大内では不自然な行動を見せてしまい、外出先でも防大生がいるという自覚を失い警戒を怠ったことで内恋疑惑騒動に発展。岩崎たち117号室の先輩たちからは失望され、坂木からは激しい叱責を受けることになった。
アカシア会主催のクリスマスダンスパーティーでは、常代を含めた女性15人に参加を呼び掛けたため「士官学校の人間が誘った女性の前でダンスが出来ないなんて許されない」という坂木の命令で参加することになり、ダンスの練習のかいもあって当日は美月とのダンスを披露し、審査員の満場一致でトップを受賞した。招待した常代を疎かにして悲しませたことを武井と乙女に叱責されつつ後を追ったところ常代にキスされて想いを打ち明けられる。後日それが原因で気が緩み鍵付き事故を起こしそうになったことを土方に厳しく叱責された際は素直に謝っている。常代の告白に対しては中期終了後帰省時に防大での生活に差し障りが出ることを理由にずっと想っていてくれたことに対しては謝意を述べているが関係の進展を一旦断っている。
当初は希望する要員を決めておらず、秋期定期訓練終了後に希望を出すことになった際には心の中での目標となっていた坂木の存在を理由に航空要員を第1希望に志望するも、結果的には第2希望の海上要員に配属された。後に千葉に海上要員になった理由を質問した際に、自身の性格や1学年時の行動から、海上要員に必要な適正の高さを評価されたことを知り納得した。
2学年からは新入生の小島の対番を務めることになった。また、松原とシンチャイと同じ下宿を借りることになった[注 7]。進級後は、下級生の間では指導が厳しく、表情も硬いことから小島以外の下級生からは恐れられている[注 8]
2学年時は前期の勤務目標を「一意奮闘」と定め儀杖隊に集中して取り組むが、駐屯地での創立記念式典でのファンシードリル展示中に銃を誤って折損する失態を犯す。この際に始末書の提出と腕立て1000回の処分が下されるが、儀杖隊隊長の清川からM-1ガーランドのモデルガンを譲り受け、かつ清川や伊牟田ら120号室の面々からの励ましを受け、立ち直った。中期では勤務目標を「不抜之志」と定め、前期の失敗を改善していく決意を固めるが、その矢先に儀仗隊の練習中に手指を骨折、全治2か月の診断が下される。以降、仲間たちに支えられながらも、儀仗隊の練習に参加できなくなった穴を埋めるため、開校記念祭に向けてアカシア会や軍事歴史研究部、演劇祭、Mr.BOUDAI国防男子コンテストへの協力を要請されることになる。
沖田 蒼司(おきた そうじ)
1学年→2学年で、1学年時は第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。1学年時の前期は近藤と同じ115号室。中期は山並、後期は土方と同室。2学年時は第1大隊第1中隊第2小隊112小隊に配属されている。
8月20日生まれ。O型。182cm / 68kg。東京都港区出身。私立麻布西高校卒業。
父親が海上自衛隊海将補で、自分も同じように自衛官として役立ちたいと考えている。可愛らしい容姿と温厚な性格をしており、近藤のことを一方的に親友だと思っている。しかし、要領の悪さから入校式の終了後に上級生たちから目を付けられている。また、自分たちが原因で近藤がメンタルブレイク寸前に陥っているのを原田に指摘されるまで全く気づいていなかったり、勤労感謝の日で4学年に散々理不尽な命令を出して怒りを買われていたのに全く気付いていなかったり[注 9]と危機感が欠落しているところがある。毎日の生活がおぼつかず、115号室の仲間に助けられてばかりいることに引け目を感じながらも、身近な目標である近藤に追いつこうと日々奮闘している。中期では先輩達の指導による呼び出しが最も多く、小付を務める近藤からも一度は怒鳴られてしまった。一方でフランス語をはじめとする外国語が得意で、座学では中期終了日に公開されたテストで学年4位の成績を収める。秋期定期訓練の射撃の訓練の成績も土方に次ぐ高成績を叩き出し、他の同期を驚かせた。女性には好感を抱かれ易いタイプらしく、松平の指令外出「写メ100人斬り」(ナンパ)も近藤と共にやり遂げた。また、父親に仕込まれたヨットや坂木のモノマネ[注 10]も得意としている。1年次の中期終了の頃には休日に近藤達と一緒に遊びに行くことも少なくなっていたがその間に坂木や上対番に指導を乞い呼び出しが激減している。
一方、大飯ぐらいでご飯を食べているときが最高の幸せと考えている。家族構成は両親と姉。高校時代は父親の勧めで入部したアメリカンフットボール部の控え選手で、校友会は紆余曲折を経て坂木によって彼の所属する剣道部に入部させられたが、結果的にこれが、沖田が大きく成長するきっかけにもなった。
2学年に進級後は自身の1年次の苦い経験や元々の温和な性格もあり、下級生には他の上級生に指導された事項を親身に改善させる[注 11]ことから仏のような先輩と慕われている。
山並 啓助(やまなみ けいすけ)
1学年→2学年で1学年時は第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。1学年の中期は沖田と同部屋で、後期は近藤と同じ119号室。2学年時は第1大隊第1中隊第1小隊111小隊に配属されている。特技は高校時代の教師に薦められて始めた少林寺拳法で、校友会も少林寺拳法部に所属している。
影が薄く、極端に大人しい性格で、何を考えているのか分からないため、沖田は彼のことを良く思っていなかった。これは中期の時に山並が沖田のフォローをした際に沖田がそのお礼として彼のプレスを手伝おうとしたら、失敗し、山並が上級生から叱責を受ける結果になってしまい、彼からお礼を言われたが、沖田はそれを皮肉と勘違いしていたのが原因である。その後、そのお礼は山並の本心であることが分かり、和解した。少し背中を押す程度のフォローに長けており、後期では同部屋の近藤のことを他人からのフォローを期待していないという理由で良く思っていないながらも、積極的にフォローしている。卒業式では坂木の車椅子の移動と着替えの手伝いを担当し、終盤でその役目を近藤に譲っている。
高校時代の同級生の伊東の考えについて気にしており、2学年次の夏休みには、東堂と共に近藤の実家を訪れ、伊東の真意について近藤に伝えている。
2学年中期では、開校記念祭で様々な要請を受けることになった近藤のパフォーマンス維持のため、近藤の代わりにビブリオバトルに出ることになった。
家族は実家に母親がいる。
谷 一郎(たに いちろう)
1学年→2学年で1学年時は第1大隊第1中隊第3小隊113小隊、2学年時は第3大隊第3中隊第4小隊334小隊所属。当初は陸上要員を希望していた [注 12]。校友会は水泳部。家族は両親と2人の弟がいる。
小学生の頃から銃や戦車、ミリタリー映画に興味を持っていて、それが防大へ入校する動機になっている。
沖田ほどではないがミスが多く、ミーティングで近藤にロッカーの管理、机上の整理、欠礼のミスがあることが指摘されている。また、2学年時はカッター競技会の後に気が抜けたために、上級生にも下級生にも慕われなくなり、彼が対番である1学年も彼に相談せず退校手続きを取るなど、防大生としての自覚が欠如している節が見られる。2年時の夏季定期訓練では乗艦実習の際にひどい船酔いに襲われ[注 13]、その最中で食堂で木札を反し忘れるミスを犯してしまい、合わせて日頃の態度から同じ大隊の伊東からも伸びしろがない、関わるのは時間の無駄だと間接的に告げられるが、なお自身を擁護する近藤の言葉を受け行動を改め始めた。
1学年の前期では土方とルームメイトで、彼を恐れている描写があるが、秋期定期訓練では東堂を切り捨てようとする土方に反抗している。
1学年の中期では坂木や松岡と同じ111号室。
永倉 新司(ながくら しんじ)
1学年→2学年で1学年の時は第1大隊第1中隊第3小隊113小隊、2学年時は第2大隊第2中隊第1小隊221小隊所属。校友会は短艇委員会。
逞しい顔つきが特徴の近藤の同期。1学年の中期は原田とルームメイト。近藤が開いたミーティングで呼び出しの多い原田のサポートを要請されて快諾したり、テスト前には校友会で自習する時間が取れない原田に寺子屋で自分のノートを見せた。
伊東 天志(いとう たかし)
近藤と同期の2学年で、第3大隊第1中隊第1小隊311小隊所属。校友会は東堂と同じパラシュート部。彼女がいる。
東京大学にも合格出来る学力を持っており、防大には首席で入校している。1学年中期終了直前のテストの成績は近藤、土方に次ぐ学年3位である他、体力面でもフィジカルバッジを貰うほど優秀であるなど、文武両道である。また、1学年中期の時は小隊学生長付も経験している。
防大生としては人望が厚く、同期からも慕われていて、同じ校友会の東堂とも仲が良い。また、学年成績1位かつ同じ要員である近藤に興味を持っている節がある。
「マーシャルマザーズ」という大学生のグループを主催しており、休日には他大学の生徒と交流するなど、交友関係も校内外問わず広い。学ぶことを楽しんでいる他、指導方法も、サーバントリーダーのやり方を取り入れている。会話についても、レトリック(修辞法)を使いこなせており、常に他人を評価している。
夏季定期訓練での谷の様子を見て、彼を「自分の力で努力出来ない」と評した上で、上に行ける器じゃないと考えている。
近藤と同様、両親の経済的負担を回避するため、防大に入校した経緯を持つ。また、山並とは高校時代の同級生でもあり、高校時代は山並と同じ少林寺拳法部に所属していた。
2学年中期では、先輩の大石と共に国防男子コンテストの企画担当者となる。
山尾 用造(やまお ようぞう)
近藤と同期の2学年で、第4大隊第3中隊第1小隊431小隊所属。夏季定期訓練でチームβになった。
成績下位の沖田と谷が同じチームにいることを快く思っていないが、近藤と伊東の存在により相殺されるとして、我慢している。
夏季定期訓練を経て近藤のことは気に入ったようで「大将」と呼んでおり、乗艦実習後の打ち上げで、女子相手に調子づいて近藤をこき下ろした谷の態度に憤慨して、真摯に叱ったり、夏季休暇の際に坂木が主催したキャンプにも参加している。
平野(ひらの)
近藤と同期の2学年で、第2大隊第2中隊第2小隊222小隊所属。夏季定期訓練でチームβになった。
今井(いまい)
近藤と同期の2学年で、第2大隊第2中隊第2小隊222小隊所属。夏季定期訓練でチームβになった。
篠原(しのはら)
近藤と同期の2学年で、第3大隊第1中隊第1小隊311小隊所属。夏季定期訓練でチームβになった。フィジカルバッジ所持者でもある。マーシャルマザーズにも参加している。
加藤(かとう)
近藤と同期の2学年で、第3大隊第1中隊第1小隊311小隊所属。夏季定期訓練でチームβになった。フィジカルバッジ所持者でもある。マーシャルマザーズにも参加している。
野村(のむら)
近藤と同期の2学年で、第4大隊第3中隊第1小隊431小隊所属。夏季定期訓練でチームβになった。
井上(いのうえ)
近藤と同期の2学年で、第4大隊第3中隊第3小隊433小隊所属。夏季定期訓練でチームβになった。
服部(はっとり)
2学年時に夏季定期訓練の際に着用する帽子をデザインした。
草間 一彗(くさま かずえ)
2学年→3学年で、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。2学年の後期は近藤と同じ119号室。校友会はボクシング部。
鈴木 美喜夫(すずき みきお)
2学年→3学年で、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。2学年の後期は近藤と同じ119号室。校友会はパラシュート部。
相楽 総一(さがら そういち)
3学年→4学年で、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。3学年の後期は近藤と同じ119号室。校友会はパラシュート部。
4学年進級後のカッター競技会では海トレ長を務めた。
永井 なお(ながい なお)
3学年→4学年の女学で、第1大隊第1中隊第2小隊112小隊所属。校友会はフィールドホッケー部。
勝気で男勝りな性格で、アームレスリングでは第1大隊女子の中で一番強い。4学年進級後のカッター競技会では、安全管理長を務めた。また、4学年時の遠泳では太田が近藤の応援を力に頑張っているのを見て、彼女に「応援を欲している様ではリーダーになれない」と指導している。同時に太田が近藤に憧れていることも見抜いていた。
同じ中隊で上級生の男子生徒に憧れを抱いていたという過去がある。また、3学年時には給料で補正下着を購入している。
4学年時の中期では第1大隊学生長を務める。
馬越 三治(まごし さんじ)
2学年→3学年で、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。2学年前期は谷、土方と同部屋で、後期は沖田、土方と同部屋。3学年前期は近藤と同部屋の120号室。校友会は儀仗隊。
夏休みの合宿時は宿舎で近藤と共に行動することが多かった。坂木を恐れている様子。中期に沖田を指導のため呼び出した際には、小付として沖田と共に来た近藤の憔悴しきった顔を見て、指導しながら近藤の心身を案じていた。
伊牟田 昌平(いむた しょうへい)
近藤が2学年の時の4学年で、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。4学年前期は近藤と同室の120号室の部屋長。校友会はウェイトリフティング部。

