「ダメおやじ」の版間の差分
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: ダメおやじ。中年男性。エスエス産業株式会社会社勤務。会社ではうだつの上がらぬダメ社員で上司や先輩からは「物」としてしか扱われず、後輩には追い抜かれる等、[[閑職]]扱いされている[[サラリーマン]]。出っ歯で両鼻から鼻毛が3本出ている。妻である冬子には頭が上がらず、家庭では家族全員に[[虐待]]される哀れな父親。家長の尊厳など微塵もない。ひたすら堪え忍び、僅かな望みを糧に生き延びる哀れな男。たとえ遠くに逃げたり、冬子とタコ坊と雪子が捕まったりしても、なんらかの方法で冬子に追い詰められてしまうハメになり、虐待されるのがオチとなる。タコ坊に似ているという理由でタコ坊に代わり小学2年生の試験を受けさせられたが、クラスでビリになり冬子とタコ坊にボコボコにされたこともある(第7話『みがわりテスト』)。その一方、機会があれば、冬子に反撃することもあり、その時は普段と想像もつかないほどのサディスティックな行動に出る。しかし、家族からの叱咤激励の言葉を受ければ、サラリーマンとしての実力を発揮して、仕事で成果を上げる事もある。 |
: ダメおやじ。[[大正]]生まれの中年男性。かいしゃ株式会社→エスエス産業株式会社会社勤務。会社ではうだつの上がらぬダメ社員で上司や先輩からは「物」としてしか扱われず、後輩には追い抜かれる等、[[閑職]]扱いされている[[サラリーマン]]。出っ歯で両鼻から鼻毛が3本出ている。妻である冬子には頭が上がらず、家庭では家族全員に[[虐待]]される哀れな父親。家長の尊厳など微塵もない。ひたすら堪え忍び、僅かな望みを糧に生き延びる哀れな男。たとえ遠くに逃げたり、冬子とタコ坊と雪子が捕まったりしても、なんらかの方法で冬子に追い詰められてしまうハメになり、虐待されるのがオチとなる。タコ坊に似ているという理由でタコ坊に代わり小学2年生の試験を受けさせられたが、クラスでビリになり冬子とタコ坊にボコボコにされたこともある(第7話『みがわりテスト』)。その一方、機会があれば、冬子に反撃することもあり、その時は普段と想像もつかないほどのサディスティックな行動に出る。しかし、家族からの叱咤激励の言葉を受ければ、サラリーマンとしての実力を発揮して、仕事で成果を上げる事もある。 |
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: 先述の『ぶっかれ*ダン』とのクロスオーバー(後編)で、ダン・アイ子夫婦にかくまってもらった時は、「やさしくされたのは12年3か月ぶりだ」と感激した事から、12年3ヶ月間は虐待されっぱなしだった。 |
: 先述の『ぶっかれ*ダン』とのクロスオーバー(後編)で、ダン・アイ子夫婦にかくまってもらった時は、「やさしくされたのは12年3か月ぶりだ」と感激した事から、12年3ヶ月間は虐待されっぱなしだった。 |
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: エスエス産業が倒産し、再就職後ヒミコに出会って以降は一転して成功者に転身。人生を謳歌するようになる。アウトドアに造詣が深いが、それは単なる自己満足のセレブ生活ではない。 |
: エスエス産業が倒産し、再就職後ヒミコに出会って以降は一転して成功者に転身。人生を謳歌するようになる。アウトドアに造詣が深いが、それは単なる自己満足のセレブ生活ではない。 |
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; 雨野 冬子 |
; 雨野 冬子 |
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: 声 - [[会田由来]] (テレビアニメ版第1話〜3話)→[[西岡慶子]](4話〜11話、13話〜26話)、不詳(第12話のみ代役)、不詳(OVA版)、此島愛子(1979年のcm) |
: 声 - [[会田由来]] (テレビアニメ版第1話〜3話)→[[西岡慶子]](4話〜11話、13話〜26話)、不詳(第12話のみ代役)、不詳(OVA版)、此島愛子(1979年のcm) |
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: 通称「オニババ」。専業主婦。男勝りで乱暴な野蛮人。顔は不細工で体格は肥満。うだつが上がらず稼ぎが悪いダメ助への不満とストレスが爆発する目的で、ほとんどダメ助をいびり倒すことを趣味としている恐妻中の恐妻。性格は陰険狡猾で最悪最低。長女の雪子や長男のタコ坊とつるんでダメ助を痛めつけることが多く、2人とも冬子にはほとんど逆らわない。お金に困った時にダメ助に[[泥棒]]や[[ひったくり]]など残酷なことをやらせようともしていた。ダメ助を大切にしていた夢を見ただけで、本人は嫌な夢と言ってダメ助を八つ当たりする。しかし元々は金持ちの令嬢で、美人だった。ダメ助とは駆け落ち婚でもあり、ダメ助が仕事を立派にやり遂げた時やボーナス日などは素直に従順な態度を示すあたりに愛情の裏返しが垣間見える。また原作「人間バーベキュー」で、ダメおやじが[[鏡餅]]がのどにつかえて死んだ時(実はダメおやじが自由になりたいために頼んだデマで、鏡餅は取れた)は号泣し、死んでせいせいした雪子とタコ坊を平手打ちしたほど。 |
