コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「ロックン・ロール・ミュージック」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集
Cewbot (会話 | 投稿記録)
1行目: 1行目:
{{Otheruses|ビートルズのアルバム|チャック・ベリーの楽曲|ロック・アンド・ロール・ミュージック}}
{{Otheruses|ビートルズのアルバム|チャック・ベリーの楽曲|ロック・アンド・ロール・ミュージック}}
{{Pathnavbox|
<div class="pathnavbox">
{{Pathnav|ビートルズ|ビートルズの作品}}
{{Pathnav|ビートルズ|ビートルズの作品}}
}}
</div>
{{Infobox Album
{{Infobox Album
| Name = ロックン・ロール・ミュージック
| Name = ロックン・ロール・ミュージック

2021年9月6日 (月) 08:40時点における版

ビートルズ > ビートルズの作品 > ロックン・ロール・ミュージック
『ロックン・ロール・ミュージック』
ビートルズコンピレーション・アルバム
リリース
録音
ジャンル
時間
レーベル
プロデュース
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
後述を参照
ゴールドディスク
後述を参照
ビートルズ U.K. 年表
  • ロックン・ロール・ミュージック
  • (1976年)
ビートルズ U.S. 年表
  • ロックン・ロール・ミュージック
  • (1976年)
ビートルズ 日本 年表
  • ロックン・ロール・ミュージック
  • (1976年)
『ロックン・ロール・ミュージック』収録のシングル
テンプレートを表示

ロックン・ロール・ミュージック』(英語: Rock 'n' Roll Music)は、ビートルズコンピレーション・アルバム(アナログLP2枚組)である。アメリカでは1976年6月4日にキャピトル・レコード規格品番 : SKBO-11537)から、イギリスでは4日後の6月11日にパーロフォン(規格品番 : PCSP-719)から発売された[2]

1976年以降、契約切れに伴いビートルズの楽曲を独自に編集・リリース可能となったために発売されたアルバムで、ビートルズの楽曲からロックンロール、ビートの強いロック・ナンバーを集めた作品となっている。1枚目は初期のカバー曲を中心に、2枚目は中期以降の作品が選ばれ、全編を通してビートルズの変遷が辿れるように編集されている。選曲は主に日本の東芝EMIが行い、米キャピトルがまとめた。

現在まで未CD化。

アートワーク

日本盤とアメリカ盤のアルバム・カバーは特殊紙を使用しカスタム・レーベル仕様だったが、イギリス盤は通常仕様だった。

アートワークは、光沢のある銀色の背景にエンボス加工されたビートルズのメンバーが描かれたもので、インナー・スリーブにはコカ・コーラのビン、マリリン・モンロー、ハンバーガーやアメリカ車など、ビートルズが活動していた1960年代の前世代にあたる1950年代のアメリカをモチーフにしたデザインが施されていた。このアートワークについて、リンゴ・スターローリング・ストーン誌で「ビートルズを安っぽくさせている」と怒りを表明し、ジョン・レノンは「リジェクトされたモンキーズのアルバム・カバーのようだ」と不満を表し、レノン自身がハンブルク時代に知り合ったアストリッド・キルヒャーとユルゲン・ボルマーの写真を使用したデザインを自らさせて欲しいと嘆願するも[3]、何故かキャピトルはこれを拒否した[4]

ミキシング

日本盤とイギリス盤、そしてアメリカ盤とではミキシングが異なる。アメリカではキャピトルが当初、2chモノラルマスターをステレオ化したマスターテープをプロデューサー・ジョージ・マーティンに提示したが、あまりの酷さにマーティンは憤慨し、改めてリミックスを申し出た。マーティンはステレオチャンネルの左右を入れ替え、「ツイスト・アンド・シャウト 」、「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」、「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」、「ボーイズ」、「ロール・オーバー・ベートーヴェン」、「 ドライヴ・マイ・カー」をややチャンネル中央寄りにしている。なお、「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」のアウトロとクロス・フェードして入っていた「ディア・プルーデンス」のイントロの一部と、「バースデイ」のフェードアウト後に入っている「ヤー・ブルース」のイントロ(スターによるカウント)が編集されず、フェードアウト中で微かに聞く事が出来る。