陸上要員

原田 忠(はらだ ただし)
1学年→2学年で、1学年時は第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。1学年の前期は近藤と同じ115号室。中期は永倉、後期は武井と同室。2学年時は第2大隊第2中隊第1小隊221小隊に配属されている。
7月6日生まれ。A型。185cm / 81kg。愛媛県今治市出身。県立今治第二高校卒業。家族に弟がいる。
高校時代は野球に打ち込んでいた[注 14]。将来は自衛隊海外派遣に参加し、世界各国の人々に貢献したいと考えている。
勉強を除く大抵のことはそつなくこなす一方で、慢心から授業中に銃の部品を紛失する騒ぎを起こす。さらにミスが続いたことから思い詰めて脱柵騒ぎを起こすも、近藤に諭されて防大に留まる。その経緯から近藤のことを「唯一無二の友人」と評しており、全幅の信頼を寄せている。校友会は、一から自分を鍛えなおしたいという考えから、應援團リーダー部に入部した。中期の最中、合コンで知り合った安田と意気投合し、頻繁に連絡を取っていたらしくアカシア会主催のクリスマスダンスパーティー直前に想いを告げて、恋人関係となっている。近藤と乙女の内恋騒動まで二人が付き合っていると思い込んで、近藤の恋を一方的に応援していた。車の運転もできる。
武井 寅明(たけい ともあき)
1学年→2学年で、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。1学年の前期は近藤と同じ115号室。中期は106号室。後期は原田と同室。
6月22日生まれ。A型。163cm / 56kg。島根県出雲市出身。東京の開政高校中退後に県立出雲北高校卒業。校友会は水泳部
入校前から防大の事情を熟知している様子で、国防に対する意識も高い。元々は東京大学に進学して防衛省の官僚になる道も考えていたが、亡き祖父の遺志を継いで幹部自衛官になることを目指している。また、頭脳の優秀さから地元の友達からは「武ちゃん」と呼ばれ慕われているが、本心では成績優秀にも関わらず女性からモテないことに強いコンプレックスを抱えており、防大に進学した真の理由もモテるためだった[注 15]
同期同部屋の1学年を競争相手とみなして交わろうとせず、冷ややかな言葉を投げかけていたが、休養日に帰校遅延の服務規程違反を犯したことから、中隊の全学年に罰が課されるという「地獄週間(ヘルウィーク)」に巻き込む。「モテる奴らに謝りたくない」という屈折した感情から頑なに謝罪を拒み、周囲の反感を買うも、近藤に裏の事情を暴露されあえなく陥落。その後は謝罪し、打ち解けるようになる。中期には平山が退校を考えているという事実が発覚した時も「あの辛かった前期の地獄を一緒に乗り越えた仲間を、そう簡単に見捨てられるか」と情に厚い一面も見せた。近藤を今後も利用する目的もあったものの、近藤たちとの小さな部屋会を開いたと説明して近藤の内恋疑惑を解いている。さらに上級生から呼び出しがないことが描写されており、近藤も舌を巻いている。土方も彼が優秀であることは認めているが、女性にモテようとする行為は時間の無駄だと評している。中期終了日に発表されたテストの成績は学年5位。
その一方で、近藤が幼馴染の常代や同期の乙女と仲が良いことを妬んでおり、中期では常代を騙して彼女から近藤へのメッセージを彼に届かないように仕組んでいた。さらに「君がもてるわけない」と言われた土方のことも恨んでいる。
モテる男を嫌うのは、過去にクラスメイトの佐々木が自分を差し置いて女子にモテていたという苦い経験を持っているためであった。棒倒しで四大隊との対決の最中窮地に陥る近藤を「常代と乙女を二股かけているごくつぶしすけこまし小付」と僻みを露わにして見捨てそうになったが「同じ学年で同じ学力で同じ努力なら顔がいい奴に日が当たるのは当然」「お前以上に足掻いていつか絶対お前よりモテる」と近藤を救って勝利に貢献する。しかし、それ以降も女性と仲が良い近藤を妬む態度は変わっていない。
土方 俊明 (ひじかた としあき)
1学年→2学年で、1学年時は第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。1学年の中期は近藤と同じ117号室。後期は沖田と同室で1学年の小隊学生長付。2学年時は第1大隊第1中隊第1小隊111小隊に配属されている。校友会はアメリカンフットボール部。普段掛けている眼鏡は、入校時までは掛けていなかった。
5月5日生まれ。AB型。174cm/70kg。東京都日野市出身。都立二至高校卒業。
前期の部屋長からは優秀だと評され、校友会でも活躍をしており周囲からの評価は高い。1学年中期終了直前のテストの成績は近藤に次ぐ学年2位。同期の女学からも密かに人気があるが、恋愛に関しては内恋も含めて否定的である。その一方で応援されるとプレッシャーにより実力を発揮できない欠点もある。
中期の1学年の113小隊の学生長付の座を狙っていたが坂木の推薦により中期は近藤が小隊学生長付に任命されたため、彼のサポート役となる。能力至上主義、なおかつ自分が113小隊の1学年で最も優秀であるという自負から、小付に選ばれた近藤に対して坂木を侮辱する形で挑発し、わざと近藤をサポートせずにメンブレに追い詰めて小付を辞退させようとしていた。呼び出しの多い沖田には近藤の力になりたいなら防大を辞めるように告げ、夏季休暇の間に世間とのギャップに意欲の落ちた平山には「世間を理由に学生舎生活から逃げ出したいと考えるような奴は、いずれ周囲のお荷物になる」という考えから、相談に応じつつも防大を退校するように勧めていた。
失敗を重ねる同期に対してすぐ「退校しろ」などとなじる独り善がりな点は、医師を志していた10歳年上の兄である為治が、東京大学理科Ⅲ類の受験に9浪の後に失敗した結果、精神を病んで引きこもり状態に陥った事に伴い、家庭が崩壊してしまった経験から、「無駄な努力は身を滅ぼす」という考えを持つ様になったことに起因している。だが、秋期定期訓練の地図判読の際に怪我を隠して歩けなくなった東堂をなじるのを見かねた谷から平山を退校に追い込んだ件[注 16]を含め「同期を売るようなことはよせ!人を自分の物差しでばかりはかるな!」と痛烈な批判を浴びた。近藤とは能力至上主義となった背景である自身の家庭の事情などを腹を割って話し合い、家族の心情に向き合わず逃げて防大に入校しているという事実を指摘され、さらに同期を上から目線でなじるところは「皆学んでいる。人は学べば変われる」と取っ組み合いになりながら諭された。以降は、腹に一物抱えた態度が、真正面からいがみ合うと仲の悪さの様子が変化し、またコント大会や開校記念祭での経験を通じて、徐々に軟化の兆しを見せている。また、開校記念祭の後に乙女や常代を案じるばかりに気が緩んだ近藤に対しミスを指摘し、本気で面と向き合って叱責する、無理に訓練を続けようとする沖田に対して自己管理を徹底するようアドバイスするなど、仲間思いの面も見せるようになった。中期終了後も前述の理由で家族の元には帰らずにいたが、正月時に桂木に会いに近藤の家を訪れている。その際近藤が賄ったカツ丼を美味いと評しており、後期開始時はそれを理由に飲食業への転職を近藤に薦めた。後期終了後にも、要員配置で近藤が海上要員に配属されたことを気にかけて再び近藤食堂を訪れており、同じタイミングで訪れた沖田と近藤にカッター競技会のための準備を怠るなと激励しに来ていた。
2学年進級後のカッター競技会では中隊の艇長となり、近藤達を厳しく鍛える。なお、号令時にクルー長の芹澤が流すアニメソングに対しては、非常に苦手としている模様。チームメイトに厳し過ぎる訓練をさせた挙句正岡に「カッターは楽勝」と発言し、それがきっかけでチームメイトや芹澤から失望されるが、それを見た近藤の助け舟で連絡を受けた大久保からのアドバイスを受け「サーバントリーダー」(負けないためのリーダー)に方針転換した。カッター競技会終了後の11クルー2学年のみの打ち上げでは折り合いの悪かった武井やタナラットとも打ち解けている。
斉藤 一史(さいとう かずし)
近藤と同期の2学年で、1学年時は第4大隊所属、2学年時は第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。2学年前期は近藤と同室の120号室。校友会は儀仗隊に所属で、近藤とは進級以前から交流がある。120号室に儀仗隊のメンバーが3人もいることから学生隊の部屋割り編成に疑問を呈している。カッター内での土方の指導方針に反発の姿勢を見せていたが、土方が指導方針を変えた後はある程度理解を示すようになった。服のセンスが悪く、カッター競技会終了後の11クルー2学年のみの打ち上げでは8万円で購入したという奇抜な服装で参加している。
早乙女 一馬(さおとめ かずま)
近藤と同期の1学年で、第1大隊第1中隊第1小隊111小隊所属。航空要員希望であったが、陸上要員に配属されたため、落胆のあまり泣いていたところを、松原やシンチャイらに励まされていた。
松平 容介(まつひら ようすけ)
2学年→3学年。2学年の時は第1大隊第1中隊111小隊所属。2学年の前期の部屋は106号室であった。
近藤の上対番を務める。気さくかつ気前の良い性格で、生真面目な近藤の人柄を見込んで、良き相談相手となる。その一方で近藤を女子部屋の覗きに誘う[注 17]。また、伊井や長野いわく、1学年の頃からよく防大で私語や言えない理由でのヘルウィーク、競馬競艇競輪に行くなどの問題を起こして多くの上級生から目を付けられたり謹慎させられていたとのこと。FPSが好き。
校友会は可愛い女子が多いという理由でバドミントン部に所属し、2学年以降は自動車同好会(自動車部)にも掛け持ちで所属しているが、應援團には苦い思い出があるらしく、相談に訪れた原田に思い直すように説く。
夏休み中にクラブで出会った彼女がいたが、秋季定期訓練直前に振られている。また、覗きなどの問題行動やマナーの悪さが理由でアカシア会のメンバーには入れなかった。
松原 竜二(まつはら りゅうじ)
2学年→3学年。第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。3学年では中隊学生長付。1学年時は航空要員希望であった。校友会は銃剣道部。大阪府出身で、神戸市に祖父が住んでいる。
2学年の中期は近藤と同じ117号室のルームメイト。前期定期試験において、ノートのコピーを渡す代わりに消耗品を得ようとする近藤を指導する厳格さがある一方、小付に任命され呼び出しが増えて自分のことが疎かになる近藤の精神状態に配慮して指導を切り上げる面もある。松平のことはあまり良く思っていない一方、同期思いである点は評価している。コントには拘りがあるとのこと。
3学年からは近藤と同じ下宿のルームメイトとなった。私服を集めるのが趣味で近藤の見立てではセンスも良い。
シンチャイ
2学年→3学年。第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。校友会はフィールドホッケー部で、タイ文化研究会にも掛け持ちで所属している。
2学年の中期は近藤と同じ117号室のルームメイト。3学年の中期でも近藤と同じ122号室のルームメイトとなった。タイ王国からの留学生で、実家は王族と思わせる裕福な家である。気さくな性格だが、怒ると怖い。
3学年からは近藤と同じ下宿のルームメイトとなった。
島田 改(しまだ かい)
3学年→4学年で、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。3学年の後期は近藤と同じ119号室。校友会は空手部。
4学年前期は入校式後に宣誓書を書いた1学年に激昂する役を担当し、噛んだら台無しになるからと年明けから台詞を練習していた。中期では負傷した近藤のために国防男子コンテストへの参加を要請した。
尾沼 こみこ(おぬま こみこ)
近藤と同期の2学年の女学で、第1大隊第1中隊第1小隊111小隊所属。校友会は空手道部。
太田の対番を務めている。
伊井 尚亮(いい なおすけ)
3学年→4学年で、第2大隊第1中隊第1小隊211小隊所属。
2学年時に、松平の対番を務めていた。

