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: ヴィランを含む主要キャラがほとんど登場しないなど原作とは大幅な改変が行われている。日本では枠の長い3作がビデオ発売され、第1作は劇場公開もされた。主演は[[ニコラス・ハモンド]](吹:[[大塚芳忠]])。 |
: ヴィランを含む主要キャラがほとんど登場しないなど原作とは大幅な改変が行われている。日本では枠の長い3作がビデオ発売され、第1作は劇場公開もされた。主演は[[ニコラス・ハモンド]](吹:[[大塚芳忠]])。 |
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* '''[[スパイダーマン (東映)|スパイダーマン]]''' (1978年-1979年) |
* '''[[スパイダーマン (東映)|スパイダーマン]]''' (1978年-1979年) |
2021年8月17日 (火) 23:03時点における版
スパイダーマン | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
クリエイター | スタン・リー(ライター) スティーブ・ディッコ(アーティスト) |
作中の情報 | |
本名 | ピーター・ベンジャミン・パーカー |
所属チーム | アベンジャーズ デイリービューグル フューチャー・ファウンデーション ニューアベンジャーズ ジーン・グレイ高等学校 |
能力 | 超人的な反射神経、敏捷性、平衡感覚[1] 片手で25トン以上の物体を持ち上げ、全力ならば数千トンの高層ビルを持ち上げる怪力[2] マッハ2〜8クラスの速さで走る長距離のスピード[3] クイックシルバーに攻撃を当てるという瞬間的な光速直下レベルのスピード[4] 分子境界層の分子間力を意思で操作してほとんどの無機化合物と指先を吸着させる能力 IQ250以上[5] 「スパイダーセンス」による危機察知能力 手首からの「クモの糸」を発射するウェブシューター等を発明する技術 III度熱傷が数時間で治る自然治癒力[6] |
スパイダーマン(英: Spider-Man)は、マーベル・コミックが出版するアメリカンコミックおよび、作品内に登場するスーパーヒーローの名称。考案者はスタン・リー(原作)とスティーヴ・ディッコ(作画)。
概要
クモをモチーフにしたヒーローで、スタン・リー原作、スティーブ・ディッコ作画の『Amazing Fantasy』#15(1962年8月)にて初登場。「Spidey(スパイディ)」、「Friendly Neighborhood(親愛なる隣人)」、「Web head(ウェブヘッド)」、「Web slinger(ウェブスリンガー)」などのニックネームを持つ。キャッチフレーズは「Your Friendly Neighborhood Spider-Man(あなたの親愛なる隣人スパイダーマン)」。
リーとディッコは制作にあたり、主人公を幼い頃に両親を失った孤児として設定。それとともにコスチュームを着て犯罪者と戦うスーパーヒーローでありながら、ティーンエイジャーならではの悩みを抱える普遍的な若者として描写されていることがスパイダーマンの特徴であった。1960年代のスーパーヒーローコミックにおいて、ティーンエイジャーの役割はあくまでヒーローのサイドキックであったが、スパイダーマンシリーズはこの風潮を破りティーンエイジャーを主人公とすることによって、スパイダーマン=ピーター・パーカーという高校生の背後にある正体と拒絶・過ち・孤独・自己強迫観念などを描き、特に若い読者の共感を得ることとなった[7]。
また、バッキーやロビンなどヒーローのサイドキックを担った従来のティーンエイジャーのキャラクターとは異なり、ヒーロー活動におけるメンター(指導者、助言者)を持たないことも特徴となる。スパイダーマンは、自らの過ちによって伯父の死を招いたことをきっかけにスーパーヒーローとして人生を歩むこととなり、「With great power comes great responsibility.(大いなる力には、大いなる責任が伴う)」という言葉を教訓に成長していく。
商業的に成功し高い人気を獲得したスーパーヒーローであり[8]、マーベルの主力キャラクターであると同時に、同社のマスコットとして様々なメディアにも登場。アニメーションや実写映画版、テレビシリーズ、新聞のコミックストリップなど様々なメディア展開がされている。2011年5月にIGNが発表した「Top 100 Comic Book Heroes」ではスーパーマン、バットマンに次ぐ第3位となった[9]。
キャラクター
主人公
- ピーター・ベンジャミン・パーカー / スパイダーマン(Peter Benjamin Parker / Spider-Man)
- ミッドタウンに住む青年。幼い頃に両親を失い、父方の伯父夫婦であるベンとメイに育てられる。ベンが亡くなった後はメイと2人で暮らしていた。
- 高校生の時、研究所に見学で訪れたピーターはそこで放射能を浴びたクモに刺されてしまい、壁に貼り付くなどクモ由来の超能力を得る。ピーターはクモ糸を発射する機械「ウェブ・シューター」とクモをイメージした赤と青のコスチュームを作り、それを身につけて自ら「スパイダーマン」と名乗りテレビに出演して人気者となった。
- ある日、テレビ出演を終えたピーターの前に強盗が現れるも、疲れていたピーターはそれを見逃す。憤り問い詰める警察官に対し、ピーターは「自分の仕事じゃない」と突き放すのだった[† 1]。しかしその後、家に押し入った強盗にベンが殺害されてしまう。復讐を誓って犯人を追うも、犯人の正体はかつてピーターが見逃した強盗であったことが明らかになる。自身の驕りこそがベンの死を招いたと思い知らされたピーターは「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉[† 2] を胸に、自分の力を人々の為に使う事を誓うのだった。
ピーターの家族・知人
- メリー・ジェーン・ワトソン(Mary Jane Watson)
- 通称MJ。ピーターが想いを寄せている女性で、多くの作品でメインヒロインとして登場する。
- 映画『スパイダーマン:ホームカミング』では本名がミシェル・ジョーンズと改められ、次作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』よりメインヒロインとなる。
- グウェンドリン・“グウェン”・ステーシー(Gwendolyn "Gwen" Stacy)
- ピーターの初めての女性[10] で、3人目のガールフレンド[11]。グリーン・ゴブリンによって殺されてしまい、彼女の死はピーターの心に深い傷を残すことになった。
- 原作者のスタン・リーは当初、彼女をピーターのパートナーにするつもりだったが、休暇中に脚本の代役を頼んだゲリー・コンウェイが殺してしまい、内外に大きな衝撃を与えた[12]。
- 2015年のクロスオーバー『スパイダーバース』では、多数のパラレルワールドから参戦するスパイダーマンの中に「ピーター・パーカーではなくグウェン・ステーシーが蜘蛛のパワーを得てスパイダーウーマンになった世界」のグウェンが登場。一度限りの使い捨てキャラクターではなく、その後も独立誌「スパイダーグウェン」が創刊されるほどの人気を得て定着している。
- 『アルティメット スパイダーマン』では、カーネイジに殺されている。
- 映画『スパイダーマン3』では、エディ・ブロックのガールフレンドとして登場、彼女がピーターに靡いたことがエディをヴェノムへ導くきっかけの1つとなった。
- 映画『アメイジング・スパイダーマン』ではメインヒロインとして登場。ピーターのガールフレンドで、オズコープ社のチーフインターン。
- アニメ映画『スパイダーマン: スパイダーバース』では「スパイダーグウェン」として登場。
- ハリー・オズボーン / グリーンゴブリン(Harry Osborn / Green Goblin)
- ピーターの親友。父の死後、オズコープの社長になる。ストレスが重なり、二代目グリーンゴブリンと化した。父の敵であるピーター=スパイダーマンと対立したが、最後はピーターを助け、息を引き取った。
- 『One More Day』のメフィストによる歴史改変で彼の死は起こらなかったことになり、スパイダーマンの正体が隠されたことによってピーターの親友となった。父親とは対立している。
- 『アルティメット スパイダーマン』ではホブゴブリンとなる。
- ユージン・“フラッシュ”・トンプソン / エージェント・ヴェノム(Flash Thompson / Agent Venom)
- ピーターの同級生。アメリカンフットボール部のスター選手でジョック。スパイダーマンのファンであり、ファンクラブも作っている。
- 学生時代はピーターをいじめていたが後に和解し良き友人となる。教師、米軍兵士を経て「エージェント・ヴェノム」となる。現在は両足を失っている。
- ケニー・マクファーレン(Kenny McFarlane)
- 通称・キングコング。スパイダーマンが賞金稼ぎだった頃にファンになる。超人的な力を手に入れた事で高慢になっていたピーターは家族と喧嘩し、キングコングを頼って泊めて貰った。
- エリザベス・“リズ”・アレン(Liz Allan)
- ピーターの2人目のガールフレンド。ピーターがベティーと付き合い始めた頃にピーターを好きになり、三角関係になった[11][13]。
- 映画『スパイダーマン:ホームカミング』では、ヒロインとして登場。本名をリズ・トゥームスと改められた上で、エイドリアン・トゥームス(バルチャー)の娘という設定となる。
- メイ・パーカー(May Parker)
- 通称・メイおばさん。ピーターの伯母。彼に対して愛情をこめて接している。
- ベン・パーカー(Ben Parker)
- 通称・ベンおじさん。ピーターの伯父。
- 強盗に撃たれ息を引き取る際、ピーターに対して「大いなる力には、大いなる責任が伴う」と言い遺した。それがピーターがヒーローになるきっかけでもある。
- メイデイ・パーカー / スパイダーガール(Mayday Parker / Spider-Girl)
- パラレルワールドのピーターとMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)の娘。ピーターの能力を受け継いでおり、スパイダーガールとして活躍する。恋人はファンタスティック・ファイブ(ファンタスティック・フォーの次世代チーム)のリーダーであるフランクリン・リチャーズ。
- ノーマン・オズボーン / グリーンゴブリン(Norman Osborn / Green Goblin)
- ハリーの父親で、巨大軍需企業「オズコープ」の社長。アルコール中毒の父から虐待を受け、家を出て富を得ようと電子工学と薬学を勉強してオズコープを起ち上げた。
- 一時期、S.H.I.E.L.D.を改組したH.A.M.M.E.R.の長官となり、トニー・スタークからスーツを奪いアイアンパトリオットとして活動した。
- ジョージ・ステーシー(George Stacy)
- グウェンの父。警部。
- スパイダーマンとドクター・オクトパスの戦闘に巻き込まれた子供を救うが、自身は重傷を負う。スパイダーマンの正体を知っていた事を告げ、グウェンの事をピーターに任せて息を引き取った。
- アンナ・ワトソン(Anna Watson)
- MJ(メリー・ジェーン・ワトソン)の叔母。メイおばさんとは仲がいい。
- ジョー・“ロビー”・ロバートソン(Joe'Robbie'Robertson)
- 「デイリー・ビューグル」編集長で、以前はジェイムソンの右腕だった。高校では学校新聞担当。「ロケット」の通り名を持った暴走族だった。
- ベティー・ブラント(Betty Brant)
- ピーターが最初に付き合った女性[13]。「デイリー・ビューグル」で秘書を務めていたが、 その後記者に転身した。
