「食肉目」の版間の差分
改名提案 |
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(相違点なし)
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2021年7月30日 (金) 09:47時点における版
ネコ目(食肉目) Carnivora | |||||||||||||||||||||
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オオヤマネコ Lynx lynx
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地質時代 | |||||||||||||||||||||
前期暁新世 - 現世 | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Carnivora Bowdich, 1821 | |||||||||||||||||||||
亜目 | |||||||||||||||||||||
ネコ目(ネコもく)は脊椎動物亜門 哺乳綱に属する動物の分類群。学名の Carnivora を直訳して食肉目(しょくにくもく)、食肉類(しょくにくるい)ともいう。
本来は捕食者として特化したグループであり、獲物を捕えるのに必要な目、耳、鼻、触毛(ひげ)などの感覚器官と知能がよく発達しており、運動能力も高い。
特徴
ネコ目は、真獣類のうちで、肉を裂くためのハサミ状の頬歯である裂肉歯を1対もつもの(およびその子孫)のグループと定義することもできる。現生の海棲のグループ(いわゆる鰭脚類)では、その食性もあって裂肉歯は失われている。ネコ目に属するほとんどすべての動物が肉食であるが、部分的にはヒグマ、ツキノワグマといった雑食性の種も見られ、特にタケを主食とするジャイアントパンダやレッサーパンダなどはほぼ完全な草食性である。
進化史
2010年時点で知られている最古の化石記録は、中華人民共和国や北アメリカから報告されている古第三紀の前期暁新世(ダニアン期)のものである。ミアキス上科に分類される初期のネコ目は種数・個体数ともに少ないグループであったが、後期始新世にネコ亜目とイヌ亜目が出現し、多様化を遂げた[1]。
分類
分類小史
ネコ目は、主に陸生のネコ亜目(裂脚亜目:れっきゃくあもく)と、主に海棲のアシカ亜目(鰭脚亜目:ききゃくあもく)に二分されてきた。近年[いつ?]、鰭脚類の起源がクマ類の近縁グループであることが明らかになり、裂脚類・鰭脚類を同レベルの分類単位とするのが適切でないことがわかっている。そのことから、たとえば「クマ・鰭脚類」というグループを、下目(クマ下目)の下位・上科(クマ上科)の上位に設定し、ここにクマ上科(化石群を含むクマのグループ)と鰭脚支目(かつての鰭脚亜目)を位置づけるという考え方がある。しかし、一般用語としては、まだ裂脚類・鰭脚類の二分法が用い続けられている。
ネコ亜目(裂脚亜目)は、かつて[いつ?]はイヌ上科 Canoidea(イヌ科、クマ科、アライグマ科、イタチ科)とネコ上科 Feloidea(ネコ科、ジャコウネコ科、ハイエナ科、マングース科)の2上科に分けられていた(絶滅グループのミアキス上科を含めると3上科)。後に[いつ?]、化石種においてイヌ科がネコ科に近いことなど、類縁関係についての新知識を踏まえて、クマ上科 Arctoidea ・マングース上科 Herpestoidea ・イヌネコ上科 Cynofeloidea の3上科(ミアキス上科を合わせると4上科)に分ける分類が提唱された。
その後も、前述した鰭脚類の問題などによってネコ目(食肉目)の分類には諸説がある。現在[いつ?]では、イヌ下目(イヌ類のみ)とクマ下目(イタチ類・アライグマ類や鰭脚類を含む)などからなるイヌ亜目と、ジャコウネコ類・ハイエナ類・マングース類を含むネコ亜目とに分ける分類法などがある。
最新の学説による分類
英語版などより。分子解析による分類。
- ネコ目(食肉目) Carnivora
- ネコ亜目 Feliformia
- ネコ科 Felidae : ネコ類、18属37種
- マングース科 Herpestidae : マングースとその類縁、17属35種
- ジャコウネコ科 Viverridae : ジャコウネコとその類縁、20属35種
- ハイエナ科 Hyaenidae : ハイエナとアードウルフ、4属4種
- マダガスカルマングース科 Eupleridae : 7属11種。ダレルズ・ボンツィラなど。
- キノボリジャコウネコ科 Nandiniidae : キノボリジャコウネコ
- †ニムラブス科 Nimravidae : ニムラブス類(絶滅)
- イヌ亜目 Caniformia
- イヌ下目 Cynoidea
- クマ下目 Arctoidea
- イタチ上科 Musteloidea
- レッサーパンダ科 Ailuridae : レッサーパンダ、1属1種
- アライグマ科 Procyonidae : アライグマとその類縁、7属19種
- イタチ科 Mustelidae : イタチの他フェレット・アナグマ・カワウソを含む24属55種
- スカンク科 Mephitidae : スカンク、3属10種
- クマ上科 Ursoidea
- 鰭脚類 Pinnipedia
- イタチ上科 Musteloidea
- ネコ亜目 Feliformia
系統
ネコ目 |
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伝統的な分類
- ネコ目(食肉目) Carnivora
- 裂脚亜目(ネコ亜目) Fissipedia
- レッサーパンダ科 Ailuridae : 1属1種。
- イヌ科 Canidae : 13属35種。
- アライグマ科 Procyonidae : 7属19種。
- クマ科 Ursidae : 6属10種。
- イタチ科 Mustelidae : 24属55種。
- スカンク科 Mephitidae : 3属10種。
- ネコ科 Felidae : 4属37種。
- ジャコウネコ科 Viverridae : 17属35種。
- マングース科 Herpestidae : 17属35種。
- ハイエナ科 Hyaenidae : 4属4種。
- 鰭脚亜目(アシカ亜目) Pinnipedia
- アシカ上科 Otarioidae
- アシカ科 Otariidae : 7属14種。
- セイウチ科 Odobenidae : 1属1種。
- アザラシ上科 Phocoidae
- アシカ上科 Otarioidae
- 裂脚亜目(ネコ亜目) Fissipedia
脚注
- ^ 冨田幸光、伊藤丙雄、岡本泰子『新版 絶滅哺乳類図鑑』丸善出版、2011年1月30日、105-115頁。ISBN 978-4-621-08290-4。
- ^ Flynn, J. J.; Finarelli, J. A.; Zehr, S.; Hsu, J.; Nedbal, M. A. (April 2005). “Molecular phylogeny of the Carnivora (Mammalia): Assessing the impact of increased sampling on resolving enigmatic relationships”. Systematic Biology 54 (2): 317–37. doi:10.1080/10635150590923326. PMID 16012099.