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'''破面'''(アランカル)は、[[漫画]]『[[BLEACH]]』に登場する[[悪霊]]・[[虚 (BLEACH)|虚(ホロウ)]]の上位種、及びその集団である。 |
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2021年9月7日 (火) 09:10時点における版
破面(アランカル)は、漫画『BLEACH』に登場する悪霊・虚(ホロウ)の上位種、及びその集団である。
本稿では、その概要、及び、関連する登場人物について記述する。
概要
死神の能力を手に入れようとする虚(ホロウ)の一団。また、仮面を外し死神の力を手に入れた虚そのものを指す。破面の成体は割れた仮面と白い死覇装(死神のそれと違い、様々なデザインが存在する)を身に纏い、自らの真の姿と能力を刀状に封印した「斬魄刀」を携えているのが特徴。特に大虚が破面化した場合、破面化と同時に"孔"の部分を除けば、ほぼ人間と同様の外見になる。ただし、確実に人間同様の外見になるのはヴァストローデ級に限り、ギリアン級・アジューカス級は破面化の際に少なからず虚を思わせる特徴を残す場合もある。また、虚の特徴が色濃く残っている者ほど知能が低い傾向にあるが、アイスリンガーの様に明らかに虚に近い外見の者でも、低いとは言い難い知能を備えている場合もあり、通常の虚と違い喋らない(喋れない)個体も殆どいない。基本的には各々形状に差はあれど死覇装を身に纏う者が大半だが、中には動物型破面や人外の姿を有した破面など死覇装を身に付けていない個体も一部存在する。 破面の"孔"は虚の時と違い必ずしも胸にあるとは限らず、喉元や腹部、頭のいずれかにある者もいれば、"孔"があるかどうか判別できない者もいる。不完全な「破面もどき」は昔から少なからず存在していたらしいが、藍染が浦原が作った崩玉を入手した頃を境に「成体」が確認されるようになり、数自体も激増した。一部の例外を除いてほとんどの破面は強大な力と引き換えに虚時に保持していた超速再生能力を失っている。また体の構造は石田によると、死神に近づいたことで死神と同じく霊力発生源である鎖結がある模様。当然の如く尸魂界の死神とは敵対関係だが、普通の虚と違って限りなく人間に近い感情や思考を取り戻しているため、個体の中にはネリエル達のように恩義や友情から一護ら死神に味方をした破面も出てきているほか、人間を襲わない個体も存在する。数は少ないが、子犬のクッカプーロのような小動物型の破面も存在する。主食は虚同様人間の魂魄だが、現世の果物や、食用霊蟲なるものでも生きていくには事足りる模様[1]。
戦闘能力
仮面の軍勢同様、虚の魂の限界を超えた戦闘能力を体得する事を可能としており、その戦闘能力は非常に高い。特にヴァストローデ級は元から護廷十三隊の隊長格の死神をも上回る力をもっているので、破面化してからの力は計り知れない。
一団としての破面
特に『崩玉』によって生まれた破面は、尸魂界を裏切った藍染惣右介によって束ねられ、普段は虚圏(ウェコムンド)にある虚夜宮(ラス・ノーチェス)に住んでいる。中でも大虚の破面は「数字持ち(ヌメロス)」、「十刃(エスパーダ)」、「十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)」などに分けられ、戦闘能力や立場、生まれた順番などを元に番号が割り振られる。 藍染は浦原が作った崩玉入手以前から破面を組織し従えていたようだが、浦原が作った崩玉を入手する前の破面には未完成の者が多かった[2]。
用語
破面に関連する用語には、スペイン語に関連した表現が使われており、例としては以下のようなものが挙げられる。
- 破面(アランカル/Arrancar)…剥ぐ
- 鋼皮(イエロ/Hierro)…鉄
- 十刃(エスパーダ/Espada)…剣
- 豹王(パンテラ/Pantera グリムジョーの斬魄刀)…豹
- 他、破面の番号、斬魄刀名は、今のところ全て【スペイン語】関連
- 斬魄刀(ざんぱくとう)
- 破面化する際に、虚としての肉体と能力の『核』を刀剣状にして封印したもの。死神の斬魄刀と違い、斬魄刀自体の実体化や斬った虚を浄化して尸魂界に送る機能性はないほか、特殊な機能が備わったものが存在するなど、その作りは根本的に異なる。基本的には日本刀だが、刀剣とは異なる形状のものがあるのも特徴で、現在と過去ではデザインが変化しているものもある。
- 斬魄刀の解放(「刀剣解放」と表現されることもある)は破面自身の真の姿と能力の解放を意味する。そのため、折れるなどして著しく破損すると刀剣解放が不能となる。グランドフィッシャーのように成体ではない破面や破面もどきが所持していることもあれば、成体の破面が目に見える範囲内で所持していないこともある。
- 帰刃(レスレクシオン)
- 破面の「刀剣解放」の正式名称。解放により斬魄刀や自分自身に能力が付加される死神のそれとは異なり、帰刃することで破面としての肉体に虚本来の肉体と攻撃能力を回帰させ、破面の【真の姿】と【能力】を解放し、戦闘能力は数倍に上がる。死神の【卍解】と同じく、戦闘力を失った時、または死亡時には帰刃形態が本人の意思によらず解除される(一部例外あり)。死神の【卍解】にあたるため、「見えざる帝国」の星十字騎士団が所持するメダリオンで奪掠が可能だが、虚の力自体が滅却師にとって毒となるために奪われなかった。
- 解放の際には死神と同じく解号が用いられ、刀剣を抜いた状態や鞘から出し掛けた状態から解号を唱えるなどその形は様々である。解号なしに帰刃形態へ変わることも可能。
- 解放された破面の斬魄刀は破面の体の一部であるため、能力の刀剣化以外の方法(解放した斬魄刀を体から切り離すなど)で解放前の姿に戻った場合、失われた斬魄刀の一部は二度と元には戻らない。帰刃時の形態変化は個体によって様々だが、どれも破面になる前の姿に近付くのは共通している。具体的には容姿に大きな変化が見られない者から、顔が仮面で覆われ肉体が外骨格に覆われたり異形化し虚そのものの姿になる者、服装や頭部以外の格好だけが虚に近くなる者、服装や顔の一部を除きほとんど虚に近い姿になる者など本当に様々で個性溢れている。帰刃することで解放前に受けたダメージが回復する例もある。また、「刀剣解放第二階層(レスレクシオン・セグンダ・エターパ)」という、現十刃でウルキオラしか解放できない二段階目の刀剣解放がある。こちらは詳細は不明だが、少なくとも破面になる前の姿とも異なることは判明している。
- 数字持ち(ヌメロス)
- 崩玉を使用せず生み出された者、使用して生まれた者が混在する成体の破面達。生まれた順番に11以上の番号が与えられる事から「数字持ち」と呼ばれる。
- アジューカス級及びヴァストローデ級が破面化した高い戦闘能力を持つ破面のほとんどは「十刃」や「十刃落ち」に属するため、「数字持ち」の破面は最下位の大虚・ギリアン級の破面が大半のようだが、護廷十三隊の隊長クラスの死神ですら限定解除をしなければ劣勢を強いられる場合があり、並みの虚を遥かに上回る戦闘力を誇っている。中には十刃に「従属官」として配下に置かれる者もいる。
- 反膜の匪(カハ・ネガシオン)
- 藍染惣右介が十刃(エスパーダ)に託す部下の処罰のための道具。対象の霊体を永久的に閉次元に幽閉することができる。ただし、基本的に数字持ちを対象とする道具であるため、それ以上の霊圧を持つ相手への使用は考慮されておらず、対象の霊圧に拠っては継続時間が限定される。劇中ではグリムジョーがウルキオラに対して使用している[3]。
- 探査回路(ペスキス)
- 相手の霊力の強さや所在を測る能力。漢字は「探査神経」など別の表記を取られる場合がある。ヤミーのようにパワーに偏っている者は苦手とする傾向がある。
- 鋼皮(イエロ)
- 強固な霊圧硬度を持つ破面の外皮。外皮の硬さは霊力の高さに比例するらしく、破面の中には卍解した死神の斬魄刀を素手で受け止める者もいる。
- 既にそれ自体が『鎧』であるため、強い者は斬魄刀を抜かずに戦うこともある。
- 仮面紋(エスティグマ)
- 破面の顔の紋様。個体ごとに位置、形状ともに大きな差異がある。中には斬魄刀を解放することで現れる者もいる。連載時は「面紋」と表記されていた。
- 響転(ソニード)
- 破面の持つ高速移動能力。死神の使う「瞬歩」や滅却師の「飛廉脚」にあたる。ウルキオラのセリフから霊圧感知に触れることなく移動することができる模様。
- 虚閃(セロ)
- 霊圧の集中された破壊の閃光。ギリアン級の大虚は口から放っていたが、破面の場合は口や掌など各々で放つ場所が違う。基本的に赤黒い色(原作では白)をしているが、個体やアニメ・ゲームなどでは色が様々である。
- 黒虚閃(セロ・オスキュラス)
- 解放状態の十刃が放つことができる黒い虚閃。解放したら必ず虚閃が黒虚閃に変化するというわけではなく、使い分けができる。通常の虚閃とは比べ物にならないほど別次元の威力を誇るが最強の虚閃ではない。作中ではウルキオラとヤミーのみ使用。
- 王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)
- 解放状態の十刃のみが使える最強の虚閃。自分の血を虚閃に使う霊圧に混ぜることで特大の虚閃を放つ。その威力、光線の大きさは通常の虚閃や黒虚閃とは比べ物にならないほど大きく、空間をも歪めてしまう。そのため虚夜宮内の天蓋の下での使用は禁じられているが、グリムジョーは一護との対決時に天蓋の下で使用している。なお設定上は解放状態でないと使えない筈だが、グリムジョーは解放状態で使用したことは一度もない。作中では破面篇でグリムジョーが、地獄篇でザエルアポロが、千年決戦篇では完全虚化の力を解放した一護が月牙天衝と融合させる形で使用し、その後日談小説「can't fear your own world」ではルピも使用した。
- 虚弾(バラ)
- 霊圧を固めて放つ技。虚閃とは違い連発が可能。虚閃ほどの威力はないが、速度は虚閃の20倍。ヤミー、ウルキオラ、ドルドーニ、アパッチが使用。
- 解空(デスコレール)
- 虚や破面が黒腔を開けるために使う術。
メンバー
十刃(エスパーダ)
「数字持ち」の中から選抜された、特に優れた殺戮能力[4]を持つ十体の成体破面。殺戮能力が高い順に1から10(解放後のヤミーの話では0から9)のナンバーを与えられ、体のどこかに自分の数字の刻印がある。「数字持ち」の破面を『従属官(フラシオン)』として従える権限が与えられるなどの巨大な権力を持つが、その地位は力のみによって維持され、より力の強い者が現れると入れ替えになり、数字が下がるか後述の「十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)」となるが、実力が付けば再び戻ることができる。現在の十刃の構成メンバーは8と9以外がヴァストローデ級。
現十刃中、4以上の数字を持つ十刃の解放状態は虚夜宮を破壊しかねないほど強大な力を持つため、虚夜宮内にある天蓋の下での解放を禁じられている。
十刃にはそれぞれが人間が死にいたる要因である十の死の形を司っており、それらが各々の能力・思想・存在理由となっている。作者曰く、バラガン、ザエルアポロ、アーロニーロ、ヤミーを含む初期の「刃(エスパーダ)」は7人いたらしく彼らは七つの大罪を司っていたが、人数が増え今の10人になったことで「十刃」という表記になったという。また源流は現第2十刃バラガンの配下にまでさかのぼる。
なお、順番は番号が判明しているものをヤミー及びリリネット解放前の昇順で記載する。作中では、十刃の数字のNo.の部分が#に表記されることもある。
最終的にはメンバー全員が死神達に倒され、メンバーのほとんどが死亡した。
- コヨーテ・スターク
- 声 - 小山力也
- 身長187cm 体重77kg 1月19日生まれ
- 破面・No.1(アランカル・プリメーラ)/第1十刃(プリメーラ・エスパーダ)
- 司る死の形:孤独
- 下顎骨のような仮面の名残を首飾りのように着けた黒髪の男性。一人称は「俺」。手袋のような物をはめている左手の甲に『1』の刻印があり、胸部に虚の孔がある。常に気だるげで寝起きが悪く、戦闘や非常時においても消極的な態度を見せる怠慢な性格。その性格から争いを好まず、「できれば皆が戦っている中で、戦っているフリだけでもして過ごしたい」という発言をし、相手の京楽から共感を得ている。京楽が本来の二刀流を封印して戦っていることをわずかな癖から見抜き、『花天狂骨』の『艶鬼』のルールを先んじて把握するなど、洞察力も高い。響転による速度も優れ、グリムジョー達との戦いを終えた一護が「消えた」と認識するほど。
- 従属官のリリネットは破面化した際、通常は肉体と刀に分ける虚の力を1体の虚が2つの肉体に分けた半身のような存在である。リリネットが自身の斬魄刀のようなものであるため、解放前は四角形の四つの角に牙がついている鍔がある刀を武器として扱う。
- その異常なまでの霊圧の強さから、何度も仲間の虚達が自身を残して消滅し最後に自分しか生き残らないという過去を持つ。孤独を癒すために破面化し、自分と一緒にいても滅びない存在である強い仲間を求めていた(その境遇から弱い存在に憧れている一面を持っていた)。その能力を藍染に見込まれ、仲間を求めるという点で利害が一致した。そのため、仲間に対する情は怠慢な物腰に反して強く、藍染への忠誠心が高い。しかし元々の怠け癖からリリネットの説得がなければ積極的に動こうとしない場面も見受けられた。
- 虚圏でのグリムジョーとノイトラとの対戦後の一護達の前に現れ、織姫を第五の塔へと拉致した後、リリネットと共に藍染の空座町への侵攻に同行し、京楽と交戦する。他の2体の十刃を圧倒した【卍解】への興味から、京楽に【卍解】を促すために帰刃し加勢に加わった浮竹との戦いも展開、その後、ワンダーワイスの介入を機に一度は京楽を一時戦闘不能状態に陥らせ、バラガンへの弔い合戦として新手のラブとローズを追い詰めるが、京楽の影鬼による不意討ちで重傷を負い、正面から再び現れた京楽の『花天狂骨』を使った戦いにより敗れ戦死した[5]。
- 十刃が集う会合でうたた寝をし、東仙に咎められるも、本人は意に介していない模様。
- アニメ版では、本気を出すとリリネットの人格が消えてしまうという説明がされた。
- 小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』では名前のみ登場。
- 帰刃:『群狼(ロス・ロボス)』
- 分身であるリリネットと一体化することで解放される。
- 解放するとオオカミの毛皮のようなコートをまとったガンマンスタイルのカウボーイを思わせる姿に変わり、左目部分にポインターのような仮面の名残が形成される。リリネットは2丁拳銃に変化しており、会話も可能。自分の魂を引き裂き分かち合う能力を持っており、スターク自身でありリリネットでもある狼の弾頭を召喚し、2丁拳銃からの虚閃と狼の弾頭を操って戦う。狼の弾頭は攻撃を受けると分裂する上、標的に喰らい付くことで大爆発を起こす。
- アニメでは狼の弾頭はリリネットの意思が司っており、さらに大爆発することで狼は消滅してしまうため、狼が全滅することはリリネットがいなくなることを意味したため、リリネットの「消失」でスタークは京楽との戦闘に意欲を出せないまま敗れたという描写が加わった。
- 解号は「蹴散らせ『群狼』(けちらせ『~』)」。
- 技「虚閃(セロ)」
