「妹背山 (高知県)」の版間の差分
m Category:和歌を除去 (HotCat使用) タグ: 手動差し戻し |
m Bot作業依頼: Template:Mapplot JapanとTemplate:Embedmapの廃止に伴う編集 (Template:Embedmap) - log |
||
27行目: | 27行目: | ||
|所在地=[[高知県]][[宿毛市]] |
|所在地=[[高知県]][[宿毛市]] |
||
|山系=[[四国山地]] |
|山系=[[四国山地]] |
||
|地図={{ |
|地図={{Location map|Japan Mapplot|coordinates={{Coord|32.727482|132.554566}}|caption=|width=300}}| |
||
}} |
}} |
||
2021年5月14日 (金) 00:17時点における版
妹背山(いもせやま)または妹背の山(いもせのやま)は日本の山の名前。全国各地の川を挟んで相対する一対の山を男女に例え、それぞれ妹山(いもやま)と背山/兄山/勢能山(せやま・せのやま)と命名し、その総称を指すことが多い[1]。特に紀の川(吉野川)の両岸にある妹背山は、歌枕として『万葉集』(十五首)『古今和歌集』などに歌われるため、知名度が高い[2][3]。
和歌山県の山
和歌山県(旧紀伊国)北東部の紀の川中流部沿岸にある2つの丘の総称。南岸の丘を妹山(124m)、北岸の丘を背山(兄山、168m)といい、ともにかつらぎ町に属する。川に沿って旧南海道(現国道24号線)が通り、古くから旅人に親しまれ、大化2年(646年)に背山が畿内の南限と定められた[1][3]。また、通説では歌枕としての「妹背山」がこの妹背山を指すものだと見なされる[2]。
背の山に 直に向へる 妹の山 事許せやも 打橋渡す—万葉集(作者不詳、巻七の一一九三)
妹に恋ひ 我が越え行けば 背の山の 妹に恋ひずて あるがともしさ—万葉集(作者不詳、巻七の一二〇八)
人ならば 母の最愛子そ あさもよし 紀の川の辺の 妹と背の山—万葉集(作者不詳、巻七の一二〇九)
和歌山県の島
和歌山県和歌山市の和歌浦には妹背山という小さな島があり、三断橋がかけられる[4]。
奈良県の山
奈良県中部の吉野町上市の東方にある2つの山の総称。吉野川を挟んで相対する孤立丘陵で、北岸の山は妹山(260m)、南岸の山は背山(272m)である。妹山は全山が国の天然記念物のツルマンリョウなど暖地性植物に覆われ、山麓には大名持神社が鎮座する[5]。また、浄瑠璃・歌舞伎の『妹背山婦女庭訓』で知られている[1]。
ギャラリー
-
妹山
-
背山
高知県の山
妹背山 | |
---|---|
柏島と遥か洋上に沖ノ島 | |
標高 | 404.1 m |
所在地 | 高知県宿毛市 |
位置 | 北緯32度43分38.93秒 東経132度33分16.44秒 / 北緯32.7274806度 東経132.5545667度 |
山系 | 四国山地 |
プロジェクト 山 |
高知県宿毛市から西南へ24km離れた海洋上の沖ノ島の中央にある島の最高峰、標高404.1m。今昔物語に妹兄(いもせ)の島とあり、昔、この島に漂着した幼い兄妹が農耕をしながら生きながらえ、やがて夫婦になったという伝説が山名の由来と云われている[6]。宿毛市の片島港から沖ノ島の母島港へ定期便があり、上陸し港から約1時間40分登ると一等三角点のある展望の利かない山頂に着く。
ギャラリー
-
四国の叶岬付近から
脚注
- ^ a b c 小項目事典,デジタル大辞泉,歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典, ブリタニカ国際大百科事典. “妹背山(いもせやま)とは”. コトバンク. 2021年4月22日閲覧。
- ^ a b 村瀬憲夫 (3 2007). “万葉集の背山・妹山 -吉野の妹山・背山をめぐって-”. 文学・芸術・文化 18 (2): 1-15.
- ^ a b “万葉の里 妹山・背山”. かつらぎ町 公式サイト. 2021年4月22日閲覧。
- ^ “妹背山・三断橋”. www.guruwaka.com. 2021年4月22日閲覧。
- ^ “妹山樹叢(天然記念物)(いもやまじゅそう) | 吉野町公式ホームページ”. www.town.yoshino.nara.jp. 2021年4月22日閲覧。
- ^ 山と渓谷社『四国百名山』 2000年9月10日発行 69ページ