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『[[パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト]]』(2006年)から新しい[[ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ]]のロゴムービー([[3DCG]])を見ることができる。 |
2021年5月20日 (木) 10:43時点における版
種類 | 事業部門 |
---|---|
略称 | WDS |
本社所在地 |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州バーバンク市サウス・ブエナ・ビスタ・ストリート500 |
設立 | 1923年10月16日 |
事業内容 | 映画・音楽・演劇 |
代表者 |
アラン・バーグマン(会長) アラン・F・ホルン(チーフ・クリエイティブ・オフィサー) |
所有者 | ウォルト・ディズニー・カンパニー |
主要株主 | ウォルト・ディズニー・カンパニー |
主要部門 |
ウォルト・ディズニー・パブリッシング・グループ ディズニー・ミュージック・グループ ディズニー・シアトリカル・グループ ウォルト・ディズニー・スタジオ・オペレーションズ |
主要子会社 |
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ ウォルト・ディズニー・レコード ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャー・プロダクション ピクサー・アニメーション・スタジオ ディズニーネイチャー マーベル・スタジオ ルーカスフィルム ルーカスフィルム・アニメーション スカイウォーカー・サウンド 20世紀スタジオ サーチライト・ピクチャーズ ゼロ・デイ・フォックス 20世紀アニメーション フォックススタジオ・オーストラリア ディズニー・シアトリカル・プロダクションズ ミラビスタ映画 |
外部リンク |
www |
ウォルト・ディズニー・スタジオ (The Walt Disney Studios) は、映画の製作を取り扱う、ディズニー・スタジオ・コンテンツの事業部門の一つ。音楽や演劇も専門とする。1923年10月16日にアニメーション・スタジオとして設立[1]し、その後新たな部門の立ち上げや買収を繰り返し巨大なスタジオへと成長した。アメリカ映画協会の一員でもある[2]。
また、ディズニー・スタジオ・コンテンツ(Disney Studios Content)は、ウォルト・ディズニー・カンパニーの主要事業部門の一つ。他の主要な事業部門は「ディズニー・パークス・エクスペリエンス・プロダクツ」(Disney Parks, Experiences and Products)、「ディズニー・メディア&エンターテイメント・ディストリビューション」(Disney Media and Entertainment Distribution)、「ゼネラル・エンターテイメント・コンテンツ」(General Entertainment Content)、「ESPN & スポーツ・コンテンツ」(ESPN and Sports Content)である。
歴史
ウォルト・ディズニーとロイ・O・ディズニーは創業以来、多くの傑作アニメーション映画を生み出してきた。世界初の長編アニメ、カラーアニメなど歴史に残る業績を残したが、ウォルトの死後(1966年)低迷[3]し、1990年代に再び黄金期を迎えた[3]。
復活の立役者は当時映画部門の責任者だったジェフリー・カッツェンバーグである。彼は伝統的なディズニー・アニメを再建する一方で、CGアニメ時代の到来を受けて、ピクサー社との提携を実現した。しかし1994年にカッツェンバーグはディズニーを辞職しドリームワークスの設立[4][5][6]に関わることになり、ピクサー[7]とも製作方針の食い違いなどから不仲になっていった(関係の悪化は当時のディズニーCEOであったマイケル・アイズナーが原因であるとの見方が強い)。
1996年に日本のスタジオジブリと戦略的提携を結び、『もののけ姫』以降の長編アニメーション映画作品への出資と、アジアを除く全世界での映画配給権、日本を含む全世界でのビデオソフト販売権をWDCとウォルト・ディズニー・ジャパン(WDJ)が有している[8]。海外配給はディズニーが行っているが、作品が再構成されるような編集は行われていない。日本においてはほとんどのジブリ作品をビデオソフト化した「ジブリがいっぱいCOLLECTION」シリーズを、1998年よりWDJが発売[8]しているが、1980年代以降のディズニースタジオ作品のビデオソフトで使われるDisney・シンデレラ城・ミッキーマウスのシンボルマークを用いたタイトル映像は挿入されず、ジブリが製作した短編タイトル映像が使われている。
ピクサーは、ディズニーとは『カーズ』を最後に契約を終了する予定[9][10]だったが、2005年にアイズナーがCEOを退任したことにより、関係を再び修復。そして2006年5月5日、ディズニーはピクサーをM&Aにより買収[11]し完全子会社とした。なお、Apple ComputerとピクサーのCEOだったスティーブ・ジョブズは、株式交換によってディズニーの個人筆頭株主(保有率約7%)になると共に役員に就任した。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(2006年)から新しいウォルト・ディズニー・ピクチャーズのロゴムービー(3DCG)を見ることができる。
2006年7月、ディズニー社は、実写映画製作本数を年間20本ペースから12 - 13本まで落とすと発表した。2009年にドリームワークスとの提携を発表し、2011年から同社制作の実写作品をタッチストーンが配給することになった。
2009年8月、40億ドル(当時3700億円)でマーベル・エンターテインメントを買収。マーベル・スタジオやマーベル・テレビジョン、マーベル・アニメーションが傘下[12][13][14]となった。2012年には、ルーカスフィルムを40億5000万ドル(約3200億円)で買収した[15]。