: 通称「オニババ」。専業主婦。男勝りで乱暴な野蛮人。顔は不細工で体格は肥満。うだつが上がらず稼ぎが悪いダメ助への不満とストレスが爆発する目的で、ほとんどダメ助をいびり倒すことを趣味としている恐妻中の恐妻。性格は陰険狡猾で最悪最低。長女の雪子や長男のタコ坊とつるんでダメ助を痛めつけることが多く、2人とも冬子にはほとんど逆らわない。お金に困った時にダメ助に[[泥棒]]や[[ひったくり]]など残酷なことをやらせようともしていた。ダメ助を大切にしていた夢を見ただけで、本人は嫌な夢と言ってダメ助を八つ当たりする。しかし元々は金持ちの令嬢で、美人だった。ダメ助とは駆け落ち婚でもあり、ダメ助が仕事を立派にやり遂げた時やボーナス日などは素直に従順な態度を示すあたりに愛情の裏返しが垣間見える。また原作「人間バーベキュー」で、ダメおやじが[[鏡餅]]がのどにつかえて死んだ時(実はダメおやじが自由になりたいために頼んだデマで、鏡餅は取れた)は号泣し、死んでせいせいしたと言った雪子とタコ坊を平手打ちしたほど。 |
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: ダメ助がヒミコと出逢い、社長に就任した後は一転して良妻となり温かく支える。お金を手にし |
: ダメ助がヒミコと出逢い、社長に就任した後は一転して良妻となり温かく支える。お金を手にしたからではなく、自己主張が出来るようになった夫に安堵した事で良妻になったので、ダメおやじが社長となっても、住む場所は変わったが、中流家庭のマンションのような場所で質素な生活をしている。 |
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:「平成版」では故人になっており、ダメ助の家の近くに墓が作られて |
:「平成版」では故人になっており、ダメ助の家の近くに墓が作られており、晩年は夫婦水入らずで過ごした事が伺える。 |
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: [[堀田かつひこ]]の「[[オバタリアン]]」のモデルである{{要出典|date=2020年5月}}。 |
: [[堀田かつひこ]]の「[[オバタリアン]]」のモデルである{{要出典|date=2020年5月}}。 |
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; 雨野 タコ坊 |
; 雨野 タコ坊 |
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: 声 - [[雷門ケン坊]]、不詳(OVA版) |
: 声 - [[雷門ケン坊]]、不詳(OVA版) |
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: 長男。小学生。顔はダメおやじに似ている。日頃の鬱憤を父にぶつけることで晴らしている。アニメでは時折、父親であるダメおやじを気遣い、慕う描写が見られる。学校では同級生にいじめられることが多く、タコ坊をいじめた相手にダメ助が本気になって勝ってタコ坊の仇を取ったが、その親に返り討ちされ負けて、結局頼りないと言われる。内心ではおやじに理想的な父親像を求めている節もある。 |
: 長男。小学生。顔はダメおやじに似ている。日頃の鬱憤を父にぶつけることで晴らしている。アニメでは時折、父親であるダメおやじを気遣い、慕う描写が見られる。学校では同級生にいじめられることが多く、タコ坊をいじめた相手にダメ助が本気になって勝ってタコ坊の仇を取ったが、その親に返り討ちされ負けて、結局頼りないと言われる。内心ではおやじに理想的な父親像を求めている節もある。[[小学館の学習雑誌]]では「タコ坊」というタイトルで主人公となっていた事もある。 |
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; 雨野 雪子 |
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: 声 - [[猪瀬明子]] (テレビアニメ版第1話〜3話)→[[長沢和子]] (第4話以降)、高山みなみ(OVA版) |
: 声 - [[猪瀬明子]] (テレビアニメ版第1話〜3話)→[[長沢和子]] (第4話以降)、高山みなみ(OVA版) |
