「Macintosh Plus」の版間の差分
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2021年5月21日 (金) 02:21時点における版
Macintosh Plus | |
製造元 | Apple |
---|---|
種別 | 一体型パソコン |
発売日 | 1986年1月16日 |
販売終了日 | 1990年10月15日 |
OS | 3.0 -- 7.5.5(7.5.2を除く) |
CPU | @ 8 MHz |
メモリ |
1 MB(150 ns 30ピンSIMM) 4MBまで拡張可能 (内蔵) |
Macintosh Plus(マッキントッシュ プラス)は、Macintosh 128K、Macintosh 512Kに続く、AppleのパーソナルコンピュータMacintoshの3番目のモデルである。1986年1月16日、アメリカ合衆国にて2599ドルで発売された[1]。過去2モデルはRAMのみの増設ができなかったが、SIMMによって4MBまで拡張することが可能になった。初期モデルは過去モデルと同様のベージュ色だったが、1987年にプラチナカラーに変更された[2]。System 7を動かすことができる最古のモデルでもある。
概要
SCSIポートを備えた最初のMacintoshである。これによりサードパーティー製の外付けハードディスクドライブ、CD-ROMドライブなどが利用できるようになった[3]。その後長い間SCSIポートはiMacにて廃されるまでMacintoshの標準増設インターフェースとして用いられ続けた。但しPlusではSCSIの業界標準仕様が定められる前に設計されたものであり、仕様に100%準拠しているわけではない。SCSIポートのスペース確保のために、本体背面のシリアルポート(モデム/プリンタ)がD-SUBからミニDINコネクタに変更されている。
キーボードやマウスは旧機種と共通のインターフェースを備えていた。ADBが導入されるのは後継機種のMacintosh SEからである。なお本機の標準キーボードよりカーソルキーとテンキーが備え付けられた。
旧機種においてはメインRAM(DRAM)がロジックボードに直付けされていて増設は困難だったが、本機においてはSIMMの採用により増設することができた。30ピンSIMMは最大16MBをサポートすることができるが、本機は22本のアドレスラインしか配線されていなかったため、最大では4MBとなる。
本体内蔵フロッピーディスクドライブは3.5インチ両面800KBのタイプが採用された。シリアルインターフェース経由にて800KBタイプの外付けフロッピーディスクドライブを接続することもできた。後方互換性も確保されており、旧機種にて用いられていた400KBのフロッピーディスクの読み書きもサポートされた。
旧機種向けに作られたシリアルポート接続のハードディスクドライブを接続することができた。ファイルシステムにはHFSが採用された。
システムは3.0となった。ロジックボードには旧機種の倍となる128KBのシステムROMが取り付けられ、これによりHFS、SCSIなどの新たな要素がサポートされた。
ディスプレイは旧機種と同様、9インチ、72ppi、512×342ピクセルのモノクロCRTが内蔵されていた。外付けディスプレイには対応していない。
Macintosh 512Kと同じように、旧機種からのアップグレードキットも提供されていた。作業はアップルの技術者によって行われた。ロジックボードと本体背面のケース(インターフェース類が異なるため)は交換されるが、前面のパネルはそのまま残すことができた。
旧機種同様、冷却ファンは省かれて、動作不良や故障の原因となっていた。特にRAMを4MBに増設した際には放熱が不十分になりがちで、そのため、サードパーティーより冷却ファンが発売されていて、それを取り付けるユーザーが多かった[4]。ハードディスクや拡張スロットを内蔵したMacintosh SEにてようやく冷却ファンが備え付けられた。
日本向け仕様
当時の日本におけるApple社の代理店であったキヤノン販売によって、Macintosh 512KにJIS第1水準相当の3304字のフォントパターンを収録した漢字ROMとしてのデータを含む256KBのROMを搭載した[5]日本専用のローカライズモデルが用意され、「DynaMac」というキヤノン販売独自の愛称(正式なモデル名ではなく、あくまでもセールス用の名称である)で発売されたが、これはOSレベルで日本語をサポートする漢字Talk登場以前の暫定的なモデルだった。
また、Macintoshで日本語を使用したいという要望に応えて、当時のMacintoshの標準英語フォントであった「Chicago」に似せた独自の日本語フォントを搭載し、英語システム上で2バイト文字の扱いを可能にする、「JAM / Sweet JAM」というフロントエンドプロセッサがサードパーティーの手によって開発され、漢字Talk登場後も一部の愛好家に支持されていた。
その後、1MBのRAMを標準で搭載したMacintosh Plusの登場によって、日本で販売されるモデルにはOSとして日本語をサポートする漢字Talkが用意された。[5]また、後期モデルからは標準RAMは2MBとなった。[要検証 ]
関連項目
出典
- ^ “The 25 Greatest PCs of All Time”. PCWorld (2006年8月11日). 2016年5月20日閲覧。
- ^ “History of computer design: Macintosh Plus”. Landsnail.com (1998年5月17日). 2016年5月20日閲覧。
- ^ “ScuzzyGraph and ScuzzyGraph II”. Low End Mac. 10 July 2015閲覧。
- ^ Still Useful after All These Years -- The Mac Plus
- ^ a b 柴田文彦「TEST ROOM : Macintosh Plus with 漢字Talk」『月刊アスキー』第10巻第7号、1986年、139-143頁、ISSN 0386-5428。