- 映画『スパイダーマン:ホームカミング』では、ピーターの同級生として登場する。
- J・ジョナ・ジェイムソン(J. Jonah Jameson)
- 妻は故人。息子はジョン。
- 新聞社「デイリー・ビューグル」の社長。妻を覆面の強盗事件でなくしたことから、正体を隠すスパイダーマンへネガティブ・キャンペーンを行う。
- 反骨精神の持ち主で媚びへつらうことはない[† 3]。部下を怒鳴るのは日常茶飯事[† 4]。
- マイルズ・モラレス(Miles Morales)
- ピーターと同様に蜘蛛に噛まれて力を得たもう一人のスパイダーマン。ヒスパニック系の少年。元は、通常のマーベル世界(Earth-616)とはパラレルとなるアルティメット・マーベル世界(Earth-1610)の住人で、自分の世界のピーターが敵との戦いで戦死した時にその場にいたにもかかわらず見過ごしたため、自分が加勢すれば彼を救えたのではないかと思い悩み、ピーターが同様に自分の叔父の死に責任を感じてヒーローをしていたことを知って、黒地に赤い蜘蛛糸の模様のスーツを纏って二代目スパイダーマンとなる(Ultimate Comics Spider-Man#1、2011年)。
- Earth-616のピーターとは2012年のクロスオーバー『スパイダーメン』でEarth-1610を訪れた彼と共闘し友好関係を築く。その後、2015年のクロスオーバー『シークレットウォーズ』を経て、Earth-616の住人となっている。
- アニメ映画『スパイダーマン: スパイダーバース』では主人公として登場、ピーターはそれを導くサブキャラクターとなっている。
スーパーヒーロー
- ファンタスティック・フォー(Fantastic Four)
- ファンタスティック・フォーが倒された際、ニュー・ファンタスティック・フォーとして活動した(他はウルヴァリン、ハルク、ゴーストライダー)。またヒューマントーチことジョニー・ストームが死亡した頃には、遺言からチームに入っていた。
- デアデビル(Daredevil)
- 本名:マット・マードック
- 昼は弁護士、夜は法で裁けない悪を裁くクライムファイター。放射性物質により視力を失った時に超感覚を手に入れた。スパイダーマンと親交がある。
- パニッシャー(Punisher)
- 本名:フランク・キャッスル
- 犯罪者を処刑する。スパイダーマンやデアデビルと共闘することもある。
- ブラックキャット(Black Cat)
- 本名:フェリシア・ハーディ
- ミステリアスな女性怪盗。当初はスーパーパワーを持たず、道具をつかっていたが、後にスーパーパワーを持つ。
- シルバー・セーブル(Silver Sable)
- シムカリアの傭兵集団ワイルド・パックの女性リーダー。投擲武器「チャイ」を使う。
- 正義のためには暗殺も行う。
- ネイト・グレイ(Nate Grey)
- 通称、X-マン。パラレルワールドのミュータントでサイオニック能力を持つ。
- ベン・ライリー(Ben Reilly)
- ジャッカルよって造り出されたピーターのクローン(当初はベンがオリジナルだった)。
- 名前はベンおじさんと、メイおばさんの旧姓ライリーから取られた。
- スカーレット・スパイダーとして活動していたが、ピーターが育児のため一線を退いてからはスパイダーマンとなる。
- グリーン・ゴブリンとの戦いで、ピーターをかばってグライダーで死亡する。
- エゼキエル(Ezekiel)
- ピーターと同じの能力を持ち、正体も知っていた。ピーターにモールン(後述)などの新たな敵の存在を教え、サポートする。また会社を経営しており、ピーターとは違ったやり方で人々を助ける。
- エゼキエルはピーターにスパイダーマンの力を与えた蜘蛛の神の遺跡から力を盗んでおり、モールンなどの敵は彼に引き寄せられた。唯一のスパイダーマンになり、蜘蛛の神の祟りを防ぐためにピーターを身代わりにしようとするが、自己犠牲と希望に満ちたピーターの精神に触れ、祟りからピーターをかばって死亡する。
- ニューアベンジャーズ(The New Avengers)
- 解散していたアベンジャーズに代わり2004年に再結成されたヒーローチーム。スパイダーマンは初期メンバーである。
- シー・ハルク(She-Hulk)
- 女性。ハルクと同じ力を持つ。
- ウルヴァリン(Wolverine)
- X-MENに属するミュータント。ニューアベンジャーズからはチームメイトで、互いに高い人気故他のヒーロー誌に出演することも多く、共演することも多い。
- シルク
- 本名:シンディ・ムーン
- 近年存在が明かされた、ピーターがパワーを得た同じ日に同じクモに噛まれていた少女。
- 後にピーターに救出されヒーロー活動を始める。同じクモに噛まれたためかピーターと同等以上の能力を持ち、またスパイダーセンスが彼女には発動しない。何故か近くにいると互いに惹かれあってしまう。
スーパーヴィラン
- グリーンゴブリン(Green Goblin)
- 正体:ノーマン・オズボーン、ハリー・オズボーンなど
- 緑の「ゴブリン」を模したコスチューム(戦闘用コスチューム)を着ている。マシンガン付きの無人機である蝙蝠型の飛行メカで機関砲やミサイルなどの武装も搭載している「グライダー」に乗り、幻覚ガスやカボチャ(ジャック・オー・ランタン)型の爆弾で手榴弾や幻覚ガスなどの化学剤を噴き出すタイプもある「パンプキン・ボム」やコウモリを模した手裏剣「レイザーバット」で戦う。薬品で知能・筋肉・運動神経などが強化されているが、副作用によって精神が蝕まれている。
- アニメ『スパイダーマン』ではホブゴブリンの方が先に登場しており、グリーンゴブリンの装備はホブゴブリンの物が薬品により変質したものとされる。
- アニメ映画『スパイダーマン: スパイダーバース』ではウィルソン・フィスク/キングピンの手下として登場。
- ドクター・オクトパス(Doctor Octopus)
- 正体 : オットー・ギュンター・オクタヴィアス
- 4本の機械腕を操るマッド・サイエンティスト。グリーンゴブリンと並んで有名。スパイダーマンを倒すことを目的とした犯罪組織「シニスター・シックス」のリーダー。
- 『アルティメット スパイダーマン』ではジャスティン・ハマー配下の産業スパイであり、オズボーン社に潜り込んでいた。ノーマンが人体実験を行った際に研究室が爆発し、アームを装着して実験に立ち会っていたオクタヴィウスはアームと身体が融合してしまう。この事故によって狂気に取りつかれた彼は、産業スパイとして自分を雇っていたハマーにすべての責任があると考えハマーを襲撃する。アームの形を自由に変えられ、アームから電撃を放出することも出来る。コミック内の『スパイダーマン2』撮影現場に乱入し、スパイダーマンと一騒動起こしたこともある。
後にクローン・サーガの黒幕として登場し、念動力で金属を自在に操るという能力が明らかにされた。 - 映画『スパイダーマン2』ではメインヴィランとして登場する。また、映画ではシニスター・シックスは結成されていない。
- 映画『アメイジング・スパイダーマン2』ではドクター・オクトパス自身の登場はないものの、オズコープの極秘施設にアームのみ保存された状態で登場している(同様にライノのアーマーやゴブリンのスーツ、グライダーも保存されている)。
- アニメ映画『スパイダーマン: スパイダーバース』ではウィルソン・フィスク/キングピンの手下として登場。性別が女性に変更され、本名はオリヴィア・オクタビアスとなっている。
- 『アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン』では、犯罪組織シニスター・シンジケートを結成し、その頭脳を生かしリーダーとしてエレクトロ、ホブゴブリン、ハイドロマン、スクリームらと共にゲストを襲撃する。
- 『アルティメット スパイダーマン』ではジャスティン・ハマー配下の産業スパイであり、オズボーン社に潜り込んでいた。ノーマンが人体実験を行った際に研究室が爆発し、アームを装着して実験に立ち会っていたオクタヴィウスはアームと身体が融合してしまう。この事故によって狂気に取りつかれた彼は、産業スパイとして自分を雇っていたハマーにすべての責任があると考えハマーを襲撃する。アームの形を自由に変えられ、アームから電撃を放出することも出来る。コミック内の『スパイダーマン2』撮影現場に乱入し、スパイダーマンと一騒動起こしたこともある。
- 二代目ドクター・オクトパス : キャロライン・トレイナー
- オットー・ギュンター・オクタヴィアスが殺されたときに二代目ドクター・オクトパスとなった。現在はレディ・オクトパス(Lady Octopus)と名乗っている。
- ヴェノム(Venom)
- 正体:エドワード・チャールズ・アラン・“エディ”・ブロック
- スパイダーマンに寄生していた地球外生命体のシンビオートがエディ・ブロックを新しい宿主にしたことで誕生した。一人称は「We(俺たち)」。
- エディはスパイダーマンによって連続殺人鬼の誤報記事を暴かれて職と妻を失っているため、スパイダーマンを逆恨みしており、ヴェノムになった後は彼を付け狙うようになる。
- シンビオートと融合したエディがボディビルダーでもあるためヴェノムは体が大きく、エディのパワーが40倍にまで跳ね上がっている。また、スパイダーマンの能力を学習しているため、スパイダーマンの能力を使えるだけでなく、スパイダー・センスを回避してスパイダーマンに不意打ちを食らわせることができる。弱点は高熱と高周波。
- カーネイジ(Carnage)
- 正体:クレタス・キャサディ
- ヴェノムのシンビオートの一部がサイコキラーで連続殺人鬼のクレスタを宿主にしたことで誕生した。
- ヴェノム同様スパイダーマンの能力を受け継いでいる。ヴェノムよりシンビオートとの融合が進んでいるため、一人称が「I(オレ)」になっている。
- シンビオートの一部を槍などに変化させたり、擬態もできる。弱点はヴェノム同様、高熱と高周波。
- クレタス・キャサディは子供の頃から残虐な性格で、祖母や飼い犬を殺し、自身を虐待した孤児院の院長を殺害して孤児院にも火を放った。人生の無意味さや法律が言葉だけのものに過ぎない事を知ったキャサディは、自分が死ぬ事を恐れるようになり、他人を殺し続ける事で自分の死を遠ざけようと決め、「自分を殺そう」とする社会への報復として殺戮を繰り返して警察に捕まり、ライカーズ島の刑務所に投獄される。その際にエディと同じ独房になったが、非常に仲が悪かった。エディがヴェノムになって脱獄した時に残ったシンビオートの一部がキャサディに寄生しカーネイジになった。
- 『アルティメット スパイダーマン』ではコナーズ教授(後述)によってピーターの血液とコナーズ教授の血液からヴェノムのスーツのデータを基に作り出された人造生命体。身体構造を安定させるために人を殺害、吸収し続け、ピーターを狙う最中にグウェン・ステーシーを殺害した。
- 映画『ヴェノム』では原作同様、サイコキラーで連続殺人鬼でクレタス・キャサディとしてエンドロール後に登場する。ドレイクの野望を阻止し、ジャーナリストとして復帰したエディが最初に取材した相手でサン・クエンティン州立刑務所に厳重収監されている。
- カメレオン(Chameleon)
- 本名:ドミトリ・スメルダコフ
- コミックにおいて、スパイダーマンと最初に戦ったスーパーヴィラン(ベン・パーカーの殺害犯は「普通の犯罪者」であり、スーパーヴィランには含まれない)。
- 優秀なスパイで、変装の達人。クレイヴン・ザ・ハンター(後述)は異母兄(母はメイドだった)で、彼の屋敷で召使いをしていた過去をもつ。
- 初期は変装にマスクを使っていたが、後に肉体の組織を変化させあらゆる人物に変身出来る能力を身につけた。相手に幻覚を見せることもできる。
- スパイダーマンの正体を知るが、精神崩壊を起こしてしまい、飛び降り自殺をした。映画スパイダーマンファーフロムホームでは、ニックフューリーの部下として登場した。
- ティンカラー(Tinkerer)