2019年3月20日、ディズニー社は、総額661億ドル(約8兆円)で21世紀フォックスの映画・テレビ部門の買収を完了したと正式に発表[16][17][18][19]。20世紀スタジオ、サーチライト・ピクチャーズ、フォックス2000ピクチャーズ、20世紀フォックス・アニメーションなどがウォルト・ディズニー・スタジオの子会社へと再編された[20][21]。元々ディズニー社と並んでビッグ6と呼ばれていたFOXグループの製作・配給事業が傘下に加わり、資本的に全く無関係な映画作品まで「ディズニー」の領域は及んでいくことになる。
2020年1月17日、ウォルト・ディズニー・スタジオは、買収し子会社とした20世紀フォックスとフォックス・サーチライト・ピクチャーズの社名から「フォックス」ブランドを改名すると発表した。2つの映画製作スタジオは、それぞれ20世紀スタジオとサーチライト・ピクチャーズに名前が変更された。しかし、それに伴い配給ブランドが無くなった訳ではなく両社の作品は引き続き自社での配給を行っている(日本ではどちらもウォルト・ディズニー・ジャパンによる配給に変更)[22][23][24][25]。
騒動
- スパイダーマンの権利関係
ディズニーはマーベル・エンターテインメントを買収したが、2020年時点でスパイダーマン関連のみ権利をソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(ソニー)が所有している。その上でディズニーとソニーが提携することにより、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でスパイダーマンがMCU入りを果たすことになった。その後も『スパイダーマン:ホームカミング』などのMCU作品が製作されていたが、2019年に入り『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の公開後ソニーとディズニーの権利問題が浮上した[26][27]。
当初の契約はソニーがスパイダーマンの映画の製作費を全て負担してディズニーに5%程度の利益を支払うというものであったが、ディズニーはディズニーとソニーが共に5割の利益を得るという契約を提案した。それにより両社に亀裂が入り、一時はスパイダーマンのMCU離脱の発表がなされる事態にまで陥ったが、「ウォルト・ディズニー側が25%映画へと出資し、同じく25%の利益を得る」という条件を両者が受け入れた結果、ディズニーとソニーは和解しスパイダーマンもMCUを離脱しない事となった[28][29]。
部門・子会社
主にアニメーション映画から実写映画まで幅広く制作している。
ウォルト・ディズニー・モーション・ピクチャーズ・グループ
- ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ (Walt Disney Pictures)
- ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ (Walt Disney Animation Studios)
- ディズニーネイチャー (Disneynature)
- ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャー・プロダクション (Walt Disney Studios Motion Production)
- ピクサー・アニメーション・スタジオ (Pixar Animation Studios) - 著作権表記は「Disney・PIXAR」。
- マーベル・スタジオ (Marvel Studios) - マーベル・コミックを原作とした映画・テレビ会社。
- マーベル・TV・スタジオ (Marvel TV Studios) - 2020年1月22日にマーベル・エンターテインメントが、自社のテレビ部門として再始動[30][31]した。
- マーベル・アニメーション (Marvel Animation)
- ルーカスフィルム (Lucasfilm) - ジョージ・ルーカスが設立した映画会社。
- ルーカスフィルム・アニメーション (Lucasfilm Animation)
- スカイウォーカー・サウンド (Skywalker Sound)
- インダストリアル・ライト&マジック (Industrial Light & Magic)
- 20世紀スタジオ (20th Century Studios)[32][33][34]
- フォックススタジオ・オーストラリア (Fox Studios Australia)[35]
- ニュー・リージェンシー・プロダクション (Regency Enterprises)
- ゼロ・デイ・フォックス (Zero Day Fox)
- 20世紀アニメーション (20th Century Animation)
- サーチライト・ピクチャーズ (Searchlight Pictures)
- ミラビスタ映画 (Miravista Films)
- パタゴニック・フィルム・グループ (Patagonik Film Group)
ウォルト・ディズニー・スタジオ・オペレーションズ
- ウォルト・ディズニー・コア・スタジオ (Walt Disney Core Studios)
- ディズニー・プロスペクト・スタジオ (Disney's Prospect Studios)
- ディズニー・ゴールデン・オークランチ (Disney's Golden Oak Ranch)
ディズニー・シアトリカル・グループ
- ディズニー・シアトリカル・プロダクションズ (Disney Theatrical Productions)
- ウォルト・ディズニー・クリエイティブ・エンターテインメント (Walt Disney Creative Entertainment) - 親会社のウォルト・ディズニー・イマジニアリングと連携。
- ディズニー・ライブ・ファミリー・エンターテインメント (Disney Live Family Entertainment)
- ディズニー・オン・アイス (Disney on Ice)
- ディズニー・ライブ! (Disney Live!)