またEP盤『ロング・トール・サリー』に収録されていた4曲と、シングル盤「ヘルプ!」のB面に収録された「アイム・ダウン」が英国ではこのアルバムで初めてステレオで発売された。

リリースから4年後の1980年10月には、廉価版扱いで『ロックン・ロール・ミュージック Vol.1』、『ロックン・ロール・ミュージック Vol.2』としてイギリス、アメリカでバラ売りされた。これらのジャケットは1964年にビートルズがアメリカ初上陸した際の情景をモチーフにしたイラストに変更されているが、イギリスMFP盤のジャケットでは背景の人混みの様子が削除され、灰色の無地をバックにビートルズのみが描かれている。またVol.1、Vol.2ともにイギリス盤に使用されたマスターではなく、1976年にマーティンがリミックスしたマスターに差し替わっている。但し日本盤はアメリカ盤ジャケットを採用し、音源に関してはイギリス盤のマスターのまま。

反響

発売された当時、ポール・マッカートニー率いるウイングスによる米国ツアー「Wings over America」ツアーの影響などから、ビートルズのリバイバル・ブームが発生していた。

イギリスのミュージック・ウィーク英語版誌では最高位11位を獲得し[5]、アメリカのBillboard 200誌では、2週連続で最高位2位を獲得した[6]。この時、第1位を獲得したのがウイングスの『スピード・オブ・サウンド[2][6]

なお、ビートルズのアルバムとポールのアルバムがランキングのTOP2を争うのは、1970年6月6日付のチャート以来2度目となった。

シングル盤

本作からのリカット・シングルとして、英米で2作のシングル盤がリリースされた。

イギリスでは、1976年5月25日に「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」をB面に「ツイスト・アンド・シャウト」を収録してシングル盤としてリリース。同盤は全英シングルチャートで最高位19位を獲得した[7][8]

アメリカでは、1976年5月31日に「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」をB面に「ヘルター・スケルター」を収録してシングル盤としてリリース。当初、A面とB面は逆となっていたが、「ヘルター・スケルター」を人類の最終戦争と解釈した犯罪者チャールズ・マンソンの影響により、入れ替えられた。このシングル盤は、Billboard Hot 100で最高位7位を獲得した[9]

収録曲

特記がない限り、作詞作曲はレノン=マッカートニー

アナログA面
#タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
1.ツイスト・アンド・シャウト(Twist And Shout)ジョン・レノン
2.アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア(I Saw Her Standing There) ポール・マッカートニー
3.ユー・キャント・ドゥ・ザット(You Can't Do That) ジョン・レノン
4.アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン(I Wanna Be Your Man) リンゴ・スター
5.アイ・コール・ユア・ネーム(I Call Your Name) ジョン・レノン
6.ボーイズ(Boys)リンゴ・スター
7.ロング・トール・サリー(Long Tall Sally)ポール・マッカートニー
アナログB面
#タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
1.ロック・アンド・ロール・ミュージック(Rock and Roll Music)チャック・ベリージョン・レノン
2.スロウ・ダウン(Slow Down)ラリー・ウィリアムズジョン・レノン
3.カンサス・シティ / ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ(Kansas City / Hey, Hey, Hey, Hey)ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー/リチャード・ペニーマンポール・マッカートニー
4.マネー(Money (That's What I Want))ジョン・レノン
5.バッド・ボーイ(Bad Boy) ジョン・レノン
6.マッチ・ボックス(Matchbox)カール・パーキンスリンゴ・スター
7.ロール・オーバー・ベートーヴェン(Roll Over Beethoven)チャック・ベリージョージ・ハリスン
アナログC面
#タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
1.ディジー・ミス・リジー(Dizzy Miss Lizzy)ラリー・ウィリアムズジョン・レノン
2.エニイ・タイム・アット・オール(Any Time At All) ジョン・レノン
3.ドライヴ・マイ・カー(Drive My Car) 
  • ポール・マッカートニー
  • ジョン・レノン
4.みんないい娘(Everybody's Trying To Be My Baby)カール・パーキンスジョージ・ハリスン
5.ザ・ナイト・ビフォア(The Night Before) ポール・マッカートニー
6.アイム・ダウン(I'm Down) ポール・マッカートニー
7.レボリューション(Revolution) ジョン・レノン
アナログD面
#タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
1.バック・イン・ザ・U.S.S.R.(Back In The U.S.S.R.) ポール・マッカートニー
2.ヘルター・スケルター(Helter Skelter) ポール・マッカートニー
3.タックスマン(Taxman)ジョージ・ハリスンジョージ・ハリスン
4.ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ(Got To Get You Into My Life) ポール・マッカートニー
5.ヘイ・ブルドッグ(Hey Bulldog) ジョン・レノン
6.バースデイ(Birthday) ポール・マッカートニー
7.ゲット・バック (アルバム・バージョン)」(Get Back (Album Version)) ポール・マッカートニー