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: 長女。成人女性で女子大生。両親に似ずスレンダーかつスタイルの良い美人だが、性格はオニババに似て冷酷で凶暴。1975年前後の少年誌全般におけるお色気路線に『ダメおやじ』も載った際はお色気部門も担当。 |
: 長女。成人女性で女子大生。両親に似ずスレンダーかつスタイルの良い美人だが、性格はオニババに似て冷酷で凶暴(そもそも前述のように、オニババも若い頃は美人だったため、容姿も遺伝といえる)。1975年前後の少年誌全般におけるお色気路線に『ダメおやじ』も載った際はお色気部門も担当。 |
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: ダメおやじがヒミコと出逢って成功した後はほとんど登場しなくなる。 |
: ダメおやじがヒミコと出逢って成功した後はほとんど登場しなくなるが、最終回ではオニババ、タコ坊と共に登場。 |
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; ロクベエ |
; ロクベエ |
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: 声 - [[藪内英喜]] |
: 声 - [[藪内英喜]] |
2021年8月13日 (金) 11:13時点における版
ダメおやじ | |
---|---|
ジャンル | ギャグ漫画→蘊蓄漫画 |
漫画:ダメおやじ | |
作者 | 古谷三敏 |
出版社 | 曙出版 小学館 |
掲載誌 | 週刊少年サンデー |
発表期間 | 1970年43号 - 1982年30号 |
巻数 | 全39巻 (通算) 全21巻 (ABC) 全18巻 (SSC) |
アニメ | |
原作 | 古谷三敏 |
シリーズ構成 | 安藤豊弘 |
音楽 | Amp |
製作 | ナック |
放送局 | 東京12チャンネル |
放送期間 | 1974年4月2日 - 10月9日 |
話数 | 全26話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画、アニメ |
ポータル | 漫画、アニメ |
『ダメおやじ』は、古谷三敏とファミリー企画による日本のギャグ漫画作品。 また、それを原作としたテレビアニメと映画。
12年間にわたり“少年サンデー”誌上にて連載された。第24回(昭和53年度)小学館漫画賞少年少女部門受賞。
概要
『週刊少年サンデー』(小学館)にて、1970年43号から1982年30号まで連載。単行本は曙出版からアケボノコミックスとして全21巻、小学館から少年サンデーコミックスとして全18巻が刊行された。曙出版刊行版の続きが小学館刊行版となっており、両者間に二重収録は無い。社長就任後のいわゆる「マイウェイ編」は小学館刊行版の第4巻以降となる。また双葉社からも双葉文庫として傑作選が刊行されたが、収録作品のほとんどが社長就任後の話であり、この作品を世に広めたいわゆる前編は「地獄のオニババ編」として1巻にまとめられている。上記書籍はいずれも絶版となっているが、現在は電子書籍(地獄のオニババ編全24巻・マイウェイ編全15巻。2017年12月以降はアケボノコミックス版が『元祖ダメおやじ』と改題されたバージョンと小学館刊行版のフルコピーに切り替え)として出版されている。
アケボノコミックスに収録されている漫画は原則としてオリジナルサブタイトルを記載しているが、本作は第3巻までは「第〇悲話」という独特のサブタイトルを記載し、第4巻から通常通りのサブタイトルを記載している。電子書籍版では第3巻までは通算した「第〇悲話」、そして第4巻からアケボノコミックスと同じサブタイトルを記載している。
なお、原作者のクレジット表記は、曙出版版では「古谷三敏 フジオ・プロ」、少年サンデーコミックス版では「古谷三敏 ファミリー企画」となっている。ただしアケボノコミックスの原作者クレジットは古谷のフジオプロ脱退と同時に「古谷三敏 ファミリー企画」とクレジットが変わっている
1999年には『ダメおやじ〜平成版〜』が「20世紀最大の読み切りシリーズ」の1作として『週刊少年サンデー』に読み切りで掲載された。
赤塚不二夫の関与
連載開始当初は赤塚不二夫のアシスタントと掛け持ちであり、古谷を「アイデア会議」に参加させるためとして赤塚が同作を代筆していた。赤塚は後にエッセイやテレビ(『徹子の部屋』など)でも代筆を公言していたが、それと同時に、同作に人気が出たのは古谷が本格的に描くようになって古谷独特の味が出て以降とも語っている。
なお、赤塚作品を歌でフィーチャリングしたアルバム「赤塚不二夫ソングブック」にも「ダメおやじ」の歌が収録されている。ただし、この歌は赤塚が作詞したもので、テレビアニメの主題歌とは異なる別の作品である。