航空要員

岡上 乙女(おかがみ おとめ)
1学年→2学年の女学で、1学年の時は第1大隊第1中隊第2小隊112小隊所属。1学年の前期の部屋は118号室であった。2学年時は第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。P適正がある。普段は敬語口調で喋ることが多いが、兄との会話や独り言等では高知弁で喋る。
1月1日生まれ。A型。162cm/49kg。高知県高知市出身。私立土佐筆山高校卒業。
学内では美少女との評判。高校時代はなぎなたで全国優勝した経験があり、女子部屋の覗きに入った松平と近藤を追いかけまわした。防大になぎなた部はなく[注 18]、もともと試合競技よりも演武を好んでいたことから、校友会は儀仗隊に入部した。水泳も得意であり、夏季定期訓練の遠泳では組長を務め、近藤のカナヅチもマンツーマンの特訓により克服させた他、太田の遠泳の特訓に付き合うと名乗り出ている。
坂木とは兄妹で、両親が離婚したため違う苗字となっているが、その後も頻繁に連絡を取り合っている。しかし秋期定期訓練終了後は一時期スランプで坂木から指導の呼び出しを受ける日々が続き一時メンブレ寸前に陥った。兄との接点でもある近藤を「近藤学生」と呼び[注 19]、彼に対してはきつい物言いをすることもあるが比較的仲は良く、「兄には恥をかかせられない」という考えから彼に協力している。他の学生たちや高杉にも近藤と親しいことは知られ、付き合っているのではないかと思っている者もいる。2人は当初それを否定していたが、乙女は音楽祭の後に近藤に進路の相談をした後に、否定しつつも顔を赤らめている描写が見られるようになった。近藤達が合コンを行っていた店で近藤と遭遇してしまい、現場の写真を押さえ「合コン小付」と名付けこの件に関しては冷やかな視線を向けていた[注 20]が、これは兄の坂木に見込まれている近藤に合コンを慎んで欲しいが故の言動で、本心では軽蔑したくないと思っている。開校記念祭では常代と初対面しており、常代を「ごっつう可愛かった」と評している。後にアカシア会主催のクリスマスダンパで常代と近藤が親し気な様子を見せた際にはあからさまな動揺を見せている上、クリスマスのプレゼント交換会ではプレゼントに用意したものとは別枠で購入した手袋を近藤にプレゼントする、後期開始直後に近藤が常代の告白を断ったことを原田と話していたところを立ち聞きした際には機嫌を良くして近藤に声を掛けたり、バレンタインデーにはこっそり高級チョコを近藤に贈るなど、徐々に近藤に対して抱いている感情にも変化が見えてきている。近藤にバレンタインのお礼に焼肉屋に連れていかれた時には常代との関係の進展について悩んでいることを告げられならば自分と交際してはどうかと提案してしまい近藤を困惑させた。[注 21]
防大に入校したのも、元々は兄の坂木を追いかけて入校したため、将来の目標が無く一時は防大を辞めようとも考えたこともあるが、近藤に論されて再び防大で頑張ることになった。
2学年からは新入生の大浦の対番を務めることになった。また、カッターでは艇指揮を担当することになった。また、前期終了後は坂木がパイロットの夢を辞退したのを受けて、兄に代わりパイロットになるという目標を持つことになった。以降はパイロットになるために必要なTOEICの700点を目指して、坂木とのワンツーマンで勉強に励んでいる。
東堂 進(とうどう すすむ)
1学年→2学年で、1学年時は第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。1学年の前期は近藤と同じ115号室。2学年時は第3大隊第1中隊第2小隊312小隊所属。
11月18日生まれ。A型。176cm/64kg。東京都文京区出身。都立竹速高校卒業。
着校しなかった学生のための人数調整により、平山とともに遅れて115号室に入った[注 22]
高校時代からギター(ヘドバン)に打ち込んでいる。校友会も当初は軽音楽部を希望していたが防大では運動部への参加が必須であるため[注 23]、対番の先輩と同じパラシュート部に入部した。
秋期定期訓練では右足を負傷し、これがきっかけで土方から平山と同様に退校を促されたが、谷が庇ったことで乗り切っている。
2学年時は伊東に不用意に近藤のことを伝えてしまったため、夏休みに山並と共に近藤の実家を訪れ、近藤に謝罪した。中期では念願の軽音楽部へ掛け持ちで所属することになったが、活動がヘドバンでは無かったため、複雑な気持ちでの入部であった。
清川 一郎(きよかわ いちろう)
3学年→4学年。第3大隊所属で、3学年の前期は310号室。
温厚かつ飄々とした性格で、上級生の310号室の部屋長である山岡から指導を受けていた近藤を偶然助ける。校友会は儀仗隊に所属しており、表情が硬く少しのことでは動じない近藤の人柄を見込んで儀仗隊入りを勧める。
4学年の引退後は勝田から儀仗隊隊長の任を引き継いだ。4学年時は駐屯地での創立記念式典でのファンシードリル展示中に銃を誤って折損してしまった近藤に対し腕立て1000回の処罰を与えた一方、失敗で落ち込んだ近藤を励まし、自身のM-1ガーランドのモデルガンを近藤に託した。自身が卒業する時に儀杖隊全員が立派に総理大臣に礼をしている姿でいることを願っている。
芹澤 我們(せりざわ がもん)
3学年→4学年。第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。3学年の中期は近藤と同じ117号室。校友会はレスリング部。茨城県出身。
強靭な肉体の持ち主でレスリングでは国体を狙えるほどの実力者。その見た目に反して昔は友達がおらず、アニメを友達代わりに過ごしていたため、重度のアニヲタである。防大についてもポップカルチャー大国日本を自分の手で守るために志望したとのこと。
自習時間もアニソンを流しながら自習している他、部屋中の至る所にアニメグッズを隠しており、それらを傷付けたり壊したりすると、新海曰く「死ぬ」らしいが、フィギュアを壊してしまった近藤と土方がコント大会で償罪のために必死になっていた思いを受けたことや、自らもフィギュアを出しっ放しにしていたという事情もあり、許すことにした。感激すると技をかける癖がある。近藤のことを「近ちゃん」と呼ぶことがある。
後期では他の4学年と同様、厳格な性格となった。4学年進級後のカッター競技会では、クルー長を務めた。なお、号令時にはアニメソングを流しており、このことから他の中隊からは「アニメ中隊」と呼ばれている。
本誌連載時は近藤が2学年に進級後、小島が所属する112小隊101号室の部屋長として描かれていたが、その役割は笠井に変更された。
新海 錦(しんかい にしき)
3学年→4学年。第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。校友会はサッカー部。
茨城県出身。水戸商才高校卒業。高校時代はサッカー部のエースで、全国大会に出場した経験も持つ。
3学年の中期は近藤と同じ117号室。4学年の中期は近藤と同じ122号室の部屋長を務める。
芹澤の解説役でもあり、近藤と土方に芹澤のアニヲタぶりを教えた。どこからともなく現れるので近藤からは「新海さんのほうが謎だ」と言われている。何を考えているのか周囲には分からず、常に「ククク…」と笑う。また、眼鏡を外した時の顔は、近藤達も絶叫するほどの顔の模様。
4学年進級後のカッター競技会では、陸トレ長を務めた。

その他(在校生)