- 解放前は構えなしで胸から、解放後は銃から放つ。色は青。
- 技「無限装弾虚閃(セロ・メトラジェッタ)」
- 解放後に使用。銃から虚閃を無数に連射する。
- 技「コルミージョ」
- スペイン語で「牙」という意味。 背中の弾倉から霊子で構成された武器を発現させる技。様々な武器を形成でき、劇中では剣を発現させ使用している。
- バラガン・ルイゼンバーン
- 声 - 飯塚昭三
- 身長166cm 体重90kg 2月9日生まれ
- 破面・No.2(アランカル・セグンダ)/第2十刃(セグンダ・エスパーダ)
- 司る死の形:老い
- 額に王冠のような仮面の名残を着け、右目付近や左頬などに傷がある。大帝の二つ名を持つ豪胆な態度の老人男性。一人称は「儂」。「虚圏の神」を自称し、かつての「虚圏の王」であるため従属官達との間には絶対的な上下関係が存在し、陛下と呼ばれている。自分の能力の自信から他者を見下している[6]。藍染の身に何か起きた場合、ハリベルら藍染に忠誠心の高い十刃の反対を押し切り自ら戦闘指揮を執るなど藍染に次ぐ権限の持ち主。従属官に骨状のパーツで組み立てられる自前の椅子を持たせている(作中では、ポウとアビラマとジオの3人が椅子のパーツを所持)。『2』の刻印の箇所は不明で、胸の中央に虚の孔がある。また、砕蜂が反応しきれないほどの速さの響転も使用する。また、他の十刃は帰刃しても解放前の姿の面影を残しているのに対し、バラガンだけは似ても似つかない姿に変わる。
- 大虚時代は被っている王冠が違うことと、腹部の装飾品がない以外は解放後と同じ姿をしていた。過去に、屋根のない虚夜宮を拠点に「虚圏の王」として大勢の虚を従えていたが、離反前の藍染らに自分の部下を殺されたのを機に、藍染の力(鏡花水月を使った)の前に屈服する形で破面化した。しかし、「虚圏の王」という自負は捨ててはおらず、藍染のことをボスと呼ぶものの忠誠心は皆無であり、いずれは藍染を殺そうと根に持っていた。そのためか、十刃の中では唯一“エスパーダ”を名乗らなかった。
- 6人の従属官を引き連れ藍染の現世空座町への侵攻に同行、藍染たちが身動きが取れなくなった時は自ら戦闘指揮を執る。従属官達が全て倒された後、砕蜂と大前田と交戦。老いの力や斬魄刀解放により2人を追い詰め、砕蜂の【卍解】『雀蜂雷公鞭』すらも回避し優位に立っていたが、救援に駆けつけたハッチと砕蜂の連携で『雀蜂雷公鞭』による至近距離からの攻撃によってダメージを負わされ、最後はハッチが老いの力で朽ちようとした右腕をバラガンの体内へ転送したことによって、バラガン自身が朽ちることとなり敗北。その後、藍染に滅亡の斧を投げつけ消滅した[7]。
- 小説版『BLEACH Can't Fear Your Own World』では、太古の昔から虚圏に君臨しており、斬魄刀『已己巳己巴』へと変えられた大虚と覇権を争っていた過去が明かされた。
- 帰刃:『髑髏大帝(アロガンテ)』
- 解放前は自前の椅子を変形させた巨大な斧のような形状をしている。解放時には斧に埋め込まれている赤い宝玉状の目玉から発せられた黒い炎にバラガンが包まれる。
- 解放すると頭には金色の王冠、手にはブレスレットを着け、ボロボロのローブを纏った西洋の死神を思わせる骸骨の姿になる。骨の各部は鎖で繋がれているようで、封印状態で潰れていた右目部分にも傷跡があり、腹部には金色の目玉のような装飾品を着けている。自らの老いの力に特化されており、直接触れずとも周辺の建物すらも朽ちさせる。その特性から彼に接近して攻撃することは非常に困難である。なお、この力は自分自身にも有効であるため、体表に自身の力を退ける結界が張られている。しかし結界内に老いの力が入ると、全く機能しなくなる弱点を孕んでいる。
- 解号は「朽ちろ『髑髏大帝』(くちろ『~』)」。
- 技「セネスセンシア」
- 解放前から使用。あらゆる事象や物体の劣化を促進させて自身に接近する動きをスロー化させ、意志を持って触れた物体を老化・崩壊させてダメージを与える。バラガンの老いの力全般の総称である。
- 技「死の息吹(レスピラ)」
- 解放後に使用。触れたものを急速に朽ちさせる息。これに触れた場合、触れた箇所が一瞬で老朽化して朽ちてゆく。直接触れていない部分も、触れた個所から徐々に朽ち始めてしまう。技を食らった後回避するには、朽ち始めた部分を切り落とすしかない。護挺十三隊屈指のスピードを誇る砕蜂ですら回避しきれないほどの速さで、特性上攻撃のみならず防御にも転用できる。生物や物体に限らず、鬼道さえ朽ちさせることが可能。
- 滅亡の斧(グラン・カイーダ)
- 帰刃形態のバラガンの武器である巨大な黒い戦斧。右腕から鎖に繋がれて出現する。破面化前にも同様の武器を所持していた。アニメ版では戦斧を振るうと「死の息吹」のような老いの力を発生させて、距離の離れた標的を切り裂いた。破面となる前も老いの力を宿していたが、前述のように飛ばすことはできず直接斬りつけて効果を発揮した。
- ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンク
- 前代 破面・No.3(アランカル・トレス)/第3十刃(トレス・エスパーダ)[8]
- 司る死の形:不明
- ティア・ハリベル
- 声 - 緒方恵美
- 身長175cm 体重61kg 7月25日生まれ
- 破面・No.3(アランカル・トレス)/第3十刃(トレス・エスパーダ)[8]
- 司る死の形:犠牲
- 現十刃の紅一点。金髪・褐色肌の女で睫毛が特徴的。一人称は「私」。かなりのナイスバディであり、解放後はさらに強調する格好になっている。顔の下半分は服で隠れているが、ファスナーを外すとマスク状の仮面の名残があり、それが、胸上部まで伸びている[9]が、口元の仮面の下は特に変わった口などはなく、至って普通である。ファスナーを外した時の右乳房の内側に『3』の刻印があり、下腹部(子宮が位置する部位)に虚の孔がある。従属官は皆女性。アニメでは露出度が控え目になっているが、DVDカバーでは原作通りの服装となっている。
- 比較的冷静で思慮深く、戦闘面でも慎重な戦い方を取る。スタークとウルキオラ同様、藍染への忠誠心は他の十刃と比べ、比較的高いと思われる。自身の従属官達に対しては戦士の気構えを諭したりと気さくに接しているためとても慕われており、自身も戦いに敗れた部下達を称え、その部下の仇を取ろうとするといった部下思いの一面を覗かせている。その性格ゆえに、従属官を蔑ろにする傾向にあるザエルアポロを始めとする他の十刃との仲は芳しくなかった(スタークは例外)。また、虚化した一護の霊圧を十刃級と評するなど、探査神経にも長けている。
- アパッチら従属官達と共に藍染の現世空座町への侵攻に同行し、日番谷と交戦。部下が元柳斎に倒されたことを機に斬魄刀を解放して戦うも、日番谷の「氷天百華葬」で氷漬けにされ一旦は敗北。ワンダーワイスの介入でその状態から脱し、仮面の軍勢介入後はひよ里・リサ・日番谷と3対1の戦いを展開するが、バラガンとスタークが敗北したことで十刃の力を見限った藍染に切り捨てられた。その際、藍染に反旗を翻すも、逆に返り討ちにされて瀕死の重傷を負う。
- その後、小説で一護と藍染の対決に決着がついた後、アパッチに助けを求められた織姫の治療で一命を取り留め、自身の従属官達と共に虚圏に帰還。消息不明のグリムジョーを除き、現十刃唯一の生き残りとなった。バラガン亡き後の虚圏の王座に立ってほしいとアパッチらに薦められるも拒否し、虚圏の終わることのない争いの中に戻るために旅立ったことが明かされた。
- 千年血戦篇では、バラガンとスターク亡き後の虚圏を実質的に統治していたが、虚圏が"見えざる帝国"からの襲撃を受けた際にユーハバッハに敗れ去り、囚われの身となる。以降は登場せず、最終回でもどうなったかは明かされなかった。
- 小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』では、その後にネリエル達に救出されたのが判明した。そして、霊王の実態を目の当たりにし、藍染が代わりに天に立とうとした感情に少なからず理解を示した。和尚に見逃され虚圏に帰還した後は、虚を兵隊にしようと襲撃してきたリルトットやジゼルやゾンビとなったバンビエッタと敵対するが、「王様」になるべく乱入した彦禰と交戦する事となり、綱彌代時灘の陰謀に巻き込まれていき、叫谷での戦いにも京楽たちに同行する。
- アニメ版では、ヴァストローデ級だった大虚時代の過去が描かれている。ヴァストローデ級当時は眼以外は全て仮面で覆われている以外は解放後とよく似た姿をしているため、厳密に言えば未完成の破面に近いヴァストローデ級の大虚である。アパッチ達とはその頃から共に行動し助け合ってきたが、藍染に出会う前のバラガンに目をつけられており、配下になるよう強要されていたが、バラガンに迎合することはなかった。他の大虚を喰らう犠牲を強いて自身が強化することを望まずにいたが、ある時のいざこざからバラガンの部下だった破面に恨みを抱かれ、殺されそうになったところを藍染に助けられ、「力を得れば犠牲を生むことはない」と語る藍染の下についた。
- 帰刃:『皇鮫后(ティブロン)』
- 解放前は真ん中が空洞になっている巨大な段平のような形状で、背中に添えている。空洞に霊圧を集め、斬撃を強化することができる。解放する際は二枚貝状の波がハリベル自身を包み、さらに巻貝状に回転した水を大剣で切り裂いて現れる。
- 解放すると口元の仮面が消えて首から胸までの仮面の名残の形状が変わり、肩にショルダーガードを着け、両腕(手首)部にはグローブの付いたガントレットを装着、下半身にはミニスカートを纏い、背中に鮫のヒレを模したパーツを2つ着けた姿となり、足には鋭角な形状のポレイン(膝当)やグリーブ(臑当)、サバトン(鉄靴)を装着、持ち替え可能な鮫の頭部のような形状の大剣を装備し、両頬に藍色の仮面紋が現れる。水を自在に操る能力を持ち、水圧や水温を変化させた水を多用した戦法をとる。また戦場に満ちた水を使っての更なる大技を持っていたと日番谷に推察されるが、詳細は不明。アニメ版ではルピを破った「千年氷牢」を逆用し、水分量を増した更に強力な「断瀑」を使用した。
- 解号は「討て『皇鮫后』(うて『~』)」。
- 技「波蒼砲(オーラ・アズール)」
- 解放前に使用。皇鮫后の空洞に霊圧を溜め、相手に撃ち放つ技。技名に反して色は黄色。
- 誌上掲載時は「蒼剣砲(プロジェクティル・アズール)」と表記されていた。
- 技「トライデント」
- 解放後に使用。大剣から高圧の霧状の斬撃を3連続で放つ技。
- 技「灼海流(イルビエンド)」
- 解放後に使用。大剣から放つ熱気で氷を溶かす技。
- 技「断瀑(カスケーダ)」
- 解放後に使用。高圧力の激流で相手を押し潰す技。
- 技「戦雫(ラ・ゴータ)」
- 解放後に使用。大剣の刀身から水の塊を放つ。
- 技「虚閃(セロ)」
- 解放後に使用。大剣を振って広範囲に放つ。色は黄色。
- ウルキオラ・シファー
- 声 - 浪川大輔
- 破面・No.4(アランカル・クアトロ)/第4十刃(クアトロ・エスパーダ)
- 司る死の形:虚無
- ノイトラ・ジルガ
- 声 - 神奈延年
- 身長215cm 体重93kg 11月11日生まれ
- 破面・No.5(アランカル・クイント)/第5十刃(クイント・エスパーダ)
- 司る死の形:絶望
- 襟の後ろが大きく丸く伸びている長身で長い黒髪の男。一人称は「俺」。左目の眼帯の下に仮面の名残を残し、そこに虚の孔が開いているために隻眼。舌に『5』の刻印がある。他人を見下したような話し方をするほか、自身を十刃最強と自負し、己の力に絶対的な自信を持っている。長身痩躯だが、消耗していたとはいえ卍解状態の一護を驚愕させるほどの腕力の持ち主。鋼皮の硬度に関しても歴代全十刃中最高であり、実際に斬撃を受けても傷一つ付かず、チャドの「魔人の一撃」を受けても平然としているなど凄まじい霊圧硬度を誇る。未完成の崩玉により誕生した破面である。
- 戦いの中で死ぬことを目的とし、常に強さを求め、戦いを渇望している。認識として『敵』を作った瞬間から呼吸ひとつまでを『戦い』と捉えており、どんな卑怯・非道も厭わず、殺す価値なしと判断した以外で相手に情けをかけることはない。また自身が情けをかけられることも強く嫌う。
- 以前は第8十刃(オクターバ・エスパーダ)で、当時の服装は丸い襟の部分がなく、髪も現在より短かった。性格も現在の飄々とした冷笑的なものではなく、直情的だった。破面の存在に関して「救われない存在」と諦観的に捉えており、藍染のことは力を与えてくれた存在として感謝している。
- ネルが女破面でありながら第3十刃の座にいたことを快く思っておらず、決闘を申し込み勝負するも敗北した上、戦士として認められず相手にされなかった。その後ザエルアポロと結託し、ネルを挑発する目的で彼女の部下であったドントチャッカとペッシェを奇襲後仮面を剥いだ状態にし、これに対して怒ったネルを戦わせて背後から襲う形で頭を割り、虚夜宮の外へ放り出した。
- チャドを倒した後、グリムジョーとの戦いで満身創痍の一護に戦闘を仕掛けて圧倒し、元の姿に戻ったネルとの戦いでネルが幼女の姿に戻ったため優勢に立つが、救援に来た剣八との死闘の末、剣八の剣道(斬魄刀の両手持ち)による一撃で深手を負う。止めを刺さずに自分を見逃そうとする剣八になおも戦いを挑み、その末に剣八に切り伏せられ、戦死した。
- 小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』では名前のみ登場。
- 帰刃:『聖哭螳蜋(サンタテレサ)』
- 解放前は三日月状の刃を8の字型に二つくっつけた形の鎌に、「8」の字に垂直に柄を取り付けたような形状をしている。第8十刃の時は、三日月の形をしていた。柄の部分からは長い鎖が伸び、鎖を持って斬魂刀を遠くの敵に向けて飛ばしてまた引き寄せる攻撃もできる。解放の際、鎌の先端にある三日月状の刃の中心に風を呼び起こす。
- 解放すると頭に左右非対称の三日月のような角が生え、腕が節足動物のような装甲状の外骨格に覆われた形で4本に増え、その4本の腕に大鎌を持つ姿に変わり、腹部を囲むように角のようなものがいくつも形成される。また仮面の名残の口の歯が牙のようになり、顔には黄色い仮面紋が現れる。腕や鎌は失っても再生でき、腕は6本まで増やすことができる。また大鎌は手首に収納されている。解放後は眼帯を外して全力となった剣八を一時は圧し、また応戦できる戦闘力を得る。
- 解号は「祈れ『聖哭螳蜋』(いのれ『~』)」。
- 技「虚閃(セロ)」
- 舌の先から放つ。色は黄色。
- 技「捜指法(インディセ・ラダール)」
- 霊圧を地面に電流のように流し、相手の力量を測る技。
- グリムジョー・ジャガージャック
- 声 - 諏訪部順一
- 前々代/現 破面・No.6(アランカル・セスタ)/第6十刃(セスタ・エスパーダ) 元破面・No.12(アランカル・ドセ)
- 司る死の形:破壊
- ルピ・アンテノール
- 声 - 岸尾だいすけ
- 身長161cm 体重45kg 6月5日生まれ
- 前代 破面・No.6(アランカル・セスタ)/第6十刃(セスタ・エスパーダ)
- 司る死の形:破壊
- 左側頭部に仮面の名残が付いている中性的な容姿の小柄な男。一人称は「僕」。独断行動の罰としてNo.6の座を追われたグリムジョーに代わってNo.6となった。右腰前部に『6』の刻印がある。人を馬鹿にした態度を取り、わざとらしく「ア・ごめーん」と言うのが口癖。乱菊曰く非常にお喋りで、自分と相手の実力差を嬉しそうに解説したりする。感情的になりやすい面があり、キレると口調がかなり変わる。