赤塚作品の中には、ダメおやじがクロスオーバーおよび客演したのが一種ずつある。クロスオーバーは、1970年 - 1971年に『週刊少年サンデー』に連載した『ぶッかれ*ダン』の最終2話に、ダメおやじ一家がダン・アイちゃん・ゲスペタと共演するもの。客演は『週刊ぼくらマガジン』版『天才バカボン』の「BAKA型の輸血なのだ」で、「どうせわたしはダメですよ」と言いながらダメおやじが登場するというもの。また扉のみでは、『レッツラゴン』の扉で、サーフボードに扮したベラマッチャにゴンとおやじが乗っているまねをして、ダメおやじの上にオニババとタコ坊が乗っている。
なお、赤塚は、集英社文庫『人生これでいいのだ!!』の「弟子を育てるコツ」(104-106頁)にて、「女房と子供がオヤジをイジめるなんて作品、ウケるのかな」と悩んでいた古谷に、「やるんだったら徹底的にイビリまくったほうがいいよ」とアドバイスした、ということを明かしている。
時代背景
同作が連載を開始した1970年代には、まだ「親父の威厳」が存在しており、本作品では敢えてこれを徹底的に扱き下ろすことで、現実にはありえないダメダメっぷりを描くというギャグが成立していた。ただし、前半においては主人公が受ける暴力は、棍棒や針、熱湯などを情け容赦なく用いた、虐待を超えた壮絶な拷問が多く(現実に行っていたら間違いなく死んでいるような)、また、同時期に残酷ギャグを得意とした赤塚不二夫も本作に関与しており、赤塚ギャグの姉妹的なシュールな作風となった。
しかし連載が続くうちに、現実の社会での父親像の権威が落ち始め、小学館単行本4巻以降では、その暖かい人間性から大会社社長に雇われることで内容は大転換する。性格的なダメっぷりは相変わらずだが、人生の機微を扱ったり、アウトドア薀蓄が顔を見せるなど、後の薀蓄漫画の原型とも言える動向も見られた。だが、作者自身によると、作品の内容が変わったことについては、「連載が始まって10年ほど経った時、妻から『まだ、(ダメおやじを)描いてたの?』と言われ、10年間全く変わらなかったダメおやじ一家の設定を変えてみようと思った」と発言している。
以降社長を休業、放浪、いつしかナンセンスギャグ漫画に戻り、最後に素晴らしい仲間たちと大団円、という良い意味で奇異な漫画として成立した。
あらすじ
ダメおやじこと雨野ダメ助(以降ダメおやじと記す)は、ドジでおバカとまるでいいところがない。会社では無能と蔑まれ、さらには後輩にも追い抜かれ、家に帰れば稼ぎが悪いとオニババこと妻冬子(以降オニババと記す)に虐待され、挙句に息子・タコ坊にまで馬鹿にされる。娘・雪子はオニババと一緒に虐待するか、相手にしないかのどちらかだ。
彼は帰宅するたびに玄関の戸に祈る……「神さま、お願いです。この戸のむこうに平和がありますように!!」と。だが彼が望むのは、家族の安全や幸福ではない。彼自身の安全と安息である。ただ、そのあまりにも哀れな願望は、ひとたび玄関の敷居をまたぐとあっという間に打ち砕かれ、いつものようにオニババ、タコ坊、雪子にいじめられる。食事抜きなど当たり前、殴る蹴るも日課のごとく。だがそれでも、ダメおやじは家族のために働くのを止めようとしない。辞めればどんな酷い虐待が待っているか知れたものではないからだ。
やがてダメ生活から競馬競輪に嵌り、見せしめのため知床に左遷され、原野を放浪した末気が狂い、あれだけ痛めつけてきたオニババも哀れむようになる。その後、ふとした出会いから、大財閥令嬢大和ヒミコにその心の温かさを買われ、人生のパートナーとして大会社ダメおやじ株式会社の社長に抜擢され、一大転機を迎える。
社長就任後は、大和じいさんとアウトドア生活や豆腐作りをしながら、独自路線で会社を掻き回し、ダメ時代とは打って変わって成功の連続に。それも彼の人間性による。途中、猛勤務により良妻となったオニババが「お父さん、そんなに頑張らなくても良いんだから」と後押ししたのがきっかけで3か月の休暇を取り、山小屋を自らの手で建設。家族を呼び寄せる。家族が帰ると、地元のツッパリ青年サダオらが転がり込み、楽しい山小屋生活が続くものの、会社から呼び出しがかかり、社長業に戻るが、ネクタイの締め方が分からず、秘書の大熊に叱咤されてしまう。
その後、左遷される役員の代わりに社長を辞任。おんぼろ会社「大躍進株式会社」の社長となる。それを小躍進させ、何でも屋「(株)おてつだい」を起業。といっても売り上げはわずかだが、そこでは様々なくだらない依頼により「人間」を描く。それを足がかりに「HOTELダメおやじ」を開業。初めてのお客様に嬉しさのあまり過剰な接待をし憤慨させる。
ホテル業が軌道に乗ったころ、ヒミコから「ユートピア」について相談を受ける。人類の幸福について考えを及ばせ、最愛の家族にもわけを話さずに放浪の旅に出る。その後は「奥山村」のある空き家に居つき、迷犬「大左エ門」との奇妙な生活に入る。ここでは「二種類語」として鳥や牛も人語をしゃべりまくる。そして、ここで「祥雲」と名乗る奇妙なマセガキと出会うが、この少年は、実はCIAの調査研究員であった。そんな時、ヒミコから連絡が……。