当節では、劇中でどの要員か判明していない学生を纏める。

近藤の同期生
正岡(まさおか)
1学年の時は第4大隊所属。
土方の中学時代の同級生であり、土方の家族の事情も知っていたが、当の土方からは軽くあしらわれた。
後に秋季定期訓練で近藤に土方の家庭事情を教えている。
山崎(やまざき)
1学年の秋季定期訓練で地図判読の際に東堂、谷、土方と同じ分隊の分隊長を務めた。怪我で動けなくなった東堂にやり遂げる意志があるなら全員でゴールしたいと、土方の東堂を切り捨てる提案を蹴り、進行ルートの計画を変更してまで分隊長として意志を通す。
宇野 (うの)
1学年→2学年の女学。1学年時は第1大隊第1中隊第2小隊112小隊所属、2学年時は第3大隊第1中隊第1小隊311小隊所属。1学年の中期では乙女と同室で、彼女とよく行動を共にしている描写がある。パイロットを目指しているが、航空要員に配属されたかは不明。
タナラット
近藤が2学年の時に同じ第1大隊所属となったタイ王国からの留学生。カッターの訓練の方針をめぐり土方と対立し、代わりに艇長になることを目指し艇長の役目を勉強していたが、それがカッター本番で負傷した斉藤に代わり土方が漕ぎ手になった際に、役立つことになった。
柴田 彦郎(しばた ひころう)
2学年で第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。東京都三鷹市出身。二鷹高校卒業。校友会はフィールドホッケー部。2学年中期で近藤と同じ122号室となった。
祖父が防大設立前に自衛官を務めていた人物で、祖父の願いを叶えるために防大に入校した。
近藤の先輩
井上 元(いのうえ はじめ)
2学年→3学年。2学年時は第1大隊第1中隊第3小隊113小隊、3学年時は第1大隊第1中隊第1小隊111小隊所属。2学年時は沖田の対番を務めていた。
乾 大助(いぬい だいすけ)
3学年→4学年。3学年の時は第1大隊141小隊所属。左目の近くにバツ字の傷がある。
防大の風紀のために同志と共に「内恋撲滅委員会」を結成し、内恋撲滅喚起Tシャツを着用しながら活動していたが、千葉に「手段が非建設的で目的も曖昧」と指摘され、強制的に解散させられた。
実は女性好きで、後にアカシア会主催のクリスマスダンスパーティーに参加し、改めて女性と接する喜びを知った。しかし、後期のバレンタインではチョコを全然貰えなかったのか、乾単独ながら撲滅委員会の活動を再開していた。4学年進級後に撲滅委員会を本格的に再開させた。
松岡 万里(まつおか ばんり)
3学年→4学年。3学年の時は第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。3学年の中期では坂木や谷と同じ111号室のルームメイト。
校友会は儀仗隊に所属しており、担当はドラムパート。アカシア会にも掛け持ちで所属していて、クリスマスダンスパーティーの渉外係を務めている。
西川 煉治(にしかわ れんじ)
4学年。近藤が2学年の時に第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属、前期は近藤と同室の120号室のサブ部屋長。
木下 イワオ(きのした いわお)
3学年。近藤が2学年の時に第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属、前期は近藤と同室の120号室。
根岸 雄山(ねぎし ゆうざん)
3学年→4学年で、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。4学年中期で近藤達が生活する122号室のサブ長を務める。
アラビア語専攻だったことから、3学年時はカタールの士官学校に留学していた。
尾関 雄一郎(おぜき ゆういちろう)
2学年→3学年で第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。奈良県出身。校友会はラグビー部。3学年中期で近藤と同じ122号室となった。
菅谷 正俊(すがや まさとし)
2学年→3学年で第1大隊所属。次期水泳競技会対策委員会の新リーダー。
大石 義重(おおいし よししげ)
3学年→4学年で第1大隊所属。4学年時は水泳競技会の責任者であった。
後藤 矢野助(ごとう やのすけ)
3学年→4学年で3学年時は第1大隊所属。
4学年時に棒倒しの総長を務める予定。岩崎と同様、謎のポーズでコミュニケーションをとる事が出来る。
真田 範馬(さなだ はしま)
3学年→4学年で、4学年時は第1大隊第2中隊第3小隊123小隊所属。坂木、岡田と同様目力が強いのが特徴。
文化部の軍事史歴史研究部に所属しており、指を骨折した近藤をフォローするため、彼に文化祭で使用する砂盤作りへの協力を要請した。
大石 金太郎(おおいし きんたろう)
2学年→3学年で、3学年時は第3大隊第1中隊第1小隊311小隊所属。
3学年次の開校文化祭で、伊東と共に国防男子コンテストの企画担当者となった。
笠井(かさい)
近藤の2学年上の4学年。第1大隊第1中隊第2小隊112小隊所属。前期は101号室の部屋長で小島のルームメイト。本誌連載時は113小隊の芹澤が112小隊の小島の部屋長として描写されていたが、修正されて登場した。
近藤の後輩
小島 シカオ(こじま しかお)
近藤が2学年の時に防大に入校し、第1大隊第1中隊第2小隊112小隊に配属された新1学年。部屋は101号室。東京都日野市出身。東京都立日野第二高等学校卒業で、高校時代は野球部の主将を務めていて、校友会も野球部に入部した。対番は近藤。
主将として野球部のメンバーを纏められなかった結果、高校3年の時に野球部を甲子園に出場させることが出来なかった辛い経験から、本物のリーダーになるべく防大への入校を決意したという経緯がある。その防大に入校する決心をした時にに棒倒しで活躍した近藤の動画を見てそれに感銘して以降、近藤に強い憧れを抱いている。故に、スマートフォンの待ち受け画面も近藤が優勝コメントしているシーンをスクリーンショットしたものである。太田とは、同じ近藤に憧れる者同士ということもあり、仲が悪い。
1学年時の夏期定期訓練の富士登山では、班長を務めることになった。また、開校記念祭の棒倒しでは特攻を務める予定。
梅津 勝也(うめづ かつや)
近藤が2学年の時に防大に入校し、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊に配属された新1学年。対番は斉藤。
佐藤 俊彦(さとう としひこ)
近藤が2学年の時に防大に入校し、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊に配属され、近藤と同室の120号室となった新1学年。東京都出身。対番は沖田。デキっ子だが、沖田のことを「的確に指導してくれて感謝しかない。一からキチンと教えていただいている」と慕っている。校友会も沖田と同様に、剣道部へ入部した。
寺尾 安鷹(てらお やすたか)
近藤が2学年の時に防大に入校し、佐藤と同じく第1大隊第1中隊第3小隊113小隊に配属され、近藤と同室の120号室となった新1学年。東京都出身。航空要員志望。校友会はサッカー部。
大浦 ケイ(おおうら ケイ)
近藤が2学年の時に防大に入校し、第1大隊第1中隊第1小隊111小隊に配属された新1学年の女学。長崎県出身。高校時代はバスケットボール部に所属していた。対番は乙女。
粕谷(かすや)
近藤が2学年の時に防大に入校し、第1大隊第4中隊に配属された1学年。小島の知人。
本人が防大に志望していなかったにも関わらず、両親によって無理矢理防大に入れさせられたため、他の防大生より苦痛な学生生活を送っていた。ゴールデンウィーク後に広島県の祖父の家への脱柵を実行するが敷地外で千葉に見つかり失敗、後に帰郷療養することになった。
太田 美由紀(おおた みゆき)
近藤が2学年の時に防大に入校し、第1大隊第1中隊第1小隊111小隊に配属された新1学年の女学。海上要員志望。大阪府出身。浪空高校卒業。部屋は大浦と同室。対番は尾沼。家族に妹がいる。
乙女の勧誘を受けて、儀仗隊の新入部員となった。外見はボーイッシュで、近藤と同じ闇のオーラを纏っているが、これは空手の試合の時と同じくらい強い気持ちで向き合っているためである。
高校時代は空手部の組手の選手で高校三冠という経歴を持ち、多くの大学から空手でスカウトが来たが、女性自衛官が艦長になったニュースを見て、その艦長に憧れて、さらに空手で培った力を活かそうと考え、スカウトを全て断り防大に入校した。防大でも空手部に入部しなかったため、空手部の島田がそれを嘆いていた。
近藤に対しては、毎朝の乾布摩擦の時に近藤とのべ20日間向き合っていた[注 24]ため、そんな近藤の姿を見て、「将来、人を助けると言う目標の前では男だの女だの気にしている場合ではない」と考える様になり、それまで「男には負けない」というモットーも吹き飛んだという。以来近藤を尊敬し、彼の下で自分の力を発揮出来たらどんなに良いだろうと考える様になった。
夏季定期訓練の遠泳では、近藤に指導してもらおうと考えていたが、近藤の訓練のスケジュール的に余裕がない事もあり、代わりに乙女に指導してもらうことになった。その後、近藤に惚れた様な素振りも見せるようになり、遠泳の時も近藤からの応援を力に頑張っていたが、それを見ていた永井に指摘され、彼女から「応援を欲している様ではリーダーになれない」と指導された。
彼女と同様に近藤に憧れている小島とは、仲が悪い。
横倉 甚(よこくら じん)
近藤が2学年の時に防大に入校し、第2大隊第1中隊第2小隊212小隊に配属された1学年。東京都出身。
入校式の儀仗に感動し、儀仗隊に入部した。
吉村 健一(よしむら けんいち)
1学年で、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。1学年中期で近藤と同じ122号室となった。埼玉県出身。
陸上自衛隊高等工科学校出身で、防大へは推薦で入校した。趣味は将棋
河合 永貞(かわい ながさだ)
1学年で、第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。大阪府出身。校友会は吹奏楽部。1学年中期で近藤と同じ122号室となった。
実家は弁当屋で、防大へは近藤と同様実家の経済的事情から入校した。実家にいた時に下の弟妹にも弁当を作っていたため、弁当作りが上手である。