- ヤミー・グリムジョー・ワンダーワイスと共に現世に滞在する死神たちを襲撃。卍解した日番谷を刀剣解放で倒し、乱菊達を圧倒するも、日番谷の奇襲を受け「千年氷牢」に閉じ込められる。直後、目的を達したウルキオラの命で退却するが、虚夜宮で織姫に失った左腕を修復してもらったグリムジョーに上半身を吹き飛ばされ死亡した。
- 彼の遺体はその後ザエルアポロによって保管された。ザエルアポロがマユリに討たれた後、遺体はドルドーニ、チルッチの遺体と同様にマユリによって技術開発局の局長室に運ばれていた。
- 千年血戦篇でマユリによって改造・再生され、同じく改造・再生されたドルドーニやチルッチやクールホーンと共に、マユリと星十字騎士団のジゼル・ジュエルとの戦いに動員される。大して言葉を発していないのに、ドルドーニとチルッチのとばっちりでマユリに電撃を流されることに不満を述べていた。以降は登場しなかったが、小説『Can't Fear Your Own World』で血戦後に銀城たち完現術者の捕獲に出動していたところにグリムジョーが現れたことで、憎悪を漲らせて歓喜しながらグリムジョーに襲い掛かるが、産絹彦禰の乱入で決着をつけることができなかった。
- 帰刃:『蔦嬢(トレパドーラ)』
- 解放すると上半身が鎧のようなものに覆われ、背中に8本の触腕が生えた円盤が形成される。また、仮面の名残の形状も若干変化している。触腕を自在に伸縮させたり振り回して攻撃するほか、相手に巻きつけて拘束し、多人数を一度に相手取るなど一対多数にも向く。小説『Can't Fear Your Own World』では、マユリの改造により細部がマイナーチェンジされて触腕に鉤状の突起が追加されたほか、グリムジョーと互角に戦えるまでに強化されている。またグリムジョーの攻撃に対抗するため、防御目的でも使うようになった。
- 解号は「縊れ『蔦嬢』(くびれ『~』)」。
- 技「触槍(ランサ・テンタクーロ)」
- 背中の触腕を伸ばし、相手を攻撃する技。8本同時に伸ばし、檻のように囲う上位技の「触檻(ハウラ・テンタクーロ)」もある。
- 技「旋腕陣(ラ・ヘリーセ)」
- 8本の触腕を回転させ、複数の相手を攻撃する技。
- 技「鉄の処女(イエロ・ビルヘン)」
- 触腕の先端に無数の棘を生やし、相手を串刺しにする技。名称は中世ヨーロッパの器具に由来する。
- 技「虚閃(セロ)」
- 小説版『Can't Fear Your Own World』で使用。解放後は8本それぞれの触腕からも使用可能。触手から放った場合、虚弾に匹敵する怒濤のラッシュを繰り広げることが可能。更にグリムジョーの手口を真似て血を混ぜる事で威力を上げられる。
- 技「王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)」
- 小説版『Can't Fear Your Own World』で使用。
- ゾマリ・ルルー
- 声 - 楠大典
- 身長196cm 体重100kg 10月13日生まれ
- 破面・No.7(アランカル・セプティマ)/第7十刃(セプティマ・エスパーダ)
- 司る死の形:陶酔
- 頭部には棘のような髪があり、首には首飾り、耳には仮面が変化した髑髏のピアスをしている黒人風の男。一人称は「私」。下顎に黒色の仮面紋がある。藍染への忠誠心はかなり高い。厳かな雰囲気を漂わせ言葉遣いも丁寧だが、戦闘では卑劣な戦法を取るのも厭わない。また、首を落とさない限りは死を確認する方法はないという厳しい考えを持つ。『7』の刻印の箇所は不明で、右乳首部分に虚の孔がある。 また、破面化した時期も不明。
- アーロニーロとの戦いで重傷を負ったルキアに止めを刺そうとするが、救援に来た白哉と交戦。斬魄刀を解放し、愛の力でルキアを操り彼女の命を盾に取るが、その戦い方が白哉の怒りを買い、結果白哉の一刀のもとに切り伏せられ、「藍染様万歳」を叫びながら消滅した。
- 帰刃:『呪眼僧伽(ブルヘリア)』
- 解放する前には胸の前へ刀を浮かべ、手のひらを胸の前で合わせ、さながらヨガを思わせる構えをとる。その際に首が横に90度倒れ、刀がひし形にへし曲がる。その状態の刀から噴き出した白い液体に体が包まれることで帰刃が完了する。
- 解放すると全身が白いスーツに包まれ、頭部が顔の正面以外髑髏の仮面で覆われる。目元にも仮面紋が浮かび上がり、下半身がいくつもの人面を持つ巨大な南瓜のように変化。同時に、頭部にあるものも含め50以上の目が全身に出現する。
- 解号は「鎮まれ『呪眼僧伽』(しずまれ『~』)」。
- 技「双児響転(ヘメロス・ソニード)」
- 十刃最速を誇る響転に独自のステップを加えることで、最大で5体まで擬似的な自身の分身を作り出す。彼曰く「手品の類のお遊び」。
- 能力「愛(アモール)」
- 解放後に使用。その目で見つめたものの支配権を奪う能力。支配権を奪われた対象は支配された箇所に模様が浮かび上がり、自分の意思とは関係なく、ゾマリの意思に操られる。範囲は、脚などごく一部の部位だが、相手の頭を支配すれば支配は全身に及ぶ。支配できる箇所は目一つにつき一箇所。全身に50以上の目があるため、全ての目を使えば50箇所以上を一度に支配できる模様だが、白哉の卍解・千本桜景厳の数億の刃に囲まれた時には、一つの目につき刃一枚にしか効果を及ぼせないという相性の悪さから、無力に等しかった。また、白哉の分析によると鬼道に近い能力らしく、縛道の八十一『断空』などで防ぐことが可能。
- 技「守胚姿勢(エル・エンブリオン)」
- 解放後に使用。上半身を下半身に埋没させ、四方からの攻撃から身を守る。
- ザエルアポロ・グランツ
- 声 - 鳥海浩輔
- 身長185cm 体重67kg 6月22日生まれ
- 破面・No.8(アランカル・オクターバ)/第8十刃(オクターバ・エスパーダ)
- 司る死の形:狂気
- 仮面の名残である眼鏡を掛けたピンク色の髪の男性で、虚圏(ウェコムンド)内では、“最高の研究者”や、“あらゆる霊性兵器開発のスペシャリスト”として知られているマッドサイエンティスト。一人称は「僕」。その技術力は非常に高く、後述する従属官(フラシオン)は彼の手によって改造された多数の実験体をベースとしている。『8』の刻印の箇所は不明で、虚の孔は亀頭にある。本人は自身の戦闘力はあまり高くないと評しており、戦闘では録霊蟲(ろくれいちゅう)や敗死した相手から収集した情報を元に他人の能力を解析した上で、他人の能力を封じ込めたり、利用したりする戦法を取る。ノイトラと同様、未完成の崩玉により破面になっていた。
- また、ネリエルが第3十刃だった当時は十刃落ちであり、ノイトラがネリエル達三名を虚夜宮の外へ放り出す際に自らの技術を使って協力していた。
- 後述のイールフォルト・グランツの弟[10]だが、兄を「カス」呼ばわりし、『情報収集のための録霊蟲を運搬する箱』とまで言って蔑んでいる。また、戦いの最中に「着替える」と言って離れるなど、気障な振る舞いをとるが、上官の藍染には卑屈なほど下手な一面もある。彼の宮は自分の斬魄刀の鍔と似た形状をしている。
- 虚夜宮内に侵入した恋次・石田・ペッシェ・ドンドチャッカと戦い、斬魄刀解放と様々な戦法で恋次達を翻弄するが、救援に来た涅マユリとのマッドサイエンティスト同士の対決を展開。最期はネムに受胎告知を行った際にネムの体内から投与された超人薬で感覚のみが超人化し、肉体がついていけなくなったところを涅マユリに討たれ戦死した。
- その戦闘による死亡後、アーロニーロと共に地獄に堕とされ、突如現れた朱蓮とその部下達と交戦するが、彼らの圧倒的な力によって返り討ちに遭い敗北する[11]。
- 破面篇から死神代行消失篇までの十七ヶ月の間の出来事を描いた小説『BLEACH Spirits Are Forever With You』では、かつてはヴァストローデ級の大虚で元第0十刃であることが明かされた。全盛期の実力は帰刃形態のヤミーを超え、完全虚化した一護と比肩するまでとされていた。しかし、完全な生命となることを目論んだ過程から自らをアジューカス級に退化させたことから、戦士としての力を失い十刃から外されたものの、その後に科学者としての力だけで現在の地位に返り咲いた。また、生前は残虐非道な人体実験に没頭していた錬金術師だったことが明らかになっている。
- 千年血戦篇ではペルニダ戦でネムを倒された際、幻影の姿で登場。厳密には本人ではなくあくまで幻影だが、マユリを煽りつつ、ネムを作り直す切っ掛けを与えた。
- 帰刃:『邪淫妃(フォルニカラス)』
- 太刀のようにひも状のもので腰につりさげている。 解放する際は斬魄刀を口から飲み込む。
- 解放すると首から下が触手に覆われ、ドレスを着たような姿になり、背中には4本の細長い羽根が生える。仮面の名残である眼鏡は飾りのように変化し、左目の周りには、道化師のメイクのような仮面紋が現れる。解放後は下記のような4つの能力を得る。現在は直接相手を殺傷する攻撃力は持たないものの、第0十刃時代は無数の触手を武器として強力な殺傷力を持っていた。
- 解号は「啜れ『邪淫妃』(すすれ『~』)」。
- 対象のクローンを生み出す能力
- 身体から血のような液体を噴射し、触れた者の姿・能力をそっくりにコピーしたクローンを作り、操る。分身の目元には解放時のザエルアポロの目元の仮面紋に似た模様が浮かぶため区別することは可能。分身体の外見も自分好みに変えられる。ただし服装を変えることで撹乱の意味を成さなくなるため、その点に関し美的センスにそぐわないからという理由を含め恋次にツッコミを入れられている。分身体を消す際は指を鳴らすことによる命令で風船のように破裂させる。相手の霊圧が強大すぎる場合、同等の能力を誇るクローン体を作り出すことはできず、性能は本物よりも劣化する。
- 2体の人型巨人を従えさせる能力
- ドレス状の被服に接続された巨人を従え、相手へ攻撃させたり対象の動きを奪う。この巨人は普段は服の内部に収納されており、ザエルアポロの意思で椅子に変化させることもできる。勝ち目が無いと判断し再度逃げようとする雨竜達の動きを封じるのに使われた。
- 人形芝居(テアトロ・デ・ティテレ)
- 対象を羽根で包み込み、対象を模した小さな人形(対象者の五感を支配するコントローラー)を作り出す。人形を傷付ければ対象者も同じ箇所に傷が付く。人形の中には内臓や腱等のパーツがあり、それを破壊すると、その内臓や神経も破壊される(胃に相当するパーツを破壊すると、その相手の胃が潰される等)。クローン同様、相手の霊圧が強い場合はパーツ自体の強度が増してしまい、破壊するのが困難になってしまう。
- 受胎告知(ガブリエール)
- ザエルアポロ自身が最も自慢している能力であり、本人曰く「敵に自身を孕ませる能力」。肉体の大半が損失した時に、敵の臍から体内に侵入して内臓に卵を産み付け、体内から相手の全てを吸い尽くして死に至らしめ、自らの肉体を復活させる。なお、以前の自分の体は喰われると融けた後に神経に侵入して喰った対象を、ザエルアポロの意のままに操れるようになり、涅マユリの卍解もこの能力で侵入・操っている。
- アニメ版では、「自身を甦らせる能力」となり、母体の口から放出された煙の中で細胞分裂のような物を起こし、母体の霊圧を吸い尽くし、生誕を迎えるという描写になっている。ザエルアポロの話によると、毛穴から侵入しているらしい。
- 技「球体幕(テロン・バロン)」
- 解放後に使用。羽根で全身を覆う守りの技。
- 技「王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)」
- 両手から放つ。地獄において朱蓮との戦いで使用した。全盛期は両手や口、数十本の触手から同時に放つことを可能としていた。
- アーロニーロ・アルルエリ
- 声 - 関俊彦
- 身長205cm 体重91kg 4月23日生まれ
- 破面・No.9(アランカル・ヌベーノ)/第9十刃(ヌベーノ・エスパーダ)
- 司る死の形:強欲
- 十刃の中では唯一のギリアン級で、ゾマリによれば第一期「刃(エスパーダ)」の生き残り。未完成の崩玉およびギリアン級出身のためか完全な人間形態ではなく、首から上が薄紅色の液体で満たされた透明なカプセル状[12]でその中に虚を思わせるボール大の頭が2つ浮いており、上側の顔は右目付近、下側の顔は左頬の近くに『9』の刻印がある。また、左大腿部に虚の孔がある。この2つの頭はそれぞれ別の人格を宿しており、一人称も喋り方も異なるほか、会話の際は2つの頭が交互に喋る[13]。
- 上側の顔は志波海燕に化けることができる。日光が苦手なため、普段は8つの小さな穴が開いた縦長の仮面を着けている。また、左手に手袋のようなものを填めていて、虚を喰らうためのものと思われる触手や口を隠している(人間の手のようにも使用可能)。カプセルの中の液体は研究対象としてザエルアポロに興味を抱かれているが、本人はザエルアポロを快く思っていない。
- 海燕の姿でルキアの前に現れ、その容姿と斬魄刀を使用した海燕独特の槍術でルキアを惑わせるが、ルキアの策により日光を浴びたことで正体を現す。その後斬魄刀を解放し、ルキアの体を貫くも、油断したために逆にルキアの『参の舞・白刀』で海燕の顔に擬態していた頭部のカプセルを破壊され、苦しみを藍染に訴えながら下の頭は爆死、上の頭は真っ二つに割れて死亡した。
- 死後は地獄に堕ち、共に地獄に行き着いたザエルアポロと一触即発寸前となるが、直後に現れた朱蓮とその部下に倒される[11]。
- 『BLEACH 〜ヒート・ザ・ソウル〜』では、初参戦以降「志波海燕」の姿でプレイヤーキャラとして登場している。
- 帰刃:『喰虚(グロトネリア)』
- 能力名も同様に『喰虚』。虚の屍骸を喰らうことでその霊圧と能力を取り込み、自分の物にできる。この能力故にギリアンでありながら第一期「刃(エスパーダ)」に入り現在の十刃にも所属できるほどの力を得た。虚圏へ自動的に送られてきた、藍染の手による改造虚・メタスタシアの死体を喰らったことで、メタスタシアの霊体融合能力によって融合していた海燕の記憶・経験・能力も手にしており、斬魄刀『捩花』を本人同様に使うことができる。ただし、闇の中でなければ『喰虚』の能力は使用できない。また、地獄に堕ちた際には破面のザエルアポロや咎人をも喰らえるかのような描写がなされた。
- 解放すると下半身が人間の口が付いた巨大な蛸のような姿に変わり、今まで自分が喰らった33650体にも及ぶ虚の能力を全て同時に発現できるようになる[14]。
- 解号は「喰い尽くせ『喰虚』(くいつくせ『~』)」。
- 斬魄刀:『捩花(ねじばな)』
- アーロニーロが海燕の霊体を手に入れたため使用可能となった海燕の斬魄刀。詳細は志波海燕の項を参照。
- 解号は「水天逆巻け『捩花』(すいてんさかまけ『~』)」 。
- 能力 「認識同期(にんしきどうき)」
- 第9十刃の役目である能力。戦った敵の情報を瞬時に全ての同胞に報せることが出来る。破面の同胞として迎えられていた織姫にも伝わった。
- ヤミー・リヤルゴ
- 声 - 乃村健次
- 身長230cm 体重303kg 4月3日生まれ
- 破面・No.10⇔No.0(アランカル・ディエス⇔アランカル・セロ)/第10十刃⇔第0十刃(ディエス・エスパーダ⇔セロ・エスパーダ)
- 司る死の形:憤怒
- ウルキオラとともに作中初めて登場した破面の成体で作者によればアーロニーロ同様第一期十刃の生き残り。一人称は「俺」。下顎骨を象った仮面の名残を着けており、辮髪をしている色黒の巨漢で濁赤色の眉をしており、頭部には角のように突き出た部分がある。目元に眉と同じ色の仮面紋がある。左肩に『10』の刻印があり、胸部に虚の孔がある。