登場人物
担当声優はテレビアニメ、OVAの順
- 雨野 ダメ助
- 声 - 大泉滉(テレビアニメ版、OVA版共通)
- ダメおやじ。大正生まれの中年男性。かいしゃ株式会社→エスエス産業株式会社会社勤務。会社ではうだつの上がらぬダメ社員で上司や先輩からは「物」としてしか扱われず、後輩には追い抜かれる等、閑職扱いされているサラリーマン。出っ歯で両鼻から鼻毛が3本出ている。妻である冬子には頭が上がらず、家庭では家族全員に虐待される哀れな父親。家長の尊厳など微塵もない。ひたすら堪え忍び、僅かな望みを糧に生き延びる哀れな男。たとえ遠くに逃げたり、冬子とタコ坊と雪子が捕まったりしても、なんらかの方法で冬子に追い詰められてしまうハメになり、虐待されるのがオチとなる。タコ坊に似ているという理由でタコ坊に代わり小学2年生の試験を受けさせられたが、クラスでビリになり冬子とタコ坊にボコボコにされたこともある(第7話『みがわりテスト』)。その一方、機会があれば、冬子に反撃することもあり、その時は普段と想像もつかないほどのサディスティックな行動に出る。しかし、家族からの叱咤激励の言葉を受ければ、サラリーマンとしての実力を発揮して、仕事で成果を上げる事もある。
- 先述の『ぶっかれ*ダン』とのクロスオーバー(後編)で、ダン・アイ子夫婦にかくまってもらった時は、「やさしくされたのは12年3か月ぶりだ」と感激した事から、12年3ヶ月間は虐待されっぱなしだった。
- エスエス産業が倒産し、再就職後ヒミコに出会って以降は一転して成功者に転身。人生を謳歌するようになる。アウトドアに造詣が深いが、それは単なる自己満足のセレブ生活ではない。
- 雨野 冬子
- 声 - 会田由来 (テレビアニメ版第1話〜3話)→西岡慶子(4話〜11話、13話〜26話)、不詳(第12話のみ代役)、不詳(OVA版)、此島愛子(1979年のcm)
- 通称「オニババ」。専業主婦。男勝りで乱暴な野蛮人。顔は不細工で体格は肥満。うだつが上がらず稼ぎが悪いダメ助への不満とストレスが爆発する目的で、ほとんどダメ助をいびり倒すことを趣味としている恐妻中の恐妻。性格は陰険狡猾で最悪最低。長女の雪子や長男のタコ坊とつるんでダメ助を痛めつけることが多く、2人とも冬子にはほとんど逆らわない。お金に困った時にダメ助に泥棒やひったくりなど残酷なことをやらせようともしていた。ダメ助を大切にしていた夢を見ただけで、本人は嫌な夢と言ってダメ助を八つ当たりする。しかし元々は金持ちの令嬢で、美人だった。ダメ助とは駆け落ち婚でもあり、ダメ助が仕事を立派にやり遂げた時やボーナス日などは素直に従順な態度を示すあたりに愛情の裏返しが垣間見える。また原作「人間バーベキュー」で、ダメおやじが鏡餅がのどにつかえて死んだ時(実はダメおやじが自由になりたいために頼んだデマで、鏡餅は取れた)は号泣し、死んでせいせいしたと言った雪子とタコ坊を平手打ちしたほど。
- ダメ助がヒミコと出逢い、社長に就任した後は一転して良妻となり温かく支える。お金を手にしたからではなく、自己主張が出来るようになった夫に安堵した事で良妻になったので、ダメおやじが社長となっても、住む場所は変わったが、中流家庭のマンションのような場所で質素な生活をしている。
- 「平成版」では故人になっており、ダメ助の家の近くに墓が作られており、晩年は夫婦水入らずで過ごした事が伺える。
- 堀田かつひこの「オバタリアン」のモデルである[要出典]。
- 雨野 タコ坊
- 声 - 雷門ケン坊、不詳(OVA版)
- 長男。小学生。顔はダメおやじに似ている。日頃の鬱憤を父にぶつけることで晴らしている。アニメでは時折、父親であるダメおやじを気遣い、慕う描写が見られる。学校では同級生にいじめられることが多く、タコ坊をいじめた相手にダメ助が本気になって勝ってタコ坊の仇を取ったが、その親に返り討ちされ負けて、結局頼りないと言われる。内心ではおやじに理想的な父親像を求めている節もある。小学館の学習雑誌では「タコ坊」というタイトルで主人公となっていた事もある。
- 雨野 雪子
- 声 - 猪瀬明子 (テレビアニメ版第1話〜3話)→長沢和子 (第4話以降)、高山みなみ(OVA版)
- 長女。成人女性で女子大生。両親に似ずスレンダーかつスタイルの良い美人だが、性格はオニババに似て冷酷で凶暴(そもそも前述のように、オニババも若い頃は美人だったため、容姿も遺伝といえる)。1975年前後の少年誌全般におけるお色気路線に『ダメおやじ』も載った際はお色気部門も担当。
- ダメおやじがヒミコと出逢って成功した後はほとんど登場しなくなるが、最終回ではオニババ、タコ坊と共に登場。
- ロクベエ
- 声 - 藪内英喜
- 中期に登場していた近所の犬。犬なのに言葉を話すことが出来、ダメおやじの話し相手でもある。『天才バカボン』のお巡りさんと同様に目玉が繋がっている。