卒業生

近藤たちが1学年の時に4学年だった上級生たち。第149話 - 第151話で卒業した。

坂木 龍也(さかき りゅうや)
4学年→卒業生で第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。前期は近藤らが生活する115室、中期では111号室。後期は近藤と同室の119号室で、いずれも部屋長。航空要員。1学年前期の時は第4大隊431小隊所属で、部屋は431号室であった。
1月3日生まれ。A型。165cm / 55kg。高知県高知市出身。私立土佐筆山高校卒業。自衛官の父親を持つ。主要キャラクターで数少ない喫煙者である。喫煙するようになったのは20歳になってからで、千葉の影響であることが窺える。後述の事故後は治療のため喫煙することは基本的に控えているが、辞めていく同期へのはなむけとして吸うことはある。他人に対する二人称は「オマエ」と「テメェ」の両方を使う。
威圧的で厳格な性格であり、下級生からは「鬼の坂木」と呼ばれ恐れられている一方、同時に近藤にとっては最大の目標にもなっている。また、下級生の女学からの人気も高い。
入校式を終えた1学年の下級生たちに厳しい指導を課すが、その理由は「理不尽な状況に耐えるための理不尽」「緊急事態に対応する際の反応速度を高めるため」としている。乙女とは兄妹だが、そのことは兄妹故に贔屓していると思われるのを防ぐため1年の時に開校記念祭で乙女が防大を訪れたのがきっかけで知らされた同期生や教官以外には秘密にしており、偶然から秘密を知った近藤に色々と目をかけている[注 25]
シスコン気味の一面もあり、乙女からメッセージの返信が来なかった[注 26]際はイライラしたり、近藤が乙女と2人きりで行動していたのを知った際[注 27]は近藤に激怒したり、コント大会で乙女の漫才に対して唯一満点をつけたりしている。このためか同期である4学年からは女学も含めてよくシスコンと揶揄されている[注 28]。しかし普段は極めて厳格な態度を崩さず例え妹と言えど指導は手を抜いていない。
内恋については規律が乱れて周りに影響を与えるという理由で否定的だが、内恋撲滅委員会の行動については目障りだと思っている。
特技は剣道で、高校時代や校友会も剣道部に所属し、引退後も度々稽古に参加していた。
中期は113小隊の小隊学生長に任命され、その際に近藤を同小隊の1学年の小隊学生長付に推薦している。土方と近藤を同室にするように手を回していた[注 29]
父親が自衛官である影響から、入校時点で防大の生活の実態を知っている様であったが、「別に遊びに来たわけじゃない」と受け入れている。先輩の千葉に対しては、尊敬と同時に反感の意思を持っている。
後期で近藤と食事に行った際に、タバコを吸うために使っていたライターを近藤に譲り、「オマエに教えられることは全部教えた」と近藤の成長を認めた。しかし要員選定発表当日の午前中に解体工事中のクレーン車のアームが倒れて事故に逢いそうになった子供を庇って事故に遭い、片目を負傷するなどの全治6ヶ月の重傷を負ってしまい、横須賀中央病院に搬送された[注 30]。入院中も見舞いに来た近藤と乙女に対して普段通りに厳格に振る舞っていたが、本心では事故による片目の負傷によりF15パイロットへの道が閉ざされかけていることもあり悔しそうな表情をしていた。高杉からは自主留年も薦められたが「自分を送り出してくれる奴がいる」と述べ、卒業式には車椅子姿で出席。リハビリの後、航空自衛隊幹部候補生学校には1年遅れで入校予定。近藤との別れ際には、近藤に「テメェとは(また何処かで)会えそうな気がする」と言葉を掛けている。近藤と乙女が進級後カッター競技会終了後に見舞に訪れた際には近藤を帰した後、乙女にのみ片目の視力を失ってパイロットへの道が完全に閉ざされたことを伝えている。ゴールデンウィーク明けに退院した後は1年後の幹校入校が令されるまでの間、防大の訓練課付の教官(空曹長)の任に就くことになった。下宿も防大時代のものを一人負担でそのまま使用している。夏季定期訓練終了直後、怪我の治療のため手術に臨み、負傷した目にレンズを入れて視力を回復させ退院したものの、それでもパイロットへの道を断念せざるを得なかったため、後方支援に回ることになった。以降は保護用の眼鏡を着用している。
西脇 鷹史(にしわき たかし)
4学年→卒業生で第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。前期は近藤らが生活する115室のサブ部屋長。海上要員。
12月7日生まれ。A型。191cm / 90kg。鹿児島県鹿児島市出身。県立鶴九高校卒業。
坊主頭に太眉の大柄な男。近藤らが着校した当時はにこやかな態度で接するも、入校式の終了後は坂木と同様に規律に厳しく恐れられる存在となるが、基本的には後輩想いの人格者[注 31]。口癖は「ばっかもーん」。
就寝時のいびきがうるさく、下級生からはゴリラと呼ばれている。校友会はラグビー部に所属しており、近藤達をラグビー部へあみだくじで強制的に入部させようとしたこともある。また、女装して「西脇子(にしわきこ)」と名乗りアカシア会主催のクリスマスダンスパーティーの参加を控えた近藤達にダンスの練習相手をしたこともある。
1学年の時は第3大隊311小隊所属で、この頃から上級生にゴリラとあだ名がつけられていた。千葉に対しては米の食べ過ぎから重装備で何キロも走り込みをさせられたり、号泣するまで指導を受けたりしたことから苦手意識を持っている。
防大卒業後は海上自衛隊幹部候補生学校に進学。ライバルの吉田を失い意気消沈していた岩崎のことを気に掛けていた。
ドラマではいびきがうるさいという設定が削除されている。
大久保 俊通(おおくぼ としみち)
4学年→卒業生で第1大隊第1中隊112小隊所属。航空要員。近藤の着校当時は大隊週番を務めていた。中期は第1大隊の11中隊学生長を務めている。
糸目で左目の下にほくろがあり、常に微笑みを絶やさない。校友会は少林寺拳法部に所属する。
近藤に対しては、松平と女子部屋を覗きに行った罰を受けに来た時から一目置いているが、容儀点検時にやたらと近藤の身体を触る等変質な部分も見られる。
夏季定期訓練中のため学生舎内の上級生の数が激減した際(ホテル小原台)、羽目を外しきれない近藤らに全力で羽目を外すように教え諭し、容儀点検の際には上半身裸にサスペンダー、乳首シールという姿で現れ、彼らを唖然とさせる。
1学年の時は第1大隊143小隊所属で、この時点でも上級生から「腹筋崩壊者」(ふっきんクラッシャー)として恐れられていた。
防大卒業後も、カッターの訓練中に孤立した土方にアドバイスを送り、土方の指導方針を変える切っ掛けを作った。
また、連載版ではオネエ口調だったが、単行本では普通の丁寧な口調になっている。
武智 満平太(たけち まんぺいた)
4学年→卒業生で第1大隊所属。海上要員。
坊主頭、三白眼に鋭い眉毛が特徴。校友会は短艇委員会に所属しており、父親が海自の自衛官ということで海に興味がある沖田を言葉巧みに勧誘する。
初めての外出点検では中隊週番をしており、近藤に対して目の輝き不備という理不尽な指摘をした[注 32]
1学年の時は第1大隊112小隊所属であった。
岩崎 林太郎(いわさき りんたろう)
4学年→卒業生で第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。海上要員。高知県出身。近藤が坂木と乙女の兄妹関係を知っているという事実を知る唯一の4学年でもある。
中期は近藤と同じ117号室の部屋長を務める。校友会は銃剣道部所属。書道が趣味で、書道同好会にも掛け持ちで所属しているが、実力は下手の横好きレベル。子供の頃に第73航空隊(現在は統合により第213飛行隊)に助けられたことがあり、以降ヘリのパイロットを目指すため防大に入校した経緯がある。青春っぽいものを好み、よく変なポーズをとっている。その動きは他の者からは「無駄しかない動き」と評されている。小付となった近藤に、小付の実態を告げるなど近藤を気に掛けており、衝突し合っている近藤と土方のことも見守っている。実は棒倒しの第1大隊総長で勝利への意欲を人一倍秘めている。一学年の頃は体力補備で荒っぽいことも苦手だったが棒倒しで優勝して勝利の道を行進している大隊を見たことがきっかけだったと近藤に告げている。
大の海好きで、カッターの時は涼しい顔で漕いでいた。
内恋については坂木と違って肯定的で、周囲に気付かれないようにすれば構わないという考えだが、近藤が乙女と出かけていたことを知った時は他の117号室のメンバー同様、「ツメが甘い」と近藤に静かな怒りを見せていた[注 33]
防大卒業後は海上自衛隊幹部候補生学校に進学したが、後にライバルの吉田が幹校を退校したことに重いショックを受けることとなる。このため夏季定期訓練の壮行激励会へは、近藤達に会うと棒倒しのことを思い出してしまいそうだったため参加しなかった。夏季休暇時に西脇とともに坂木のもとを訪れ、坂木に励まされたのを機に、坂木や吉田の意志を継ぎ、パイロットになる決意をした。その後、坂木主催のキャンプにて、近藤たちとの再会を果たした。
望月 恭平(もちつき きょうへい)
4学年→卒業生で第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。航空要員。高知県出身。
中期は近藤と同じ117号室のサブ長を務める。校友会はフェンシング部。双子の弟が第2大隊にいる。内恋については岩崎と同じ理由で肯定的である。
家族は第149話で、母親が登場している。
岡田 喜振(おかだ よしふる)
4学年→卒業生で第4大隊第1中隊第2小隊412小隊所属。陸上要員。高知県出身。
校友会は應援團リーダー部で團頭を務めている。坂木とは下宿でのルームメイトである。坂木と気が合うらしく、よく行動を共にしている描写が見られる。また、坂木と接点のある近藤のことも気にかけている。
坂木同様威圧的な性格で、近藤曰く「坂木小長と同じオーラを感じる」「あの2人が衝突したら大地を引き裂くような戦いが始まりそうで地球が危なそう」とのこと。1学年の時も、眼力で上級生を圧倒したと言われたほどであった。
防大には首席で合格しており、1学年の時は第4大隊431小隊所属で、入校式では新入生代表で挨拶をしていた。卒業後は陸曹長に任命され、陸上自衛隊幹部候補生学校へ入校する。
高橋(たかはし)
4学年→卒業生で校友会は儀仗隊。航空要員。左目に泣きぼくろが2つあるのが特徴。
要員決めで迷っていた近藤に対して、海上要員はかなり稼げることや金を使わない等とアドバイスし、近藤を海上要員希望に決め掛けさせた[注 34]
勝田 安吉(かつた やすよし)
4学年→卒業生で、自衛隊音楽まつりまでは儀仗隊隊長を務めていた。岩崎のことを総長と呼ぶ。岩崎の説得を受けて近藤の棒倒しへの参加を許可した。
吉田 智洋(よしだ ともひろ)
4学年→卒業生で第2大隊所属。陸上要員。
防大へは棒倒しをするためだけに入校し、2年のカッターの後に棒倒しのために学生生活を費やしてきた。岩崎とは去年の棒倒しで負かして以降、因縁のライバルである。開校記念祭の棒倒しでは第2大隊の総長を務め、決勝で第1大隊に敗北した。
防大卒業後は幹部候補生学校に進学し、校友会はサッカー部に所属した様子であるものの、校友会の対抗試合中に完治にかなり時間を要する骨折をし、さらに家庭の事情も重なったこともあり、幹校を中途退校せざるを得なくなった。
中浜 満矢(なかはま みつや)
4学年→卒業生で第4大隊所属。TSOに所属していて、開校記念祭の棒倒しでは第4大隊の総長も務めた。
細身で貧弱な外見とは裏腹に、棒倒しは特攻潰しとしての実力がある。その実力は特攻の何人かを担架送りにするほど。岡田も彼のことを強いと評している。棒倒しの1回戦で第1大隊と対戦し近藤を潰そうとしたが、武井が不本意ながらも近藤を解放したため形勢が逆転、敗北することになった。
1学年の時は第4大隊431小隊所属であった。この頃からTSOにスカウトされていた。
池田(いけだ)
4学年→卒業生の女学でアカシア会部長。
アカシア会主催のクリスマスダンスパーティーで近藤のダンスの才能を見込み、松岡に近藤をアカシア会に入部させるよう命じた。
ダムディン・ダムディンスレン
4学年→卒業生で第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。モンゴル国からの留学生。後期は近藤と同じ119号室のサブ長を務め、部屋っ子からは「ダムダムサブ長」と呼ばれる。校友会は相撲部。海上要員。
防大卒業後は祖国の国防学校へ入校することになった。
長野 主税(ながの ちらか)
卒業生。松平の上上対番で伊井の対番。防大卒業後は陸上自衛隊幹部候補生学校に進学している。