- 攻撃力は高いが反面力任せでやや雑であり、霊圧の探査能力も低い。また、巨体故に移動速度は優れておらず、特に解放後は形態の形状の関係もあってより顕著となる。アニメではルキアと恋次の瞬歩に動きが付いていけずに苛立つ様子が描かれた。反面、間合いに入った相手に対しては的確に素早く対応している。戦闘においてはチャドや織姫ら霊力のある人間を難なく倒すことはできるが、(内なる虚に妨害される前の)卍解した一護、浦原、夜一などの戦闘センスに秀でた者に対しては劣勢を強いられており、二度目の現世侵攻の際には、浦原に歴然とした力の差を見せ付けられた。戦闘は素手の殴打と飛び道具系の技のみで、斬魄刀を武器として扱うことは一度もなかった。
- 防御力はかなり高く、白打の達人である夜一が打撃した手足を逆に負傷するほどの霊圧硬度の鋼皮を持ち、石田が渾身の力を込めた矢も貫通するには至らなかった。また、巨大化後は虚化した一護の月牙天衝が首に直撃しても多少出血しただけで大してダメージを受けておらず、このことに一護は驚いており、当初は即座に倒せるつもりでいたが後に「すごく強いから三人(白哉と剣八を含めて)で戦った方が良い」と語ったほど。最初に現世に降り立った際に一護に右腕を斬り落とされるが、斬られた右腕は持ち帰っていたため後に修復された。キャラブックによると鋼皮はノイトラに次ぐ硬さを誇る。
- 粗野かつ粗暴な性格で、自分より下だと思う者を見下す言動を取り、同族であっても躊躇無く殺害するほどに短気かつ暴力的だが、相手に翻弄された時には怒りを露にすることがある。運がいい場面に遭遇した場合「スエルテ(ラッキー)!!(Suerte…スペイン語で幸運)」と叫ぶ癖、相手の実力が自分より下だった場合に舌打ちする癖がある。ウルキオラ、グリムジョー、ノイトラをゴミと言い捨てているが、ウルキオラに対しては悪態をつきつつも相棒のような関係で、邪魔者扱いされても自分なりにウルキオラの手伝いをしようとしたり、ウルキオラが死亡したことを知った時は悲しげな様子を見せているなど仲間意識は持っていたようである。
- 力を蓄えた後、斬魄刀を解放することで数字が変化する唯一の特殊な破面でもあり、解放後は十刃内の順列も最低から最高に移り変わり、それに伴い左肩の『10』の刻印も『0』に変わる。睡眠や暴食で霊圧が蓄積するほか、怒れば怒るほど巨大化する能力を持っている模様。元々の巨躯が怒りまくった影響で現世襲来時の2倍強ほどになっていた。また、この状態になると元々の暴力性がさらに増す。
- 一護達と十刃の激闘の最中、自身は虚夜宮内自分の宮で食事を貪り力を完全に回復させた後に参戦。一護とウルキオラの一騎討ちに乱入するも、涅マユリ特製の地雷を用いた石田の妨害により足場を崩され地上まで落下。その後、ウルキオラの敗北を悟ると斬魄刀を解放してルキア達を襲撃[15]し、ルキアの助けに入った一護と交戦後、援護に来た白哉と剣八との死闘の末に敗北。その後、自分に懐いていた従属官である子犬クッカプーロに寄り添われながら、息絶えた。
- アニメの予告やおまけでは道を度々迷ったり、技名や他の十刃のメンバーの番号を忘れるなど、低能さが強調されていた。また本編ではロリや石田との戦いが追加されており、百刺毒娼の毒が効かず、銀嶺弧雀・ゼーレシュナイダー・破芒陣を受けても立ち上がるタフさを見せている。
- 帰刃:『憤獣(イーラ)』
- 解放する際は一気に抜刀し、刀身が爆発を起こして爆風を噴き上げる。この爆風が肩にある数字を徐々に削ぎ落としていき『10』から『0』に変わる。
- 解放すると巨大化し、腰には赤い前垂れが出現し、下半身が計16本の足を持つサソリのような姿になり、尻尾の部分がハンマーのような形状となる。頭部の角らしき隆起がより強く顕在化し、背骨に沿って柱に似た角が生え、下顎にあった仮面の名残が完全に定着している。また、両肘にはピストンのようなものが突き出ており、これを作動させることで拳を打ちつけたままさらに追撃を加える。圧倒的な破壊力を誇る反面、肉体が巨大化したことで小回りが苦手となる。媒体によって色彩が異なり、原作漫画は角と下半身の脚部が鈍い銀色なのに対して、アニメでは角が紫色で全身がほぼ肌色をしている。
- この形態でさらに怒ることで、前形態の二倍ほどに巨大化。背中に巨大な二本の角が生え、再び二本足になり、四本角の鬼のような顔を持つ尾が生えたゴリラのような第二形態に変化する。これよりさらに巨大化が可能で、その度に腕力や霊力が倍増し、それまでに受けたダメージ(肉体の欠損も含めて)が全快する。原作ではこの後さらに変形し黒い体毛に覆われた身の丈ほどの巨大な尾が生えた姿となった。
- 解号は「ブチ切れろ『憤獣』(ぶちぎれろ『~』)」。
- 技「魂吸(ゴンズイ)」
- 自分の周囲(広範囲)にいる魂魄を豪快に吸う術。これにより空座町の多数の人が一瞬で魂を吸われて死んだ模様。
- 技「虚閃(セロ)」
- 口から放つ。解放後は砲台のように放つ強大なものとなり、避けられはしたものの剣八をしてその破壊力を賞賛された。色は赤。
- 技「黒虚閃(セロ・オスキュラス)」
- 原作のみ使用。通常の虚閃同様口から放とうとしたが、一護の黒い月牙天衝により不発に終わる。
- 技「虚弾(バラ)」
- ウルキオラとは違いパンチを繰り出すかのように放つ。しかし何発も撃ったため、浦原に見切られてしまう。虚閃同様、解放後は巨体に比例した巨大なものとなっている。
- 魂吸(ゴンズイ)
- 自分の周囲(広範囲)にいる魂魄を豪快に吸う術。これにより、空座町の多数の人が一瞬で魂を吸われて死んだ模様。作中ではヤミーのみ使用。
従属官(フラシオン)
十刃直属の部下。十刃によって、直属の部下に選抜される数字持ち以下の成体破面達。従属官の数の上限は定められていないため、全く選ばない者もいれば、大量に選ぶ者もいる。十刃と部下の関係性は十刃によって様々である。
スタークの従属官
- リリネット・ジンジャーバック
- 声 - 浅井清己
- 身長142cm 体重31kg 1月19日生まれ
- 破面・No.1(アランカル・プリメーラ)/第1十刃(プリメーラ・エスパーダ)
- スタークの従属官。頭部と顔の左半分を覆うように仮面の名残がある少女。明るくボーイッシュな性格。一見がさつだが、敵である京楽を気遣うなど心根は非常に優しい模様。アニメでは、バラガンが死亡して戦意喪失したスタークを、やる気づけている場面も見られた。スタークのことは呼び捨てでタメ口を利いている。
- 厳密には従属官ではなく、通常なら斬魄刀となるべき虚の破面化現象において、あえて刀ではなく人型をとっているため、正確には第1十刃である。解放前は刀身が湾曲した形の刀を武器とし、折れた角のような部分から取り出す。なお、リリネット自身の戦闘能力は高くはない。
- 現世侵攻では、京楽とスタークの対決を共に見守っていた浮竹と対戦するも、彼との実力差の前に軽くあしらわれた挙句、浮竹によって特訓させられる。その後、京楽との戦いで本気を出すことにしたスタークに呼び出されて帰刃する。
- スタークが会議に出席している間は、その時間で戻ってきたスタークに対し、どのようなイタズラをしてやろうか考えている。
- アニメ版では、京楽と浮竹にリリネットは他の従属官とは違う存在だと感づかれていた。その後、原作では明確な最後は描かれなかったが、アニメでは狼の弾頭を操り、スタークを援護する活躍を見せた。しかし、京楽との戦闘で狼全てが爆発・消滅したため、スタークの前から居なくなってしまった。
- 帰刃:『群狼(ロス・ロボス)』
- 解放形態はスタークの項を参照。
- 技「虚閃(セロ)」
- 仮面に覆われている左目部分から放つ。未熟で、浮竹には素手で払われ大虚にも及ばないと評されてしまう。色は緑。
バラガンの従属官
バラガンを『陛下』と仰ぐ戦士然とした破面で構成。藍染による現世侵攻にバラガンに付き従って同行、転界結柱の護衛役を務める死神や一部の隊長格との死闘の末に全員討ち死にした(ただし、クールホーンのみ明確な死亡の描写が無いのか、彼のみ再登場を果たせた)。また、アニメ版オリジナルエピソードでは名称不明のシュモクザメに似た姿の従属官(声 - 竹本英史)が存在していたが、私怨による勝手な行動を起こしたため、藍染によって粛清されている。
- シャルロッテ・クールホーン
- 声 - 三宅健太
- 身長192cm 体重125kg 8月8日生まれ
- 破面・No.20
- 自称「バラガン陛下の第一の従属官」。頭部にカチューシャ状の仮面の残骸を残し、紫色のエキゾチックな髪(地毛)をした厳つい容姿をしたオカマ。一人称は「私」。陽気でおしゃべり。弓親に勝るとも劣らないナルシストで自分の容姿に対して極度の美意識を持っており、普通の攻撃や虚閃にやたら気取った長い名前をつけているが、弓親には「醜い」と認識されている。
- 空座町へ侵攻した藍染達と護廷十三隊の戦闘で、転界結柱の護衛役を務める弓親と交戦、斬魄刀を解放し彼を追い詰めるも「白薔薇ノ刑」を発動したことが災いし、弓親の『瑠璃色孔雀』に霊圧を吸い尽くされ敗北。最期は弓親の信念に呆れつつも敬意を示しながら息絶えた。
- 空座町での戦いの後、彼の遺体はマユリによって技術開発局の局長室に運ばれていた。
- 千年血戦篇でマユリによって改造・再生され、同じく改造・再生されたルピ、ドルドーニやチルッチと共に、マユリと星十字騎士団のジゼル・ジュエルとの戦いに動員される。破面ゾンビ軍団の中では最も丈夫で、マユリの電撃を受けても全く堪えていなかった。 星十字騎士団のバンビエッタ(ゾンビ化)を圧倒し、帰刃を使うまでもなく虚閃だけで勝利した。その後、ゾンビ兵となって現れた日番谷と戦おうとするも、一撃で戦闘不能にされてしまう。以降は本編では、登場しなかった。小説版『Can't Fear Your Own World』では、『涅骸部隊』の一員として使役される状況を半ば楽しんでおり、叫谷での戦いにも同行している。
- 帰刃:『宮廷薔薇園ノ美女王(レイナ・デ・ロサス)』
- 解放するとバレリーナのような格好に変わる。スピードやパワーなど身体能力が強化されているが、詳しい能力は不明。本人はこの姿を気に入っているが、弓親には哄笑された。現在登場している斬魄刀で、唯一カタカナ表記が入っている。
- 解号は「煌めけ『宮廷薔薇園ノ美女王』(きらめけ『~』)」。
- 技「白薔薇ノ刑(ロサ・ブランカ)」
- 自身と敵の周囲を黒い荊で覆い、巨大な薔薇の花を出現させ、敵を花弁で包み死に至らしめる。この茨は内部と外界の視覚と霊圧を完全に遮断する。本人曰く「最も美しく最も残酷な技」。小説『Can't Fear Your Own World』では、茨で捕らえた相手の霊圧を吸収する機能が追加されている。
- 技「ギロチン・アタック」
- 空中で回転して勢いをつけ、斬魄刀を相手の頭上に向かって振り下ろす技。
- 技を使う際は、「必殺! ビューティフル・シャルロッテ・クールホーン's・ミラク・スウィート・ウルトラ・ファンキー・ファンタスティック・ドラマティック・ロマンティック・サディスティック・エロティック・エキゾチック・アスレチック・ギロチン・アタック」と技名を叫ぶ。
- 技「シャイニング・アタック」
- アニメでのみ使用。勢いをつけ、回転しながら接近して斬り付ける技。
- 技を使う際は、「必殺! ビューティフル・シャルロッテ・クールホーン's・パーフェクト・スタイリッシュ・デンジャラス・サイケデリック・バリアブル・エコノミカル・コンチネンタル・インクレディブル・アンビリーバブル・シャイニング・アタック」と技名を叫ぶ。
- 技「サンダー・パンチ」
- アニメでのみ使用。両手を組んで相手の頭を叩き潰す技。
- 技を使う際は、「必殺! ビューティフル・シャルロッテ・クールホーン's・ラブリー・キューティー・パラディック・アクアティック・ダイナミック・ダメンディック・ロマンティック・サンダー・パンチ」と技名を叫ぶ。なお、この長過ぎる技名を言う際に途中で舌を噛んでおり、本人は舌を噛んだため威力が半減してしまったと言い訳している。
- 技「虚閃(セロ)」
- 左胸の前に両手でハートマークを作り、そこから放つ。色はピンク。
- 技を使う際は、「必殺! ビューティフル・シャルロッテ・クールホーン's・ファイナル・ホーリー・ワンダフル・プリティ・スーパー・マグナム・セクシー・セクシー・グラマラス・虚閃」と技名を叫ぶ。弓親には「ただの虚閃じゃないか」と突っ込まれていた。
- アビラマ・レッダー
- 声 - 田中一成
- 身長183cm 体重92kg 8月19日生まれ
- 破面・No.22
- 部族の戦士のような風貌で、荒々しい性格の男性。一人称は「俺」。頭部に鳥の頭蓋骨を模した仮面の名残がある。顔面に赤色で隈取のような仮面紋があり、上半身にも同色の模様がある。
- 闘いとは己を鼓舞し相手をぶちのめす爽快なものと考えており、小細工を使う戦闘を嫌い、戦闘前は自分の士気を鼓舞するために相手を倒すという気持ちを込めて互いに絶叫しあうというのを仕来りとしている。転界結柱の護衛役を務める吉良と交戦するが、吉良の『侘助』の能力で翼を重くされたことで身動きが取れなくなり、命乞いも空しく吉良に首を落とされ戦死した。
- アニメ版では重さに耐えながらも最後の抵抗を試みるが、逆に返り討ちにされ、原作同様吉良に首を落とされている。
- 帰刃:『空戦鷲(アギラ)』
- 解放するとガルーダを思わせる鳥人の姿に変わる。翼は鋼のように重く、羽根を飛び道具のように放って敵を攻撃することができる。
- 解号は「頂を削れ『空戦鷲』(いただきをけずれ『~』)」。
- 技「餓翼連砲(デボラル・プルーマ)」
- 大量の羽根を矢のように一斉に放つ。射出した羽根は超速再生により即座に回復するため、弾切れになることなはい。
- 技「餓翼風盾(プルーマ・ビエント)」
- 背部の巨大な翼で風を起こし、相手の攻撃を払い落す技。
- 技「噴血餓相(デボラル・エルプシオン)」
- 胸に描かれた仮面紋に沿って爪を突き立て、翼を4枚に増やす技。同時に装着している仮面がよりシャープな形状になり、模様も変わる。
- フィンドール・キャリアス
- 声 - 近藤隆
- 身長180cm 体重67kg 6月27日生まれ
- 破面・No.24
- 顔のほとんどを仮面の名残で覆われた長髪の男。一人称は「俺」。「エサクタ!(【Exacta】=スペイン語で「正解」の意)」が口癖。
- 斬魄刀とは別に両手に刃が付いており、それで仮面を自ら割ることで自分の戦闘能力を向上させる「彫面(アフィナール)」という能力を有しており、仮面を割れば割るほどその力は上昇する。また、この刃を笛のように吹くことで大型の虚を呼び出す「呼虚笛(シルビード)」という技も持つ。転界結柱を護衛する檜佐木との交戦中、檜佐木に対し終始余裕を見せ、斬魄刀を解放し決着を付けようとするも、檜佐木の斬魄刀「風死」のトリッキーな攻撃には敵わず、恐れをなして逃走するが、背後から斬られ戦死した。自惚れが強く、全力を出せば隊長格と同等と豪語していたが、実際は遠く及ばなかった。
- アニメ版では虚閃を放ち檜佐木と刺し違えようとしたが、虚閃を打ち破られ戦死した。
- 帰刃:『蟄刀流断(ピンサグーダ)』
- レイピアを模した形の剣となっている。解放すると右半身が鎧状の装甲で覆われ、両腕にはシオマネキを思わせる左右非対称のハサミが形成される。さらに右腕部分のハサミには付け根辺りにワイヤーロープが仕込まれていて、右肩の装甲へ接続されている。また、ハサミは斬りつけるだけでなく盾としても使用でき、高圧水流のカッターを放つ「海王鋏(ティヘラス・ネプトゥネア)」という技をもつ。