- 原作での登場は少ないが、アニメではレギュラーとなり、毎話のラスト、ダメおやじへの励まし役で登場する。
- 雨野 イカ太郎
- 次男。作中で誕生し、そのまま成長する。顔は母親似。家族の中では飛び抜けて優秀な頭脳かつ残虐性が高く、物事を醒めた目で見ているところがある。結果として幼子でありながら老獪であり、あまり感情を表に出さない。
- ダメおやじが奥山村に居つくと訪ねてきてなぜか名忍者となる。
- アニメでは最終回しか登場しない。
- ベラマッチャ
- アニメの24話Bパート「台風騒動」に登場したクマ。元ネタは赤塚不二夫の漫画作品『レッツラゴン』のキャラクター。ラーメンが大好物。ただし、そのラーメンは本物ではなく、看板のラーメンである。
- 大和 ヒミコ
- 大財閥の令嬢。ダメおやじを気に入り、ダメおやじ株式会社の社長として迎え入れる。
- 大和じいさん
- ヒミコの祖父。すでにリタイアしており、恐ろしい黒幕。ダメおやじを気に入り、渓流釣りに誘うが、断られてすごすご帰らされたりする。
- 月丘 リン
- ユートピアについて真剣に考えている美女。ダメおやじの良き相談相手。
- サダオ
- ダメおやじが築いた山小屋で働く青年。リーゼント頭だが純情。
- カオリ
- サダオの旧友。けだるい感じがぬぐえない女性。ぐうたらママに雰囲気が似ている。
- メガネさん
- →詳細は「BARレモン・ハート」を参照
- マスター
- →詳細は「BARレモン・ハート」を参照
- 大左エ門
- 馬鹿犬。寒村の空き家でダメおやじ、イカ太郎と同居する。象を丸ごと食したことがある。
- 小泉 祥雲
- タイムマシンを発明したり、忍者を手下に持つ謎の少年。ドラえもんが好き。
テレビアニメ
1974年4月2日から10月9日まで東京12チャンネル(現・テレビ東京)で放送。全26話。
それまで外国アニメや他局製作のアニメの放送を行ってきた東京12チャンネルにとって初の自社製作アニメシリーズとなる。 1989年には「オバタリアン」ブームに便乗したOVA新作を含むVHSが発売された。なおこの新作アニメパートのみナックではなくサンライズ制作である。第1話と最終回は未収録である。
近畿広域圏では、当時東京12チャンネルとNET系列とのクロスネットであった毎日放送ではなく、朝日放送が当時TBS系列のローカルセールス枠だった日曜18時 - 18時30分に番組購入して放送、中京広域圏では、中京テレビで放送された。
j:comオンデマンドのキッズステーション・オンデマンドにて2021年4月より期間限定で配信されている。
放送時間
- 毎週火曜19時30分 - 19時56分(1〜13回)
- 毎週金曜19時30分 - 19時56分(14〜24回)
- 毎週水曜19時30分 - 19時55分(25回・26回)[1]
ただし、16回・18回・19回・22回は19時00分 - 19時26分[2]。
キャスト
- 雨野ダメ助(声 - 大泉滉)
- 雨野タコ坊(声 - 雷門ケン坊)
- 雨野冬子(声 - 初期:会田由来 / 中期以降:西岡慶子)
- 雨野雪子(声 - 初期:猪瀬明子 / 中期以降:長沢和子)
- ロクベエ(声 - 藪内英喜)
スタッフ
- プロデューサー:西条克麿、寺尾征夫(東京12チャンネル)[3]
- 企画:西野清市
- 制作担当:鶴見和一
- 構成:安藤豊弘
- 作画監督:池野文雄、藤井真一、田中英二、村田プロ ほか
- 撮影:煙草俊憲
- 編集:米内山順子
- 彩色設定:今井紀子
- 特殊美術:芝崎素子
- 音楽:Amp
- 選曲:角田圭伊悟
- 音響効果:E&Mプランニングセンター
- 録音スタジオ:番町スタジオ
- 録音調整:原田一男
- 現像:東洋現像所
- 協力:フジオプロ、アートスタジオ
- 制作:ナック、東京12チャンネル[3]
主題歌
- オープニング - 「ダメおやじの唄[4]」
- 作詞・作曲・編曲 - すみあきくん / 歌 - 大泉滉、雷門ケン坊、サカモト児童合唱団
- エンディング - 「ダメおやじ愛のテーマ」
- 作詞・作曲・編曲 - 郷悟郎 / 歌 - ペンあんどペンシル
25分放送用。OPは短縮バージョンで、スタッフクレジットは縦書き・手書き風、EDはなし。
30分放送用。OPはロングバージョン、スタッフクレジットは横書き・ゴシック体、EDはあり。
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 |
---|---|---|---|---|
1 | 1974年 4月2日 |
つかのまのしあわせ | ?? | |
口は災いのもと | ||||
2 | 4月9日 | 三ッの願い | 池野文男 | 奥本清治 |
タコ坊のだめがき | 安藤豊弘 | 坂口尚 | ||
3 | 4月16日 | 魔法の覆面 | ||
悲しいくやしい月給日 | 奥本清治 | |||
4 | 4月23日 | みがわりテスト | 坂口尚 | |
恐妻カウンセラー | 池野文男 | 奥本清治 | ||