中途退校した学生

平山 吾郎(ひらやま ごろう)
近藤の同輩(1学年)で第1大隊第1中隊第3小隊113小隊所属。1学年前期は近藤と同じ115号室。
9月18日生まれ。A型。175cm / 77kg。兵庫県神戸市出身。県立姫路北八代高校卒業。校友会は相撲部
東堂同様、着校しなかった学生のための人数調整により、遅れて115号室に入った[注 22]
大柄な体格と温厚な性格をしており、同部屋の1学年では唯一の彼女持ち。中期では武井・土方と同様先輩達から呼び出しがないことが描写されている。
夏季休暇に帰郷して彼女や友人と過ごすうちに世間とのギャップに意欲が落ちてしまい退校を決意。中期の初めに退校。
その後、彼女と一緒に開校祭の棒倒しを観戦している。現在は国立大学への入学を目指しているものの、一度受験に落ちており現在は浪人中である。
仙石 マサオ(せんごく まさお)[8]
物語序盤で近藤が防大に向かうバスで出会った男性。
第1大隊に配属され、近藤や同級生に防大生を纏め上下関係を無くす同盟を結ぶ提案をするが、着校1日目で四学年の学生を挑発したために尿失禁を起こすほどの激しい叱責を受け、入校式前に防大を退校した。
橋本(はしもと)
近藤が2学年の時に防大に入校し、第1大隊第1中隊第1小隊111小隊に配属された1学年。東京都出身。
粕谷の脱柵の事実を知り、奈良にいる大学生の彼女が恋しい故に会うべく、自分達も同じ東京出身者の仲間と共に集団脱柵を実行しようとし、さらに偶然その事実を知った小島に対しても集団脱柵に誘うが、近藤と千葉の連携により阻止された挙句、彼女から「新しい彼氏が出来た」「遠距離恋愛は無理だから別れよう」と電話で告げられ、落胆することになった。その後防大を退校し、前期終了後の夏季休暇中に、上記の件を近藤に謝罪した。

坂木の過去編にて登場

中岡 慎一(なかおか しんいち)
坂木が1学年の時に、坂木と同じ431号室のルームメイトだった1学年。高知県出身で追足前高校卒業。高校時代は陸上部に所属していた。右目に泣きぼくろがあるのが特徴。
高知に住む前に住んでいた土地で自然災害の被害に遭った際に自衛隊の人々に助けてもらったのがきっかけで、かつて助けてもらった自衛官と共に救援活動に貢献するという夢を持つようになり、防大に入校したが、厳しくて理不尽な学生生活に耐え切れず、防大を退校した。坂木の「同期を孤立させるな、大切にしろ」という考え方はこの出来事に起因している。3年後に坂木と千葉との再会を果たしている。
川島(かわしま)
坂木の入校時に、坂木の対番を務めた2学年。431小隊所属。
森(もり)、庄司(しょうじ)、塚田(つかだ)
坂木が1学年の時に、坂木と同じ431号室のルームメイトだった上級生。

防衛大学校教官

千葉 周一(ちば しゅういち)
自衛隊音楽まつりの後に防大に配属された防大卒の小隊指導教官。二等海尉。190cmの長身である。坂木と同様喫煙者でもある。
坂木の1学年前期の時は第4大隊431小隊所属で、坂木が入っていた431号室の部屋長であった。校友会も坂木と同じく剣道部に所属していた。後輩の坂木とは腐れ縁の関係で、彼のことを「いごっそう」(高知弁で「頑固者」という意味)のあだ名で呼ぶことがある。
久坂教官とは教育方針で意見が合わず、言い争いばかりしている。彼の指導方針は論理的に合理的に考え、全員を確実に伸ばすやり方を取る。そのやり方は非常に厳しく坂木が1学年の時は鬼と呼ばれていたらしく、坂木の同期からも恐れられている[注 35]。また、結構な酒好きであり、休養日に坂木をいくつかの居酒屋へ連れ回していた。
高杉(たかすぎ)
中隊指導教官で、階級は三佐。温厚な性格で、坂木曰く「パパ」って呼ばれているらしい。近藤と乙女が休養日に水泳特訓を行った際、監督官として見守る。坂木が1学年の時も教官を務めていた。
どの要員かは明確に描写されていないが、レンジャーバッジを保持している。
久坂 誠(くさか まこと)
1等陸尉。顎の傷が特徴の教官。秋季定期訓練では近藤達の所属する3班の訓練教官を担当した。
夜間歩哨訓練中に喧嘩をした近藤と土方に対し目をつむる大らかさがある一方、風紀の乱れに対しては非常に厳しく、女子更衣室を覗きに来た武井達に対して、毎晩厳しいハイポートをやらせていた。
吉田 稔郎(よしだ としろう)
近藤らが夏季定期訓練の水泳や、8キロ遠泳の際に指導を受けた教官。階級は陸曹長。通称「ダーヨシ」。
言葉や動作に荒々しさがある人物。面倒見はいいものの基本的にはスパルタ気味で、理屈よりも「慣れ」や「気合」を優先させている。水泳が不得意の近藤は初対面時から彼のテンポに合わず、一時は落伍しそうになるも、乙女との特訓により乗り切っている。
開校記念祭の後に坂木が「前に来てた」と言っているが、翌年にも小島たちに遠泳の指導をしていた。
安積(あさか)
儀杖隊の顧問。

近藤達の知人・家族

松井 常代(まつい とこよ)
近藤の幼なじみで調布木多高校の同窓生。近藤の実家の真向かいにある酒屋の娘。通称「常ちゃん」。
近藤食堂の店番を手伝うなど、家族ぐるみで付き合っており、現役で大学[注 36]に進学した後も近藤のことを何かと気にかけている。このためか周囲からは近藤の彼女と思われているが、本人や近藤はそれを否定している(中学入学後に2人が名前呼びを止めて名字で呼び合うようになったのはこのため)。しかし彼女自身は近藤が原宿で他の女性をナンパ(指令外出)している現場に遭遇すると怒りを露わにしたり、近藤が夏休み実家に帰ってくる日を待ち望んでいる描写があったりとそれ以上の関係への進展を望んでいる描写もある。近藤も、開校記念祭で彼女が彼氏といると誤解した際は少なからず動揺していた[注 37]。中期以降も武井から近藤が小付になって忙しいことを伝えられた際にも近藤の心身を案じていた。開校記念祭では乙女と対面している。後に近藤からの誘いでアカシア会主催のクリスマスダンスパーティーに参加した。本心では近藤と踊りたかったものの近藤の多忙さに勘付いて黙っていた。ダンパ終了後に近藤に本心を告白し、頬にキスまで行っている。近藤の妹の理絵から近藤の帰省を告げられた時は真っ先に家に訪れ、告白の返事を待っていたが近藤からは防大の生活に差し障りが出ることを理由に感謝されつつも断られるが、待つことに。近藤と同じ儀杖隊に所属する乙女とは、開校記念祭で初めて対面しており、彼女に興味を持ち近藤に仲が良いのか尋ねたりしていたが、近藤の後期終了後のデート中に乙女と偶然出会い、初めて会話している。
大学進学後は実家の店を継ぐため、経営やマーケティングの勉強やワインエキスパートの資格所得を目指していて、後にソムリエエキスパート一時筆記試験に合格した。また、自動二輪の免許を持っているらしいことが描写されている。
桂木 吾郎(かつらぎ ごろう)
近藤の歳上の幼なじみ。現在は陸上自衛隊普通科陸士長。。通称「ごっちゃん」[注 38]
近藤は子供のころによく遊んでもらっており、当時は長身に細見の体型だったが、現在は筋骨隆々とした体型となっている[注 39]。高校卒業後に自衛隊に入隊し、東日本大震災の救助・支援活動に従事した。進路に迷う近藤に防大入りを勧める。
前期終了後は、帰宅した近藤に能登半島沖不審船事件のケースを持ち出して自衛隊を続ける覚悟があるか問い詰めたが、近藤が防大に入って後悔していないことを知り、引き続き近藤を応援することになった。中期終了後の正月に再び近藤の家を訪れ、翌年にレンジャー試験に挑戦することを近藤と土方に告げている。
近藤 理絵(こんどう りえ)
勇美の妹。事あるごとに近藤に「カレーを送れ」と要求する。近藤の入校式で防大を訪れた際は、自分も防大を受けることを考えていたが、後に旅行代理店のツアーガイドを目指すため奨学金の手続きをして私立の大学を受験することになり、近藤が2学年の夏休みに入る頃には家計も安定してきた為か塾にも通うまでになっている。兄と違って勉強嫌いのようで、母親から「本当に兄妹か?」と内心で突っ込まれている。
沖田 美月(おきた みつき)
沖田の姉。ポニーテールの髪型が特徴で、バイク乗り。
都内の一等地に住むお嬢様だが、気さくで親しみやすい性格で、弟と同様食べることが好き。大学の国際社会学部の学生であるため、タガログ語などの外国語が得意である。
頼りない弟のことを何かと気に掛けているが、彼からは煩わしく思われている。弟から近藤のことは聞かされているせいか彼には好意的で115号室メンバーが沖田家を訪れた際には近藤のみに率先してメールアドレスを交換を申し出(直後近藤をやっかんだ他のメンバーとも交換した)、「(弟のことを)これからもライバルとして、友達として親しくしてあげてほしい」と個人的に依頼をする。中期が始まった頃は武井に嗾けられた近藤に合コンを持ち掛けられ協力(この際、友人の安田、犬飼、加納の3人の友人を連れて来ている)。「愛してるゲーム」で近藤と対決してしまい「本気で落ちてしまいそう」になった。その後アカシア会主催のクリスマスダンスパーティーに近藤に誘われた時には「親友の姉と禁断の関係を…」と近藤目当てで参加した。父親が海将補で家族でダンスをやっているので元々得意で最初のダンスで近藤とペアを組み見事なダンスを披露している。なお武井や乙女、常代等から見ると顔立ちは弟そっくり(近藤のことを慕っている部分、近藤を「クン」付けするところも)らしい。
土方 為治(ひじかた ためはる)
土方の10歳上の兄。
高校時代は土方と同様アメフトをやっていた描写がある。医者を志して東京大学理科Ⅲ類を受験したが、中々合格出来ずにいた。しかし両親の大きな期待を背負っていたため後に引けず、合格出来ないまま9浪を迎えてしまう。これによって自分の今迄の努力に絶望して引き籠ってしまい、父親も彼に失望して酒に溺れ物に当たる様になった。
土方はこの崩壊した家庭を目の当たりにしていたため「無駄な努力は身を滅ぼす」と思うようになり、家族から逃げる様に防大に入校するきっかけにもなった。
その後、土方に過去のことを謝りに開校記念祭へ行くが、土方から部屋を追い出されたため、ルームメイトの近藤に伝言を託している。
坂木の父
坂木と乙女の父親で、航空自衛官。坂木が幼い頃の時点で3佐であった。顔立ちは坂木に似ている。既に妻の幸子とは離婚しているが、坂木の卒業式に出席した際に幸子と再会している。
岡上 幸子(おかがみ さちこ)
坂木と乙女の母。顔立ちは乙女に似ている。夫との離婚時に乙女を引き取っており、中期終了後の冬休みに乙女から近藤のことを聞き、坂木の卒業式で近藤と初対面した。同時に既に離婚している夫とも再会している。

