「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」の版間の差分
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2021年9月6日 (月) 10:37時点における版
「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」 | |
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楽曲 | |
英語名 | Till There Was You |
作詞者 | メレディス・ウィルソン |
作曲者 | メレディス・ウィルソン |
「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」(Till There Was You)は、1950年メレディス・ウィルソンによって書かれたショー・チューンで、1950年10月25日にウィルソンおよび彼が率いるオーケストラに、アイリーン・ウィルソンを加えてレコーディングが行われた。1957年に上演されたブロードウェイ・ミュージカル『ミュージック・マン』の劇中歌として使用されたのち、1962年に公開された同名の映画でも使用された。ミュージカルでは、ロバート・プレストンとバーバラ・クックが歌唱した。
1959年にアニタ・ブライアント、1963年にビートルズによってカバーされたことで知られている。
背景
1957年11月にネルソン・リドルと彼が率いるオーケストラ、そして当時17歳だった歌手のスー・レイニーとの共同名義によるプロモーション・シングルがキャピトル・レコードから発売された[1]。これが本作がレコード化された初の例となった。
なお、本作の原曲となる「Till I Meet You」は、1950年にアイリーン・ウィルソンによってレコーディングされ、後にフラン・ウォーレンによってレコーディングされた音源がアメリカNBCの『The Big Show』(1951年1月14日放送回)で放送された。
カバー・バージョン
ビートルズによるカバー
「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」 | ||||||||||||||||
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ビートルズの楽曲 | ||||||||||||||||
収録アルバム | 『ウィズ・ザ・ビートルズ』 | |||||||||||||||
英語名 | Till There Was You | |||||||||||||||
リリース | 1963年11月22日 | |||||||||||||||
録音 | 1963年7月18日、30日 | |||||||||||||||
ジャンル | ||||||||||||||||
時間 | 2分16秒 | |||||||||||||||
レーベル | パーロフォン | |||||||||||||||
作詞者 | メレディス・ウィルソン | |||||||||||||||
作曲者 | メレディス・ウィルソン | |||||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||||||||
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ビートルズは、1963年7月に「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」をレコーディングした。ビートルズによるカバー・バージョンは、イギリスで同年に発売された2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』や、アメリカで1964年に発売されたキャピトル編集盤『ミート・ザ・ビートルズ』に収録された。なお、ビートルズがブロードウェイ・ミュージカルの劇中歌をカバーした唯一の例となっている。
リード・ボーカルは、ポール・マッカートニーが務めた。楽曲中でジョン・レノンとジョージ・ハリスンはクラシック・ギター、リンゴ・スターはボンゴを演奏した。プロデュースは、ジョージ・マーティンが手がけた。
マッカートニーは、従兄弟のベット・ロビンズを介して、1961年に発表されたペギー・リーによるカバー・バージョンを知った[2]。マッカートニーは、本作の大元が『ミュージック・マン』の劇中歌であることを後年になるまで知らなかったと明かしている[3]。本作は、デビュー前よりレパートリーの1つとされており、ドイツのハンブルク巡業時代のクラブでの公演でも演奏していた[4]。1963年11月4日に開催されたイギリス王室主催の『ロイヤル・ミュージック・パフォーマンス』では、「フロム・ミー・トゥ・ユー」、「シー・ラヴズ・ユー」に次ぐ3曲目に演奏され、本作の後にMCを挟んで「ツイスト・アンド・シャウト」が演奏された。また、1962年1月のデッカ・レコードのオーディションや[4]、『エド・サリヴァン・ショー』(1964年2月9日放送回)に初登場した際に演奏された楽曲の1つでもある[5]。
1994年に発売された『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』には1964年3月30日に放送された『From Us to You』での音源、1995年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』には前述の『ロイヤル・ミュージック・パフォーマンス』でのライブ音源が収録された。また、マッカートニーは2005年秋のアメリカツアーで演奏しており、翌年に発売された映像作品『ライヴ・イン・ザ・US 2005〜ザ・スペース・ウィズイン・アス〜』にライブ映像が収録された。
2016年3月22日にウォリントンで行われたオメガ・オークションで、ビートルズのマネージャーであったブライアン・エプスタインがジョージ・マーティンに渡したデモ・レコードが出品された[6][7][8]。かつてジェリー&ザ・ペースメイカーズのレス・マクワイアが所有していたデモ・レコードのA面には「ハロー・リトル・ガール」、B面には本作が収録されていた[注釈 1]。 このデモ・レコードは、77500ポンド(日本円で約1250万円)で落札された[6][7][8]。
演奏
収録アルバム
その他のアーティストによるカバー
「Till There Was You」 | ||||
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アニタ・ブライアント の シングル | ||||
B面 | Little George (Got the Hiccoughs) | |||
リリース | ||||
ジャンル | ポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | カールトン・レコード | |||
作詞・作曲 | メレディス・ウィルソン | |||
チャート最高順位 | ||||
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アニタ・ブライアント シングル 年表 | ||||
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- スー・レイニー - 1957年にネルソン・リドル・オーケストラとの共同名義でプロモーション盤が発売された。
- ソニー・ロリンズ - 1958年に発売されたアルバム『フリーダム・スイート』に収録[11]。