5 | 4月30日 | エビフライの家 | 安藤豊弘 | 坂口尚 |
オニババのクラス会 | 新田義方 | |||
6 | 5月7日 | 自由になりたい | 坂口尚 | |
社長賞をください | 吉田進 | 新田義方 | ||
7 | 5月14日 | 嫁にください | 安藤豊弘 | |
月も泣いてる男ダメ | 坂口尚 | |||
8 | 5月21日 | ガンバラナクッチャ大特訓 | ||
悲鳴大作戦 | ||||
9 | 5月28日 | ハイキングはダメよ | 吉田進 | 新田義方 |
かんにんぶくろ | 安藤豊弘 | 坂口尚 | ||
10 | 6月4日 | さい果のいびり | ||
のろいのわら人形 | ||||
11 | 6月11日 | タコ坊の日記 | ||
石になりたい | 吉田進 | 新田義方 | ||
12 | 6月18日 | ダメおやじのユリゲラー | 安藤豊弘 | 坂口尚 |
夫を出世させる本 | 久保寺犬 | |||
13 | 6月25日 | 海は広いな悲しいな | 安藤豊弘 | |
はかない夢 | ||||
14 | 7月12日 | タコ坊の家出 | ||
今に見ておれ | 久保寺犬 | |||
15 | 7月19日 | 罪と罰 | 加藤修 | |
ほんもののお化け | 安藤豊弘 | |||
16 | 8月2日 | 超能力大作戦 | 久保寺犬 | |
車がほしい | 吉田進 | 新田義方 | ||
17 | 8月9日 | 顔か心か | 久保寺犬 | 坂口尚 |
同棲時代 | 安藤豊弘 | |||
18 | 8月16日 | ロクベエのダメモデル | 久保寺犬 | |
蒸発ちくわ作戦 | 安藤豊弘 | |||
19 | 8月23日 | 通知表大公開 | ||
子供心と夏の空 | 久保寺犬 | |||
20 | 8月30日 | 痛い一億円 | ||
夫婦善哉 | 安藤豊弘 | |||
21 | 9月6日 | 許せない裏切り | ||
祭りだわっしょい相撲大会 | ||||
22 | 9月13日 | 可愛いペットちゃん | ||
タコ坊の誕生日 | ||||
23 | 9月20日 | ダメおやじ先生大登場 | 久保寺犬 | |
お嫁に行かないで | 安藤豊弘 | |||
24 | 9月27日 | おかしなおかしな運動会 | ||
台風騒動 | ||||
25 | 10月2日 | 雨野家の漂流記 | ||
ダメおやじの愛と誠 | 依田文夫 | |||
26 | 10月9日 | タコ坊の弟 | 安藤豊弘 | |
弟の名前はイカ太郎 |
- 7月5日は『紅白芸能人水上競技大会』(19:05 - 20:56)のため休止。
- 7月26日はプロ野球中継(19:05 - 20:56)のため休止。
放送局
この節の加筆が望まれています。 |
放送地域 | 放送局 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | 東京12チャンネル | 金曜 19:30 - 20:00 | 幹事局 |
北海道 | 北海道放送 | 日曜 18:00 - 18:30[5] | 19話で終了。 |
福島県 | 福島中央テレビ | 金曜 18:00 - 18:30[6] | 1975年4月から放送。 |
静岡県 | 静岡第一テレビ | 月曜 - 金曜 18:00 - 18:30[7] | 1981年頃に放送。本放送時、静岡第一テレビは未開局。 |
石川県 | 石川テレビ | 月曜 - 金曜 16:40 - 16:55[8] | 1981年頃に放送。 |
中京広域圏 | 中京テレビ | 金曜 18:00 - 18:30 | |
近畿広域圏 | 朝日放送 | 日曜 18:00 - 18:30 | |
鳥取県・島根県 | 山陰放送 | 土曜 16:30 - 17:00 |
映画版
ダメおやじ | |
---|---|
監督 | 野村芳太郎 |
脚本 |
野村芳太郎 ジェームス三木 |
原作 | 古谷三敏 |
製作 | 杉崎重美 |
出演者 |
三波伸介 倍賞美津子 佐野伸寿 |
音楽 | 青山八郎 |
撮影 | 川又昂 |
編集 | 太田和夫 |
製作会社 | 松竹 |
配給 | 松竹 |
公開 | 1973年11月22日 |
上映時間 | 87分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
原作との相違点
・ダメおやじの本名は、雨野ダメ助だが映画版ではダメおやじの本名は「雨野大助」となっている。
・原作では、4人家族だか、映画版では、雪子は登場しない。
・原作やアニメの雨野家は一軒家住まいだが、一軒家住まいの会社同僚の南村との対比のため映画版では団地住まいとなっている。
キャスト
- 雨野 大助(演 - 三波伸介)
- 雨野 冬子(演 - 倍賞美津子)
- 雨野 タコ坊(演 - 佐野伸寿)
- 南村 由美子(演 - 吉田日出子)