- 正体:フィニアス・メイソン
- 天才的な発明家で、昔ながらのマッドサイエンティスト。発明品を自身の犯罪行為に使うだけでなく、ヴィランたちにも提供している。
- 映画『スパイダーマン:ホームカミング』では、ヴァルチャーの部下として登場。
- ゲーム『Marvel's Spider-Man:Miles Morales』では、メインヴィランとして扱われている。主人公であるマイルズ・モラレスの幼馴染、フィン・メイソンとして登場。
- ヴァルチャー(Vulture)
- 正体:エイドリアン・トゥームス
- 自らが発明した飛行スーツを悪用する御年90歳の老人。特殊兵器で若返った事もあったが老人の姿に戻っている。「シニスター・シックス」の一員。
- 映画『スパイダーマン:ホームカミング』では、メインヴィランとして登場する。本作では「バルチャー」と表記される。
- サンドマン(Sandman)
- 正体:ウィリアム・ベイカー(フリント・マルコは少年時代に使っていた偽名)
- 体を自在に砂に変化させることのできる。ドクター・オクトパス率いる「シニスター・シックス」の一員。「フライトフル・フォー」の一員でもある。
- もともと犯罪者であり、脱獄中に砂浜で核実験の爆発に巻き込まれ、肉体を砂状にすることができるようになった。腕をハンマーなどの武器に変えて攻撃し、自らの体を巨大化させることもできる。弱点は水。
- ハイドロマン(後述)と融合してしまい、マッド・シングという泥の怪物になって大暴れしたことがある。
- リザード(Lizard)
- 正体:Dr.カーティス(カート)・コナーズ
- 優秀な科学者だったが、実験に失敗して片腕を無くした。爬虫類の再生能力に目をつけ、自分の腕を再生させる実験を行ったが失敗に終わり、血清の副作用によって蜥蜴人間となった。解毒剤を服用して人間に戻ったが、極度のストレスが加わると怪物化してしまう。
- コナーズ博士とスパイダーマンは多くの作品で協力関係にある。また映画版(実写映画版)やアニメ版ではピーターの通う大学の教授でもある。
- 『東映版スパイダーマン』の第1話に登場するマシーンベム「暴君竜」のモデルとされる。
- 映画『スパイダーマン2』ではカート・コナーズとしては登場しており、オットー・ギュンター・オクタヴィアスの親友という設定。
- 映画『スパイダーマン3』ではピーターの依頼を受け、シンビオートを調査した。小説版では続編で彼がリザードに変貌する事を仄めかす描写がある。ゲーム版ではリザードとなって登場している。
- 映画『アメイジング・スパイダーマン』では、メインヴィランとして登場する。
- エレクトロ(Electro)
- 正体:マックスウェル・ディロン
- 電気工事中の落雷事故によって「人間発電機」と化した。両手から高圧電流を放つ。地球の磁場に乗って飛行もできる。空中に留まっていれば、彼の電撃は無効化される。1964年(連載2年目)に登場した古参のスーパーヴィランで「シニスター・シックス」の一員。
- 1990年代のアニメ『スパイダーマン』には一度(2話に渡ってだが)しか登場していない。
- 2003年制作の『スパイダーマン 新アニメシリーズ』では、マックス・ディロンとして登場。ピーター達の級友で、彼と同じく冴えないいじめられっ子だった。何とかクラブのパーティに参加しようとしたが、ダグを初めとするメンバーに逆に馬鹿にされて追い返され、失意の中でネオンへの落雷に遭遇し感電して電気が人型に集まった「電気人間」となる。復讐心に染まって暴れまわった挙句ダグを感電死させるが、スパイダーマンと戦った末にアース線を刺されて、電気となり街の送電網へと拡散した。シリーズ終盤になって復活し、ひそかに想いを寄せていた女性を自らと同じ電気人間にしようと暗躍するが、これもスパイダーマンに阻止される。最期にはバッテリーの中に閉じ込められた末に海に投げ込まれ、ショートを起こして爆発し、海中に飛散して死亡した。
- 映画『アメイジング・スパイダーマン2』ではメインヴィランとして登場する。
- 『アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン』では、ドクター・オクトパス、ホブゴブリン、ハイドロマン、スクリームらと共にゲストを襲撃する。
- ミステリオ(Mysterio)
- 正体:クエンティン・ベック、ダニエル・バークハート、フランシス・クラム
- 元特撮技術者。SFX技術や、バーチャル・リアリティ技術を悪用して犯罪を繰り返す。「シニスター・シックス」の一員。
- 初代ミステリオのベックが偽装自殺後、友人であったダニエルが二代目ミステリオとなり後を継いだ。さらにコスチュームをキングピンから入手したフランシスが三代目ミステリオとなり、その後初代ミステリオのベックも復活を遂げる。
- 三代目ミステリオのフランシスはテレポーテーションなどの能力を持つミュータントであり、トリックを一切用いない。
- 映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ではメインヴィランとして登場する。
- クレイヴン・ザ・ハンター(Kraven the Hunter)
- 本名:セルゲイ・クラヴィノフ、アリョーシャ・クラヴィノフ
- セルゲイ・クラヴィノフ
- 没落したロシア貴族の息子で、カメレオン(前述)は異母弟でもある。「シニスター・シックス」の一員。
- 人生最後の獲物としてスパイダーマンを選び、追い詰める。スパイダーマンを仮死状態にし、墓に埋めたこともある(スパイダーマンが仮死状態の間、彼のコスチューム(ブラックコスチューム)を纏い、スパイダーマンとして行動した)。
- 『アルティメット スパイダーマン』ではTVタレントであり、視聴率を稼ぐためにスパイダーマンに挑むもあっけなく倒される。その後、違法な遺伝子実験の結果、狼のような姿となる。
- アリョーシャ・クラヴィノフ
- セルゲイの息子。セルゲイの死(自殺)後、クレイヴンの名を継いだ(後にアル・クレイヴンと改名)。
- アナ・クラヴィノフ
- セルゲイの娘。アリョーシャ殺害後、クレイヴンの名を継いだ。
- スコーピオン(Scorpion)
- 正体:マック・ガーガン、カーミラ・ブラック
- 私立探偵だったが、依頼主であるジェイムソンのせいでサソリを模したバトルアーマーを着た怪人へと生まれ変わった。スパイダーマンよりも攻撃力自体は高く、何度も彼を打ち負かしている。ガーガンは一定期間、三代目ヴェノムとなって悪役として活躍していた。また、女性版としてスコーピアというヴィランも存在している。
- 映画『スパイダーマン:ホームカミング』ではバルチャーの取引相手として登場。
- アニメ映画『スパイダーマン: スパイダーバース』ではウィルソン・フィスク/キングピンの手下として登場。
- ビートル(Beetle)
- 本名:エイブナー・ロナルド・ジェンキンス、レイラ・デイヴィス
- エイブナー・ロナルド・ジェンキンス
- 飛行機工場のメカニックだったが、その技術を利用して甲虫のようなアーマーを作り、犯罪活動をするようになった。暴力団組織「シニスターシンジケート」の一員だった。
- 後に改心したふりをして、正義のヒーロー(ヒーロー)として活躍している。現在は異なるデザインのアーマーを着用しマッハ-IVに改名。
- レイラ・ディヴィス
- スーパーヴィランである夫が死亡したあと、ジェンキンスが捨てたビートルのアーマーを着用している。
- ライノ(Rhino)
- 正体:アレクセイ・ミハイロビッチ・シチェビッチ(アレックス・O・ハーン)
- ロシアからやってきた移民(労働者)だったが、人体実験によってサイを模したチタニウム製スーツを着た超人へと生まれ変わった。本人いわく、エコロジーを守ろうとしている。「シニスターシンジケート」、シニスター・シックスの一員。ハルクとも因縁がある。
- ショッカー(Shocker)
- 本名:ハーマン・シュルツ
- ガントレットと防護スーツを自己開発した三流の泥棒。両手のガントレットから衝撃波・振動波を発射する。「シニスター・シンジケート」の一員。
- 映画『スパイダーマン:ホームカミング』では、バルチャー(ヴァルチャー)の部下として登場する。
- 『アルティメット スパイダーマン』では登場するたびにスパイダーマンに一蹴される三流のスーパーヴィラン(悪役)として度々登場する。
- キングピン(Kingpin)
- 本名:ウィルソン・フィスク
- 暗黒街の顔役。肥満体に見えるが全身筋肉の塊で、相撲の達人。デアデビル、パニッシャーの宿敵。
- アニメ映画『スパイダーマン: スパイダーバース』では、メインヴィランとして登場し、ドクター・オクトパス、スコーピオン、プラウラーなどを従える。
- モービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイア(Morbius, the Living Vampire)
- 本名:マイケル・モービウス
- ノーベル賞を受賞したこともある優秀な生物学者だったが、特殊な血液の病気にかかり、生ける吸血鬼と化してしまった。
- 悪人ではないが、人の血を飲まなければ生きられない宿命にある。吸血鬼ハンターのブレイドとは時に敵対し、時に共闘する関係にある。
- ハンマーヘッド(Hammerhead)
- 本名:ヨセフ
- 頭部を合金鋼によりハンマーのように強化されたギャング。古き良きギャング時代に憧れを持つ。犯罪組織「マギア」の主要メンバー。
- ゲーム『Marvel's Spider-Man』では、DLCコンテンツ『摩天楼は眠らない』のメインヴィランとして登場。
- マンウルフ(Man-Wolf)
- 本名:ジョン・ジェイムソン
- J・ジョナ・ジェイムソンの息子で元宇宙飛行士。月面で未知のエネルギーを浴び、月を見る度に狼男となってしまう体質になってしまった。
- スパイダーマンに助けられてからは収監所で働いている。「アザー・レルム」なる別次元に飛ばされ、死亡したスターゴッドのパワーを受け継いだ。
- 映画『スパイダーマン2』ではMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)の婚約者としてのみ登場。マンウルフとしての設定は描かれなかった。
- ジャッカル(Jackal)
- 本名:マイルズ・ウォーレン
- スパイダーマンが通っていた大学の教授だったが、スパイダーマンの恋人だったグウェンに横恋慕し、彼女の死から狂人と化してしまった。その後、スパイダーマンやグウェンのクローンを造り出し、さまざまな計略でスパイダーマンを苦しめた。
- 『アルティメット スパイダーマン』ではハリーのカウンセラー役として登場。また、メイおばさんと付き合っていた。
- ハイドロマン(Hydro-Man)
- 正体:モリス・ベンチ
- 元船員。水素実験中、事故で水素ガスを浴びてしまったため、肉体を液状にすることができるようになった。水素ガスを浴びた原因は、スパイダーマンが船内に入ってトラブルになり、海に転落したため。
- サンドマンと融合してしまい、マッド・シングという泥の怪物になって大暴れしたことがある。「シニスター・シンジケート」の一員。
- 『アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン』では、ドクター・オクトパス、ホブゴブリン、エレクトロ、スクリームらと共にゲストを襲撃する。
- マッド・ジャック(Mad Jack)
- 正体:ダニエル・ベークハート、マグワイア・ベック
- ミステリオ同様にSFXやバーチャル・リアリティの技術を駆使する。ダニエルは先述通り後に二代目ミステリオとなり、初代ミステリオのクエンティンの従姉妹であるマグワイア・ベックが後を継いだ。
- 元々はジャック・オ・ランタンという名のスーパーヴィラン(なお、初代は後の四代目ホブゴブリンことジェイソン・・フィリップ・マッケンデールJr.である)だが、ダニエル・ベークハート以後はマッド・ジャックと名乗っている。
- ホブゴブリン(Hobgoblin)