- 解号は「水面に刻め『蟄刀流断』(みなもにきざめ『~』)」。
- 技「虚閃(セロ)」
- アニメでのみ使用。解放前は斬魄刀の刃先から、解放後はハサミの先端から放つ。色は紫。
- 技「虚弾(バラ)」
- 同じくアニメでのみ使用。斬魄刀を指揮棒のように振って放つ。虚閃同様色は紫。
- チーノン・ポウ
- 声 - 白熊寛嗣
- 身長391cm 体重506kg 3月4日生まれ
- 破面・No.25[16]
- 虚ろな表情をした巨漢で、顎に仮面の残骸がある。一人称は「私」。両頬に薄緑色で頂点を内側とした三角形の仮面紋がある。バラガンの従属官中、最も人間離れした体格をしており、異様に長く大きな腕をしている。
- 唯一バラガンを陛下と呼ばず「様」付けで呼んでいる(ポウの敗北後、バラガンが憤慨した際、陛下付けで呼んでいるジオは一度「バラガン様」と呼んでいた)。
- 虚圏でも辺境の出身でバラガンが直々にスカウトした人材。それ故に話はやや片言で、「ぽはははは」という独特な笑い方をする(普段は流暢に喋るが、感情が昂ると本来の片言口調に戻ってしまう模様)。
- 見た目通りに肉弾戦を得意とし、斬魄刀は袖の中に隠している。隊長屈指の膂力を誇る狛村の拳にも堪え、逆に殴り飛ばすパワーを備えるなど、腕力やタフネスは従属官の中でも群を抜いている。
- 転界結柱を護衛する一角を倒し、転界結柱を破壊。一角に止めを刺そうとするが援護に来た狛村と交戦、斬魄刀を解放するも自身よりもさらに巨大な狛村の卍解『黒縄天譴明王』に一撃で叩き伏せられ戦死する。アニメ版では、敗北前に黒縄天譴明王と肉弾戦を繰り広げている。また、原作では倍近い体格差がほぼ同じ巨体となっている。
- 帰刃:『巨腕鯨(カルデロン)』
- ポウ自身の体と比較して非常に小さい刀で、袖の中に入れて携帯している(アニメ版ではデザインの一部が異なっている)。
- 解放すると巨大化し、全身がクジラのようなスーツで覆われ、両頬の仮面紋は下方に伸びる。この体躯になるとポウ自身も気だるげな態度を見せる。数十メートルはあると思われる巨体で、剛腕を振るい敵を叩き潰す。
- 解号は「気吹け『巨腕鯨』(いぶけ『~』)」。
- 技「虚閃(セロ)」
- 解放後、口から放つ。この際下顎部分がシャッターのように大きく広がる。原作では不発に終わった。色は緑色。
- ジオ=ヴェガ
- 声 - 柿原徹也
- 身長163cm 体重48kg 5月7日生まれ
- 破面・No.26
- 拳法着のような服を着ており、髪を三つ編みにした中性的な顔立ちの少年。一人称は「俺」。頭に鋭く長い牙を持つサーベルタイガーのような頭蓋骨を模した仮面の名残をかぶっている。小生意気かつ快活な性格をしており、口数が多い。
- シャルロッテたちの敗北により憤慨したバラガンの気を静めるためニルゲとともに出陣。砕蜂と対決し、斬魄刀を解放して砕蜂を劣勢に追い込むものの、ニルゲに勝利した(アニメでは、ニルゲを気絶させた)大前田が割り込んだことで形勢が逆転。実戦形態へ変貌するも、一度も見せ場を与えられることなく、砕蜂の『弐撃決殺』により戦死した。
- 帰刃:『虎牙迅風(ティグレストーク)』
- 切っ先が平たい形の刀で、ジオは逆手に持って使用する。
- 解放すると拳法着と巨大化した三つ編みが縞模様に彩られ虎のような姿に変わり、額に沿うように一本、両側の頬に左右対称の三本の仮面紋が出現、三つ編みの先端と両手首に刀が生え、これを用いた接近戦を得意とする。
- 解号は「喰い千切れ『虎牙迅風』(くいちぎれ『~』)」。
- 技「虚閃(セロ)」
- 左掌から放つ。色は赤。
- 技「双射牙(ミシル・ディエンテ)」
- 解放後に使用。仮面の牙を飛ばし、敵を拘束する技。
- 「虎牙迅風・大剣(ティグレストーク・エル・サーブル)」
- 身体を筋肉質に変え巨大化し、額の仮面紋が鼻筋にまで伸び、掌(アニメでは前腕)自体が刃と化す虎牙迅風の実戦形態。一度この形態になると元の姿に戻るのに二ヶ月を要するため、本人はその形態になることを嫌っている。
- ニルゲ・パルドゥック
- 声 - 松岡大介
- 身長212cm 体重152kg 10月17日生まれ
- 破面・No.27
- 仮面の名残をヘルメットのように被った太った大男。両目に隈取に似た仮面紋があり、常に下顎の牙が突出している。そこそこ頑丈な鋼皮を持つ[17]。性格は大雑把でのんびり屋。
- 大前田希千代と戦い、大前田に挑発されたことで斬魄刀を解放。大前田を追い詰めるが、全て彼の芝居だったことに油断したため、大前田の「五形頭」の攻撃を受ける。最後は大前田をからかっている所をジオの攻撃で飛ばされた砕蜂の直撃を受けてしまい、このまま倒され戦死。アニメでは気絶しただけで、その後も生存しており、大前田とも再戦するが、砕蜂を助ける為に大前田に気絶させられ意識を取り戻すも、結局「五形頭」の一撃を食らい戦死した。
- 名前は単行本のおまけに書かれており、本編で名乗らなかったことを本人はそこで後悔していた。次回予告では大前田に「巨象兵(マムート)」と呼ばれていた為、本編で名乗らなかったことを原作以上に悔やんでいるのが垣間見える[18]。
- 帰刃:『巨象兵(マムート)』
- 解放すると二足歩行のマンモスのような姿に変わる。巨体になるため解放前より機敏性は落ちるが、ビルを軽々と飛び越えるほどの高い跳躍力を備えている。柔軟性に優れた鼻は伸縮自在で、握り潰す力も4tを超える。
- 解号は「踏み潰せ『巨象兵』(ふみつぶせ『~』)」。
- 技「虚閃(セロ)」
- アニメでのみ使用。掌から放つ。しかし、大前田の攻撃を避けてしまったため不発に終わった。色は青。
ハリベルの従属官
女の破面3人で構成。3人とも喧嘩ばかりしているが、ハリベルへの忠誠心は高い。全員アジューカス級で、大虚時代からハリベルの部下だったことがアニメ版で明らかになっている。また、従属官の中では後に生まれた事から新参者である事が確認されている。ハリベルと共に藍染による現世侵攻に同行し、乱菊・雛森と対戦。雛森の鬼道による攻撃を受けたことで斬魄刀を解放、混獣神(キメラ・パルカ)でアヨンを呼び出し、乱菊・雛森を始めとしたほとんどの副隊長達を死の寸前にまで追い込んだ。しかし元柳斎によってアヨンを倒され、隻腕のまま三人がかりで挑むも元柳斎に一蹴される。
一護と藍染の対決終結後は、織姫の治療で3人ともハリベルと共に一命を取り留め、虚圏に帰還。崩壊した虚夜宮でヤミーの霊圧跡に留まっていたクッカプーロを発見後、バラガン亡き後の虚圏の王座に立つにふさわしいとハリベルに求めるも、ハリベルはこれを拒否。3人とも旅をすることを決意したハリベルに着いていき、姿を消した。
千年血戦篇では、キルゲの部隊と戦闘し圧勝するがキルゲ本人には歯が立たず惨敗。駆けつけた一護に一度はバトンタッチするが、戦闘中にアヨンを密かに召喚し、キルゲの完聖体による攻撃ごとキルゲを不意討ちで殴り飛ばし、一護に代わって再び戦闘。圧勝し死の寸前まで追い込んだと思いきや不意討ちでアパッチを倒され、更に霊子吸収により逆にアヨンを吸収され、最後の切り札である蛇殻砦ごと全員吸収されかけ事実上敗北する。しかし、一護がキルゲを不意討ちで攻撃したことでキルゲの霊子吸収攻撃が中断され、瀕死になることはなかった。また、この篇で彼女ら3人に「3匹のけだもの」という意味の"3獣神(トレス・ベスティア)"という通り名が付いていることが明らかとなった。
- エミルー・アパッチ
- 声 - 佐久間紅美
- 身長156cm 体重42kg 5月17日生まれ
- 破面・No.54
- オッドアイで左目の周りに隈模様があり、額に角のような仮面の名残が付いている。一人称は「アタシ」。性格は短気かつ攻撃的で、しばしば怒りっぽさを見せる。自身の力に自信を持つ故か、相手の得体の知れない攻撃に迂闊に手を出すような短絡的な行動もある。短気故か他煽りに弱く、直ぐ煽られてしまう。
- アニメ版では大虚時代の姿も登場しており、破面になる前は鹿に似た姿をしていた。ある雄の大虚に襲われた所をハリベルに助けられ、そのハリベルに導かれ、そのまま仲間になった。そのため、ハリベルの従属官の中で一番の新人であるが、破面として生まれ変わったのは彼女が先である。
- 一護と藍染の対決後、深手を負った状態でルキアや織姫らの前に現れ、ハリベルの救済を求めた。その際、人間に頼らなければならなかった無力さとともに感謝の気持ちを抱いている。
- 千年血戦篇では服装が変わり、両腕には手甲、胸にはプロテクター、頭には剣闘士を思わせる鬣のある兜を着けている。
- フランチェスカ・ミラ・ローズ
- 声 - 石塚さより
- 身長177cm 体重68kg 8月17日生まれ
- 破面・No.55
- 頭と首元に仮面の名残が飾りのように付いている。一人称は「アタシ」。高身長かつ筋肉質[19]。かなり露出の高い服を着ており、上腕と腰には紫色の宝石のような装飾品を着けている。性格はアパッチ同様に攻撃的・好戦的で多少短気な印象を与える雰囲気を持つが、時折冷静さを見せることがある。アパッチ同様煽りに弱く直ぐに煽られてしまう。
- アニメ版では肌の色が異なる(アニメ版では褐色肌)。また、大虚時代の姿も登場しており、破面になる前は金色の仮面を着けたライオンの姿をしていた。
- 千年血戦篇ではアパッチ同様服装が変わり、頭には二本の角が付いた兜を着けている。
- シィアン・スンスン
- 声 - 瀬那歩美
- 身長154cm 体重41kg 2月17日生まれ
- 破面・No.56
- 長髪で、アオザイのような袖の長い服を着ている。一人称は「私」。仮面の名残を髪飾りのように付けていて、右頬にピンク色の仮面紋がある。アパッチ、ミラ・ローズとは違い一応言葉使いは丁寧だが、かなりの毒舌家で対乱菊戦で乱菊に煽られる2人を何故か更に煽り、アパッチとミラ・ローズから「てめースンスンどっちの味方だ!」とキレられている。常に袖口で口元を隠す癖がある。
- アニメ版では大虚時代の姿も登場しており、破面になる前は頭頂部が装甲で覆われた(虚には珍しく顔が仮面で覆われていない)大蛇の姿をしていた。
- 千年血戦篇では服装が変わっているが、他の二人ほど大きな変化はない。
- 帰刃:『白蛇姫(アナコンダ)』
- 解放前は釵の形をしており、袖の中に入れて携帯している。
- 解放するとナーガを思わせる半人半蛇の姿に変わる。頭の仮面が首の後ろまで伸びた形状に変わり、左頬に右頬と同じ仮面紋が現れる。袖の下には腕が変化した大蛇が隠れている。
- 解号は「絞め殺せ『白蛇姫』(しめころせ『~』)」。
- 技「虚閃(セロ)」
- 両手の間から放つ。色はピンク。
- 技「蛇殻砦(ミューダ)」
- 千年血戦篇で使用。瞬時に脱皮し、抜け殻でシェルターを作り出す。光学迷彩と霊圧隔壁を備えており、敵の探査能力を完全に遮断できる。
- つまり逃走用の技であり隠れたまま仲間のもとへ逃げることが出来るが、完聖体となったキルゲの前には全くの無力であり、霊子吸収攻撃により強制解除された。
- 合体技「混獣神(キメラ・パルカ)」
- 斬魄刀を解放したアパッチ、ミラ・ローズ、スンスンがそれぞれ自らの左腕を切り落とし、その左腕で彼女らのペット「アヨン」を生み出す。
ノイトラの従属官
- テスラ・リンドクルツ
- 声 - 中村悠一
- 身長178cm 体重65kg 5月13日生まれ
- 破面・No.50
- ノイトラの従属官。額に仮面の名残を付け、右目に眼帯を着用した男性。一人称は「俺」。黄土色の髪をしており、右頬には水色の仮面紋が入っている。端正な顔立ちに丁寧な口調で優男のような印象を受けるが、ノイトラの命令であれば残忍な行為も厭わない。ノイトラへの忠誠心の高さゆえに、敵の攻撃に対し身を挺して彼を護ろうとしたり、ノイトラが攻撃されると冷静さを欠いてしまうこともあるが、その行動はノイトラから厭われている。以前はノイトラとは上司と部下という関係ではなかった様子だが、この頃からノイトラを気遣う態度は見せていた。また当時は右目に眼帯は付けていなかった。
- ノイトラの命令で斬魄刀を解放し満身創痍の一護を痛めつけ、嬲り殺そうとしたが、助けに現れた剣八に一撃で倒される。その後ノイトラが敗北したことに涙を流しながら息絶える。
グリムジョーの従属官
全員、アジューカス級時代にグリムジョーの下に付いていた破面で構成されている。グリムジョーによる現世襲来時に日番谷先遣隊との交戦で死亡。
- シャウロン・クーファン
- 声 - 田中秀幸
- 身長190cm 体重74kg 11月4日生まれ
- 破面・No.11(アランカル・ウンデシーモ)
- ギリアン級(元アジューカス級)。左目から頭部にかけて横長の鎧のような仮面の名残を着けた辮髪で長身の男性。時には敬語を使うなど紳士的な振る舞いをする。
- 現世を訪れ、ナキームと共に日番谷と乱菊を襲撃。斬魄刀を解放せずとも最初から卍解した日番谷を翻弄するが、限定解除をした日番谷の『竜霰架』によって首を刺され戦死した(アニメ版では多少異なる)。
- 破面になる前は一度アジューカス級まで進化しており、解放状態に近い姿をしていた。また、その頃からエドラドやイールフォルトやディ・ロイやナキームと徒党を組んでおり(アニメ版ではさらに名称不明の大虚が2体いたが、グリムジョーの攻撃を受けて以降登場していない)、そのグループのリーダーとなっていた。ある時グリムジョーと出会い、その強さを認め自身に代わるリーダーとして仲間に引き入れた。さらにヴァストローデ級を目指し、三千もの同属の虚を喰らっていたが、これ以上進化できないことを悟り、グリムジョーに自分達を喰らうことを提案している。
- 帰刃:『五鋏蟲(ティヘレタ)』
- 解放すると昆虫の外皮を思わせる鎧の姿に変化し、辮髪はハサミムシの尾のような装甲で覆われ、顔の仮面の領域が顔の左半分から顎まで広がり、右に伸びていた突起が後ろへと伸びた形状に変形する。両腕には鋭く伸びた爪を装備しており、離れた物をも切り裂くことができる。
- 解号は「截て『五鋏蟲』(たて『~』)」。
- エドラド・リオネス
- 声 - 楠大典
- 身長200cm 体重120kg 8月25日生まれ
- 破面・No.13(アランカル・トレッセ)
- ギリアン級(元アジューカス級)。鼻の上にアイマスクのような仮面の名残を着けた、左半分坊主・右半分長髪(髪の色はアニメ版では赤)という髪型をしている巨漢の男性。外見とは裏腹に敵の力を冷静に分析し敵の強さを素直に称え、また粉々に叩き潰すまではしたくはないと言うなど、情け深い一面もある。
- 現世を訪れ、一角と弓親を襲撃し、一角と戦闘。斬魄刀を解放して一角を追い詰めるが、一角の卍解・龍紋鬼灯丸の前に敗れ去る。最期の瞬間には一角の名前を聞いておいて良かったと言い残し息絶えた。
- 破面になる前はシャウロン達と共に一度アジューカス級まで進化、解放状態に近い姿をしていたが、同様の理由でこれ以上進化できないことを悟り諦めた。
- 帰刃:『火山獣(ボルカニカ)』
- 解放すると鼻の仮面が消え、両耳の付近に仮面のようなものが形成される。また、肩の関節から両腕にかけての部分が、その部位から溶岩のようなものを噴出す形で巨大化し、見た目は鎧のような形状となる。解放後は肩から火炎を噴射する能力を得る。変化した皮膚の硬度のみでも凄まじい殺傷力を生むが、両腕の肩から噴射される火炎を利用した拳はグリムジョーの腹心の中でも最高の破壊力を誇る。
- 解号は「熾きろ(本誌掲載時は「起きろ」)『火山獣』(おきろ『~』)」。
- 技「鉄甲掌(パルマ・プランチャ)」