チャート成績

認定

国/地域 認定 認定/売上数
イギリス (BPI)[19] Gold 100,000^
アメリカ合衆国 (RIAA)[20] Platinum 1,000,000^

* 認定のみに基づく売上数
^ 認定のみに基づく出荷枚数

脚注

出典

  1. ^ Eder, Bruce. Rock & Roll Music - The Beatles | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年9月2日閲覧。
  2. ^ a b Badman 2002, p. 186.
  3. ^ “Beatles Treasures Unearthed”. Gibson. (2010年9月15日). オリジナルの2019年12月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100919190307/http://www.gibson.com/en-us/Lifestyle/News/beatles-0915/ 2019年12月30日閲覧。 
  4. ^ Schaffner, Nicholas (1977). The Beatles Forever. Harrisburg, Pennsylvania: Cameron House. p. 188 
  5. ^ a b "Official Albums Chart Top 100". Official Charts Company. 2020年9月2日閲覧。
  6. ^ a b Billboard 200 Chart”. Billboard (1976年7月10日). 2020年9月2日閲覧。
  7. ^ Badman 2002, p. 187.
  8. ^ back in the ussr|full Official Chart History”. Official Charts Company. 2019年12月30日閲覧。
  9. ^ Whitburn, Joel (1993). Top Adult Contemporary: 1961-1993. Record Research. p. 25 
  10. ^ Kent, David (2005). Australian Chart Book (1940-1969). Turramurra: Australian Chart Book. ISBN 0-646-44439-5 
  11. ^ "Austriancharts.at – The Beatles – Rock and Roll Music" (in German). Hung Medien. 2020年9月2日閲覧。
  12. ^ "Top RPM Albums: Issue 4283a". RPM. Library and Archives Canada. 2020年9月2日閲覧。
  13. ^ "Offiziellecharts.de – The Beatles – Rock and Roll Music" (in German). GfK Entertainment Charts. 2020年9月2日閲覧。
  14. ^ "Norwegiancharts.com – The Beatles – Rock and Roll Music". Hung Medien. 2020年9月2日閲覧。
  15. ^ "Charts.org.nz – The Beatles – Rock and Roll Music". Hung Medien. 2020年9月2日閲覧。
  16. ^ "Swedishcharts.com – The Beatles – Rock and Roll Music". Hung Medien. 2020年9月2日閲覧。
  17. ^ "The Beatles Chart History (Billboard 200)". Billboard. 2020年9月2日閲覧。
  18. ^ Kent, David (1993). Australian Chart Book (1940-1969) (illustrated ed.). St Ives, N.S.W.: Australian Chart Book. p. 428. ISBN 0-646-11917-6 
  19. ^ "British album certifications – The Beatles – Rock 'n' Roll Music". British Phonographic Industry. 2020年9月2日閲覧 Select albums in the Format field. Select Gold in the Certification field. Type Rock 'n' Roll Music in the "Search BPI Awards" field and then press Enter.
  20. ^ "American album certifications – The Beatles – Rock 'n' Roll Music". Recording Industry Association of America. 2020年9月2日閲覧

参考文献

  • Badman, Keith (2001). The Beatles Diary Volume 2: After the Break-Up 1970−2001. London: Omnibus Press. ISBN 0-7119-8307-0