- 正体:ロデリック・キングスレー、ネッド・リーズ、ジェイソン・フィリップ・マッケンデールJr.など
- グリーンゴブリンの基地を見つけた男の仲間であるロデリック・キングスレーが、その名声を奪おうとゴブリンの装備を改良して誕生した。薬の改良によって、グリーンゴブリンとは違い狂気に陥っていない。幾度となく代替わりしており、当代のホブゴブリンの正体はフィル・ユーリック・フィリップ・マッキンデイルJr.となっている。
- アニメ『スパイダーマン』ではグリーンゴブリンよりも先に登場しており(シーズン1第11話から)、ここで登場するのは原作では四代目ホブゴブリンにあたるジェイソン・フィリップ・マッキンデイルJr.である。ジェイソン・フィリップスと名乗り、ハーディ財団の令嬢フェリシア・ハーディに近づいた。
- 『アルティメット スパイダーマン』におけるホブゴブリンの正体はハリー・オズボーンである。グリーンゴブリン(ノーマン・オズボーン)と死闘を繰り広げた末に殺される。
- 映画『スパイダーマン:ホームカミング』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』では、三代目ホブゴブリンのネッド・リーズがピーターの親友であり同級生で、アベンジャーズ関係者以外では唯一スパイダーマンの正体を知る相棒(自称「イスの男」)として登場している。
- 『アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン』では、ドクター・オクトパス、エレクトロ、ハイドロマン、スクリームらと共にゲストを襲撃する。
- アリスター・スマイス(Alistair Smythe)
- スパイダーマンを抹殺する目的で作られたロボット、スパイダー・スレイヤーの製作者スペンサーの息子。父の死後スパイダー・スレイヤーの製作を引き継いだ。キングピンの元で働いていた事もある。
- 下半身不随で車椅子に乗っていたが、やがて究極のスパイダー・スレイヤーとして自らに改造手術を施し、超人的な身体能力を身につける。
- アニメ『スパイダーマン』ではキングピンに失敗の責任を取らされ、生体ロボットにされた。
- トゥームストーン(Tombstone)
- 本名:ロニー・トンプソン・リンカーン
- 銃弾を弾き、極度の高温や電気にも耐性がある皮膚を持つ野心的な犯罪組織のボス、殺し屋。併せてかみそりのように鋭い歯を持つ。アルビノに生まれついたため、肌が白い。
- アニメ『スペクタキュラー・スパイダーマン』では、ビッグマンとしても活動し、ハンマーヘッドやエンフォーサーズを部下として従える。
- スクリーム(Scream)
- 正体:ドナ・ディエゴ
- ヴェノムに寄生していた共生体を使い、ライフ財団によって人工的に作り出された五体の人造シンビオートのうちの一体がドナ・ディエゴに寄生した姿。ウェブではなく髪を使って攻撃する。のちに精神が暴走して人造シンビオートの宿主たちを殺し、ヴェノムにも襲い掛かったが、返り討ちに遭い投獄される。
- 『アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン』では、ドクター・オクトパス、ホブゴブリン、、エレクトロ、ハイドロマンらと共にゲストを襲撃し最後にはスパイダーマンに敗れている。
- モールン(Morlun)
- 太古から存在する吸精鬼。蜘蛛の神の力を得た現時点でのスパイダーマン=ピーターを狙う。手で触れることによって相手のエネルギーを吸収することが出来、身体能力もスパイダーマンと同等以上である。
- 1度目の対決では援護に現れたエゼキエルを下し、ピーターを追い詰めるも、ピーターの奇策に敗れる。しかしこの対決で大怪我を負ったピーターはメイおばさんに正体がばれてしまう。
- 2度目の対決ではピーターの片目を奪い瀕死に追い込む。しかし突如蜘蛛の力を強化し復活したピーターにエネルギーを吸い尽くされ消滅する。その直後ピーターは死亡した。
- プラウラー
- シルバーメイン
- モルテンマン
- スウォーム
- ブーメラン
- エンフォーサーズ
- スポット
- タランチュラ
- オーバードライブ
- スピード・デーモン
- リビング・ブレイン
- カリプソ
- キャリオン
漫画
原書
- Amazing Fantasy #15
- スパイダーマンのデビュー誌。
- 『Amazing Fantasy』自体は不人気のためこの号で打ち切りとなったが、「どうせ打ち切りなら、好きなことをしよう」と、スタン・リーがスパイダーマンを登場させたところ、その反響が大きくスパイダーマンは独立誌を持った(連載化された)。
- アメイジング・スパイダーマン(The Amazing Spider-Man)
- 1963年に創刊されスパイダーマンの基本となったシリーズ。
- (Vol.1) 1963年~1998年。
- (Vol.2) 1999年~2003年。
- (Vol.3) 2014年~2015年。
- (Vol.4) 2015年~2017年。
- (Vol.5) 2018年~
- Marvel Team-Up(マーベル・チームアップ)
- (Vol.1) 1972年~1985年。全150号。毎回他のヒーローやヴィランが登場するシリーズ。
- (Vol.2) 1997年~1998年。全11号。
- (Vol.3) 2005年~2006年。全25号。
- The Spectacular Spider-Man
- (Vol.1) 1976年~1998年。全263号。スパイダーマンの第二のレギュラーシリーズ。
- (Vol.2) 2003年~2005年。全27号。
- Web of Spider-Man
- (Vol.1) 1985年~1995年。全129号。スパイダーマンの第三のレギュラーシリーズ。
- (Vol.2) 2009年~2010年。全12号。
- Peter Parker: Spider-Man
- (Vol.1) 1990年~1998年。全98号。スパイダーマンの第四のレギュラーシリーズ。
- (Vol.2) 1999年~2003年。全57号。
- アルティメット スパイダーマン(Ultimate Spider-Man)
- 2000年、連載が長期化し複雑になりすぎたため、メインシリーズの設定をリセットして0から始められた新シリーズ。アルティメット・マーベルの作品の一つ。
- 2011年6月の第160号でUltimate世界のピーターパーカーは戦死。新シリーズ「Ultimate Comics: Spider-Man」ではヒスパニック系の黒人の少年マイルズ・モラレス(Miles Morales)が新スパイダーマンになった。
- Avenging Spider-Man
- 2011年~2013年。全24号。スパイダーマンと他のヒーローがチームを組んで事件を解決するシリーズ。
- The Superior Spider-Man
- 2013年に創刊。The Amazing Spider-Manの終了を受けて始まったシリーズ。
- Superior Spider-Man Team-Up
- 2013年に創刊。毎回他のヒーローやヴィランが登場するシリーズ。
- スパイダーバース
- 2014年~2015年。
翻訳
- スパイダーマン
- 光文社刊。小野耕世監修による一番古い邦訳版。全8巻で、第1巻にはオリジン(原点)が収録されている。これ以降の邦訳版は、通常のアメコミと同じくB5サイズで発行されたが、本シリーズでは一般の日本の漫画と同じく単行本サイズで発売され、各巻最初の10ページ程がカラーで、後は白黒で印刷されていた。他に『ファンタスティック・フォー』や『キャプテン・アメリカ』なども同じシリーズで発行された。
- ポップコーン
- 光文社刊。日本の漫画とアメコミを掲載した隔月刊漫画雑誌で、上記の単行本に続き、複数のアメコミの邦訳版が掲載された(邦訳版の『X-MEN』は、この雑誌の創刊号が初収録となる)。全6号の内4号にスパイダーマンが登場。
- スパイダーマン
- 集英社刊。アメリカ建国200年となる1976年に、アメリカ文化の紹介として短期集中で週刊プレイボーイに連載された。ヒューマン・トーチやクレイブン、バルチャーとの戦いが描かれる。訳者は滝沢解。
- マーヴルクロス
- 小学館プロダクション刊。マーベル・コミックスの作品を収録した月刊誌で、1996年から刊行された(現在は休刊)。スパイダーマンは、個人誌が収録されている他、『インフィニティ・ガントレット』などのクロスオーバーにも登場している。
- エイジ・オブ・アポカリプス
- 小学館プロダクション刊。基本的には、X-メン関係を収録している。『マーヴルX(クロス)』で全滅した、X-メンの続編に当たる(パラレルワールドが舞台となる)。ピーターは死亡しており、登場しない。グウェン・ステイシーが登場する他、ハルクやアイアンマン、ホークアイ、デアデビルなどが登場する(ただし、彼らは本筋には絡んでいない)。
- オンスロート
- 小学館プロダクション刊。基本的には、X-メン関係を収録している。スパイダーマン(ベン・ライリー)は、個人誌(ピーター・パーカーとメリー・ジェーンも登場)の他、終盤のクロスオーバーにも登場している(ほぼ全てのマーベルヒーローが巻き込まれている)。
- DC vs マーベル
- ジャイブ刊。DCとマーベルの大規模クロスオーバー。マーベルユニバースの運命をかけ、スパイダーマン(ベン・ライリー)は、DCのスーパーボーイと対決した。
- 『アメコミ&ムービー・スーパーガイド』
- 新潮社刊。次項の『アルティメット』の刊行に先立って発行された解説本。綴じ込み付録として「the amazing spider-man #36」が収録されている。このエピソードは通称「スパイダーマン911」と呼ばれ、アメリカ同時多発テロ事件をリアルタイムで扱った唯一のアメコミ作品である。
- アルティメット スパイダーマン
- 新潮社刊。『Ultimate Spider-Man』の邦訳版(第11巻で出版を中断している)。
翻案
- スパイダーマン
- 作画:池上遼一、掲載誌:別冊(月刊)少年マガジン、連載期間:1970年1月号〜1971年9月号
- 毎号100頁で連載された。マーベルの正式な許諾を受けての翻案であるため、コスチュームは米国版(オリジナル版)と同じである。内容は、日本の社会情勢に合わせたために独特の(一般に「暗い」「救いがない」と言われる)世界観であった。おばさんと二人暮しの日本の高校生、小森ユウがスパイダーマンになる。初期の設定は原作にごく近い。
- 前半は、アメリカンコミックスに造詣の深い映画評論家の小野耕世がストーリー・ライターを務め、リザードやエレクトロ、ミステリオなど、米国版通りのヴィランが登場した。コスチュームや外見は同じだが、顛末などが異なる(上記の通り、暗い)。
- 後半は、平井和正をストーリー・ライターに迎え、さらに独自性を増した。平井は、自らの短編小説(作家デビュー前に書いたノンSF作品1篇を含む)を「冬の女」「ストレンジャース」に転用した。その一方で、主人公の輸血を受けた人間が超能力を持つ「スパイダーマンの影」や、超能力者の残留思念が人を襲う「虎を飼う女」を、代表作の1つである小説『アダルト・ウルフガイ』シリーズに転用している。また、「金色の目の魔女」はヒーローものの要素を排した短編小説「魔女の標的」に改作している。
- スパイダーマンJ
- 作画:山中あきら、掲載誌:コミックボンボン、連載期間:2004年9月号〜2005年11月号
- 蜘蛛の特殊能力を発揮できる小学生天野翔がスパイダーマンJとして活躍する王道的な活劇。ピーターと思わしき人物が登場している他、単行本の書き下ろしページで、アメリカのスパイダーマンと会話している。本編中では、ブレイドやファンタスティック・フォーと共演している。
- スパイダーマン/偽りの赤
- 漫画:大沢祐輔、掲載サイト:マガジンポケット、連載期間:2019年7月〜2020年3月