その他

安田(やすだ)
美月が近藤に誘われた合コンの際に連れてきた友人の1人。ソフトボール経験者で体育会系らしい「ッス」等の言葉遣いが特徴。合コンには防大生の筋肉が凄いと聞いて参加したと言っている。合コンの最中に原田と意気投合しており、合コン後も原田とは頻繁に連絡を取っていたらしく開校記念祭にも美月達と一緒に訪れてきている。その後アカシア会主催のクリスマスダンスパーティーの数日前に原田から「一緒に踊って欲しい」と告白され想いを受け入れている。合コン時には武井に「脳筋でプロテインの話しかしてない」と評されていたが作中で原田から告白される時には口調も女性らしい雰囲気になっている。
犬飼(いぬかい)
美月が近藤に誘われた合コンの際に連れてきた友人の1人。黒髪ロングで口調も一見清楚な雰囲気の美人だが中身は武井曰く「玉の輿狙いの青田買いで世間体と見てくれを気にする一直線で階級章を確認するタイプ」で、近藤に目をつけ美月と一緒に近藤に迫っていた。開校記念祭終了後には恋の片道切符で近藤にメールを送っていたが近藤には忘れられていた。アカシア会主催のクリスマスダンスパーティーには恋の片道切符でメールしてきた女性全員に近藤がメールで参加を依頼したので参加している。
加納(かのう)
美月が近藤に誘われた合コンの際に連れてきた友人の1人。他の女性よりもかなり小柄で、顔つきも作中の他のキャラとは大幅に異なる(武井曰く「ガチ〇ピンみたいな顔」)。気配りが強くて優しく、「愛してるゲーム」で武井を落ちる寸前にまで追いつめ、告白までされたが、実際は彼氏持ちで、合コンは人数合わせとして参加していただけであった。
佐々木(ささき)
武井が防大に入校する前に知人だった男性。顔立ちが良く女子たちにもモテていて、武井のクラスの主導権を握っていた。一方の武井は佐々木と比べて女子に相手にされなかっため、「佐々木はモテたかった諸悪の根源」と思い込み、以降女子にモテるイケメンは全て敵だと考えるようになった。
田代 ヒョウ子(たしろ ヒョウこ)
大塚御手洗女子大学1年の女子大生。巨体で怪力。
アカシア会主催のクリスマスダンスパーティーに参加し、最初に武井とペアになった。
シャルル
後期の二月下旬に開催された国際士官候補生会議(ICC)の招へい学生として、ブリュネと共に119号室に滞在した外国人の学生。おもてなしの心で接しようとした近藤を見下していたが、5日目に横須賀での食事でアナゴ定食を食べた際に「領海をあらゆる問題から守るためには海上警察との連携が必要」という近藤の話に興味を示した。最終日で和解し、近藤にお守りを与え、別れを告げた。
桃井 春彦(ももい はるひこ)
海上自衛隊幹部候補生学校の教官で、二等海尉。
鷹栖 久子(たかす ひさこ)
夏季定期訓練で近藤たちが乗艦した「せとゆき」の艦長で、一等海佐。
赤鬼、青鬼(あかおに、あおおに)
海上自衛隊幹部候補生学校の教官。西脇や岩崎らの担当教官らしく、彼等曰く、坂木を彷彿させる鬼の様な厳しい性格で、この2人に捕まると場合によっては休暇日が消滅するらしい。いずれも西脇や岩崎が便益的に使っているあだ名の様であり、本名は不明。

書誌情報

  • 二階堂ヒカル『あおざくら 防衛大学校物語』 小学館〈少年サンデーコミックス〉、既刊21巻(2021年7月16日現在)
    1. 2016年9月16日発売[小 1]ISBN 978-4-09-127340-6
    2. 2016年12月16日発売[小 2]ISBN 978-4-09-127425-0
    3. 2017年3月17日発売[小 3]ISBN 978-4-09-127508-0
    4. 2017年6月16日発売[小 4]ISBN 978-4-09-127574-5
    5. 2017年9月15日発売[小 5]ISBN 978-4-09-127684-1
    6. 2017年12月18日発売[小 6]ISBN 978-4-09-127877-7
    7. 2018年3月16日発売[小 7]ISBN 978-4-09-128093-0
    8. 2018年6月18日発売[小 8]ISBN 978-4-09-128256-9
    9. 2018年9月18日発売[小 9]ISBN 978-4-09-128395-5
    10. 2018年12月18日発売[小 10]ISBN 978-4-09-128593-5
    11. 2019年3月18日発売[小 11]ISBN 978-4-09-128803-5
    12. 2019年6月18日発売[小 12]ISBN 978-4-09-129167-7
    13. 2019年9月18日発売[小 13]ISBN 978-4-09-129330-5
    14. 2019年11月18日発売[小 14]ISBN 978-4-09-129445-6
    15. 2020年2月18日発売[小 15]ISBN 978-4-09-129560-6
    16. 2020年4月16日発売[小 16]ISBN 978-4-09-850066-6
    17. 2020年7月17日発売[小 17]ISBN 978-4-09-850164-9
    18. 2020年10月16日発売[小 18]ISBN 978-4-09-850271-4
    19. 2021年1月18日発売[小 19]ISBN 978-4-09-850380-3
    20. 2021年4月16日発売[小 20]ISBN 978-4-09-850518-0
    21. 2021年7月16日発売[小 21]ISBN 978-4-09-850633-0

テレビドラマ

あおざくら 防衛大学校物語
ジャンル 連続ドラマ
原作 二階堂ヒカル
『あおざくら 防衛大学校物語』
企画 エイベックス・ピクチャーズ
脚本 吉田恵里香
宮本武史
監督 平林克理
出演者 本郷奏多
結木滉星
高崎翔太
小澤廉
小園凌央
伊阪達也
狩野健斗
オープニング I Don't Like Mondays.「DIAMOND」
エンディング Da-iCE 「BACK TO BACK」
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
話数 全5話
製作
制作 ダブ
製作 「あおざくら 防衛大学校物語」製作委員会
毎日放送(MBS)
放送
放送チャンネル毎日放送(MBS)
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2019年11月1日 - 11月29日
放送時間金曜 0:59 - 1:29
(木曜深夜)
放送枠ドラマ特区
放送分30分
回数全5話
公式サイト
テンプレートを表示

毎日放送制作でテレビドラマ化。毎日放送では、「ドラマ特区」枠で2019年11月1日から同年11月29日まで放送[9]され、TBS系列でも放送されている。主演は本郷奏多[9]。全5話[10]

原作とドラマの違い

  • ドラマでは近藤、沖田、原田、武井、坂木、西脇、松平の7人のみをメインに物語が進行する。また、常代や乙女といったヒロインポジションは、ドラマでは登場しない。
  • 西脇については、ドラマではいびきがうるさい設定が削除されている。口癖が「ばっかもーん」も最終話で発するのみである[11]
  • 原作では近藤の高校時代から物語が始まっているが、ドラマでは近藤の防大入校時(原作における第2話)から物語が始まっている[12]
  • 小隊の部屋の人数が、原作では8人であったが、ドラマでは6人になっている。このため、原作にあった東堂と平井が後から部屋に入るシーンが無くなっている[12]
  • 近藤の実家の食堂は、原作では再開発により廃業の危機に陥るが、ドラマでは近くにショッピングモールが出来て経営が悪化したという設定になっている[12]
  • ドラマでは武井が近藤のことを入校前から知っている描写が追加されている[12]
  • ドラマでは原田の脱柵のエピソードと武井のヘルウィークのエピソードの時系列が逆になっている[13]
  • 武井がヘルウィークを引き起こすエピソードは、ドラマでは最初の引率外出で途中で単独行動をとった時となっている[13]
  • 原作では、武井が帰校遅延を起こした翌日にヘルウィークが始まったが、ドラマでは武井が帰校遅延した直後にヘルウィークが始まっている[13]
  • ドラマでは武井が防大に志願した理由に「高校時代にクラスのマドンナから自衛隊かっこいいと言われたため」という設定が追加されている[13]
  • 原田の脱柵については、ドラマでは原田は学内のプールにいたところを近藤に発見されている[11]
  • 近藤が原田の脱柵未遂事件後にその件を相談するシーンは、原作では松平であるが、ドラマでは坂木となっている[11]

キャスト

スタッフ

放送日程

話数 放送日 サブタイトル
第1話 11月01日 入校式!
第2話 11月08日 理不尽!
第3話 11月15日 ヘルウィーク!
第4話 11月22日 脱柵!
最終話 11月29日 あおざくら!

放送局

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[17]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [18] 備考
2019年11月1日 - 11月29日 金曜 0:59 - 1:29(木曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏 制作局
『ドラマ特区』枠
2019年10月31日 - 11月28日 木曜 23:00 - 23:30 テレビ神奈川 神奈川県 1時間59分先行
2019年11月2日 - 11月30日 土曜 0:00 - 0:30(金曜深夜) チバテレ 千葉県
2019年11月6日 - 12月4日 水曜 23:30 - 翌日0:00 テレ玉 埼玉県
2020年2月4日 - 3月3日 火曜 0:56 - 1:26(月曜深夜) 北海道放送 北海道 [注 40]
2020年3月18日 - 4月15日 水曜 1:06 - 1:35(火曜深夜) テレビ山口山口県 [注 40]
2020年3月30日 - 4月28日 火曜 1:28 - 1:58(月曜深夜) IBC岩手放送 岩手県 [注 40]
2020年4月1日 - 4月22日 水曜 2:15 - 2:45(火曜深夜) 熊本放送熊本県 第4話・最終話は2話連続放送[注 40]

インターネット配信

毎日放送の放送日基準の見逃し配信は終了し、現在は全話を以下の動画配信サイトで有料配信。

配信サイト 備考
MBS動画イズム 有料で見放題配信
U-NEXT
TELASA
TSUTAYA TV
ビデオマーケット
GYAO!ストア レンタル配信
毎日放送 ドラマ特区
前番組 番組名 次番組
カフカの東京絶望日記
(2019年9月13日 - 10月25日)
あおざくら 防衛大学校物語
(2019年11月1日 - 11月29日)
ねぇ先生、知らないの?
(2019年12月6日 - 2020年1月17日)

舞台(中止)

2020年4月以降順次公演予定[19]であったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、全公演開催自粛となった[20]

会場

三越劇場
2020年4月9日 - 4月13日、全8公演。
COOL JAPAN PARK OSAKA
2020年4月17日 - 4月19日、全5公演。

スタッフ

  • 脚本 - 吉田恵里香
  • 演出 - 伊勢直弘
  • 企画 - エイベックス・ピクチャーズ

キャスト

土方以外は前述のドラマ版と共通。

  • 近藤勇美 - 本郷奏多
  • 原田忠 - 結木滉星
  • 沖田蒼司 - 小澤廉
  • 坂木龍也 - 高崎翔太
  • 武井寅明 - 小園凌央
  • 西脇鷹史 - 伊阪達也
  • 松平容介 - 狩野健斗
  • 土方俊明 - 小沼将太[21]

