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「正法寺 (大津市)」の版間の差分

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2021年5月13日 (木) 22:20時点における版

正法寺
本堂
所在地 滋賀県大津市石山内畑町82
位置 北緯34度55分58.8秒 東経135度52分42.2秒 / 北緯34.933000度 東経135.878389度 / 34.933000; 135.878389 (正法寺)座標: 北緯34度55分58.8秒 東経135度52分42.2秒 / 北緯34.933000度 東経135.878389度 / 34.933000; 135.878389 (正法寺)
山号 岩間山
宗派 真言宗醍醐派
本尊 千手観音
創建年 伝・養老6年(722年[1]
開山 伝・泰澄
開基  
正式名 岩間山 正法寺
別称 岩間寺
札所等 西国三十三所第12番
ぼけ封じ近畿十楽観音霊場第4番
びわ湖百八霊場第2番
文化財 木造地蔵菩薩立像・木造不動明王二童子立像3躯(重要文化財
公式サイト 岩間山正法寺オフィシャルページ(岩間寺)
法人番号 7160005000601 ウィキデータを編集
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正法寺 (大津市)の位置(日本内)
正法寺 (大津市)
正法寺
参道の石燈籠
仁王像

正法寺(しょうほうじ)は、滋賀県大津市石山内畑町にある真言宗醍醐派寺院[1]本尊千手観世音菩薩開山加賀国白山を開いた泰澄(たいちょう)である[1]山号は岩間山。別称は岩間寺(いわまでら)[1]西国三十三所第12番札所。

本尊真言:おん ばざら たらま きりく そわか 

ご詠歌:水上(みなかみ)はいづくなるらん岩間寺 岸打つ波は松風の音

歴史

正法寺は、11番上醍醐の東方約4キロ、13番石山寺の南西約4キロ、滋賀県京都府との府県境の一部をなす岩間山(標高443m)南麓の標高390m辺りに位置する。

縁起によれば、元正天皇の病気平癒祈願に功のあった泰澄養老6年(722年)、岩間山中のの大樹から千手陀羅尼を感得し、その桂の木で等身の千手観音像を刻んで、元正天皇の念持仏である金銅千手観音像をその胎内に納め祀ったのが当寺の初めとされる。

本尊の金銅千手観音立像は、上述の元正天皇の念持仏で、当初の本尊の胎内仏とされたもの。像高は4寸8分(約15cm)。現在は本堂の三重の厨子に納められ、秘仏とされている。毎夜日没時に厨子を抜け出て百三十六地獄を駆け巡って人々を救済し、日の出とともに岩間山へ戻る際には汗みずくとなっていると言われ、「汗かき観音」とも呼ばれている。1990年平成2年)に365年ぶりに開扉されたほか、2009年(平成21年)から2010年(平成22年)にかけて花山法皇一千年忌を記念した「西国三十三所結縁御開帳」の際にも開扉された[2]

境内

  • 本堂 - 天正5年(1577年醍醐寺理性院尭助によって再建されたもので、寛永年間(1624年 - 1645年)に解体修理された。西国三十三所観音霊場観音像を祀る。
  • 不動堂 - 本堂脇にあり度々建て替えが行われており、現在の建物は1993年平成5年)のもの。
  • 大師堂 - 開山の泰澄と宗祖の空海を祀る。
  • 鐘楼
  • 白姫龍神
  • 稲妻龍王社(祠)
  • 五社権現
  • 仁王像 - 鋳造。当寺には山門は現存せず、その代わりとなっている。
  • 護法龍王社 - 祭神:九頭龍龍王、白龍龍王、七面弁財天
  • 八大龍王堂
  • 護法善神遥拝殿
  • 蛙池 - 本堂の右にある小池。江戸時代松尾芭蕉が当寺に参籠し、「古池や蛙飛びこむ水の音」の句と詠んだといわれている。
  • 夫婦桂 - 本堂前には泰澄が最初の本尊を刻んだ後の切り株から再び芽生えたと言われる桂の樹があり、霊木とされている。
  • 日本一の長寿桂 - 宇治市の名木百選。境内の約200m東の谷にある。

文化財

重要文化財

年中行事

  • 元旦 修正会、福茶接待
  • 1月17日 初観音、甘酒接待、不動護摩、写経会
  • 4月17日 雷除け法要、柴灯護摩供
  • 5月17日 ぼけ封じ祈願会、焙烙灸、もちまき、柴灯護摩供火渡り式
  • 8月17日 施餓鬼会、不動護摩
  • 9月17日 千日会、柴灯護摩
  • 10月17日 ぼけ封じ祈願会、焙烙灸、もちまき、柴灯護摩供火渡り式
  • 11月17日 万体観音供養会、柴灯護摩供
  • 12月17日 終観音、ぼけ封じ健康長寿大根焚き
  • 毎月17日 縁日、写経会、不動護摩

前後の札所

西国三十三所
11 醍醐寺(上醍醐・准胝堂) - 12 岩間寺正法寺 - 13 石山寺
ぼけ封じ近畿十楽観音霊場
3 勝龍寺 - 4 岩間寺正法寺 - 5 玉桂寺
びわ湖百八霊場
1 石山寺 - 2 岩間寺正法寺 - 3 龍音寺

拝観情報

アクセス
西日本旅客鉄道(JR西日本)琵琶湖線東海道本線石山駅または京阪石山駅より、京阪バス中千町バス停下車徒歩50分。
寺の縁日である毎月17日は石山駅から山上までバスが運行される。寺による貸切運行のため運賃は無料。ダイヤは行事の内容や曜日により毎月異なるため公式サイトで確認が必要である。帰路は石山寺前での下車も可能であるが、後続便への再乗車はできない。
京滋バイパス石山ICから車で15分(駐車場:50台、大型5台)。
拝観料
500円
拝観・納経時間
8時 - 16時30分

脚注

  1. ^ a b c d 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』法蔵館、1988年1月、64頁。 
  2. ^ 開扉期間は2009年10月17日から11月30日および2010年4月17日から5月17日

外部リンク