- 南村 不二夫(演 - 小山田宗徳)
- 瀬戸 すみれ(演 - 新藤恵美)
- 銀平(演 - 大宮敏充)
- 豊子(演 - 浅香光代)
- 黒江(演 - 穂積隆信)
- 二号さん(演 - 有崎由見子)
- 主婦(演 - 井手瑞恵)
- 牧師(演 - 武藤章生)
- ボーイ(演 - 伊東四朗)
- 社長(演 - 豊島泰三)
- 葬儀屋(演 - 三遊亭圓楽 (5代目))
スタッフ
ビデオソフト
- 1980年代に松竹ホームビデオから、テレビサイズのビデオが2万9000円で発売されていた[9]。
- その後ビデオソフトが再発されることがなく視聴困難な状態が続いていたが、2012年3月28日に松竹からDVDが発売された。
その他
- 曙版にはテレビアニメ化に伴うタイアップで小学館の学年誌に掲載された「ダメおやじとタコ坊」の作品も収録されている。
- アニメ化される前、同じ古谷の漫画『マンダム親子』のイメージソング『銭$ソング』のB面に、イメージソング『ダメおやじ』が収録された。作詞は赤塚不二夫、作曲は鈴木征一、歌は白木みのると、全て『銭$ソング』と同じ。
- 作曲家の山本正之がデビュー以前、杉本真人を通じてイメージソング「ダメおやじのブルース」を持ち込んだことがある。結局採用はされなかったが、もし採用されていれば燃えよドラゴンズ!に始まる一連の作品は無かったのではないかと言われている[誰によって?]。後に「ダメおやじのブルース」は原曲である「それでも私は生きてきた」の名で発表されている。
- 1975年にエレックレコードからリリースされた まりちゃんズのセカンドシングル「ひがみブルース・尾崎家の祖母(ババァ)」のジャケットにはまりちゃんズのライブの観客としてつまらなそうに見ているダメおやじ、パイプ椅子をぶったおして爆睡するオニババ冬子、そして珍しいものを見るかのようなイカ太郎が描かれている。またファーストアルバム『三巴狂歌』ジャケットではダメおやじ一家の様子が描かれている。
- 1979年には公共広告機構(現:ACジャパン)の家庭教育キャンペーン「言葉が、凶器になる」(テレビCM・新聞広告のみ)にて冬子(鬼ババ)とタコ坊が登場した。内容は冬子がタコ坊に向かって罵詈雑言を浴びせるというもの。このCMのテーマは「愛情のない親の叱り方は子供の心を傷つける」である。ちなみにテレビCMにおける冬子の声は女優である此島愛子が担当した[10]。また翌年(1980年)には関東地区の新聞掲載ではあるが、「言葉は、励みになる」では優しい冬子が温かい目でタコ坊を励ますと言う内容となっている。それと同時製作された「お父さんは、ケチじゃないッ」(新聞・雑誌広告のみ)では欲しいものをねだるタコ坊に対し、ダメおやじが「ダメだ」とばかりに態度を頑なにすると言う「甘やかさないことも大事」と訴える内容である。
- マイウェイ編9巻の『夢の国ってどんな国』には『釣りバカ日誌』の浜崎伝助が登場し、ダメおやじに自分にとってのユートピアを問われている。
- 後にアニメ版のオープニング「ダメおやじの唄」は同じテレビ東京系の番組モヤモヤさまぁ〜ず2の三村マサカズのテーマとして使用されている。
脚注
- ^ 直後のミニスポーツニュース『スポーツフラッシュ』が、1974年10月より1分拡大されたため縮小。
- ^ いずれも19:30 - 20:56にスポーツ特番(16回のみバラエティ2本立て『夏休み決定版』)が編成されたため、放送時間を30分繰上げ、19:00枠の『悟空の大冒険』(再放送)は休止された。
- ^ a b 25分用オープニングのみクレジット。
- ^ フルバージョンとTVサイズでは音源が異なる。また最後の「やっぱりダメか」の箇所がTVでは「やっぱりダメだった」に変えられている。
- ^ 『北海道新聞』(縮刷版) 1975年(昭和50年)3月 - 4月 テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1975年4月4日 - 12月26日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 「全国放映リスト」『アニメージュ』1981年4月号、徳間書店、115頁。
- ^ 「全国放映リスト」『アニメージュ』1981年10月号、徳間書店、113頁。
- ^ 「'89ビデオソフト全カタログ」1989年、小学館、テレパル/ビジパル共同編集
- ^ またテレビCM版の演出およびナレーターは岸田森、アニメーションは堀口忠彦が担当した。
外部リンク
- 『ダメおやじ』の存在理由
- 書評:古谷三敏「ダメおやじ」全18巻(小学館)
- オヤジマンガ図鑑:ダメおやじ - ウェイバックマシン(2006年2月18日アーカイブ分)
- ダメおやじ - 日本映画データベース
- TVアニメ ダメおやじ - allcinema
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