- 解放前に使用。霊圧を手に圧し固めた強力なビンタを放つ。
- ナキーム・グリンディーナ
- 声 - 武虎
- 身長180cm 体重295kg 8月3日生まれ
- 破面・No.14(アランカル・カトルセ)
- ギリアン級。右頭部全体を覆う仮面の名残を被った、無口でおかっぱ頭の太った男。現世を訪れ、シャウロンと共に日番谷と乱菊を襲撃する。最初は乱菊を圧倒するが、限定解除をした乱菊の灰猫によって切り裂かれ戦死した(アニメ版では最期が多少異なる)。
- かつてシャウロンと共に行動していた。破面になる前の姿は『個』を持ったギリアン級であったため、一般的なギリアン級と仮面の形状が違う。
- 戦闘では全身の体重を足に乗せて繰り出す蹴りが得意であるが、反面で腕を使う殴打などの攻撃を繰り出すのが苦手。斬魄刀を解放しなかったため、名称・能力共に不明。
- イールフォルト・グランツ
- 声 - 遠近孝一
- 身長185cm 体重67kg 6月22日生まれ
- 破面・No.15(アランカル・クインセ)
- ギリアン級(元アジューカス級)。左前頭骨に仮面の名残を着けた伊達男で、髪は金色で長髪。敵を見下して高笑いをするのが特徴。死神のことを「兄弟」と呼ぶ。
- 現世を訪れ、恋次を襲撃する。恋次と殺戮状態の雨を角で突き飛ばし、ジン太の棍棒をいとも簡単に防ぐなど、圧倒的な力の差を見せる。しかし、限定解除をした恋次の『狒骨大砲』により戦死した。アニメ版では最期が多少異なるほか、りりん達とも戦っている。
- シャウロン達と共に行動し、アジューカス級まで進化、解放状態に近い姿をしていたが、進化の限界を悟り諦める。前述の破面・No.8(アランカル・オクターバ)であるザエルアポロ・グランツの兄。メガネの有無以外は髪の色などよく似ているが、虚にどうやって兄弟ができるのかは明らかにされていない。
- 小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」で、イールフォルト誕生の設定が明らかとなる。元々現世で弟ザエルアポロと共に死んだ直後に、彼が虚となるために最初に魂を喰われており、本来は彼自身は存在しなかった。しかし、ヴァストローデ級となり第0十刃の地位にまで登り詰めていたザエルアポロが完全なる生命となることを目論んだ際、兄の魂を基礎として自分の『戦士』としての素質を集めて身体から分離させた結果、生まれたのがイールフォルトだった。これにより、ザエルアポロはアジューカス級にまで退化することとなる。生前は敵を叩き潰すことに喜びを感じていた将軍で、敗残兵を弟に実験体として提供していたことが明らかとなっている。上記の理由でザエルアポロから分離した後、虚夜宮から出て砂漠を彷徨い、グリムジョーらと出会って虚夜宮に帰還した。ただし、弟には何の興味も持たれなかった模様。
- 帰刃:『蒼角王子(デルトロ)』
- 解放すると、上半身が牛のような巨大な姿(牛のような顔の内部にはイールフォルトの顔がある)に変化する。頑丈な外皮(外骨格)と重量、巨大な角を利用した突きを繰り出す攻撃を得意とする。
- 解号は「突き砕け『蒼角王子』(つきくだけ『~』)」。
- ディ・ロイ・リンカー
- 声 - 近藤隆
- 身長168cm 体重59kg 6月19日生まれ
- 破面・No.16(アランカル・ディエシセイス)
- ギリアン級(元アジューカス級)。半月状の仮面の名残を被った男で、仮面の一部にフードのようなものを着けている。鋭く尖った歯が目立つ。空中戦を得意とする、と自称していた。しかし、破面の中でも戦闘能力は極めて低く、エドラドやイールフォルトには「カス」「出来損ない」と蔑まれていた。かつてはアイスリンガーによるグランドフィッシャーの修復に立ち会っており、グランドフィッシャーの失態の尻拭いを拒んでいた。また、この時は下半身が人間の形をしていなかった。
- 茶渡を助けに来たルキアと交戦、仮面の右目部分の穴から虚閃を放とうとするが、霊力の回復したルキアの『初の舞・月白』の前に敗れ戦死。
- 破面になる前は一度アジューカス級まで進化しており、巨大な蛇のような姿をしていた。過去、さらにヴァストローデ級を目指し、初めて出会ったグリムジョーを喰らおうとしていたが、逆に頭の一部を喰い千切られてしまい、それにより進化が止まってしまい諦めた。フードを着けているのはこの時の傷がまだ癒えておらず、それを隠すためでもあるらしい。
- 斬魄刀を解放しなかったので名称・能力共に不明。
ザエルアポロの従属官
ザエルアポロが改造した虚を藍染が破面化した者達で構成されている。皆一様に胴部分に縦3本ラインの入った衣装を着せられており、異形の姿をしている者が多い。また、ダメージを負った時の回復薬という役割も併せ持ち、原作では直接彼らを食していたが、アニメでは一度光球に変えてから食べる。名前が明かされているのは三体だけだが、劇中では多くの名称不明の従属官が登場している[20]。
ヤミーの従属官
- クッカプーロ
- 身長34cm 体重2.5kg 4月4日生まれ
- 破面・No.35
- ヤミーの従属官である破面の犬。名前は生前の頃の飼い主につけられたもので、劇中では呼ばれていない。顔上部が二本の角が生えた仮面で覆われており、背に数字が刻まれている以外は普通の犬と変わらない姿をしている。従属官という立場を与えられてはいるが、戦闘能力は皆無であり、斬魄刀やそれに等しい武器も持ち合わせていない。小さい虚のように霊子に満ちた虚圏では呼吸だけで栄養を賄え、食事を必要としない。
- 名前以外の記憶はほとんどないものの、体の大きいヤミーを一目見て「大切なものに似ている」と思い、以来 彼に寄り添っていた。弱者を蔑み、容赦のないヤミーが唯一殺意を向けなかった存在。ヤミーの死後、虚夜宮に帰還したハリベル達と合流。その無力さを危惧したアパッチが危険から遠ざけようと連れて行こうとするも、ヤミーのそばからは離れたくないと拒否、旅立つハリベル達4人を見送った。
十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)
何らかの理由で「十刃」の権限を剥奪された、かつて十刃だった破面たちであり、作中では三体が登場した。剥奪の証として3桁の番号を与えられることから、『3ケタ(トレス・シフラス)』とも呼ばれている。今でこそ十刃から外されているが、一度は十刃として選抜されただけあって、「数字持ち」の破面とは一線を画す能力・戦闘力を有している。No.103のドルドーニがかつて、第3十刃だったことが小説で判明したことから、末尾の番号が当時の階級を示している可能性が高いと思われる。
- ドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオ
- 声 - 石井康嗣
- 身長190cm 体重87kg 8月28日生まれ
- 破面・No.103[22]、前々No.3
- 崩玉によって彼以上の実力を持つ破面が生まれたために、十刃の権限を剥奪された。ラテン系ダンサーのような男性で、額に仮面の名残があり、着ている装束の腕部にはエルビス・プレスリーやボン・ジョヴィのステージ衣装の如きネイティブ・アメリカン・ファッション風のフリンジがある。一人称は「吾輩」。武人のような性格で、一護を敬意を込めて「坊や(ニーニョ/Niño)」、ネルを「嬢ちゃん(ベベ/Bebé)」、葬討部隊(エクセキアス)を侮蔑して「小僧共(ホベンスエロ/Jovenzuelo)」と呼んでいる。主に蹴りを主体とした戦法を用い、その蹴りで一護の『月牙天衝』を弾くといった『元十刃』としての高い実力を見せ付ける。ネルのネルシャワー(治癒能力のある涎)をゲロと言っていた。
- 虚夜宮内部の通路で一護と遭遇。登場シーンではいきなり足を滑らせて下に落ちる形でズッコけ、その後も独特のテンションから一護とネルにドン引きされるなど、最初3ケタの意味を知らなかった一護とネルには、2ケタより格下の胡散臭いオッサンと思われていたが、戦闘状態に入ってからはとぼけた振る舞いとは裏腹な強さで一護を圧倒する。
- 藍染に道具として扱われていることを理解しつつも十刃へと返り咲くことを夢見て、本気の一護と正々堂々戦って戦果を挙げるためネルを狙うなどあえて卑怯な戦法で挑発するが、卍解・虚化した一護に敗れる。全力で己へ立ち向かった一護へ感謝の念を抱き、彼と葬討部隊が遭遇しないようわざと彼に斬りかかる素振りを見せ、一護を追ってきた葬討部隊と交戦し戦死した。
- 交戦中は、「甘さ(チョコラテ)はここに置いて行け」と戦いにおける優しさを捨てるよう一護を気に掛けていた。
- 彼の遺体は、その後でザエルアポロによって保管された。ザエルアポロがマユリに討たれた後、遺体はルピやチルッチの遺体と同様にマユリによって技術開発局の局長室に運ばれていた。
- 千年血戦篇でマユリによって改造・再生され、同じく改造・再生されたルピやチルッチやクールホーンと共に、マユリと星十字騎士団のジゼル・ジュエルとの戦いに動員される。一護との再会を願っていたが、生殺与奪権を握るマユリの命令で隊士ゾンビ軍団と交戦する。以降は登場せず、一護と再会した描写もない。
- 小説版『Can't Fear Your Own World』では、チルッチと同様に自身の目的の為に心が折れないまま、契約として仕事を熟しており、叫谷での戦いにも同行している。また、ネリエルの前任の第3十刃であったことが明かされた。
- 帰刃:『暴風男爵(ヒラルダ)』
- 解放すると脚部に竜巻を模った鎧と、肩の部分に猛獣の角のような鎧が形成される。脚部の鎧の足首の部分から伸びた煙突状の突起から先端部が鳥のような形をした竜巻を発生させ、蹴撃に合わせて打ち出して攻撃する。斬魄刀を完全に抜かなくても解放可能。小説『Can't Fear Your Own World』ではマユリの改造により戦闘能力が数倍に上昇している。
- 解号は「旋れ『暴風男爵』(まわれ『~』)」。
- 技「虚閃(セロ)」
- 両手の人差し指、小指を合わせた状態で、その間から放つ。
- 技「虚弾(バラ)」
- 掌から放つ。
- 技「男爵蹴脚術(バロン・プンタピエス)」
- 相手の攻撃を蹴りで御する技。上段・中断・下段の三種があり、高さによって使い分ける。
- 技「単鳥嘴脚(エル・ウノ・ピコテアル)」
- 解放後に使用。鳥の嘴を模した風を発生させ、それを纏った蹴りを繰り出す技。
- 技「双鳥脚(アベ・メジーソス)」
- 解放後に使用。両足から「単鳥嘴脚」を無数に発生させる技。
- チルッチ・サンダーウィッチ
- 声 - 桑島法子
- 身長158cm 体重47kg 2月27日生まれ
- 破面・No.105
- ゴスロリを思わせる妙な服を着ている女で、左頭部に小型の飾りのような形をした仮面の名残がある。一人称は「私」。攻撃的な性格で、相手をいたぶることを喜んでいる節すら見られる。
- 虚夜宮内の通路にある巨大な柱だらけの部屋で石田雨竜との対決の中、偶然そこにたどり着いたペッシェの『無限の滑走』で転倒し、「コケにされた」と怒り斬魄刀を解放するが、石田のゼーレシュナイダーに敵わないと知り、二度と戻れないことを覚悟して翼などを切り落として挑むも、ゼーレシュナイダーを鎖結(さけつ)に撃ち込まれ敗北した。その後、葬討部隊によって処刑された。
- 彼女の遺体は、その後でザエルアポロによって保管された。ザエルアポロがマユリに討たれた後、遺体はルピやドルドーニの遺体と同様にマユリによって技術開発局の局長室に運ばれていた。
- 千年血戦篇でマユリによって改造・再生され、同じく改造・再生されたルピやドルドーニやクールホーンと共に、マユリと星十字騎士団のジゼル・ジュエルとの戦いに動員される。本人は石田へのリベンジに燃えていたが、生殺与奪権を握るマユリの命令で渋々隊士ゾンビ軍団と交戦する。以降は登場せず、石田と再会した描写もない。
- 小説版『Can't Fear Your Own World』では、ドルドーニと同様に自身の目的の為に心が折れないまま、契約として仕事を熟しており、叫谷での戦いにも同行している。
- 帰刃:『車輪鉄燕(ゴロンドリーナ)』
- 解放前は普通の刀剣とは違い、ワイヤーを通したチャクラムのような形状をしており、柄を大きく振ることでそのチャクラムを遠くに飛ばし、相手を斬り刻む。
- 解放すると両腕が鳥の前脚のように長大化し、頭には羽根飾りのようなものが、背中には刃を数枚重ねたような翼と長い尻尾が形成される。この翼の刃は常に高速振動しており、多少の攻撃は弾いてしまう。この能力は霊圧の消費が激しく、彼女自身「燃費が悪い」と評している。小説版『Can't Fear Your Own World』では、雨竜と交戦した際に不要の部位として切り捨てた両腕と翼が、マユリの手によって復活している。
- 解号は「掻っ斬れ『車輪鉄燕』(かっきれ『~』)」。
- 技「断翼(アラ・コルタドーラ)」
- 解放後に使用。高速振動する翼の刃で相手を直接斬りつける技。
- 技「断翼“散”(アラ・コルタドーラ“ディスペルシオン”)」
- 解放後に使用。翼から刃を飛ばして攻撃する技。
- 技「断人“大斧”(ラ・コルタドーラ“アチャドール”)」
- 解放後に使用。翼を排除し、尻尾から扇状の霊圧の刃を作り出して攻撃する。
- 技「断人“剣士”(ラ・コルタドーラ“グラディアトール”)」
- 翼の排除後に使用。尻尾から剣状の霊圧の刃を作り出し、攻撃する技。
- ガンテンバイン・モスケーダ
- 声 - 船木真人
- 身長200cm 体重121kg 9月21日生まれ
- 破面・No.107
- オレンジ色のアフロヘアーの男で、額を覆った仮面の名残に星(☆)のマークが付いている。この仮面はサングラスやゴーグルのように装着が可能。十字を切るなどクリスチャンのような仕草が見られる。
- ツイスターゲームのスピナーを彷彿させる装置が並んだ部屋で茶渡と交戦し、当初は有利であったものの、自身の力に呼応する形で茶渡の『巨人の右腕』の真の能力と攻撃の力『悪魔の左腕』が覚醒。それにより形勢逆転し、「魔人の一撃(ラ・ムエルテ)」で吹き飛ばされ敗北。その後、チャドと共に葬討部隊に処刑されかけるものの、卯ノ花らに助けられ一命は取りとめた。以降、どうしているかは不明。千年血戦篇および小説で唯一未登場の十刃落ちでもある。
- 帰刃:『龍拳(ドラグラ)』
- 解放前はグリップの両端に小さな刃があるという暗殺に使われる鉤爪「バグ・ナグ」のような形状をしている。爪部分の間に霊圧を流し、打撃の威力を高めることができる模様。
- 解放すると両腕と背中に丸いアルマジロのような鎧が形成され、霊圧を纏ったパンチ技を主体として戦う。作中では解号を言わずに帰刃(斬魄刀解放)している。
- 技「主よ我等を許し給え(ディオス・ルエゴ・ノス・ペルドーネ)」
- 解放状態で両手を組み(その際の形がドラゴンの頭部を思わせる)、虚閃のような破壊の閃光を放つ。
- 技「龍哮拳(リュヒル・デル・ドラゴン)」
- 解放後に使用。両拳から球状の霊圧を発生させ、それを龍頭状に収束して相手に放つ。
22号地底路の番人
一護達が虚圏で最初に侵入した22号地底路の番人として警備を任されている破面。数字持ちだが成体であるかどうかは不明で、現世を襲撃した完全な人間形態であった破面と比べて虚に近い姿をしており、斬魄刀も所持していない。
- デモウラ・ゾッド
- 声 - 飯島肇
- 身長350cm 体重392kg 7月27日生まれ
- 破面・No.18