過去
- タッチストーン・ピクチャーズ (Touchstone Pictures)
- ウォルト・ディズニー・テレビジョン (Walt Disney Television) - ディズニー・メディア・ネットワークに移動。
- ハリウッド・ピクチャーズ (Hollywood Pictures)
- ミラマックス・フィルムズ (Miramax Films)
- ディメンション・フィルムズ (Dimension Films)
- ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント (Walt Disney Studios Home Entertainment) - ホームビデオ。現在はディズニー・プラットフォーム・ディストリビューション傘下である。
- ディズニートゥーン・スタジオ (DisneyToon Studios)
- ブルースカイ・スタジオ (Blue Sky Studios)
- ザ・マペッツ・スタジオ (The Muppets Studio) - ディズニー・パークス・エクスペリエンス・プロダクツへ移動。
- マンモス・レコード (Mammoth Record)
- リリック・ストリート・レコード (Lyric Street Records)
- サークル7・アニメーション (Circle 7 Animation)
- イメージムーバーズ (ImageMovers)
- イメージムーバーズ・デジタル (ImageMovers Digital)
- ディズニー・ミュージック・グループ (Disney Music Group) - ディズニー・プラットフォーム・ディストリビューションに移動。
- ウォルト・ディズニー・レコード (Walt Disney Records)
- ハリウッド・レコード (Hollywood Records)
- マーベル・ミュージック (Marvel Music)
- ディズニー・ミュージック・パブリッシング (Disney Music Publishing) - ディスニー社所有の音楽の権利所持。
- ハイペリオンブックス (Hyperion Books) - アシェットに売却。現・アシェットブックス
- フォックス2000ピクチャーズ (Fox 2000 Pictures)[36]
収益
1940年代から1960年代前半にかけて、『白雪姫』や『シンデレラ』、『ファンタジア』、『メリー・ポピンズ』などのヒットによりディズニーは繁栄を迎えていたが、1966年のウォルトの死後は長期低迷期に入り、長らくヒット作品が出なかった。低迷期は1990年代まで続いたが、『美女と野獣』の世界的ヒットによってそれを脱し(ディズニー・ルネサンス)、その後はピクサーの『トイ・ストーリー』や『カーズ』などのヒット作品が続出する事になった。2010年代に入り、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)が凄まじい成長を遂げている。
2014年には『アナと雪の女王』と『ベイマックス』がヒット[37]、続く2015年には『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、及び史上最速の最高収益となった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が全世界で大ヒットした[38][39]。
2016年には『ズートピア』や『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』と言ったヒット作品が連続[40]し、ディズニーは世界累計興収76億ドルを記録した[41][42]。2018年には、その年の世界興収トップである『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『ブラックパンサー』[43]、そして『インクレディブル・ファミリー』 の3作品が興行収入10億ドルを突破した。 反面『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は高収益を得られなかった[44][45]。
2019年、ウォルト・ディズニー・スタジオは年内に公開した映画の総合興行収入が100億ドルに達した世界初の映画製作スタジオとなった[46][47]。また、単体の映画作品では、『ライオン・キング』、『キャプテン・マーベル』、『トイ・ストーリー4』、『アラジン』、『アナと雪の女王2』、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』[48]、及びソニー・ピクチャーズ(ソニー)の連携で製作された『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の収益が10億ドルを超えた[47]。また、同年4月に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、世界歴代興行収入で1997年の『タイタニック』と2009年の『アバター』を抜いて世界1位(日本国内での収益は60億円を超えた[49])となり、ギネス世界記録を更新した[50][51][52][53]。
出典
- ^ “ディズニー、2013年の作品戦略を紹介 - ルーカスフィルムやジブリ作品にも言及”. PHILE WEB. 2020年6月2日閲覧。
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- ^ “ディズニー泥沼退社から誕生!切れ味抜群ドリームワークスアニメ特集:今週のクローズアップ”. シネマトゥデイ. 2019年12月29日閲覧。
- ^ “米ドリームワークス、ディズニーとの配給契約終了へ 情報筋”. www.afpbb.com. 2019年12月29日閲覧。
- ^ “ディズニー対ドリームワークスのバトル激化 : 映画ニュース”. 映画.com. 2019年12月29日閲覧。
- ^ “ドリームワークス、またもディズニーに嫌がらせ : 映画ニュース”. 映画.com. 2019年12月29日閲覧。
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- ^ “ディズニーがアメコミ大手の「マーベル」を3700億円で買収 買収合併 - 不景気.com”. www.fukeiki.com. 2019年12月29日閲覧。
- ^ “マーベル株主総会で ディズニーへ売却にゴーサイン | アニメ!アニメ!ビズ”. www.animeanime.biz. 2019年12月29日閲覧。
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外部リンク
- The Walt Disney Studios
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