- アニタ・ブライアント - 1959年にシングル盤として発売。Billboard Hot 100で最高位30位[10]、キャッシュボックス誌で最高位14位を獲得[9]。
- チェット・アトキンス - 1960年に発売されたアルバム『Teensville』に収録[12]。
- ペギー・リー - 1961年にシングル盤として発売。全英シングルチャートで最高位30位を獲得[13]。
- エッタ・ジョーンズ - 1961年に発売されたアルバム『Something Nice』に収録[14]。
- アル・ハート - 1962年に発売されたアルバム『Horn A-Plenty』に収録[15]。
- ナナ・ムスクーリ - 1962年に発売されたアルバム『Nana Mouskouri in New York - The Girl from Greece Sings』に収録。プロデューサーはクインシー・ジョーンズ[16]。
- セルジオ・フランキ - 1963年に発売されたアルバム『Broadway...I Love You!』に収録[17]。
- レイ・チャールズ - 1974年に発売されたアルバム『Come Live With Me』に収録[18]。
- ベト・ゲヂス - 1984年に発売されたアルバム『Viagem Das Mãos』にポルトガル語のカバー・バージョンを「Quando Te Vi」というタイトルで収録。訳詞はロナルド・バストスが手がけた[19]。
- エレン・アルバティーニ・ダウ - 1998年に公開された映画『ウェディング・シンガー』のサウンドトラックとして歌唱[20]。
- ピーター・マクニコル、リサ・ニコル・カールソン、ジェーン・クラコウスキー - テレビドラマ『アリー my Love』シーズン3第18話「さよなら20代」で歌唱[21]。
- ロッド・スチュワート - 2003年に発売されたアルバム『ザ・グレイト・アメリカン・ソングブックVol.2』に収録。
- スミザリーンズ - 2007年に収録されたカバー・アルバム『Meet the Smithereens!』に収録[22]。
- カサンドラ・ウィルソン - 2008年に発売されたアルバム『ラヴァリー〜恋人のように』に収録。
- キャサリン・ジェンキンス - 2009年に発売されたアルバム『Believe』に収録[23]。
脚注
注釈
出典
- ^ “Nelson Riddle And His Orchestra - Till There Was You / Pal Joey Theme - Capitol - USA - F3847”. 45cat. 2020年10月26日閲覧。
- ^ Coleman, Ray (1998). McCartney: Yesterday and Today. Boxtree Ltd. p. 25. ISBN 978-0788159350
- ^ Coleman, Ray (1998). McCartney: Yesterday and Today. Boxtree Ltd. p. 26. ISBN 978-0788159350
- ^ a b Bill Harry (2000). The Ultimate Beatles Encyclopedia. Mjf Books. p. 651. ISBN 978-1567314038
- ^ a b MacDonald, Ian (2008). Revolution in the Head (2nd ed.). Vintage. p. 80. ISBN 978-0099526797
- ^ a b Baxter, Todd (2016年3月22日). “'Holy Grail' of Beatles records sells for $110k”. CNN. 2020年10月26日閲覧。
- ^ a b c “ビートルズの「聖杯」、1200万円で落札 希少なデモレコード 写真2枚 国際ニュース”. AFPBB News (フランス通信社). (2016年3月23日) 2020年10月26日閲覧。
- ^ a b c “ビートルズ、62年に作られた最初の10インチ盤が1200万円を超える価格で落札”. NME Japan (BandLab UK Limited). (2016年3月23日) 2020年10月26日閲覧。
- ^ a b “The Cash Box Top 100 Singles”. Cashbox. (August 22, 1959) .
- ^ a b “The Hot 100 Chart”. Billboard (1959年8月17日). 2020年10月26日閲覧。
- ^ Shadow Waltz - Sonny Rollins, Sonny Rollins Trio | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月26日閲覧。
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. Teensville - Chet Atkins | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月26日閲覧。
- ^ “Official Singles Chart Top 50”. Official Charts Company (1961年4月6日). 2020年10月26日閲覧。
- ^ Yanow, Scott. Something Nice - Etta Jones | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月26日閲覧。
- ^ Yanow, Scott. Horn A-Plenty - Al Hirt | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月26日閲覧。
- ^ “Nana Mouskouri - The Girl From Greece Sings (1962, Vinyl)”. Discogs. Zink Media. 2020年10月26日閲覧。
- ^ “Sergio Franchi - Broadway...I Love You”. Discogs. Zink Media. 2020年10月26日閲覧。
- ^ “Ray Charles - Come Live With Me”. Discogs. Zink Media. 2020年10月26日閲覧。
- ^ “Beto Guedes - Viagem Das Mãos (1984, Vinyl)”. Discogs. Zink Media. 2020年10月28日閲覧。
- ^ “The Wedding Singer (1998) - Soundtracks”. IMDb. Amazon.com. 2020年10月26日閲覧。
- ^ “"Ally McBeal" Turning Thirty (TV Episode 2000) - Soundtracks”. IMDb. Amazon.com. 2020年10月26日閲覧。
- ^ “The Smithereens - Meet The Smithereens! (2007, CD)”. Discogs. Zink Media. 2020年10月26日閲覧。
- ^ Yanow, Scott. Believe - Katherine Jenkins | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月26日閲覧。
外部リンク
- Till There Was You - The Beatles