- 22号地底路の番人。目の周りを仮面の名残で覆った巨大な男。耳に十字架のピアスを付けている。完全な人間形態ではなく、かなりの巨体で体格に不釣合いな長い腕を持っており、その言動から知能が低い事が伺える。虚閃は使用せず、周囲の霊子を掌に巻き込み強力な平手を打ち込む力任せな攻撃を得意としている。
- 虚圏に潜入した一護達をアイスリンガーと共に襲撃し、平手の霊子を巻き込む効果により霊弓を展開できない石田を苦戦させるが、交代したチャドの「巨人の一撃」に敗れ、意識不明の状態となる。その後、アイスリンガーと共に地底路の崩壊に巻き込まれ、以後は消息不明となる。
- 技「舌柱砲(レングア・トロンコ)」
- 口から舌を伸ばして攻撃する奇襲技。
- アイスリンガー・ウェルナール
- 声 - 竹本英史
- 身長173cm 体重56kg 11月23日生まれ
- 破面・No.17
- 22号地底路の番人。鳥類の頭部のような仮面の名残が頭部の大半を覆い隠している。デモウラ同様完全な人間形態ではなく(本人曰く、「巨大な力を得るために人の形を捨てた」)、極めて細い腕と植物の蔓のように長くしなる指を持つ。作中序盤でディ・ロイと共に他の破面に先駆けて登場しており、グランドフィッシャーの修復・治療及び破面(もどき)化を行っていた破面である。その当時はまだ成体ではなかったのか、再登場時と姿が多少異なっており、死覇装を身に付けていなかった。
- 「響転」と蔓状の指による攻撃で戦う。
- 虚圏に潜入した一護達をデモウラと共に襲撃し、素早い動作と攻撃でそのスピードについていけなかったチャドを苦戦させるが、交代した石田の新たな霊弓「銀嶺弧雀」の前に敗れる。「藍染様は何も恐れていない」と言い残し地底路の崩壊に巻き込まれ、消息不明となる。
- 技「翼状爪弾(ウニャ・ティロテアル)」
- 翼と両腕の細長い爪の先から弾を発射する。最大で108発の連射が可能。
葬討部隊(エクセキアス)
侵入者討伐及び戦闘での敗者に止めを刺す任務を負う『処刑部隊』。十刃からの命令により、敗者から戦闘記録の採取も行う。一般兵はルドボーンの帰刃の能力によって作り出されており、人間の頭蓋骨をそのまま象った仮面を着用している。
ザエルアポロから侵入者討伐の命令を受け、一護を排除すべく追跡していたが、追跡を阻む敗戦後のドルドーニと交戦状態になった。また、石田に敗れたチルッチにも何らかの処理をしている模様。その後チャドやガンテンバインにも何らかの処理を施そうとしたが、卯ノ花烈・虎徹勇音の介入により撤退。織姫を救出すべく第五の塔へ向かう一護を妨害するが、援護に現れたルキア達と戦うことになる。
- ルドボーン・チェルート
- 声 - 山口太郎
- 身長172cm 体重60kg 1月8日生まれ
- 破面・No.61
- 葬討部隊隊長。人型だが仮面は全く割れておらず、牛のような動物の頭蓋骨をそのまま象った仮面を着用している。侵入者に対しても慇懃な言葉遣いで話し、職務に忠実。藍染により力を与えられた後も十刃に入ることは叶わず、十刃達に対して畏敬の念を持っている。
- 解放して圧倒的な物量でルキアを辟易させるが、兵士を生み出す枝を袖白雪によって凍てつかされ敗北。直後に出現したヤミーに殴り飛ばされた(アニメでは、ルキアと加勢してきたチャドと恋次の連携攻撃で枝を凍らされる隙を作ってしまった)。
- 原作では生死不明のままフェーズアウトしたが、小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」では、その後も生存していることが明らかになっており、虚圏から藍染が消えバラガン亡き後も威圧的な態度を取っていることでピカロ達には嫌われている模様。
- なお千年血戦篇には未登場であったが、小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では、「見えざる帝国」のキルゲ・オピーが率いていた虚圏狩猟部隊の残党と交戦していたのが明らかとなった。藍染への恩義と敬意は変わっておらず、藍染がいた頃の虚圏の秩序の維持に努めていた。ゾンビとなったバンビエッタと交戦した後、突如として現れた彦禰に深手を負わされ、ロカから治療を受ける。
- 帰刃:『髑髏樹(アルボラ)』
- 解放すると刀が尖った枝のようなものに変化し、右半身(後に全身)が木の幹のようなもので覆われ、下半身が樹の根のように変化する。さらに背中には左右対称に先端に髑髏がついた枝を生やす。枝の先端にある髑髏から無限に葬討部隊の兵士を生み出す「髑髏兵団(カラベラス)」という能力を持つ。ルドボーンはこの能力を造物主と称している。ルキアに敗れた後は能力を研鑽し、地下にも根を張り巡らせる事で髑髏兵団を生み出す速度と人数が遥かに増した。髑髏兵団を喰らったリルトットからは味が無い上に栄養価となる霊圧を殆ど持っていないと評されており、単に毒物を喰らっているに等しい。
- 解号は「生い上がれ『髑髏樹』(おいあがれ『~』)」。
その他
現時点で分類不明の者達、上記の破面に関連する生物等も含む。
- ワンダーワイス・マルジェラ
- 声 - 菅沼久義
- 身長155cm 体重42kg 7月6日生まれ
- 破面・No.77
- 額に小さい王冠のような仮面の名残を残しており、破面化する前から人間と同じくらいの大きさだった。破面の中では最も新しく誕生した。
- ほとんど言葉を話さず「アー」「アウー」と言った唸り声をあげるのが特徴。恐怖に陥った際は「オアアアアアアア…」と声を上げていた。幼い子供のような性格をしており、戦闘中にも関わらず飛んでいる鳥を観察し、トンボを捕まえ遊んだりするなどマイペースな行動が目立つが、駆けつけた浦原に好奇心からいきなり襲い掛かる、対久南白戦で時間切れで仮面が割れた白をみて狂気地味た笑みのある表情を浮かべるなど、凶暴性を含んだ一面もある。その不可解な行動にはヤミーでさえ呆れ、幹部や他の破面も彼の扱いにはてこずっているようだが、まだ幼いためか純粋な性格の東仙には懐いており(アニメの破面大百科では犬のように懐いていた)、逆に嫌味な性格の市丸を警戒し嫌っている。戦闘能力は未知数だが、浦原の斬撃を生身で受けて無傷であったことから、鋼皮の霊圧硬度はヤミーと同等かそれ以上。また、尸魂界の観測の結果から、十刃レベルの霊圧を有する。
- 他の破面とは違い、元柳斎の『流刃若火』を封じるためだけに創られた所謂対元柳斎用の改造破面であり、その能力を得るために言葉や知識、記憶や理性などを失ってしまっている(上記のような行動を取るのはそのため)。破面化直後は知性がまだわずかに残っていたのか、藍染の問いに対して自身の名を名乗っていた。
- 隊長格と3番以上の十刃の交戦の最中にフーラーと共に現世に現れ、浮竹を戦闘不能に陥れた後、「ヴァヒード」という雄叫びでハリベルとバラガンを一時戦闘不能状態から解放した。短く叫ぶパターンは「イ・ブー」と呼ばれ、作中では白が放った虚閃をかき消している。仮面の軍勢乱入後はお気に入りだったフーラーを倒した白と交戦に入り、白の虚化が解けた隙をついて白を撃破、間に入った拳西と戦うことになる。拳西との勝敗は不明だが、元柳斎が焱熱地獄を発動させた際に帰刃形態で突如現れ、元柳斎に襲い掛かるも、最期は元柳斎の「双骨」の拳を喰らい粉々に砕け散り戦死した。しかし、『流刃若火』の炎を自身の中に封じたまま爆発したため、それにより空座町以外の周辺を巻き込むのを防がんとする元柳斎に結果的にダメージを負わせることになった。
- アニメ版に先駆け、プレイヤーキャラとしてではないものの、ゲーム『BLEACH 〜ヒート・ザ・ソウル4~』に登場した。
- 帰刃:『滅火皇子(エスティンギル)』
- 解放前はクレイモアのような形状で、背中に背負っている。解放すると全身が異形の鎧のような姿になり、顔上部も仮面で覆われる。体格も大きくなり、異常に大きな両肩には無数の腕が潜んでいる。腹部を砕かれても修復する高度な再生能力を備え、攻撃に予備動作がなく瞬時に行動する。『流刃若火』から炎が生まれないよう刀の中に封じることができ、既に刀から放たれた炎はワンダーワイス自身の体内に封じることができる。ワンダーワイスは喋れないので、解号は不明。
- 技「虚弾(バラ)」
- 掌から放つ。色はピンク。
- 技「虚閃(セロ)」
- 口から放つ。発射直前に白の攻撃を受け不発に終わった。色はピンク。
- 技「百奇皇手(センチュリオン)」
- 解放後に使用。両肩に潜んでいる無数の腕を現出させ、相手を抑えたり掴んだり攻撃する技。
- ネル・トゥ/ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンク
- 声 - 金田朋子
- 身長176cm 体重63kg(共に本来の姿における数値) 4月24日生まれ
- 破面の少女。黄緑色の髪で眉間から鼻筋にかけて傷痕があり前歯がない。ひびの入った人の髑髏のような仮面の名残を頭に乗せ、顔の中央を横切るように仮面紋がある。幼女の姿での一人称は「ネル」。新庄弁と思われる東北弁で喋る。バッタリ出会ったペッシェとドンドチャッカを兄とし、バワバワをペットとしている。彼等にずっと追いかけられる無限追跡ごっこが唯一の娯楽(ドMなので、泣くぐらい追いかけてもらわないと楽しくないらしい)。虚圏で出会った一護に懐き、虚夜宮(ラス・ノーチェス)内で一護を追いかけ行動を共にするようになる。一護の戦闘が終わる度に心配なのか彼に泣き付いて来る。口からは、僅かながら治癒効果があるヨダレのような液体を出すことができる。
- かつては第3十刃の地位についており、本来は山羊の髑髏のような仮面をかぶった成人女性の姿で、背中に『3』の刻印がされている。本来の姿での一人称は「私」。実力はノイトラ(当時No.8)を圧倒するほどであったが、他方で、戦いを好まぬ性格でもあった。数年前に、ノイトラとザエルアポロの策略により背後から頭を割られ(顔と仮面の傷はそのときのもの)、自身の従属官だったドンドチャッカやペッシェと共に虚夜宮の外に放り出された。その際、傷から霊圧が流れ出して幼女の姿になってしまい、同時に記憶喪失となる。また、本来の姿に戻っても子供っぽい一面は残っており、ノイトラを吹っ飛ばした後も一護に泣きついていた(当然成体としての彼女の力も戻っているため、強く抱きしめられた一護はあまりの痛さに白目を向いて失神していた)。
- ドンドチャッカとペッシェは戦いを好まぬ彼女のことを案じて黙っていたが、一護を守りたいという強い気持ちから元の姿と記憶、十刃としての力を取り戻し「幼女の姿の時の自分を護ってくれた恩返し」として絶体絶命の状態に追い詰められた一護に代わる形でノイトラと戦うことになる。だが本来の姿に戻れたとはいえ、その状態の霊圧が非常に不安定であったことから、斬魄刀を解放してノイトラを圧倒的な実力で追い詰めた所で霊圧が尽き、再び幼女の姿へ戻ってしまったために彼から反撃を受けて戦闘不能となってしまう。
- 過去には自分よりも実力が劣るにも関わらず藍染の命令を無視し勝手な行動を取るノイトラを諌めるような言動をとっており、それがノイトラから嫉妬のような思いを抱かれる原因となっていた。ノイトラが剣八に倒される最後の瞬間、幼女の姿ながら僅かに記憶が戻ったらしく、彼の名を呟きながら目を醒ます。その後の破面篇には、従属官2人と共に登場しなかった。
- 千年血戦篇では、「見えざる帝国」に拉致されたドンドチャッカの救出を頼むためにペッシェと共に現世の一護のもとを訪れる。
- そして、一護たちと共に虚圏へ向かう。到着した虚圏で遭遇した「見えざる帝国」の虚圏狩猟部隊隊長キルゲ・オピーを一護と浦原が倒すが、乱装天涯で自分の体を動かすキルゲの攻撃を受けて命の危機に陥る。しかし、何者かがキルゲの体を両断したことで救われた。
- その後、浦原から子供の姿と本来の姿を自由に行き来できる腕輪を貰い、霊王宮に入った一護たち一行と合流した。浦原たちと星十字騎士団のアスキン・ナックルヴァールとの戦いを見守っており、アスキンの「極上毒入りボール」に閉じ込められた浦原やグリムジョーや夜一や夕四郎を救出した。
- 小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』では、銀架城に囚われていたハリベルを救出したことが判明した。虚圏に帰還した後、ハリベルやグリムジョーらと共に、虚を兵隊にしようと襲撃してきたリルトットやジゼルやゾンビとなったバンビエッタと敵対するが、「王様」になるべく乱入した産絹彦禰と交戦する。その後、彦禰を追って尸魂界へ転移したグリムジョーを止める為にハリベルと共に後を追うが、尸魂界で彦禰が解放した『已己巳己巴』の本体との戦いに巻き込まれる。そして、志波空鶴の屋敷で京楽春水から綱彌代時灘が行おうとしていることの危険性を聞き、京楽から共闘を持ち掛けられ、ハリベルたちと共に時灘が逃げ込んだ叫谷へ向かった。叫谷での戦いが終わった後、黒腔を漂っていた道羽根アウラの魂魄を回収し、ボロボロになっていたアウラの魂魄をロカに治療してもらった。
- 成体ではその体型から想像もつかないような食欲を持ち、空腹の度合いが過ぎるとバワバワをやたらと見つめ始める。
- 帰刃:『羚騎士(ガミューサ)』
- 解放の際は刀を地面と平行に構えて行う。解放すると上半身が人、下半身が羚羊という半人半獣のケンタウロスを連想させるような容姿となり、手にしたランス状の武器を用いて戦う。
- 解号は「謳え『羚騎士』(うたえ『~』)」。
- 技「重奏虚閃(セロ・ドーブル)」
- 相手の虚閃を飲み込んだ後、自分の虚閃を上乗せして放出する。色はピンク。幼女の姿の際には虚閃を飲み込み、それを吐き出すといった技の片鱗を見せている。
- 技「翠の射槍(ランサドール・ヴェルデ)」
- 解放時に使用。ランス状の武器を全力で投擲して敵を貫く。
- 技「虚弾(バラ)」
- 小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」で使用。手から放つ。
- 能力「超加速(ちょうかそく)」
- 名前の通り、瞬間的にスピードが飛躍的に上昇する能力。作中では幼女の姿の時のみ使用。
- ペッシェ・ガティーシェ
- 声 - 子安武人
- 身長175cm 体重58kg 5月25日生まれ
- 破面・No.41
- 自称・ネルの兄。アリもしくはクワガタムシを模した仮面をつけている細身の体の男(恋次曰く『骨っぽい、細い奴』、チルッチ曰く『シロアリ』、自称クワガタムシ)。一人称は「私」。灰色の身体で各所にプロテクターを着けており、見た目は虚そのものの姿で、褌を穿いている。虚夜宮内でドンドチャッカとはぐれ、一護を追いかけたネルを探す最中で、石田と交戦しているチルッチのパンツを覗こうとしていたため、攻撃されて石田と合流する。思考回路や記憶の仕方が独特で、一護のことは良く覚えていないが、何故か石田のことは覚えていたり、その割には石田を呼ぶとき、よく名前を『一護』と間違えたりで、冷静沈着な石田をキレさせるほどのボケキャラに徹している。
- ドンドチャッカと同様、かつて十刃だったネルの従属官で、ノイトラ及びザエルアポロにより強制的に仮面を全部はがされ、ネルやドンドチャッカ諸共、虚夜宮の外の砂漠に捨てられた。ネルが戦いを望まず平穏に生きることを望むならそれもよしと思っており、彼女を守るための錬磨を絶やさなかった。
- アニメに先駆け、ゲーム『ヒート・ザ・ソウル4』でドンドチャッカと同じく登場。
- 究極(ウルティマ)
- ペッシェが所有する剣。溢れ出る霊子で構成された光の刃を持つが、斬魄刀であるかは不明。十刃であるザエルアポロに一太刀で鋼皮を破り傷を負わせるなど、威力は高い。普段はフンドシの中にしまっているため、剣を取り出す仕草は非常に紛らわしく見える(石田曰く「放送していいものなのか?」)。後述のように虚閃も放つことができる。