- 「ピーター・パーカーがスパイダーマンとして活躍する21世紀のニューヨーク」を舞台に、偶然からスパイダースーツを手にしてしまった高校生、尾ノ前侑がやむを得ない事情でスパイダーマンに扮してヴィランたちと戦うストーリー。マーベルが監修している。
小説
原書
- 『THE AMAZING SPIDER-MAN IN MAYHEM IN MANHATTAN』
- 著者:Len Wein and Marv Wolfman
- ノベライズではなく、オリジナル小説。シリーズ第1巻。ドクター・オクトパスが登場する。
- 『CRIME CAMPAIGN』
- 著者:Paul Kupperberg
- シリーズ第8巻。キングピン、シルヴァーメインが登場する(2~7巻は、他のマーベルヒーローが主人公)。
- 『MURDERMOON』
- 著者:Paul Kupperberg
- ハルクとの共演作。
翻訳
- 『驚異のスパイダーマン』
- 早川書房刊。『THE AMAZING SPIDER-MAN IN MAYHEM IN MANHATTAN』の翻訳。訳者は宇佐川晶子。解説者はLEO。
- 解説では、スパイダーマンについての簡単な説明がある。
- 『驚異のスパイダーマン2』
- 早川書房刊。『CRIME CAMPAIGN』の翻訳。訳者は宇佐川晶子。解説者は白川星紀。
- 解説では、ガールフレンドについての説明がある。「本文中に、グウェン・ステイシーの名が出てこないのは、その死が、ピーターの心に重くのしかかっているからではないか?」と解説者が推測している。
- 『超人ハルク対スパイダーマン』
- 早川書房刊。『MURDERMOON』の翻訳。訳者は宇佐川晶子。解説者は白川星紀。
- 解説では、ハルクについての簡単な説明がある。
映画
スパイダーマンの設定は「実写では再現不可能」と言われていたが、映画『スパイダーマン』は当時のCG技術を結集させ、再現に成功した。このシリーズは3作で完結する予定であったところ、好評のため4作目以降の制作が発表された。しかし制作会社のソニー・ピクチャーズは「学生期を描く作品にするため」として監督のサム・ライミと主演のトビー・マグワイアを降板させた上で、リブート作品『アメイジング・スパイダーマン』を制作。同作以降は3D映画として公開されている。
続編2作品とスピンオフ作品の制作が予定されていた『アメイジング・スパイダーマン』であったが、2作目の興行収入が配給側の予想を大きく下回った影響もあり、ソニー・ピクチャーズは当初の予定を変更してマーベル・スタジオ(ウォルト・ディズニー・スタジオ)とのパートナーシップを締結し、「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」に含まれる新シリーズとして再リブートすることが決定。『アメイジング・スパイダーマン』シリーズは事実上の打ち切りとなったが、新シリーズの単独映画の配給はソニーが引き続き担当する。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)がスパイダーマンのMCUデビュー作となり、2017年には新シリーズ第1作となる『スパイダーマン:ホームカミング』が公開され、その後『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)以降はアベンジャーズの一員として活躍。また、MCUではスパイダーマンの登場に合わせて『アイアンマン2』(2010年)や『アベンジャーズ』(2012年)といったMCU過去作品の展開を基にした新設定が加えられた。
- 『スパイダーマン』シリーズ
- 『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ
- MCUシリーズ
- スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming, 2017年)
- スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(Spider-Man: Far From Home, 2019年)
- アニメ作品
MCU版
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、トム・ホランドが演じる。日本語吹替は榎木淳弥が担当。
キャラクター像
“ミッドタウン高校”に通い、ニューヨーク・クイーンズのアパートで伯母のメイ・パーカーと同居している少年。
一見すると目立たず、時にはやや頼りないところも見せるため、他者から見下されることもあるが、好奇心旺盛かつおしゃべり好きで天真爛漫なお調子者。戦闘中も無駄口が多く、敵味方双方から呆れられる場面もある。『スター・ウォーズ』をはじめとするSF映画やニューヨーク・メッツのファンである[注釈 1]。元来の学力は非常に優秀で、全米学力コンテストチームのエースとしても期待されている他、講師の唐突な質問にも完璧に答えることができ、イタリア語も堪能である。その一方で、まだ未成年であることも手伝って他のヒーローたち以上に人生経験が浅く、年相応に短慮かつ精神的にも未熟であり幼稚な振る舞いが目立つ。憧れのトニー・スターク/アイアンマンからは期待を寄せられると同時に「坊や」と呼ばれることも少なくない[注釈 2]。
トニーと出会う前から、自らの特殊能力と自作のウェブ(クモ糸)を射出する“ウェブ・シューター”と正体を隠すための“ホームメイド・スーツ”を用いてクイーンズの困った人を助ける“親愛なる隣人 スパイダーマン”として自警活動をしていた。活動中も市民への軽快な挨拶や道案内などを忘れない肩書き通りの親しみ易さも持ち、そして徐々にではあるが、さまざまな経験を通して真のヒーローへと成長していく。
能力
劇中で詳細は語られないが、放射能を浴びた特殊なクモに噛まれた影響から[注釈 3]、常人の何倍もの耐久力や怪力と俊敏性、壁を自由によじ登れるほどの吸着能力など、クモと同等の能力を有しており、ウェブ・シューターを合わせたトリッキーな戦闘スタイルで戦う。また、ウェブ・シューターやクモ糸原液を自作する、30分弱でトニー製ウェブ・シューターの全トレーニングコースをやり遂げる、実戦でも好きな映画のシーンに倣って咄嗟の戦法を披露するなど[注釈 4]、ヒーローとしての活動にも自らの頭脳を活かしている。
- スパイダー・センス
- 迫りくる危険を察知する超感覚。具体的にどのような危険が発生するのかまではわからず、この感覚は常時鋭くなっている訳ではないが、ピーターは体毛の逆立ちと共に何かしらの危険の訪れを察知する。メイやハッピー・ホーガンはこの感覚を「ピーター・ムズムズ(Peter Tingle)」と呼んでいる[注釈 5]。
- 劇中ではこの感覚でニューヨーク上空に飛来した“Qシップ”や、ロンドンでの戦いにおけるクエンティン・ベック/ミステリオの不意打ちを察知している。
ツール
- スパイダーマン・スーツ
- ピーター・パーカー/スパイダーマンが着用する、クモの意匠をイメージしたスーツ。
- ハイテク・スーツ[14][注釈 6]
- ピーターの意見や能力を参考に、トニーが数百万ドルと最先端テクノロジーを注ぎ込んで開発した、高性能スパイダーマン・スーツ。赤と青のツートンカラーを基調に、黒いウェブ模様が施されている。引っかかりを最小限に抑える滑らかな素材でできており[16]、マスクのアイピースは、刺激物をフィルターにかける他[16]、表情筋を反映させて絞る機能や青いディスプレイも表示される。その他、着用時に胸部を軽く叩くことでスーツのサイズを着用者の身体に合わせて調整する自動フィット機能や[注釈 7]、スーツ着用者の位置をトニーへ知らせるGPS、着用者の体温保持と濡れたスーツ本体を自動乾燥させるためのヒーター、背部のスパイダーマークからの降下用パラシュート放出機能などが備わっている。
- これに加えて、トニーによって施されていた機能制限プログラム“補助輪モード”を外すとサポートAIの“カレン”が起動する[注釈 8]。それと同時に、スパイダー・ドローンの操作、右腕に搭載された敵の居場所を追跡・盗聴できるクモ型のGPS追跡装置、強化戦闘モード[注釈 9]、スーツ装着中に撮影した全映像の再生機能[注釈 10]、視点に捉えた対象のX線スキャン、両脇の下からムササビのように展開することで、短時間滑空と落下中の方向転換を可能とする“ウェブ・ウィング”、尋問用のボイスチェンジャー、ウェブ・シューターの各発射機能を練習するためのトレーニングコースまで、“アイアンマン・アーマー”に比肩するほどの、より多数の機能が使用可能となる。
- ライプツィヒ・ハレ空港での戦いでは、トニーからの貸与という形で提供されたが、その際の成果から正式に譲り受けた。以降ピーターはこのスーツを着用して自警活動を行うものの、フェリーで一般市民を巻き込む事故を起こしたことでトニーに一時没収されてしまった。だが、ピーターは独力でエイドリアン・トゥームス/バルチャーに勝利したことを認められたことにより、再びこのスーツを託されて自警活動を再開する。
- ピーターはニューヨークに現れた“ブラック・オーダー”との戦いでも着用し、科学史ツアーの事前準備時には、このスーツを敢えて自室に残したが、彼を心配したメイがピーターの鞄へメモ書きと共に忍ばせ[注釈 11]、後に邂逅したニック・フューリー(擬態)のチームに赴く際にも着用した。その後ピーターが、後述のステルス・スーツやアップグレード・スーツを着用し[注釈 12]、ニューヨークへの帰郷時にも持参していなかった様子であるため[注釈 13]、このスーツの現状は不明。
- アップグレード・スーツ
- ハイテク・スーツをベースに、ピーター自身が新開発したスーツ。ロンドンでのベック/ミステリオとの決戦に向けて新たに作成した。
- 基本的な意匠はハイテク・スーツと共通であるが、カラーリングは赤と黒のツートンカラーに変更されている他、パラシュートを放出する背中のスパイダーマークが胸のスパイダーマークと共通のデザインかつ白色となった。機能面では、ウェブ・シューターがピーター自身の発明により最小化され、スーツ内蔵式となり、ウェブ・カートリッジも省略されている。また、ベックが駆使するドローン対策としてテイザー・ウェブの電圧が引き上げられている。その一方で、サポートAIやスパイダー・ドローンなどの機能は簡略化されており、ピーターは全ての機能をマニュアル操作で使用している。
- 前述のとおり、ベックとの決戦の際に着用し、激戦で所々が破損したが、事後には完全に修復され、ミシェル・ジョーンズ(MJ)とのデートの際に再着用する。
- ホームメイド・スーツ
- トニーに出会う以前に、ピーターが自警活動のために自ら作り、着用していたコスチューム。市販の布製の水色のジャージや、赤いフード付きスリーブレスパーカーとブーツ、フィンガーレスグローブ、ゴーグル付きマスクを簡単に組み合わせて作ったものである。ゴーグルにシャッター機能があるが、これと後述のウェブ・シューターを除くと他の特殊機能はなく、正体を隠すためのものという趣きが強いコスチュームである[注釈 14]。
- ピーターはトニーと出会う前までは自室の天井裏に折り畳んで収納し、ハイテク・スーツを得てからはミッドタウン高校のロッカーの下に隠したままとなっていたが、トゥームスの悪行の阻止に向かう際にピーターは、没収されたハイテク・スーツの代わりに着用する。
- 以後の活動では着用していないものの、ベックの罠に嵌ってしまった際には、相手の仮想空間でこのコスチューム姿となっている。
- アイアン・スパイダー・スーツ
- ピーターのアベンジャーズ加入に際してトニーが新たに開発した、“アイテム17”のコードネームを持つスパイダーマン・スーツ。黒、赤、金というやや暗めの配色と胸部に大きめのスパイダーマークが施された、若干筋肉質なデザインである。“アイアンマン・アーマー マーク50”と同じく全身ナノマシンで構成されており、マスク装着も全自動で行う上に、両前腕部にはより強力なウェブ・シューターが備わっており[17]、背中からは4本のクモの足のような“スパイダー・アーム”[18]やパラシュートを出現させることが可能。このスパイダー・アームは、“即死モード”起動でより強力な攻撃を繰り出す。また、アイアンマンのサポートAIである“F.R.I.D.A.Y.”ともリンクしているため、トニーの指示でスーツの機能を自在に操作することもできる。さらに、小型の充電用ポッドに収めて電気によるエネルギーチャージも可能[注釈 15]。