脚注

注釈

  1. ^ 小隊学生長付の略。
  2. ^ 上級生にも「女性関係が派手」「頻繁に合コンも開催してる」と誇張された噂が流れており、女っ気の多さは知られている。バレンタインデーにはダンパに招待した女性たちからチョコが沢山届き周囲を驚かせた。
  3. ^ 近藤が小隊学生長付になったのは中期のみであるため。
  4. ^ そう呼んでいるのはほとんど乙女で、土方も稀に使用したことがある。
  5. ^ 実際は何事にも全力で取り組む近藤の姿勢を買われたらしく、岩崎は本番で活躍するとは思ってもいなかった。
  6. ^ 原田の脱柵未遂は中指への報告前に近藤と坂木が探し出して、ヘルウィークは近藤が事前に調べた武井の本心を皆に公表するというえげつないプレゼンテーションにより武井を謝らせて、それぞれ解決に導いている。
  7. ^ 当初は「お金出したくないから」という理由で下宿を借りるつもりは無かったが、着替えとかを実家ですると交通費の方が下宿代よりも上回るため借りることになった。また先輩と同じ下宿を借りる理由は松原が私服を集めるのが趣味で余っている私服を借して貰えたり安く譲って貰えるので金を掛けなくて済むというのも理由。
  8. ^ 当人にはそのつもりは全くなく、むしろ上級生に見つかるとより厳格な指導をされるため、穏便に済むように指導しているつもりではある。
  9. ^ その後、「感謝の代償」として坂木から激しく叱責された。
  10. ^ 沖田はこのモノマネでコント大会を優勝している。
  11. ^ 近藤からは、上司が出しゃばり過ぎると現場が混乱するため、自分たちで考えさせて行動させるべきだと苦言を呈されている。
  12. ^ 通常、陸上要員希望者が海上要員に選ばれることはないとのこと。近藤たちは「土方が陸上要員希望と知ったため、海上要員希望に変更したのでは?」と推測している。
  13. ^ 千葉からは筋トレをさぼっていたことが原因と看破されている。
  14. ^ 母校は甲子園の常連であったが、原田自身は準レギュラーであったため、甲子園には行けなかった。
  15. ^ 陸上要員を希望した理由にもっともらしいことを語るが、それを聞いた近藤、原田、沖田、乙女は飲み会が多いので女性と出会いやすいからではないかと推測している。
  16. ^ 最終的には本人の意思なので、実際は間接的な部分に留まっている。
  17. ^ この言動に関して、単行本1巻に収録された防大OB達による巻末対談では、対談者から「現実なら言語道断であり、入校前だった近藤はともかく、対番の松平は完全にアウト」と断じられている。
  18. ^ また、なぎなたは防大では持ち込み禁止であったため、入校初日に送り返されたことが、後期開始日に語られている。
  19. ^ 初期は「近藤君」と呼ぶこともあった。また、自衛隊音楽祭の後の外食の帰りには「近藤小付」、カッター競技会の後は「近藤リーダー」と呼んでいた。
  20. ^ 近藤はさすがに誤魔化そうとしたが、結局バレた。
  21. ^ 言った本人も後でこの発言に悶え後悔している。
  22. ^ a b 東堂と平山は、着校しなかった「平松修司郎」「池外蔵人」の代わりとして115号室に入った。
  23. ^ 愛用のギター「アレ〇シV」は着校時に持って来ていたものの、実家に送り返され、2学年時には軽音楽部へ入部するまで下宿に保管していた。
  24. ^ なお、近藤は指導に夢中になっていたため、乙女にそれを指摘されるまで全く気付いていなかった。
  25. ^ なお、岩崎を除く他の4学年は近藤が坂木と乙女が兄妹であることを知っているという事実を知らない。
  26. ^ 実際は乙女が使っていたガラケーが経年劣化により故障したため。
  27. ^ 一度目はマンツーマンで水泳の特訓をしていた時、二度目は自衛隊音楽まつりの後に近藤と乙女が2人きりで外食に出かけた時である。特に二度目は近藤が乙女との外出に気を取られるあまり周囲への注意を怠ったため乙女との内恋疑惑が防大全体に広がる騒ぎとなったことも加わり、激しい怒りを露わにしていた。
  28. ^ 坂木の誕生日祝いのサプライズケーキのプレートには「シスコン」と書かれていた。
  29. ^ 近藤は仲間を、土方は組織を重んじており、お互いに足りないものを補わせるためである。
  30. ^ 当初は坂木が任官辞退するのではと噂されていたが、久坂に話を聞いたダムディンにより実際の状況が伝えられた。
  31. ^ 同部屋の1学年に横浜中華街で中華料理を奢る、失敗続きと脱柵未遂で落ち込んでいた原田をプロ野球観戦に連れ出す、近藤に無償の心や乙女心を説いたほか、前期の部屋会を楽しみにして当日のために前年から交遊費を貯めていた。ただし、中華料理屋を複数軒周って近藤たちが満腹になっても食べ続けることを強要し、無垢の善意で食いしばきするパワハラもしている。
  32. ^ また、この指摘はたまに他の上級生も使っており、勤労感謝の日では沖田が坂木に対して使っていた。
  33. ^ これは近藤が乙女と出掛ける予定が出来た時点で動揺していたことに加え、近藤が周囲に防大生がいないかの警戒を怠ったことで安易に2人きりで出掛けたことが防大中に広まり内恋疑惑騒ぎに発展したことが理由である。
  34. ^ なお、アドバイスを受けた近藤は後に乙女からの「自分のことも大切に考えて欲しい」というアドバイスを受けて航空要員を第1志望にしている。
  35. ^ 普段、厳格な西脇と岡田が鬼という言葉を聞いた途端、あからさまに動揺し、坂木ですらも厄介と称する程。
  36. ^ 第8話冒頭において、青山学院大学であることをうかがわせる描写がある。
  37. ^ 実際は友達の彼氏でその友達は遅刻していたのでいなかった
  38. ^ 近藤は再会後、1学年の夏までは「桂木さん」と呼んでいたが、冬以降は再び「ごっちゃん」と呼んでいる。また、近藤の父や常代の父にも「ごっちゃん」と呼ばれている。
  39. ^ 近藤は成長した彼との再会時に当初は誰なのかわからず、彼が帰った後に父に聞いて正体を知った。父曰く、「近藤食堂にも時々食べに来てくれる」とのこと。
  40. ^ a b c d 当該対象地域では、TVer等の見逃し配信動画が全話先行した。

出典

  1. ^ a b サンデーで新連載続々!第1弾は二階堂ヒカル、日本の国防志す若者の青春譚”. コミックナタリー (2016年4月27日). 2016年11月26日閲覧。
  2. ^ 原作コミックス第21巻帯の表記より。
  3. ^ a b “本郷奏多主演『あおざくら防衛大学校物語』、ドラマ&舞台化決定”. クランクイン!. (2019年9月2日). https://www.crank-in.net/news/68441/1 2019年9月3日閲覧。 
  4. ^ コミックス2巻188ページより。
  5. ^ 二階堂ヒカル Vol.37”. サンデー漫画家バックステージ. WEBサンデー (2016年4月27日). 2016年11月26日閲覧。
  6. ^ 二階堂ヒカル Vol.39”. サンデー漫画家バックステージ. WEBサンデー (2016年5月18日). 2016年11月26日閲覧。
  7. ^ 二階堂ヒカル Vol.38”. サンデー漫画家バックステージ. WEBサンデー (2016年5月11日). 2016年11月26日閲覧。
  8. ^ コミックス1巻97ページより
  9. ^ a b “二階堂ヒカル「あおざくら 防衛大学校物語」ドラマ&舞台化決定、主演は本郷奏多”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年9月2日). https://natalie.mu/comic/news/345918 2019年9月3日閲覧。 
  10. ^ 『週刊少年サンデー』2019年11月20日号(No.49)、128ページより。
  11. ^ a b c ドラマ第5話より。
  12. ^ a b c d ドラマ第1話より。
  13. ^ a b c d ドラマ第3話より。
  14. ^ “結木滉星:ドラマ化&舞台化の「あおざくら防衛大学校物語」出演 防衛大学生姿のビジュアルも公開”. MANTANWEB (MANTAN). (2019年9月30日). https://mantan-web.jp/article/20190930dog00m200022000c.html 2019年10月1日閲覧。 
  15. ^ 高崎翔太が“鬼先輩”に「厳しく厳しく仕込んでいきたい」”. ドワンゴジェイピーnews. 株式会社ドワンゴ (2019年10月2日). 2019年10月2日閲覧。
  16. ^ a b “ドラマ「あおざくら」本編映像解禁、主題歌はI Don't Like Mondays.とDa-iCE”. natalie.mu. (2019年10月21日). https://natalie.mu/comic/news/352387 2019年11月1日閲覧。 
  17. ^ MBSドラマ特区枠にて2019年10月31日から毎週木曜深夜0:59~”. ドラマ特区『あおざくら 防衛大学校物語』. 毎日放送. 2019年9月5日閲覧。
  18. ^ テレビ放送対象地域の出典:
  19. ^ 舞台「あおざくら」来年4月に東京&大阪で上演、先行チケットは今晩より受付(コミックナタリー、2019年11月28日更新)
  20. ^ 舞台版公式サイト・新着情報『【重要】「舞台 あおざくら 防衛大学校物語」全公演自粛と払戻しに関するご案内』(2020年3月27日更新)
  21. ^ 『週刊少年サンデー』2020年第13号166ページより。

小学館コミック

  1. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 1』”. 2016年11月26日閲覧。
  2. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 2』”. 2016年12月16日閲覧。
  3. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 3』”. 2017年3月17日閲覧。
  4. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 4』”. 2017年6月16日閲覧。
  5. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 5』”. 2017年9月15日閲覧。
  6. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 6』”. 2017年12月18日閲覧。
  7. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 7』”. 2018年3月16日閲覧。
  8. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 8』”. 2018年6月18日閲覧。
  9. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 9』”. 2018年9月18日閲覧。
  10. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 10』”. 2018年12月18日閲覧。
  11. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 11』”. 2019年3月18日閲覧。
  12. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 12』”. 2019年6月18日閲覧。
  13. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 13』”. 2019年9月18日閲覧。
  14. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 14』”. 2019年12月1日閲覧。
  15. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 15』”. 2020年2月18日閲覧。
  16. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 16』”. 2020年4月16日閲覧。
  17. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 17』”. 2020年7月19日閲覧。
  18. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 18』”. 2020年10月16日閲覧。
  19. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 19』”. 2021年1月18日閲覧。
  20. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 20』”. 2021年4月16日閲覧。
  21. ^ 『あおざくら 防衛大学校物語 21』”. 2021年7月16日閲覧。

外部リンク