- 技「無限の滑走(インフィナイト・スリック)」
- 触れた物をヌルヌルにする液体を口から放出する。本人曰く「カッコイイから」無限と名付けているが、液体の量は有限。使い方によっては十刃落ちレベルの攻撃の衝撃も吸収し、無効化することも可能。
- 合体技「融合虚閃(セロ・シンクレティコ)」
- ペッシェとドンドチャッカが二人で虚閃を放つ協力技。ネルと共に虚夜宮を追い出されてから生み出した。ドンドチャッカの上にペッシェが乗り、ペッシェが究極(ウルティマ)を構えて虚閃を放ち、ドンドチャッカは口の砲台のようなものから虚閃を放つ。そしてその二つの虚閃がその後同一軌道上で合流し、その威力は何倍にも跳ね上がる。
- その威力は十刃のザエルアポロからも自身を一撃で倒せるものと認められるが、既に二人の正体を見抜いていたザエルアポロによって対策を講じられていたために通用しなかった。本人曰く「すぐに使わなかった」のがミスらしい。
- 能力「超加速(ちょうかそく)」
- 千年血戦篇で使用。何故か一護に攻撃しようと仕掛けるも、かわされてしまう。
- ドンドチャッカ・ビルスタン
- 声 - 郷里大輔[23]
- 身長204cm 体重162kg 6月30日生まれ
- 破面・No.42
- 自称・ネルの兄。一人称は「オラ」で、語尾に「~でヤンス」とつけて喋る。ペッシェ同様虚そのものの姿をしており、水玉模様の服を着ている。やや臆病な性格で、泣くことも多い。虚夜宮でペッシェとはぐれ、一護を追いかけたネルを探す途中で恋次と行動を共にする。テンションが上がると、一緒にいた人を担いで床に叩き付けるなど意味不明な行動に走ったり、恋次との会話もまともに成立しないなど、知能はあまり高いようには見えない。鋼皮は恋次曰く意外と頑丈らしく、特に顔面は大きくかなり硬い。仮面を着けており、恋次には「根源的な恐怖を煽る顔」と評された。
- かつて十刃だったネルの従属官で、ノイトラ及びザエルアポロにより強制的に仮面を全部はがされ、ネルやペッシェ諸共、虚夜宮の外の砂漠に捨てられた。「ネルがこれ以上、虚夜宮の奥に行ってはならない」との旨の言動をしていたが、これは、戦いを好まぬネルの記憶を蘇らせたくないとの配慮からである。
- テンションが上がると会話のキャッチボールが成立しなくなる。
- 棍棒(もしくは鬼の金棒)のような形状をした「刀」を口の中に隠しているが、この「刀」の名称は明かされておらず、ペッシェの究極(ウルティマ)と同じく斬魄刀であるかどうかも不明。
- 千年血戦篇では、「見えざる帝国」に連行されてしまうが、虚圏の砂漠の砂の中に隠れていたところを、浦原とペッシェに救出される。
- アニメに先駆け、ゲーム『ヒート・ザ・ソウル4』でネルのサポートキャラとして登場する。
- 技「ドンドチャッカ・プレス」
- 両腕を広げて相手に飛び掛かる技。本人は「怖がって抱きついてるだけ」と主張するが、ザエルアポロが作り出した分身体は必殺技と言い切った。
- バワバワ
- 声 - 安元洋貴
- ネル達のペット。巨大な黒い蛇またはウナギのような姿で、前方に大きな口と横長の仮面が付いている。自身は「バワバワ」としか喋れないが言葉は理解できる模様。常に砂を食べていないと生きられない。一護やネルたちを乗せて虚夜宮外壁まで運んだ。
- 正体はドンドチャッカが体内に飼っている戦闘用霊蟲の一つ。失ったネルの記憶が蘇るのを妨げるべく、ネルには伝えていない。
- 成体時のネルが空腹のときは近づかないようにしている。
- ロリ・アイヴァーン
- 声 - 武田華
- 身長155cm 体重42kg 1月27日生まれ
- 破面・No.33
- 自称「藍染の側近」。ミニスカートを穿いており、左目周辺が仮面の名残で覆われたツインテールの女。性格は感情的かつ直情的で単純だが、嫉妬深く陰湿かつ残忍、さらにヒステリーで激情型な一面を持つ。嫌いな対象には容赦はないが、一度でも好意を抱けばとことん愛でる所謂メンヘラ。愛染の恩寵を受けていると思い込んでいるのか、自分より格上であるはずの十刃に対しても高圧的な態度が目立つ。そのせいか、藍染に特別扱いされている織姫に激しく嫉妬している。その嫉妬心から、監禁された織姫にメノリと共に暴行やら嫌がらせなどを加えるが、グリムジョーに見咎められ、片足をもぎ取られる(アニメではもぎ取られずにへし折られるだけで済んでいる)。織姫の双天帰盾の能力で足を復元・修復されたが、即死状態だったはずのメノリすら回復させた織姫の能力を目の当たりにして怖気づき、織姫を化物と恐れ、彼女に助けられた事でショックを受け絶望する。藍染が織姫を用済みと宣言した事を機に、織姫に自分達を助けた事に愚弄されたと思い込み怨根を抱く。復讐する為に再び織姫を束縛し、織姫の服を破るなどをして暴行を繰り返した挙句、目を抉り抜こうとして殺害しようとするが、突如現れてメノリを叩き飛ばしたヤミーと応戦し、激昂し我を忘れて、ウルキオラや他の者も殺そうとしていたが、ヤミーの一撃によって敗北し、第五の塔の外へ放り出された。なお、おまけページやアランカル大百科にてこの後の彼女が描かれており、雨竜に助けられはしたが、第五の塔の壁にスカートごと矢が刺さってぶら下がっているという情けない格好になっている。
- アニメ版では解放前にヤミーに殴り倒され重傷を負うが、再び織姫に治療される。その際、「あんたに借りなんか作りたくない」とヤミーから織姫を守るために刀剣開放する。他に暴行の本当の理由が「人の獲物に勝手に手を出したから」などが理由だったことなどから、原作に比べやや良心的な考えは持っていた模様。
- 千年血戦篇では“見えざる帝国”に連行される他の破面に紛れてメノリと共にキルゲに斬りかかるが、返り討ちに遭う。なお、この時の台詞から藍染への忠誠心が健在であることが判明した。
- 小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では、藍染への変わらぬ忠誠心を買われて、ルドボーン率いる葬討部隊に所属している。戦闘能力は後方支援に偏っている為か、直接戦闘は不慣れで皆無に近い。
- メノリ・マリア
- 声 - 原田ひとみ
- 身長160cm 体重48kg 12月7日生まれ
- 破面・No.34
- 右目周辺が仮面の名残で覆われたショートカットの女。仮面の形はロリと左右対称形になっている。腕に手甲のようなものを着けており、攻撃時には薄い丸状の霊子が手の甲と左右に現れる模様(それ以上は書かれておらず不明)。ロリよりは幾分冷静な性格。さみしがり屋の性格のため、ロリと行動を共にし彼女を悲しませる織姫をよく思っていない。ロリが織姫に暴行を加えるのを面白がって見物していた際、来室したグリムジョーに殺されまいと抵抗しようとして、逆に近距離からの虚閃で上半身を吹き飛ばされて(アニメ版では黒焦げにされて)死亡するが、織姫の双天帰盾で復活した。ロリとは違い、一度死んだことから懲りていたようで再度の織姫襲撃は気が進まなかったようである。その後、ロリにより再び織姫を暴行しようとしている最中にヤミーに吹き飛ばされる。
- アニメ版では織姫に命を救われたためか、「この子に何をしようとすぐに傷を治されてしまう」という理由で原作以上に織姫への攻撃を拒否したり、終始ロリに攻撃をやめるよう説得するなど、かなり怖気づいていた。ヤミーの出現後は、ロリに立ち去るよう説得している最中に原作同様ヤミーに吹き飛ばされた。
- 千年血戦篇で初めて斬魄刀を見せたが、キルゲ・オピーにあっさりと折られてしまった。なお、キルゲの部下にも指摘されているが、どこに隠し持っていたかは不明。ロリ同様、戦闘能力は後方支援に偏っている為、直接戦闘は不慣れで皆無に近い。
- 小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」でも、ロリと行動を共にしている。
- 斬魄刀を解放しなかった(出来なかった)ので名称・能力は共に不明。
- 技「虚弾(バラ)」
- アニメ版で使用。織姫への脅しに使った。
- アヨン
- 身長7.9m(尻尾込み:15.1m) 体重9.5t
- 斬魄刀を解放したアパッチとミラ・ローズとスンスンが「混獣神(キメラ・パルカ)」により自ら切り落とした左腕で創生した彼女らのペット。
- 頭に生やした角と体、髪型、蛇の尻尾のようにアパッチらの特徴を模した部分があり、外見は大柄で虚の仮面を被っているような人型をしている。喉下には口が、頭には虚閃を放つ目玉がある。中身は獣そのものであり、言葉は話さず自らの殺戮本能に基づいて行動している。そのため主であるアパッチ達の命令も聞くことはなく、チャドや織姫はおろか、彼女達にすら不気味な存在として見られている。戦う相手に瀕死の重傷を負わせるほどの怪力の持ち主であり、いたぶるのを楽しむかの如く一方的な攻撃をする場面が多い。また攻撃を受けても全く動じず、なおも相手に攻撃しようと向かっていき(元柳斎は人を殺すことしか考えられぬ物の怪と評した)、頭から真っ二つに両断されても動きを止めない生命力を持つ。
- 一見、感情のない怪物のように見えるが、傷を付けられると怒り狂い、隠されている目玉と口がむき出しになり、さらなる凶暴性を発揮する。また、千年血戦篇ではキルゲに敗れたアパッチ達を気にかけるかのような素振りを見せている他、傷ついた彼女達を見て激昂しキルゲを攻撃したとも取れる描写になっている。
- 空座町での戦闘で乱菊や雛森と交戦中のアパッチ達により召喚され、乱菊と雛森さらには2人の元に駆けつけた檜佐木や射場に重傷を負わせてほとんどの副隊長達を追い詰めるが、副隊長達の危機を前に現れた元柳斎と交戦するも相手にならず、流刃若火の炎で焼き払われた。
- アニメでは左腕を切り落とすのではなく、三人の左腕がエネルギー状になりそれらが集束して創生される。創生後も腕に円盤状のエネルギーが付いている。また、原作よりもさらに巨大になっており、ビルをも超える体躯を誇り、再生能力も有している。
- 千年血戦篇では完聖体となったキルゲを倒すために登場。圧倒し、ボロボロの状態にさせるも致命傷には至らなかった上、逆にキルゲに吸収され身体の一部にされてしまった。
- 技「怪槌(エル・マルティージョ)」
- 右腕を極端に肥大化させ、殴りかかる技。
- フーラー
- 藍染一派の3人が尸魂界を離反する際に姿を現した謎の集合体(初登場時は黒腔内に目だけが光っていた)。一つ目の怪物のような外見で、ギリアン級の大虚を遥かに上回るあまりにも巨大な姿を持ち、両指にギリアンの仮面が爪のように付いている。体内に多数のギリアンが住んでおり、ワンダーワイスの命令で体外に出すことが出来る。
- ワンダーワイスと共に現世に向かい、身動きが取れなくなった藍染達を「レグウェルド」という死の匂いがする息で解放したが、虚化した白のスーパーキックを受け粉々に砕け散った。
- グランドフィッシャー
- 一護の母・真咲を殺めた虚。一護との戦いのあとで虚圏に帰還し、アイスリンガーに修復して貰うついでに破面(もどき)となる。
- ルヌガンガ
- 声 - 武虎
- 虚夜宮を守る白砂の番人。ギリアン級の大虚とほぼ変わらない位の巨体で、体が砂で構成されており物理攻撃は効かないが水が弱点。蟻地獄を引き起こすことが出来る。虚圏に突入した一護たちを蟻地獄に引き込もうとするが、ルキアの『次の舞・白漣』によって凍り漬けにされる。
- アニメでは二体目が存在し、一護たちを虚圏の地下にある「メノスの森」へと追いやった他、バッティカロア(声 - 松岡大介)という上位種らしきタイプも登場している。
- アズギアロ・イーバーン、リューダース・フリーゲン
- “見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)”に所属している破面。
- ロカ・パラミア
- 右顔半分が髑髏の仮面で覆われた女性で、他の破面とは異なる衣装を着ている。一護との戦いで失ったヤミーの腕を治療するも、頭を叩き潰された。
- 小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」ではその後、自身の能力で復活し、生きていた事が明らかになっており、彼女を中心としたストーリーが描かれている。
アニメ版・小説版・ゲームオリジナルの破面
以下の破面については、BLEACHの登場人物を参照。
- アルトゥロ・プラテアド
- パトラス
- メニス
- アルデゴル
- 女幹部破面
- ピカロ
脚注
- ^ 小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」より。
- ^ 各破面回想録と藍染が崩玉を手に入れた時期で計算すると、現在の十刃の半数以上が崩玉未使用者として確認できる(確認済みは上からスターク・バラガン・ノイトラ・ザエルアポロ・アーロニーロ・ヤミー)。
- ^ アニメ版では反膜の匪が託された理由を描いたエピソードがオリジナルで制作されている
- ^ 公式キャラクターブック「BLEACH OFFICIAL CHARACTER BOOK 2 MASKED」では戦闘能力、霊力の高い順とも表現されている。
- ^ その後の描写はなく、死亡したかどうかは破面篇の時点では不明だったが、千年血戦篇でのペッシェの発言から死亡したことが明確となった。
- ^ 一護や雨竜や茶渡や日番谷に対しては「餓鬼」と言い放ち、アーロニーロに対しては原作では「餓鬼」、アニメ版では「若造」と侮蔑していた。
- ^ アニメ版では、最初はハッチに向けて投げたかのように見えている。
- ^ a b 『BLEACH ~ヒート・ザ・ソウル6~』ではアランカル・テルセラ及びテルセラ・エスパーダと表記されていた。
- ^ アニメ版では、さらに胸下部に渡って鎧状の仮面の名残があり(解放後も同様)、刻印の部分のみ露出している状態となる
- ^ キャラブックでは誤植で兄と弟が反対に書かれた事がある。
- ^ a b 劇場版第4作『地獄篇』と連動した番外編「imaginary number 01 the unforgivens」での出来事。
- ^ ザエルアポロは「頑丈な『水槽』」と形容していた。
- ^ 原作では片方の台詞が縦書き、もう片方の台詞が横書き(カタカナ)で書かれる演出がされているのに対し、アニメ版では2つの頭の音声に加工が施され、それぞれの声が高低音で差異を付けられている。
- ^ 劇場版第4作『地獄篇』と連動した番外編「imaginary number 01 the unforgivens」では、海燕の姿に変わらず能力を解放しているためか、通常時との形状の差異は両腕の形状が異なっているのみである。また下半身の色が幾分異なっている。
- ^ アニメではルキアたち三人の連係プレーがまったく通用しない強さを見せつけ、恋次と茶渡を一撃で戦闘不能にするシーンが描かれた。
- ^ フルネームが判明した当初のナンバーは32だった。
- ^ 原作では大前田に斬り付けられた際に服の一部が裂けていたが、アニメ版では服に傷一つ付いていない状態であった。
- ^ ただし、アニメ版では1度だけジオが名前を呼んでいる場面が存在する。
- ^ 乱菊には「メスゴリラ」と言われていた。
- ^ 彼らは斬魄刀を目に見える形で所持しておらず、解放もしなかったのでその名称・能力は共に不明。
- ^ 劇場版BLEACH 地獄篇『BLEACH OFFICIAL INVITATION BOOK The Hell Verse』より。
- ^ 読みは「ナンバー103」の筈だがアニメではスペイン語で名乗った。
- ^ 2010年1月に死去。