- ピーターのアベンジャーズ加入を認めたトニーが、記念として彼に贈呈しようと“アベンジャーズ・コンパウンド“の格納庫を展開して披露したが、ピーターがアベンジャーズ加入を断ったため、彼の手に渡らずに終わる。
- それから2年後に、 エボニー・マウのQシップに引きずり込まれたことによって宇宙空間で呼吸困難に陥ったピーターを救うべく、トニーがF.R.I.D.A.Y.に命じアベンジャーズ・コンパウンドから射出、装着させた。以降ピーターによって、2度にわたるサノスの群勢との戦いで使用される。
- 後にピーターは、メイのボランティア活動に同席した際にもこのスーツを装着したが、高校の研修旅行の事前準備時には、ハイテク・スーツと同様に自室に敢えて置かれていっている。
- ステルス・スーツ
- 通称“ナイト・モンキー”。プラハでスパイダーマン活動をするにあたり、“スパイダーマンであることを隠す”[注釈 16]ことを目的としてニック・フューリー(擬態)が手配したスーツ。「ステルス」とあるが、あくまで隠密行動用のものであり、技術的なステルス機能が搭載されているわけではない。
- 全身黒を基調としており、素材はナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウのスーツと似た質感で[19]、ウェブ模様やスパイダーマークなどスパイダーマンを思わせる意匠は廃されている。フィンガーレスグローブ、跳ね上げ式シャッター機能付きのゴーグルなどホームメイド・スーツとの共通点も多い。ただしサイズについては、ピーターの身体にきつかった様子であった。
- “ナイト・モンキー”との通称は、ピーターの親友のネッド・リーズがその場を誤魔化すための思いつきで名付けたものであったが、実際にニュース番組などでも使用された。
- プラハでの戦いから、ベルリンでベックの罠に嵌った末にオランダの留置場へ流れ着く場面までに着用し、最後はズボンとシューズを除いて留置場の看守に没収され[注釈 17]、ピーターもこれを取り戻すことなく留置場を後にしている。
- ウェブ・シューター
- スーツの上から両腕に装備する、自家製のウェブ(クモ糸)発射装置にしてメインウェポン。ピーターは発射したウェブを[注釈 18]、相手の拘束や物品の確保、スイングしながらの移動のためのロープ代わりに駆使する。なお、ウェブは発射してから2時間で溶けるとピーターが明言している。
- トニー・スターク製
- トニーによってハイテク・スーツと共に開発されたウェブ・シューター。面積が小さいアームガードのような形状だが、クモ糸の原液“ウェブ・フリュイド”が入った“ウェブ・カートリッジ”[注釈 19]とウェブの補充装置“カートリッジ・リファイラー”を搭載し、高い粘着力と強度を持つウェブを放つ。スパイダー・シグナルの投影機能も備えており、その他にも、壁へ射出して貼り付け、特定の範囲内に入ったターゲットへウェブを飛び散らせる“ウェブ・マイン”や、相手を失神させる程度の電気ショックを流す“テイザー・ウェブ”、優れた連射性能を誇る“ラピッド・ファイア”、壁に当てると一度だけ跳弾する“リコシェ”、複数の標的を狙い撃つ“スプリット”、一発で通常よりも大きなウェブを放つ“グレネード・ウェブ”など、576通り以上の多種多様なウェブの発射機能も備わっている。
- ピーター・パーカー製
- ピーターがホームメイド・スーツと共に作った、自家製のウェブ・シューター。四角い無骨なブレスレット型で、トニー製のものほど高性能ではないが、申し分無い強度のウェブを放てる。
- ピーターのほか、ネッドもこれを使ってハーマン・シュルツ/ショッカー(二代目)を牽制し、ピーターを救う。
- スパイダー・ドローン
- クモ型の小型偵察ドローン。普段はハイテク・スーツ胸部に黒いスパイダー・マークとして装備されているが、スーツ着用者やカレンの指示でスーツから分離し、地上を跳ね回るほか、ホバリング飛行で行動し、搭載された小型カメラで捉えた映像と情報をスーツの着用者へ送信し、赤外線スキャンと録画機能・検索機能など高性能機能も持つ。
- ハイテク・ケース
- 序盤のピーターの自撮りシーンで登場した、トニー製のスパイダーマンの装備各種を収めたツールボックス。ケースには、ユーザーへ装備各種の使用法を理解できるようにアシストするホログラフィック・ディスプレイも備え付けてある。
- スパイダーマンの装備各種を安全に携帯・運用するために開発されたが、ピーターはこのケースをその用途に用いることはなかった。
このほかにもピーター/スパイダーマンは、空港での戦いの際にスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカから彼のトレードマークである“ヴィブラニウムの盾”を奪って一時的に装備したほか、ヴェネツィアで“水のエレメンタル”と対峙した際には、手元にスパイダーマン・スーツが1着も無かったため、落ちていた仮面を被って挑んだ。ロンドンでの戦いでは、“コンバット・ドローン”の衝撃波砲やアームも奪い取って使用し、更にドローン本体も盾代わりとして利用している。
各作品での活躍
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- 本作からMCU初登場[注釈 20]。
- 物語のおよそ半年前頃からスパイダーマンとして自警活動を行なっており[注釈 21]、それらの活躍をネット映像で見てアパートを訪ねてきたトニーからスカウトを受け、ライプツィヒ・ハレ空港での大乱戦に臨んだ。戦いでは、バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーとサム・ウィルソン/ファルコンを同時に相手どっても互角以上に渡り合い、スティーブから「根性がある」と評されるほど善戦し、さらにジャイアントマンへと巨大化したスコットの両足を縛り付けるなど大活躍したが、倒れこんで来たスコットの右手に勢い余って激突して疲弊。トニーから帰宅するように促された。
- アパートに帰ると、メイに戦いで受けた怪我をごまかしながら、トニーから貰ったウェブ・シューターのスパイダー・シグナル照射を試す。
- 『スパイダーマン:ホームカミング』
- 本作では彼の私生活と自警活動双方が描写される。その中で、自身の力を過信している節があることから、活動中に周囲の建造物を次々と壊す、アベンジャーズへの加入を夢見てトニーに認めてもらおうと躍起になる、自警活動に専念する為に学校を中退しようと考えかけるなど、若さから来る欠点が劇中で顕著に描写される。
- 空港での戦い[注釈 22]の成果からハイテク・スーツを貰えたことで大きな自信を付けて上機嫌になり、私生活との両立に奮闘しながらも自警活動を行っていたが、トニーに認められず、彼との一応の連絡役であるハッピーにも相手にされない日々に次第に不満を募らせていく。
- そんなある日、ネッドにスパイダーマンであることを知られてしまうと共に、武器密売を行うバルチャーの一味の存在を知り、彼らによるアーロン・デイヴィスとの取引及び“ダメージ・コントロール局”のトラックからの物資強奪を阻止したが、代わりに思いを寄せる上級生のリズ・トゥームスのホームパーティーや、ワシントンD.C.での合宿を途中で抜け出して皆に迷惑をかけることになってしまう。
- それにもかかわらず、ワシントン記念塔での事故からネッドやリズたちを救って校内でのスパイダーマンの人気を上げたことで増長してしまい、デイヴィスから得た情報で乗り込んだフェリーで、バルチャーの一味が行っていた取引の現場を抑えるも、功を焦るあまりトニーからの忠告も聞かず、フェリーを真っ二つにしてしまう事故を起こし、トニーに尻拭いをさせて叱責を受ける大失態を犯してしまった。これにより、ハイテク・スーツを没収され、自警活動を一度中止して普通の高校生活を送るも、リズの父親であるエイドリアン・トゥームスがバルチャーであると知り、リズとのホームカミング・パーティーの約束を反故にすることを覚悟でトゥームスに挑むことを決意。ホームメイド・スーツを手にし、ネッドと共に不意打ちしてきたシュルツを捕縛すると、アベンジャーズ・タワーからの物資を強奪しようとするトゥームスと対峙。一味の拠点や飛行中の輸送機双方で危機に陥りながらも、トゥームスを捕らえることに成功した。
- 後日、パーティーでの出来事と父親の逮捕で傷心のまま転校することになったリズと別れることになるも、ハッピーやトニーから今回の活躍を認められ、アベンジャーズの一員として正式にスカウトされる。だが、ヒーローとしての責任や覚悟に目覚めたことから今まで通りの“親愛なる隣人”として活動を続けていく旨を伝え、一時的に断った。帰宅後、トニーから返上されたハイテク・スーツに身を包んだところをメイに目撃されてしまう。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- 本作では、高校の課外授業中にスパイダー・センスで危機を感知して、ニューヨーク市内で戦っていたトニーとスティーブン・ストレンジ/ドクター・ストレンジの元へ駆けつけて参戦。トニーの指示を受けてマウに捕まったストレンジを救おうとするも、Qシップに引きずり込まれてしまい、トニーに助けられて帰宅するよう促されるが、自身の戦う決意を表明して、参戦を許可される。
- 『エイリアン2』を見て得た知識を取り入れた戦法でマウを倒し、ストレンジ救出にも繋げるとトニーに評価され、正式にアベンジャーズ入りを認められる。辿り着いた惑星“タイタン”で、最初に遭遇した“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”と交戦するも、サノス打倒のために手を組み、タイタンに現れたサノスとの戦いにおいても、周囲と連携をとりながら相手を翻弄する。しかし、“インフィニティ・ストーン”を複数持つサノスには及ばず、気絶したドラックスとマンティスを相手の猛攻から救いながら立ち回るも、サノスが地球で引き起こした“デシメーション”により、トニーに抱かれながら塵と化して消滅してしまう。
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- 本作ではデシメーションから5年もの間消滅したままだったが、アベンジャーズの尽力により復活し、クライマックスにおける2014年からタイムトラベルしてきたサノスの群勢との最終決戦の際に、タイタンと繋がったゲートウェイからストレンジやガーディアンズと共に戦地となったアベンジャーズ・コンパウンド跡地に登場。スティーブの号令で大乱闘に突入すると、トニーとの再会を果たし、ティ・チャラ/ブラックパンサーから渡された“ナノ・ガントレット”をスティーブやヴァルキリー(ブリュンヒルデ)、ペッパー・ポッツ/レスキューの助力を得ながら“量子トンネル”に向かって運び、遅れて駆け付けたキャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルにガントレットを託した。
- トニーによってサノスの群勢が消滅し、戦いが終わると、瀕死のトニーに駆け寄って「スタークさん勝ったよ、あなたが勝ったんです」と声を掛けるも、応えることができなかったトニーの最期を看取ることになり[注釈 23]、後日にはミッドタウン高校にてネッドとの再会を喜び、トニーの葬儀にメイと共に参列する。
- 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
- サノスの群勢との決戦から8ヶ月後の本作では、トニーを失った悲しみから抜け出せずに彼を恋しがる様子を数回見せる一方、普段の高校生活の方では「自警活動の夏休みとして科学史ツアーを楽しみたい」 と、これまでとは対照的な考えを持つようになり、その最中、想いを寄せるようにもなったMJとの恋模様や、ベック/ミステリオによる騒動に直面し、一人の若者としてもヒーローとしてもまた一歩成長していく。
- 物語冒頭で、メイのボランティア活動にスパイダーマンとして参加し、その際に受けたマスコミからのインタビューで、人々に崇拝されるほどの存在となったトニー/アイアンマンの意志を継ぐのかどうかと問われて困惑するも、MJやネッドたちとツアーへ出かける。しかし、行きの飛行機内からヨーロッパ各地までスクールメイトのブラッド・デイヴィスの介入もあってMJと真っ当に触れ合えず、自分たちのチームへの協力を依頼してきたフューリー(擬態)に、トニーに認められた者という理由で譲渡された高性能AI“E.D.I.T.H.”の誤操作でデイヴィスを射殺しかけて叱責されるなど、自分の都合ばかり優先したことで失態を繰り返してしまう。その挙げ句に騙されたとは言え、ヴェネツィアやプラハで“エレメンタルズ”に対して共闘したベックに惹かれ、ヒーローとしての不甲斐無さを痛感した心境を打ち明けて、トニーの自身に対する意思を曲解し、彼にE.D.I.T.H.を譲渡してしまう。
- その後漸くMJと2人きりで歩けた時に、彼女にスパイダーマンの正体であることを確信されると共に、“火のエレメンタル”から落ちたホログラムのプロジェクターを拾ったことを知らされて、ベックがペテンであることに気付き、それをフューリー(擬態)に伝えようとベルリンに向かった。だが、ベックのドローンとホログラムを使った罠に嵌まり、プロジェクター奪還に加え、MJとネッドにミステリオの素性を話したと白状するよう誘導され、列車に撥ねられてオランダに流れ着いてしまった。
- 目覚めた留置場を脱出するとハッピーへ連絡し、ジェット機で駆け付けた彼に弱音を吐露するが、ハッピーから励ましを受けて奮起し、友達を救いベックを倒す決意を固めた。ジェット機内で完成させたアップグレード・スーツに身を包むと[注釈 24]、到着したロンドン上空からハッピーのサポートを受けてベックに感知されることなく降下し、“合体エレメンタルズ”に擬装していたドローン群に戦いを挑んだ。ベックが操るドローン群と激闘を繰り広げ[注釈 25]、遂にベック本人と対峙。相手のホログラムや残ったドローンの総攻撃と不意打ちを凌いで戦いを制するとE.D.I.T.H.を奪還し、全ドローンを撤退させた。そして捨て台詞を遺したベックの最期を見届けると、難を逃れて駆け付けたMJと再会。彼女にプレゼントしようとしていたブラックダリアのネックレス[注釈 26]が割れてしまっていたことに落ち込むが、互いに不器用なやりとりをしながらキスを交わし、晴れてカップルとなった。
- アメリカに帰国し、旅行で仲睦まじくしていたネッドとベティ・ブラントがあっさり別れたことや、メイとハッピーの噛み合わない関係に呆れるも、自身はスーツ姿でMJと2人でニューヨーク市街を豪快なスイングするデートを楽しむ。だが一区切りついたところで街頭スクリーンにベックの同胞らによる捏造映像が放送され、そこに映った今際の際のベックがスパイダーマンの正体を公開したことにパニックになりかける。
テレビドラマ
- The Amazing Spider-Man (1977年-1979年、米CBS)
- 製作は実写映画シリーズと同じColumbia Pictures。1977年から1979年にかけてアメリカで放映された。全15話。
- ヴィランを含む主要キャラがほとんど登場しないなど原作とは大幅な改変が行われている。日本では枠の長い3作がビデオ発売され、第1作は劇場公開もされた。主演はニコラス・ハモンド(吹:大塚芳忠)。
- スパイダーマン (1978年-1979年)
- 東映がマーベル・コミックのキャラクターを借りて日本向けに完全新作として制作した特撮テレビドラマシリーズ。1978年5月17日から1979年3月14日にかけて東京12チャンネル(後のテレビ東京)で放送され、1978年7月22日には劇場版も公開された。巨大変形ロボット「レオパルドン」も登場する。
- 2005年12月9日にはDVD-BOXが発売され、2009年3月5日からはマーベル・コミック公式サイトにて無料配信が開始された。
アニメ
- スパイダーマン (Spider-Man) (1967年-1970年)
- スパイダーマン (Spider-Man) (1981年)
- 日本未放送作品、こちらは東映アニメーションが下儲けとして担当している。
- スパイダーマン&アメイジング・フレンズ (Spider-Man and His Amazing Friends) (1981年-1983年)
- 日本ではトゥーンディズニーで放送、OVAはディズニーXDで放送。
- スパイダーマン (Spider-Man: the Animated Series) (1994年-1998年)
- 日本ではカートゥーンネットワークで放送、後からこの作品以降ディズニーXDで放送した(2003年版を除く)。
- スパイダーマン・アンリミテッド (Spider-Man Unlimited) (1999年-2001年)
- スパイダーマン 新アニメシリーズ (Spider-Man: The New Animated Series) (2003年)
- スペクタキュラー・スパイダーマン (The Spectacular Spider-Man) (2008年-2009年)
- アルティメット・スパイダーマン (Ultimate Spider-Man) (2012年-2017年)
- アメリカ合衆国のディズニーXDと同時にテレビ東京系列で放送した。6局ネットでは初めてのアニメシリーズ。(日本のディズニーXDは遅れ放送)
- マーベル スパイダーマン(2017年-)
- 日本のDlifeで日本最速放送していたが閉局し、ディズニーXDは遅れて放送されていたが、その後はディズニー・チャンネルで放送されている。
ミニアニメ
- マーベル おしえて!スパイダーマン (Marvel Super Hero Adventures)(2017年-)
- 日本では2018年5月7日からディズニーXD、同年7月30日からDlifeで放送されていたが、2021年2月からはディズニー・チャンネルで放送されている。
- LEGO マーベル スパイダーマン/ヴェノムの野望 (Lego Marvel Spider-Man: Vexed by Venom)(2019年-)
- 日本ではディズニーデラックスで2020年3月29日から配信されていたが、現在はディズニープラスで配信されている。
- よろしく!スパイディとすごいなかまたち (Marvel's Spidey and His Amazing Friends)(2021年-)
ゲーム
- スパイダーマン MD(1991年10月18日)
- セガから発売された。天井や壁に張り付くことができる[22]。ただし、張り付いている間、プレイヤーはボタンを押し続けている必要がある(ボタンから指を離すと、スパイダーマンも地面に降りる)。
- 最高の難易度である「ナイトメア」に設定すると、常にヴェノムが登場し、邪魔をしてくる。ヴェノムのHPは高く、強敵である。
- 悪く言えば単調なゲーム性であるが、それでも良く言えば原作の再現度が高いオーソドックスなアクションゲームであり、スパイダーマンの正体がカメラマンであることから着想を得たミニゲーム要素もあってゲームとしての評価は決して低くはない[22]。
- スパイダーマン ザ ビデオゲーム セガ・システム32(1991年)
- スパイダーマンの他に操作キャラクターとしてサブマリナー、ブラックキャット、ホークアイが用意されており、4人までの同時プレイが可能。
- 通常のベルトスクロールアクションゲームと同じように操作キャラクターが大きく表示されるモードと操作キャラクターが縮小して表示され広い画面内を動き回るモードが、シーンによって切り替わるという特色がある。
- スパイダーマン リーサルフォーズ SFC(1995年3月17日)
- エポックから発売された。壁をよじ登ったり、天井に張り付いたり、ウェブにぶら下がって高速移動したりできる。ウェブを飛ばして攻撃することも出来る。
- MAXIMUM CARNAGE スパイダーマン&ベノム カーネイジの逆襲 MD(1995年5月26日)
- アクレイムジャパンから発売された。スパイダーマンとヴェノムを操作してカーネイジを倒すベルトスクロールアクションである。難易度はかなり高い。MD末期に登場したためか流通量が非常に少なく、現在入手は非常に困難である。
- サクセスから発売されたTPS視点のアクションアドベンチャーゲーム。廉価版も『SuperLite 1500シリーズ SPIDER-MAN』というタイトルで発売。
- スパイダーマン GBC(2001年4月27日)
- サクセスから発売された。多少の変更はあるものの、上記PS版と本筋は変わらない。
- スパイダーマン ミステリオの脅威 GBA(2002年4月26日)
- サクセスから発売された。複数のヴィランを従えたミステリオとの対決を描いている。
- スパイダーマン2 エンターエレクトロ PS(2002年10月31日)
- サクセスから発売された。2001年4月26日発売のスパイダーマン(PS)の続編。複数のヴィランを従えたエレクトロとの対決を描いている。
- SPIDER-MAN PS2・GC・Xbox(2003年2月13日)
- カプコンより発売された映画版を基にした作品。映画には登場しないヴィランも登場する。
- タイトーより発売された映画版を基にした作品。映画には登場しないヴィランも登場する。
- アルティメット スパイダーマン DS(2006年5月25日)、GC(2006年6月29日)、PS2(2006年8月24日)
- タイトーより発売された。ヴェノムと化したエディ・ブロックとの戦いをメインとして描いている。
- アクティビジョンより発売された映画版を基にした作品。映画には登場しないヴィランも多数登場する。
- アメイジング・スパイダーマン2 PS3、PS4(2014年9月4日)
- 映画版を基にしたスクウェア・エニックス発売のオープンワールド作品。海外ではXbox 360・Xbox Oneでも発売した。
- Marvel's Spider-Man PS4(2018年9月7日)
- インソムニアックゲームズ開発、SIE発売のオープンワールド作品。街中をウェブ・スイングによって自由に駆け回ることができる。
- Marvel's Spider-Man:Miles Morales PS4、PS5(2020年11月12日)
- SIEから発売された。2018年9月7日発売のMarvel's Spider-Manの続編。本作では新人スパイダーマンのマイルズ・モラレスが主人公。
- 以下はスパイダーマンが登場するマーベルのゲームなど。
- ザ・スーパー忍 MD(1989年12月2日)
- セガから発売されたアクションゲーム。珍しいことに敵ボスとして登場。初期版では著作権を侵害しそうな「そっくりさん」であったが、後期版ではセガがほかのゲームのためにマーベル社から版権を取得したので「本物」として登場。
- MARVEL SUPER HEROES アーケードゲーム(1995年11月)、SS(1997年8月8日)、PS(1997年9月25日)
- マーヴル側から「これまでのメディアで一番スパイダーマンらしい動き」と評価された。
- MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER アーケードゲーム(1997年3月)、SS(1998年10月22日)、PS(1999年2月25日)
- MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES アーケードゲーム(1998年2月)、DC(1999年3月25日)、PS(1999年11月11日)
- MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES アーケードゲーム(2000年3月)、DC(2000年03月30日)、PS2、Xbox(2002年9月19日)
- 上記2作はヴェノムも登場する。
- MARVEL ULTIMATE ALLIANCE Wii(2007年5月17日)、PS3(2007年6月28日)
- 海外ではPS2・Xbox・PSP・Xbox 360・GBAでも発売した。
- MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds PS3、Xbox 360(2011年2月17日)
- ザ・スーパー忍 MD(1989年12月2日)
- 以下は日本で未発売のゲーム
- en:Spider-Man: Battle for New York GBA・DS
- en:Spider-Man: Friend or Foe PS2・PSP・Xbox 360・Wii・DS・PC
- en:Spider-Man: Web of Shadows PS2・PSP・Xbox 360・Wii・DS・PS3・PC
- en:Spider-Man: Shattered Dimensions Xbox 360・Wii・DS・PS3・PC
- en:Spider-Man: Edge of Time Xbox 360・Wii・DS・PS3・3DS
- en:Marvel Nemesis: Rise of the Imperfects PS2・PSP・DS・Xbox・GC
- en:Marvel: Ultimate Alliance 2 PS2・PSP・DS・Xbox 360・PS3・Wii
- en:Marvel Super Hero Squad PS2・PSP・DS・Wii
- en:Marvel Super Hero Squad: The Infinity Gauntlet Xbox 360・PS3・DS・3DS
- en:The Amazing Spider-Man Xbox 360・PS3・PS Vita
文化的影響
- フリークライマーのアラン・ロベールは、高層ビルに命綱無しで登ることから「スパイダーマン」と呼ばれている。
- レーシングドライバーのガブリエル・タルキーニはスパイダーマンのファンで、白地に蜘蛛の巣をデザインしたヘルメットを使用している。
- レーシングドライバーのエリオ・カストロネベスは、レースに優勝するとよく観客席の金網によじ登るパフォーマンスを見せることから、ファンや関係者から「スパイダーマン」と呼ばれている。
- 歌舞伎役者の中村獅童はスパイダーマンのファンで、映画のプロモーションの際、スパイダースーツを着て協力し、『アメイジング・スパイダーマン2』の日本語吹替え版ではエレクトロの声を担当した。また舞台のカーテンコールで、蜘蛛糸を投げスパイダーマン・パフォーマンスすることもある。
- DJ OZMAは2007年9月にユーロビートソング「Spiderman」を発表している(マーク・フォスターのカバー曲。原曲は『VIP MEGA EUROSTAR 3rd Stage』などに収録されている)。
- 小林よしのりの漫画『おぼっちゃまくん』の「シンパイダーマン」というキャラクターは、スパイダーマンのパロディである。
- アメリカでは、スパイダーマンに似たカラーリングのレッドヘッドロックアガマというトカゲがペットとして人気である。
- オーストラリアの学生によって『Italian Spiderman』というパロディ動画が作られ、動画共有サイトで人気を集めている。
- 『スパ淫ダーマン』(原題:Spiderbabe)は、スパイダーマンをパロディにしたポルノ映画である。
脚注
注釈
- ^ 作品によって、強盗を見逃した経緯にやや違いが見られる。
- ^ これは『Amazing Fantasy』#15のラストに掲載されていたキャプションの一部であるが、近年ではベンがピーターに遺した言葉として描かれることが多い。
- ^ 『X-メン:ゼロ・トレランス』(小学館プロダクション)第3巻では、バスチオンに反抗している。バスチオンは、アメリカ政府と手を結んで「ミュータント抹殺作戦」を実行している人物(オリジナルは『THE UNCANNY X-MEN』#346)。
- ^ 『オンスロート』(小学館プロダクション)第3巻では、部下から信頼されている様子を見せている。この時、ニューヨークはオンスロートにより壊滅の危機にあったが、記者たちは精力的に取材を続けている(オリジナルは『THE AMAZING SPIDER-MAN』#415)。
- ^ スター・ウォーズシリーズに登場するデス・スターのレゴやC-3POのフィギュアなどが登場する。また、アパートの自室にはメッツの野球帽やマイク・ピアッツァのペナントなどが飾られている。
- ^ スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカからも初対面の際に一目置かれ、サノスの群勢との最終決戦では「クイーンズ坊や」と呼ばれた。
- ^ ピーターによると「噛んだクモは死んだ」らしい。
- ^ スコット・ラング/ジャイアントマンを「『帝国の逆襲』って知ってる?」と発言しながら拘束する、エボニー・マウを『エイリアン2』を見て得た知識でQシップから追い出し、宇宙空間に放出させるなど。
- ^ ピーター本人はこのように呼ばれることへ抵抗がある一方で、クエンティン・ベック/ミステリオとの戦いでは「ピーター・ムズムズ来てくれ」と呟いている。
- ^ “スターク・スーツ”の名称も存在する[15]。
- ^ ネッド・リーズも一度だけこのスーツのマスクを被るが、その時はマスクが膨れ上がった。
- ^ その際スーツ全体が一瞬発光する。
- ^ このモードを起動し、「即死」に設定するとマスクのアイピースが動き、赤く発光する。
- ^ カレンはインターフェイスに再生された12分割の映像を「赤ちゃんモニター」と形容した。
- ^ ピーターはヴェネツィア・テッセラ空港での税関で、鞄の中にこのスーツが入っていたことを知って、検査係員に自分がスパイダーマンの正体だと気付かれるかもと一瞬危惧したが、係員が持ち込み不可であるバナナが入っていることへ目が逸れたお陰で気付かれずに済んだ。
- ^ ベックの罠に嵌ってしまった際には、相手の仮想空間でハイテク・スーツ姿となっている。
- ^ ピーターを迎えたメイは、「(今回の一件で)荷物は潰れちゃったんだっけ?」と声をかけていた。
- ^ トニーはこのコスチュームを「ベビー服」と揶揄した。
- ^ チャージ中は、ポッドの中でスーツが微粒子状に分解と実体化を繰り返す。
- ^ 普段ニューヨークを活動拠点とするスパイダーマンがミッドタウン高校の滞在先に現れるということが、正体がバレることに繋がりかねないため。
- ^ この看守は、没収したスーツのジャケットとマスクを着込んで、電話相手にナイト・モンキーの捕縛を話していた。
- ^ 放つ際ピーターは、中指と薬指を曲げた掌を真上に向けながら、素早く手を差し出す。
- ^ 空になったカートリッジは、銃の薬莢のように排出される。
- ^ 『アイアンマン2』で、“ハマー・ドローン”による攻撃からトニー・スターク/アイアンマンによって救われたアイアンマンのマスクの玩具を付けた少年が、幼少期のピーター・パーカーであった、とされている。この設定はケヴィン・ファイギは認めておらず、ホランドのみが公認しているが、ジョン・ワッツはピーターが既にMCUの世界に存在していたという設定を重要なものとして捉えている[20]。
- ^ サム・ウィルソン/ファルコンがスコットの素性を追っていた時点で既に存在を示唆されていた。
- ^ この戦いの際彼は、『A FILM BY PETER PARKER』とタイトル付けしたビデオを出発から現地での行動、帰宅に至るまで自撮りしており、所々ではしゃいでいた。
- ^ この時涙ぐみながら「ごめんなさい、トニー・・・」と呟いた。
- ^ スーツの作成中に、ハッピーがピーターにトニーの面影を見たことで、 トニーが愛聴していたAC/DCのBack In Blackを機内BGMとして流したが、ピーターはこの曲の持ち主をレッド・ツェッペリンと間違え、「ツェッペリン最高!」と叫んでいた。
- ^ その最中に、“ヴィブラニウムの盾”と“ムジョルニア”を同時に装備したキャプテン・アメリカの如く、破壊されたドローンの武器を右手で握り、落ちていたタワーブリッジの看板を拾って盾代わりに左腕に装備する場面を見せた。
- ^ 先のヴェネツィアでこれを購入し、パリのエッフェル塔の頂上でプレゼントする予定だった。
出典
- ^ Amazing Spider-Man Annual Vol 1 #1,1964年10月
- ^ Spider-Man gathering of five
- ^ marvel universe wiki
- ^ Amazing Spider-Man #71
- ^ Amazing Spider-Man #588,2009
- ^ Amazing Spider-Man Vol 1 #700.4,2014
- ^ Wright, Bradford W. (2001). Comic Book Nation. Johns Hopkins Press : Baltimore. ISBN 0-8018-7450-5
- ^ “Why Spider-Man is popular.” 18 November 2010閲覧。
- ^ Spider-Man - #3 Top Comic Book Heroes IGN 2020年7月3日閲覧
- ^ 『スパイダーマン パーフェクト・ガイド』(小学館プロダクション)P82〜83
- ^ a b 『驚異のスパイダーマン2』(ハヤカワ文庫Jr10)の解説P254〜255
- ^ 小野耕正著『アメリカン・コミックス大全』(晶文社)177、181頁
- ^ a b 『スパイダーマン パーフェクト・ガイド』(小学館プロダクション)P16〜17
- ^ 名称は『スパイダーマン:ホームカミング』の劇場用パンフレットより。
- ^ “【まとめ・解説】スパイダーマン全スーツ【MCU】”. 2019年7月25日閲覧。
- ^ a b ビジュアル・ディクショナリー 2019, p. 36
- ^ ビジュアル・ディクショナリー 2019, p. 127
- ^ 超全集 2019, p. 108
- ^ 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の劇場用パンフレットより。
- ^ 稲垣貴俊 (2017年6月27日). “ピーター・パーカー / スパイダーマン『アイアンマン2』でトニー・スタークと出会っていた?『アイアンマン』第1作とリンクする設定も判明”. THE RIVER. riverch. 2019年9月21日閲覧。
- ^ a b c d “日本初放送!キッズ化したスパイダーマンとなかまたちが大活躍!”. アニメージュ (2021年7月23日). 2021年8月13日閲覧。
- ^ a b 株式会社QBQ 編 『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118704 p85
参考文献
- 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年。ISBN 978-4-8135-2270-6。
- 『アベンジャーズ マーベルヒーロー超全集 (てれびくんデラックス愛蔵版)』小学館、2019年。ISBN 978-4-09-227211-8。
外部リンク
- スパイダーマン|マーベル公式
- スパイダーマン - ウェイバックマシン(2006年1月4日アーカイブ分) - 日テレ内
- スパイダーマン - TOKYO MX内